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7 月 29, 2010

今日の驚き3品目

今日軽く驚いた出来事3つ:

  • 理工系学部出身だと家の保険が割引される。(話した保険の場合8%でした)
  • GmailでAttached is...とメールの本文を書き始め、添付ファイルをつけずに送信しようとすると

Did you mean to attach files?

    とGoogle様に聞かれる。(Googleの中の人へ:いつからこうなってるんですか?)

  • バーチャルオフィス・テンポラリーオフィスのグローバルチェーン、Regusの契約が解約できんっとTwitterで文句を言ったら、RegususaというTwitterアカウントから「電話番号をDMしてくれたら連絡します」とお返事が。
    (これは、前もほかの会社で似たようなことがあったのをブログに書いた記憶がうっすらありますが。)

以上です。

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7 月 28, 2010

coworkerとcolleagueの違い

どちらも「同僚」と習うかもしれませんが、実際に使われるときは違いがあります。

<続きをListen-ITブログで読む

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7 月 27, 2010

Playdom、ロールアップで成長しDisneyに約700億円で買われる

DisneyがPlaydomを$763 million, 約700億円で買収することが発表された

Playdomは、SNS上のゲームを開発、Facebook上でNo.3、MySpace上でNo.1。

その歴史はといえば、♪日曜日に市場に出かけ~という、あの「一週間の歌」のようである。

2年前に起業、1年前にゲーム会社大手のElectronic ArtsからCEOをヘッドハント。すぐ$43 million増資、毎月一社のペースで他のゲーム会社を買収し、トータル9社をゲット、1年間で社員数を60人から600人に増やした。そしてDisneyに売却。

ちなみに、「同じ業界の小さい会社を買い集める」ことをロールアップという。一つずつは「1」の価値しかなくても、10個集めると30になったりするのです。なんで同じものを集めるだけで価値が増えるかといえば

  • 共有できる機能を統合して無駄を減らす(3社集まっても、人事部は一社分で大丈夫、とか)
  • サプライヤーに対する力を増して安く買う
  • バイヤーに対する力を増して高く売る

などなどあるが、ソーシャルゲームの場合、「規模の利益」がそのまま効いてくる、ということもある。プレーする人の数が増えるに連れ、ゲームの楽しさがどっと増すのがソーシャルゲーム。既にある規模のユーザ数が獲得できていれば、そこで他のゲームを告知することもでき、「規模の利益」を享受できる確率も高まる。

ということで、ソーシャルゲーム業界のロールアップが進行中。

ゲームに限らず、「零細事業者がたくさんいる業界」ではロールアップが可能。手間と根気は必要だが、地道にやれば企業価値の総和を増すことができる。ただ、

「ロールアップしたちびっ子会社をどうやってマネージするんや?」

という課題があるので、それなりのマネジメントチームがいる大きめの会社をひとつ核とし、そこに小さな会社を買ってはくっつけていくというPlaydom型の雪だるま作戦もとられる。MySpaceのファウンダーも、最近サ ンフランシスコのMindJoltという会社を買収し、これを核にロールアップしていく、と語ってます。

+++

Disneyといえば、子供向けのオンラインゲーム、Club Penguinを2007年に$350 millionで買収した。

ワタクシゴトながら、最近、ダンナ側のアメリカの親戚を訪ねたのだが、小学生の姪がClub Penguinのペンギンキャラクタぬいぐるみを見せてくれた。いろいろなコスチュームのぬいぐるみが15個くらいあり、今でも買い集めているそうだ。

Disneyはいろいろなグッズも作っているし、リテールも手がけているので、ベンチャーではなかなかできない、こうしたグッズ展開も簡単にできる。「買収によるシナジー」ってやつですな。

+++

一方、ロールアップで思い出すのは、90年代なかばにスタンフォードのゴルフ場で一緒にラウンドした人。ずいぶん前にも彼のことを一度書いたことがあるが、ビジネススクールの卒業生で、年の頃は40代半ばくらい。経営していたローカルなコインランドリー事業を売却してリッチになったのでアーリーリタイアメントにあいなったとのことである。こんな感じのことを言っていた

「親の経営する零細コインランドリー事業をついで、地味に生活していたら、たまたま、コインランドリーを全米でロールアップして上場させようとしている会社があって、そこに売って、その会社の株もちょっともらった。たかがコインランドリーだから、そんなたいしたことになるなんて思わなかったけれど、上場したら株がずいぶん上がって、僕もついでに大金持ちになってしまった。」

「まさか、自分が成功するなんて、夢にも思わなかった」

とのことで、余剰資金はなんとなくベンチャーキャピタルに投資したりしてみてる、と語ってくれました。AmazonやYahooが創業したばかりの頃だったので、もしかしたら彼はその後さらにとんでもなくお金持ちになったかも。

+++

「ロールアップして企業価値を増す、などというのは、まさに虚業!」

と思う人もいると思うが、しかし、資産の流動性を増すことでロールアップも資本主義に貢献しているのです。

ローカルのコインランドリーだけやっていたら、上述の彼がベンチャーキャピタルにお金を入れるなどということはまずなかっただろう。Playdomの600人の社員の多くがストックオプションを持っているはずだが、その彼らにもDisneyの売却益は入ってくる。その中にはエンジェルとしてベンチャーに投資する人たちも出てくる。

こうした「あぶく銭チックなお金」がまとまった額で循環していることがシリコンバレーの強みなのでした。

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7 月 22, 2010

熱烈歓迎欣喜雀躍Kindle

いまさら何を言っているのか、ですが。iPadを買ったあとでKindleをひょんなことから入手。

「iPadあるのにKindleなんか使わないだろうなぁ」

という想像に180度反して非常に愛用。本を読むのに著しく適したデバイスであります。まぁ、そんなこと、100万回くらい語られてるわけですが。

「読んだあとの本の置き場所に困らない」ということはよく言われますが、アメリカの場合もう一つ大きなメリットが

軽い

英語の本は重いのだよ。ハードカバーとか、「これ、どうやって読めって言うの?」というくらいどっしり重い。しかも大きい。巨人の国の図書館にまぎれこんだ小人の気分が味わえる。

「重いから」というだけの理由でハードカバーを買わずに、軽いペーパーバックがでるのを待つ始末。ペーパーバックでも、日本の文庫本の数倍はサイズ・重さともあるでしょう。なんでこんなに重いか理由を想像するに

  • 日本のように通勤途中で読むのではなく、「椅子に座って机の上に本をおいて読む」という図書館スタイルを想定して装丁が考えられている
  • 本屋が大きいので、薄くて小さい本だと平置きしたときに埋もれてしまう
  • 家も大きいので「置く場所に困る問題」があまり生じない
  • っていうか、多くの人は本など読まないのでどうでもいい(国民の4人に一人は1年間に一冊も読んでないというサーベイ結果

・・・日本で「上下巻」とか、「三分冊」てな本も、一冊で出るのでした。

私の読書スタイルは「寝転んで読む」がスタンダードなので、重い本だと腕がとても疲れる。して、わたしのKindleは小さい方のこれですが、アメリカの一般の本に比べると「羽のように軽い」といっても過言ではない。

バックライトがないので目に優しい

暗いところで読めない、という問題はありますが、まぁ、それは普通の本も一緒。長時間本を読むには、「暗くても読める」という一時のメリットより、目が疲れないほうが大事です。

+++

一方、iPadは寝ながら本を読むには重すぎるし、画面が明るすぎて細かい文字を何時間も読むのはつらい。最初iPadのe-bookを見たときは「すごいきれい!」と思ったのだが、しばらくKindleを読んでからiPadでe-bookを開いたら、見た瞬間に「目が痛い」と断念。

iPadは何かをしながらweb browsingしたり、動画コンテンツ見るのに使うものですね。それには神デバイス。

やはり何かを長時間するには専用デバイスが一番ですなぁ。

+++

ごく最近の話なのだが、ハワイ島からオアフ島に向かう飛行機の中で、着陸降下中にうっかりKindleを床に落としてしまい、そのまま床の上を滑ってあっという間に見えなくなってしまった。着陸してから通路に顔を出して前を見ていたら、4列前の女性が振り返って

「The Girl with the Dragon Tattoo?」

と。そうです、それが今私が読んでいた本でした。「そうそう」と言うと、

「ははは、うちの夫があなたのKindle気に入っちゃったから、もう戻ってこないかも」

と言いながら、カバーに入った大きい方のバージョンのKindleを見せてくれた。どうも奥さんは長年のKindleファンで、横に座ってるダンナさんはそれまであまり関心がなかったが、小さいサイズのKindleを見て欲しくなった、という状況の模様。

返してもらったKindleは、文字サイズが変更されていて、あれこれ触ってみました、という感じでした。

そうこうしてるうちに、一列前の人達も振り返って、

「Kindleいいわよねー。私たちもいつも使ってる」。

そういえば、その前に乗ったオアフ島→ハワイ島便でも、隣りに座った母娘が、私がKindle読んでるのを見て

「どうそれ?いい?」

とあれこれ聞いてきていた。ティーンの娘はとても欲しそうであった。お母さんの方は

「欲しいんだけど、それ、本を買わないと読めないんでしょ。それさえなければ・・・」

とのこと。

へー、意外にKindleファンって多いんだ、とびっくり。娯楽も本屋も少なく、本土からの送料も高くつくハワイならでは、ということかもしれませんが。

売上でKindle用e-booksがハードカバーを上回った、とAmazonが発表していたが、さもありなんです。

+++

バケーションに行くのにキロ単位で本を持って行った昭和は遠くなりにけり。

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7 月 16, 2010

日本企業の社内公用語の英語化でコミュニケーションの圧縮率は高まる(かも)

公用語の英語化、いいことだと思います。グローバルな会社になりたいなら、まぁ必然的に必要だ、ということはさはさりながら、あと「コミュニケーションが簡潔化する」のではないか、と。

(以下、書く英語ではなく、話す英語について語ります。)

母国語から、それほど精通していない言葉に訳すときは、どうしても語彙が足りないので、いかに骨子だけを伝えていくか、が鍵。枝葉末節はいさぎよく切り捨てて、本当に大事なことだけを簡単な文章で伝えていかなければならない。

たとえば

「最近似たようなところにも行ってまして、それとは別に風邪気味で体調も悪いので、できれば今日は行きたくないんですよ」

てな、だらだらした内容を

「I don't want to go」

とピシッと骨子だけ。これで十分意思は通じる。

これ、実際やると、結構脳がフル回転するですよ。

人間、

「自分が何を言いたいのか」

を理解するのは大変なことなのだ。そして、

「それをなるべく短い文章で相手に伝える」

というのはさらに高度。

こうしてみんなが高度に意思を圧縮して伝え合うプロトコルが成立すれば会議が短くなる。さらに、無駄な会議は極力避けることになるでしょう。いいことです。Meetings are toxicとJason Friedも言っているし。

ただし、「根回しの日本語会議をしたら厳罰に処す」とかしないと、会議のための会議のための会議、とかが無限ループで発生しそうですが。

+++

日本の某商社は、90年代初めに「公用語英語化」を宣言し、結構マスコミにも載ったが、実際に英語化された話はとんと聞くことがなかった。当時その会社にいた方いわく、

「壁に『わが社の公用語は英語』と日本語で貼ってあった」

そうです。

三菱商事じゃないですよ。

なんといっても、三菱商事は当時やっと日本語になったのだ。会話ではなく文書ですが、「漢文から和文」になったのです。

「御承認賜度御検討願度」

というのが社内伺いの最後の決まり文句だった。(和訳=「承認して欲しいので、検討してください」)。社内のワープロで「ごし」と打つと、この10漢字に変換される見事さであった。

さらに、

「為念」(和訳:「念のため」)

みたいな、レ点が必要チックな接続詞もいっぱいあった気がする。その一方で、

「ドント・ヘジテイトでカム・トゥー・マイ・ルームね」

などというなぞの発言をする人たちもいる楽しい会社でした。

+++

なお、「公用語英語化」とは別に、

「社内では、全員、お互いをファーストネームで呼び捨てにする」

というのも導入してみるのはいかがでしょうか。これ、実際昔私がいた会社で実行した部署があって、人間関係が相当フラットになったらしい。アシスタ ントの女性も

「ヒロシ、それは違う」

などと活発に発言するようになったとか・・・。

公用語は日本語のままで実施可能です。

イヤー、面白そう。

「公用語英語」も「社内ファーストネーム呼び捨て」も、トライした方は、結果がどうなったか是非教えてください。

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7 月 15, 2010

お犬様お猫様お馬様用幹細胞治療

<付記:世に出回ってる再生医療は嘘っぱち治療が多いそうですので眉唾で読むように---read at your own risk。詳しくは二つ目のコメント参照あれ。>

最近、獣医に通うことが多く、昨日も、獣医でしか買えないお猫様用アレルギー対応ドライフードを購買に行ったのだが、窓口でぼーっと待っている間、置いてあったパンフレットをあれこれ手にとってびっくり。

「ペット用幹細胞治療」

のパンフレットが、「ペット医療費ローン」とか「ペット用ビタミン剤」などに混じって置いてあったのでした。

Vet-StemというSan Diegoの近くの会社のもので、関節や靭帯、腱などの炎症・損傷に効果があるそう。やがては免疫系や心臓、肝臓疾患などにも適用したい、、、みたいなことがパンフレットには書いてあった。ペット自身から取った脂肪組織から幹細胞を培養し、それをペットのトラブルのある部位に注入する、と。

いや、そういうこと、できるのは知っていたが、獣医の窓口の横にある普通の三つ折パンフレットの中に混じってるのに驚いたのであった。

Wikipediaによれば、Vet-Stem社は2002年創業、すでに3000頭の馬を治療し、2007年からは犬に対象を拡大、1250匹が治療を受け、臨床試験では80%の犬に効果があったそうです。(パンフレットには猫にもOKと書いてあったが、あまり猫の話は出てこない。。。犬に比べると猫って関節のトラブルはすくないからでしょうか。猫の弱点は腎臓。)

前も言ったが、アメリカの獣医は巨大業界。10年近く前で2兆円産業となっております。臓器移植はずいぶん前からあったようだが、ついに再生医療も普及段階に入りつつあるかと思うとなかなか興味深いです。(ただし、我が家が通っている獣医は、ベイエリアでもかなり高度な医療をしてくれるところではある。うちはたまたま近くにあるから行っているだけなんですが・・・。心臓専門医とかカイロプラクターもいます。)

・・・そういえば、日本では、幹細胞をつかって人間のお肌再生、というのがあると誰かが言っていたな、と思ってサーチしたらこちらに行き着きました。

聖心美容外科付属聖心再生医療センター

・・・すごいです。見たことも聞いたこともない美容整形用の再生治療の数々がプライスリストつきで掲載されています。

お肌、顔の皮下脂肪、胸にお尻に髪の毛、なんでも再生できる。(もしくは、無から有を作り出せる。)若いころの皮膚の細胞を採集して、年取るまで冷凍保存もしてくれる。もう若くない人でも、今ある体の中のなけなしの幹細胞を培養して戻してくれるらしい。Vet-Stem同様、脂肪細胞から取る模様。

読んだだけで若返った気がしました。はい。きっとあと20年くらいすると、少なくとも見た目は誰も老化なんてしなくなるんじゃないでしょうか。58才でこの若々しさのKathryn Bigelow(アカデミー取った監督)も夢じゃない・・・・かも?

で、この聖心再生医療センターが使っているのがCelutionという機械。脂肪由来幹細胞処理をクリニック内でできまっせ、という、ドラえもんが未来の世界から持ってきたようなマシンで、やはりSan DiegoにあるCytori Therapeuticsという会社が作っている。同社のサイトに行くと、「用途は心疾患などなど」とまじめなことが書いてあるが、世界で最も使っているのは上述の聖心で2009年9月時点で200症例だそう。(FYI、オリンパスがCytoriと共同開発してるようですね。)

いやー、まさか開発元も、最初のビッグユーザーが美容整形とは夢にも思わなかったんじゃないでしょうか。「心臓発作で壊死した組織を再生して命を救う」みたいな用途を念頭におくのが普通のアメリカ人的と思われ。推測ですが。

+++

というわけで、アメリカの獣医と日本の美容整形に最先端医療がほかに先駆けて登場する。どちらもキャッシュビジネスというところが似ています。

<付記:いちおう、獣医分野では最先端医療をあれこれやってるUC Davisで、お馬様の幹細胞治療ラボが開設され、トライアルが行われている模様であります。UC Davisの発表はこちら。でも、人間様の方はかなーり夢物語かも。はい。

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7 月 13, 2010

話の途中でもいきなりキャンセルになるアメリカテレビドラマ

昔からなんですけど、先週攻撃にあったので。

Happy Townというテレビドラマがいきなり話半ばで打ち切り。ABC放送という、全国ネットの大テレビ局の番組でありながら・・・・。

「閉鎖的な田舎町で、10年以上の間、何人もの人たちがかき消すように突然姿を消し、さらに猟奇的殺人事件が起こり、謎のよそ者が街に入り込み、警察署長は突然発狂し自分の手を切断・・・・」

というおはなし。(昔懐かしDavid LynchのTwin Peaks風)。しかし、始まるやいなや不人気で、2回放送したところで打ち切りが決まり、8回目で終了。

通常アメリカのドラマは22回でワンシーズン。(「24」は2回多めってことです)。それが8回で終わってしまったので、話は全く解決していない。病死したと思われていた人が、実は殺されたのでは、と話が進んだところで、実はその人が真犯人かも!とほのめかしつつ登場する衝撃のシーンで8回目は終了。プロットの5W1H中、明らかなのはWhere(この街)だけだ。

なぜ、どうやって、だれが、いつ、なにをしたのか。

何もわからないまま、唐突に終了。最初の4回くらい超つまらなかったががんばって見て、ついに面白くなり始めたところだったのに・・・・。

(2回目で打ち切りが決まった、というのは、6回目以降録画が起こらん・・と思ってオンラインサーチして見つけた。7回目と8回目はABCのサイト上でしか見られませぬ。)

ちなみに、アメリカのドラマは、このような「突然、途中で打ち切り」というのに加え、何の予告もなくお休みしたり、過去の再放送を流したり、ということが頻繁に起こる(毎週月曜日、と楽しみにしてテレビをつけたら、何の前触れもなく数年前の再放送だったりする)。

・・・想像してみてください。

(見たことないんですが)大河ドラマの「龍馬伝」が、日曜の予定放映時間に前触れ無く再放送を流したり、桜田門外の変で井伊直弼が暗殺されたところで制作打ち止めになったらどう思いますか。(孫正義さんが暴動を起こしそうで怖い)。

+++

・・・とはいえ、日本のいろんなことも、こういう風に、さっさと損は切り捨てて新しい事を始められると、いろいろ楽になると思うんですけどね。

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7 月 12, 2010

シリコンバレーのベンチャーの弁護士費用

日本で磯崎さんに、「日本だと、弁護士や会計士がベンチャーの仕事をするときは、手弁当で手伝ってあげちゃう、というケースが多いんですが、シリコンバレーではどうです?」と聞かれたのですが答えは:

「どーんと正規料金払ってます」

■ 個人からの少額投資の弁護士費用

(1)family and friends

まず最初が〜数百万円位を友達や家族から集めるfriends & family round。これは普通株でただストレートに買っちゃう、というケースが多いのでは。ただし、その場合も、前回書いたような事情から、できればあれこれ正式な書類はあった方がいいが、適当にやってあとから修正することも可能。(投資家が本当に気心の知れた人ばっかりだったら。)この場合は数千ドル、数十万円の割としたの方でできると思いまする。

(2)angel

そして、見知らぬ個人(できればaccreditedなお金持ち)であるところのangelからお金を集めるangel round。この場合は、convertible debt(転換社債)を使うケースが多い。将来ベンチャーキャピタルから増資する場合は「preferred stock(優先株)」を使うことになるが、優先株を使うとなるとコストが高くなるので、「将来VCから増資できたときに、その株に変換します」という転換社債を使うのでした。

この場合も数千ドルでOKなことが多い。(転換社債エラい。)投資家側は弁護士を使わないことも多いし、使う場合でも「自分の弁護士費用は自分で払う」となる場合が多い。

(1)と(2)は必ず両方やるものではない。(1)はとばして(2)という人もいっぱいいるです。"accredited investor"じゃない個人投資家はなるべくやめておいたほうがいいし、特に最近は、投資したがっているお金持ちangelがたくさんいて、この辺のステージの会社のバリュエーションがつりあがっている状態なので。(もちろん(1)をして(2)をやらない、もありです。(1)も(2)もとばすこともある。)

■ ベンチャーキャピタル投資の弁護士費用

ベンチャーキャピタルが登場するような投資となると、弁護士費用は全て会社持ち、となる。「ベンチャーキャピタル側が使った弁護士代」も会社持ち。自分の会社の弁護士費用は自分が持つのは当然として、自分の会社の反対の立場で抗弁してくる弁護士の費用も自分持ちとなるわけです。えぐいですねぇ。

しかしネゴらないわけにも行かない。というわけで、かかる費用は「これ以上ないくらいシンプルでストレートフォワードなシリーズA投資」でも3万ドルくらいにアップする。

一応、通常は、ベンチャーキャピタル側の弁護士のフィーのうち、会社側が払う額には上限を設けられるのではあるが、交渉が長引いた場合、自分側の弁護士費用はもちろん全部自分持ち。

+++

シリコンバレーでは、ベンチャーにフォーカスした複数の法律事務所が、数十人、数百人の弁護士を抱え、きらびやかなオフィスを構えてます。日本のベンチャー界から来た人は面食らうと思いますが、それはつまり、こうしてベンチャーキャピタル増資の数%が弁護士代に流れていくからなのでした。

参考:

Ask the VC: How much should I pay lawyers to complete my financing?

Should I Pay My Investor's Legal Fees?

Legal Fees: Start Swearing Now

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7 月 04, 2010

アメリカで大手を振ってベンチャー投資できるのはお金持ちだけ(その2)

「アメリカでは、未公開企業に投資できるのは、証券取引委員会(SEC)認定お金持ちだけです」というエントリーを書いたのだが、そうすると、巷でよく聞く「friends & family」、つまり、友達や家族からお金を集めるのは違法なのか?という疑問がわく。

答えからいうと、「accredited investor(SEC認定お金持ち投資家)以外から増資してもOK。上場できなくなったりしない。ただし、トラブルに巻き込まれる確率は大いに増すので、できればやらないほうがいい」ということ。

前回も書いたが、accredited investorの定義は、100万ドルの資産があるか、年収20万ドル(または夫婦で30万ドル)以上。正確には、SECのRule506を参照あれ。

そして、accreditedでない個人から未公開企業がお金を集めると、

「『未公開株のリスク』などわからない自分に投資させた会社が悪い」

と投資家に訴えられるリスクがある。「買った株が売れないなんて知らなかった」「会社の事業にリスクがあるなんて知らなかった」とかいろいろ言われる可能性があるわけです。

というわけで、accreditedでない投資家がいると、「うまくいっている間」は何も問題がないが、「トラぶった時」に大いにトラブルが増幅する可能性があるのです。

この手のリスクは、本当に気心の知れた友達や親戚からお金を集めている限り非常に少ないのだが、問題になるのは買収されるとき。買収する会社からみたら、買収される会社のファウンダーの友達や家族は赤の他人である。いつなんどき訴えてくるかわからない面倒なお荷物となるわけです。そこで、買収時にaccreditedじゃない株主の分の株は全て買い取ってクリーンにしてから売ってくれ、とかいろいろ面倒なことになったりすることもある。

「面倒なことになる」だけだったら、まだましで、「accreditedじゃない個人投資家がたくさんいるから買収をやめよう」という判断になることもありえる。(実際、とある大手有力企業が、3社ある競合のうちから1社を買収する際に、「個人投資家の数」が、そのうち一つを考慮からはずす理由の一つになった、という話も聞いたことがある。)

もちろん、いかなるときにも、

「超すばらしいビジネスなので、個人投資家が海辺のフジツボのようにたくさんくっついていても関係なく買収が決まる」

ということがありえるのは、「デラウェアで法人登記をしないとだめ」という話と一緒。しなくてもなんとかなることはあるが、「全てがクリーンな同等の競合」がいる場合にはトラブルになるわけです。

+++

しかし、一方で、「買収される」といったレベルまでビジネスを成長させるのに、最初の資金がない。お金を出してくれるのはaccreditedでない友達だけ。・・・・といったケースもあるだろう。この場合、「将来トラブるかもしれないから今やらない」というのはばかげているわけで、とりあえず問題を認識しつつも、集められるお金を集めてgo、というのも現実的。

一応、そういうときには

「investment representation statement」

(またはそれに類する書類)に投資家のサインをしてもらうという手があります。

これは、「私は事業のリスクも、未公開企業株であるがゆえのリスクもヨークわきまえ、当面(もしくは永遠に)株が売れないかもというSECのRule 144も認識してます」といったことを投資家に宣誓してもらう書類です。サインしてもらったからといって、accreditedでない投資家からお金を集めるリスクがなくなるわけではありませんのであしからず。

(一応、SECのルール上も、accreditedじゃない投資家からも35人迄だったら増資してOKとなってますので合法。sophisticatedじゃないとだめですが。いわく

The company may sell its securities to an unlimited number of "accredited investors" and up to 35 other purchases. Unlike Rule 505, all non-accredited investors, either alone or with a purchaser representative, must be sophisticated—that is, they must have sufficient knowledge and experience in financial and business matters to make them capable of evaluating the merits and risks of the prospective investment;

ですが、できれば避けたほうがいい、という話。特に見ず知らずのひとはやめましょうね。)

+++

なお、未公開企業が私募でお金を集める場合は、たとえそれがファウンダー本人の自己資金であっても、accreditedな投資家からのものであっても、SECには、Form Dというものを提出するのがルール。

実際に提出されたForm Dの例はこちら)。

なお、Form Dは昨年提出方法が電子化され、内容も簡素化された。(Form Dの詳細はこちら)。この中に、「これまでにいるaccreditedでない投資家の数」を記入する項があって、たいていどこの会社も複数の答えが入っている。なので、まぁ、どこのベンチャーもaccreditedでない投資家を抱えている、ということです。

で、このForm Dを出すことで、「特定の投資家からお金を集める場合のみ適用される有利な条件(公開企業並みの情報開示をしなくていいとか)」が適用される。

・・なのであるが、じゃぁ、誰もがForm Dを出すかというと、そうでもない。というのも、Form Dを出すと、いくら増資したかが世にばれてしまうのですね。Xobniのファウンダーのblogより(2007年とちょっと古いですが)

Form D filings don’t have to be filed! The SEC requires series A companies to file a document called Form D. These are public record and journalists can learn the details of your financing by searching through these documents. If you want to keep this information private (we did), don’t file the document!

未公開企業の株を売却する際には、州ごとにもいろいろなルールがあるのだが、この辺も実際はあいまい。

たとえば、カリフォルニア州にはLimited Offering Exemption Noticeと呼ばれる25102(f)というフォームを提出する義務がある。

・・・のであるが、シリコンバレーのベンチャーシーンでも特に権威あるWilson Sonsiniという弁護士事務所のパートナーに、お手伝いしているとあるベンチャーに関し

「25102(f) 出さなくていいの?」

と聞いたところ

Theoretically yes.  There is no real penalty for a late or no filing.  Yes, I suppose you can do it now.

「理論的には出す。でも、出さなかったり、後で遅れて出してもペナルティなし。まぁ、今出してもいいんじゃないの」

という非常に情熱的な(←反語)返事が来ました。そんな大したフォームじゃないんですけど。

disclaimer: ちなみに、以上の話は、読んでわかる通り 、単なる「ルールの理解」ではなく、「経験則に基づく判断」の側面が大きい 。で、私の経験に基づき、知る範囲で書きましたが、「それはちがう」といったことがあれば、コメントで教えてください 。あと、起業家のみなさんは、起業に詳しい弁護士に相談してください。

+++

なお、アメリカでもエンジェル投資を縮小させるような金融法案が提案されており問題となっている。accreditedな投資家の足きりラインを、資産230万ドル、年収44万9000ドルまであげよう、というもので、これで、国民の8.5%いるaccreditedな投資家の77%が資格を失ってしまう可能性がある。多くの反対で、「足きりラインはそのまま、資産に住宅の価値をいれるのだけやめよう」というところまで縮小しているが、これだけでエンジェル投資は半分になってしまう、という説もあり、この先どうなることでしょうか。

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