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4 月 20, 2010
ベンチャーの雇用が旺盛なのと失業率と州の税収はリンクしない
シリコンバレー採用難ヒートアップ中で、「その一方で、カリフォルニアでは税収減で公務員がレイオフされてるのはなぜ」とか、「失業率は高いじゃないか」、といったコメント・Tweet等をいただきましたが、それ、あんまり関係ないんです。
まず、シリコンバレーがサイエンスとテクノロジーの街といっても、就業人口130万人のうち、80万人はcommunity infrastructureと区分される仕事についている。上下水道屋さんとか消防士さんとか、学校の先生、ホテル業、小売業、交通関係などなど、社会のインフラとなるお仕事。なので、いくらエンジニア・サイエンティストの雇用が増えても、この辺の「バルクの雇用」が回復しないと失業率は戻らない。
もうひとつは、シリコンバレーのテクノロジー企業の雇用は、「売上」ではなく「資本金」への依存度が大きいと言うこと。
2009年のシリコンバレー企業へのベンチャーキャピタル投資は$5 billion、約4500億円であった。クリーンテックなんかだと、設備に使われる額が大きいが、ソフトウェアだと投資の殆どは人件費になる。コレに加えて、さらに相当額のエンジェル投資があるはず。(全米では、エンジェル投資額はVC投資額より大きい)。
売上依存ではない数千億円が毎年、名古屋市の企業に「どんどん人を雇え(でも優秀な人にしてね)」と外から降り続けると思って下さい。(なんで名古屋市かは、元エントリーを参照あれ)
そして、この投資は、「将来伸びそうな領域」に行われる。「今既に大儲かりしているもの」ではもう遅いんですね。もちろんそういうところにも投資は行くのだが、そうじゃない「2年後〜5年後に当たりそうなもの」にたくさん流入する。
つまり、「税金なんか収めない会社」がバリバリと人を雇うわけです。
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この間、日本のベンチャーの人たちと話していて
「去年は結構モバイル広告系に投資が集まった」
という話をしたら、
「アメリカのモバイル広告、儲かってるんですか」
という質問をされた。いや、まだ儲かってないです・・・。去年の市場サイズでまだ400億円くらいだし。モバイル広告は、基本iPhone+Blackberryがちょっとという程度だし。(スマートフォンでない普通の電話には、数行のテキストを強引に送信するSMS広告というスパムっぽいのがあることはあるが。)
「これから儲かるぞ」という目論見で投資が集まっていたのでした。
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というわけで、マクロとミクロは別の話、っていうのが結論でしょうか。
ちなみにご参考まで、シリコンバレーのVC投資の推移:
2009年の4500億円というのはここ10年で最低ではあるが、2007−2008年に比べた落ち込みは、2000年から2002年にかけてに比べると、相対的にたいしたことないというのがわかっていただけると思います。
2000年は、この膨大な資金で雇っちゃった人たちが盛大に2001−2年にかけて切られたので、当時はマジでテクノロジー系のお仕事をしている人たちは大変だった。特にドットコム系。
なお、2008−2009年に激しく落ち込んだのはクリーンテック系。
ITの、それもアーリーステージはそれほどの下落はありませんでした。(もともと登ってなかったから、という消極的な理由ですが。でも、昨今の起業の過熱ぶりを見ると、この程度が丁度いい気がする・・・というか、まだ多すぎるかも。ウェブ系ベンチャーってお金あんまりいらないし。)
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4 月 17, 2010
シリコンバレー採用難ヒートアップ中
やっぱりね、という感じなのだが、やっと雇用がヒートアップしているのが数値になって出てきた模様。Wall Street JournalのTech Sector in Hiring Drive。いわく
Googleが今年1−3月で新たに雇った人数:786人
Intelの今年1年間の雇用予定人数:1000-2000人
Ciscoの今年1年の雇用予定人数;2000−3000人
こういった会社では、「雇用人数」はグローバルの採用人数を言っているのだが、シリコンバレーにしかオフィスがないベンチャーも怒涛の雇用攻勢中。LinkedInは今年だけで154人採用。Facebookとか、FacebookゲームのZyngaなんかは、もっと雇ってるんじゃないでしょうか。
ちなみに、スケール感をご説明すると、シリコンバレー圏の就業人口は130万人。名古屋市の就業人口が100万人弱とのことなので、まぁ、名古屋市に毛が生えたようなものです。名古屋市で、こういう規模の雇用が行われている情景を想像してみて下さい。
とはいっても、誰でもいいわけではもちろんない。昨今引く手あまた感が強いのはやはり「今・ここで、気の利いたコードがバリバリかけるソフトウェアエンジニア」。
元記事にも、サンフランシスコに住む、コンピュータサイエンスのPhDを持った30歳の人の転職活動の話が出てくる。いわく、2月に探し始めて1週間でインターネット系の会社5社からオファーを貰って、LinkedInに就職することにした、と。一旦断った他の会社からは「もっと給料だすからうちに来て」とラブコールが・・・・と。そして現在の給料は「12万ドル以上」だそうです。こちらでも書いたように、修士取ったばかりの人でも、ピカピカのスターだと時としてそれくらいいっちゃうこともあるらしいので、たぶん12万ドルよりずっともらってるのではないかと推測されます。
ちなみに、通常普通のエンジニアが取るビザであるところのH1Bは(ある意味)取りやすくなっているので、こういう時こそ日本から転職のチャンス。。。ということで、ビザの話はまた後日。
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4 月 16, 2010
英語学習法:英語を聞けば聞くほど聞き取れなくなるリスク
こっそりやってるリスニング学習コンテンツListen-ITの付属ブログがあるのですが、そちらで、リスニング強化方法に関するエントリの連載をしています。第2回目の書き出しはこんな感じ↓
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前回は、「英語を聞いて理解できるようになるには、カタカナ脳の矯正が必要」という内容でしたが、今日はさらに恐ろしい話。
それは
「英語を聞けば聞くほど、英語の音が聞き分けられなくなることもある」
ということです。
ネイティブスピーカーの教師につく、英語の学習テープを聴く。いろいろな人が長時間かけて英語を理解するための練習をしているわけですが、実はこれが、より聞分けを難しくしていることもあるのです。
どんな怪談!?
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4 月 10, 2010
参議院立候補の安井美沙子さんとカリフォルニア州議員立候補の岸本陽里子さん
<最初タイトルに「衆議院」と書きましたが、安井さんが立候補してるのは参議院でしたので訂正。。。すみません。日本の政治に全く関心がないのがバレますなぁ・・・ごめんなさい。>
われながら長いタイトルですが、知り合いが立候補しているので宣伝。
岸本さんは、スタンフォードのMBAの先輩。元パロアルト市長で、ただいま州議会に立候補中。日本生まれとのことで、完璧にバイリンガル。
今日、「岸本さんを囲んでコーヒーを飲みましょう」という会があり、偶然、しばらく会っていない知人宅で開催され、その知人から招待状が来たので、「うむ、知り合いが二人重なっているので行かねばなるまい・・・」と思って行ってきました。
岸本さんの関心のコアは環境問題。環境ビジネスでカリフォルニアに雇用創出、などなど。10人ほどの会で2時間ほどお話を伺ってまいりました。はい。お手伝いスタッフ(?)として、なんとはるばる日本から岸本さんのところで修行に来ている方が。「インターネットで探してメールで連絡を取って来た」そうです。District 21という選挙区なのですが、当選すると、この選挙区からは、初の女性、初のアジア系議員となるそうです。
冒頭の写真は道路に面した庭に立てる看板・・のようなもの。コーヒーの会で頂いてきたので立ててみました。日本みたいに顔写真ポスターじゃなく、こういう、名前だけのものがメイン。
一方、日本の安井さんは、マッキンゼーの卒業生つながり。働いていた時期は重なっていないのですが、一度夏にパロアルトのサマーキャンプ(といっても昼だけ)にお子さんが来ていて、たまたまその時、同じキャンプを私の甥と姪も受けていたので、一緒にランチをしたりしました。旦那様(同じくマッキンゼー卒業生つながり)は一緒に仕事をしたこともあります。(マッキンゼーで、ではありませんが。)
安井美沙子さんのサイトはこちら
「話しやすい 聞きやすい 親しみやすい」がキャッチフレーズの模様です。愛知県から立候補されているので、そのあたりの方でご興味ある方はサイトを見てみて下さい。nekoyasuiというURLなのですが、本当に猫がお好きとのこと。(私はもちろん猫が好き。)
岸本さんのサイトはこちら。
しかし選挙活動ってのは大変ですなぁ。私のような海のものとも山のものともつかない人間まで集まる少人数の会を地道に毎日つづけるという・・・。いや、大変だ。本当に。頭が下がります。
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4 月 09, 2010
英語学習法エントリーはじめました
こっそり(?)やってるリスニング学習コンテンツListen-ITの付属ブログがあるのですが、そちらで、リスニング強化方法に関するエントリの連載を始めました。第一回目の書き出しはこんな感じ↓
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Listen-ITのレッスンの一環として、「母音聞き分け」をゲーム形式で行いますが、これ、とても大事です。なぜ大事なのかを何回かに分けて説 明したいと思います。
母音聞き分けの目的は「カタカナ脳の矯正」。
こんな実話があります。
「日本人がアメリカで地図を買おうとして『マップ』をくれ、と言ったら店員が奥から『モップ』を持ってきた。仕方ないのでモップを買って帰った」
情 景を想像、モップを渡されたやるせない心持ちを考えると笑える話ですが、本人には笑いごとではありません。
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4 月 08, 2010
ITアントレプレナーになりたい若者のみなさんはプログラミングを習得しましょう
この間、IT系ベンチャーに内定している日本の大学3年生の人たちと会って、「これから何をすべきなのか」という話になったのだが、私の答えは
「プログラミングを習得したら」
というもの。英語とプログラミング、が大事だと思うが、どちらか一つ選べといわれればプログラミングかな。
ちなみに、私は英語はできるけどプログラムはできないわけで、まぁ、お前に言われたくないよ、と言われればそれまでなのだが、今私が20歳で、IT、それもインターネット関係でアントレプレナーになりたいなら、プログラムをせっせとするですよ。
というのも。
最先端のウェブサービス開発の現場は、とてもアウトソースなんかできない状況になっている。「仕様書を文章で作って、それを誰かが作る」なんていう悠長なやり方は通用しない。どんどん機能開発して、どんどんリリースして、ユーザーのフィードバックを元にさらに進化させる、というのを、毎日行い続けないとならない。
どれくらい速いかと言って、リーンスタートアップという言葉を編み出したEric Riesがいたのでも有名なIMVUは、「一日20回機能アップデートをした」と。Flickrは、1日10回。FacebookアプリのRockYouは、異なるバージョンを複数リリース、数分のユーザーの動向を元に、変更を加える、といった「分刻みスケジュール」。山手線もびっくりです。
さて、こういう革新を常にし続けなければならないということは、
「人の話を聞いてさっさと理解して、それをすぐにコードにできる、いま・ここにいる人」
というのが非常に重要なのです。
おかげさまで、「最先端のウェブサービス開発」をしている会社がたくさんあるここシリコンバレーでは、そういう人の給与相場は高騰、というより、金だけでは雇えない状況になっている。よっぽど魅力的な将来性を見せられないと、なかなか「そういう人」は来てくれない。
シリコンバレー給与相場暴騰中というエントリーで、ソフトウェアエンジニアの給与相場が上がっていることを書いたところ、「アウトソースできるのにどうして?」というコメントがあったが、それはかように「アウトソースなんかできない仕事が増えている」ということなのです。そして、今世界はインターネットの収穫期にさしかかったところ。去年日本でのセミナーでも話したが、やっとインターネットが人々の暮らしに浸透し始めたばかりなわけで、当面はこの傾向が続くでしょう。
ということはどういうことかというと、自分でコードが書けない人が、これから新たに新しいウェブベンチャーを起こすのは非常に難しいと言うことだ。だって、みんな魅力的なチャンスが一杯あって忙しいんだから。輝かしい成功の歴史などあれば、それでプログラマを惹きつけることもできるだろうが、そうでなければ、まぁ自分で書くしかありません。
スーパープログラマである必要はないが、プロトタイプくらいは自分でちゃっちゃと作れるくらいのスキルがないとなかなか難しいんじゃないでしょうか。はい。
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4 月 06, 2010
シリコンバレー的に「無駄に巨額な増資」とはいくらからか
最近のウェブ系ベンチャーシーンでの流行語の一つがリーンスタートアップ。lean=贅肉のない、という感じで、「無駄に大金を浪費せずに最低限のリソースでしなやかに事業を立ち上げよう」と。
しかし、こういうのは実は危険な表現なのですな。「ベンチャーを立ち上げる際の無駄な大金」のイメージが人によって大変違うので。
シリコンバレー的「大金」のイメージを掴むために役立つのが、Netscapeを立ち上げたMarc AndreessenのLoud Cloudがどれくらい増資して、どれくらいガシガシとそれを使ったか、の実録。
The Case for the Fat Start-up
- September 1999: Loudcloud founded
- November 1999: Loudcloud raises $21 million at a $45 million pre-money valuation (Benchmark Capital is the lead investor)
- January 2000: Loudcloud borrows $45 million from Morgan Stanley (MS)
- June 2000: Loudcloud raises $120M at a $700M pre-money valuation
- March 2001: Loudcloud goes public on Nasdaq, raises $160 million and is valued in the public markets at approximately $480 million. Total funds raised to this point: $346 million.
- August 2002: Loudcloud sells the managed services business to EDS (this was the only actual business we had at the time) for $63.5 million and becomes a software company (and changes its name to Opsware).
- September 2002: Opsware trades for 35 cents per share or approximately a $28 million market cap.
- September 2007: Hewlett-Packard (HPQ) acquires Opsware for $1.6 billion
以下、$1 millionを1億円と換算して書きます。
1999年9月に起業、11月に21億円増資、翌2000年1月に45億円借入れ、6月に120億円増資、2001年3月上場160億円調達、2002年8月に事業の一部を64億円で売却、2007年9月に会社を1600億円で売却。
一体全体どうやってそんな大金を使うのかということで、月あたりの使った費用:
- Apr 2001: $39 million
- Jul 2001: $35 million
- Oct 2001: $29 million
- Jan 2002: $25 million
- Apr 2002: $22 million
- Jul 2002: $19.4 million
覚えてますか。2001年~2002年といえば、ITバブル崩壊後の氷河期。シリコンバレーは「この世の終わり」みたいに落ち込んでいた時期です。
今回の金融危機なんてそれにくらべればどうってことない(シリコンバレー的には)。
そのどん底で上場して、毎月ガンガン金を使う。
これは、シリコンバレー的にも瞠目のジャブジャブ大金ではあるのですが、そういう会社は今でも実在します。
FacebookとかZyngaとかはメジャーだと思いますが、それ以外でも多分日本ではほとんど知られていない会社もガシガシ増資してます。
例えば、最近2ヶ月ほどの間に、IT関係で2千万ドル、約20億円以上調達した会社にはこんなところが:
Sonos (ワイヤレス家庭内音楽配信) $25 million
Betaworks (Twitter系インキュベータ・投資): $20 million
LivingSocial (グループ購買): $25 million
Adenyo (モバイルマーケティング): $30 million
Pano Logic (シンクライアント): $20 million
Ngmoco (モバイルゲーム): $25 million
YuMe (ビデオ広告): $25 million
Ustream (・・は知ってますよね): $75 million
SpiderCloud Wireless (室内ワイヤレス技術):$40 million
Tora (アジア投資用ツール):$36 million
Yelp (CGMレストランガイド):$25 million
Aircell (飛行機内ワイヤレスシステム):$176 million
Boku(モバイルペイメント):$25 million
というわけで、「リーン」なのが流行っても、リーンじゃないベンチャーもちゃんとあるのでした。
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4 月 04, 2010
リアルタイムエンタープライズでアメリカは劇的に向上した
既に死語かもしれませんが、リアルタイムエンタープライズてな言葉が一時はやっておりました。Gartnerなどが盛んに言ってたような記憶がうっすらと。「企業のバックエンドのシステムがシームレスに繋がって、遅延なく処理がリアルタイムで起こっていく」的な。
最近、このリアルタイム化により、アメリカの企業のサービスは目をみはるほど向上したあるです。ただし、インターネット(と電話)を酷使できれば、という但し書きがつきますが。
例1)
Fedexのピックアップをオンラインで予約。11時40分ごろだったので、「12時にはOK」と設定
→3-4分後にFedexのトラック登場。「やば、もうきちゃったよ」、とあせる私に、女性ドライバーが
「ちょうどこの先の角のところにいたの。まだ早いけど来ちゃった。出せる?」
残念ながら まだパッキングが終了していなかったので去っていただく。
例2)
Fedexのピックアップをオンラインでまたまた予約。12時15分ごろに「12時半にはOK」と設定。
→1時にFedexのトラック登場。めでたくピックアップ完了。
例3)
外出先で、Comcastインターネットを電話で申し込む
→担当者がその場でメールで契約書をメールしてきて、それをiPhoneで開いて電子的にサインして送り返す。
→その間担当者は電話をホールドにしてそのまま待っている
→サインしたものを担当者が受領したのを確認して電話を切る
→2時間ほどで電話がかかってきて、明日の朝8時から12時の間に来る、と。到着の20分前に電話してくれる、というので、10年前くらいは当たり前だった「4時間、来るか来ないかわからない担当者を待ち続ける」ということがない
→7時50分に電話がかかってきた。前日の昼申し込んで、翌日の朝取り付け完了
+++
その他、前も書いたような気がするが、
大規模なオフィスビルで、メンテが必要なことがあるとオンラインでオーダーを出す。(何かこぼしてしまったから掃除してくれ、とか、ドアが壊れた、とか)。ビルをぐるぐる移動しているメンテの人の携帯端末に直接指示が行く。それをみて直行してくるので、ほんの5-10分で登場。
とか
今から15分後、という予約がその場で完結する、ぐるナビアメリカ版のOpentableとか。(レストランの予約端末とサイトの予約システムが直結している)。
家でピックアップしてくれる空港へのシャトルサービスのスーパーシャトルは、「今から30分後」というオンライン予約をすると本当に30分後に来る。運転手が、車内の端末をみて、直接「ピックアップに何分でいける」という返事を出していた。(運転中にしているのでちょっと危ない)。
・・というわけで、「連絡係の人」がまったくいないか、きわめて少なくなったのでした。
アメリカと言えば何事も事務処理がうまくいかず、来るといった担当者が来ない、着くはずの荷物がなくなる、といったことが日常茶飯事だったけれど、最近は、真剣にIT化した企業は見違えるようによくなった。
過去も、現場にやってくる担当者の人はみなそれぞれにちゃんとやっていたのに、顧客と実際に仕事をする人の間に何人も人間が絡んで、連絡不行き届きで結局うまくいかないことが多かったと推測されます。それがIT化によって劇的に向上したのです。
ずいぶん前ですが、2004年に日経産業に書いたITによる生産性向上に関するコラムより引用:
九〇年代後半の生産性向上はニューエコノミーと呼ばれ話題を呼んだが、バブル崩壊とともに、ただの幻想だったと片付けたられたかに見えた。
しかし、九五年から二〇〇〇年のブーム時には年間二・五%に過ぎなかった労働生産性向上率が、二〇〇〇年以降は三・四%に上昇。バブルとは関係な い、本当の長期的な生産性向上が起こっていることが明らかになってきた。
生産性の向上=人件費が減るだけでなく、サービス向上により顧客満足度が高まり、IT化していない競合に勝てる。一方で、IT化はお金がかかる。そして、IT化する体力がない企業は負ける、というのがこれまでの10年。これからは、IT化そのものが著しく安くなって、数名の小企業でも上述のような著しいIT化が可能になる時代なのでしょう。
<ということで、アメリカで何かのサービスを買いたいとき、多くの場合、店舗に出向くより、オンラインでしたほうがうまくいくことが多いです。サービスの質や会社にもよりますが。まずはオンラインでできないかよーくGoogleでリサーチしてみましょう。>
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4 月 02, 2010
遺伝子治療で起業促進はエイプリルフールネタでした
日本では既に4月2日になっていたのでわかりにくかったですが、昨日のネタはウソです。m(_ _)m
一応、DRD4という遺伝子は実在。Novelty seeking gene、新奇探索遺伝などとも呼ばれ、この遺伝子の一部がどれだけリピートしているかが新しいものに挑戦したがる傾向と関連が深い、というのも本当。リピート数で3R, 5R, 7R等と分類され、7Rはハイリスクなことが好き。で、7Rの人は、アメリカ・イスラエルには多く、日本には極めて少ない、というのも本当。(金島さんいわく、日本で見つかった7Rの人はスカイダイビングのインストラクターだったそうです。)
でも、リピート回数を変えられる、というのは嘘でした。はい。
===
ちなみに、アフリカで、長い牙の象はほとんどいないそうな。象牙を取るため長い牙のオスが乱獲された結果、「長い牙遺伝子」が途絶えてしまったと。ほぼ1世代でこの変化が起こったそうです。あと、アメリカにいる黒人の人は高血圧になりやすいが、アフリカにいる黒人の人はそうではない。可能性として考えられるのは、奴隷としてアフリカからアメリカに連れてこられる船の中で、脱水症状で死ぬ人が多く、塩分を体内にためやすい人だけが生き残ったのでは、と。そうだとすれば、これまた1世代で起こった変化なわけです。
何が言いたいかというと、遺伝傾向というのは1世代徹底的に淘汰するだけで変わってしまうということ。たとえば260年続いた江戸時代の間に特定の遺伝傾向を持った人たちが淘汰されても不思議じゃない。
一方、ユダヤ人は国を追われて2700年もの間、あちこちの国で排斥を受けてきたわけです。最初はそれなりに受け入れられるも、だんだん社会のユダヤ人に対する雰囲気が不穏になっていく。それを察して、馴染んだ祖国を離れいち早く他国に逃れた人たちが生き残り、「まだ今のままで大丈夫では?」と残った人たちが殺される、ということが繰り返されてきた模様。(その大々的なのがナチスドイツ)。(以上参照:A History of the Jews)。新しいものに挑戦する遺伝傾向の人の割合が高いのも必然では。
なお、アフリカンアメリカンの人たちとアフリカ人の話しが書いてあった本がこれ↓。遺伝病が、実は特定の環境要因に打ち勝つために必要、というような話があれこれ。面白いです。
日本語版も発見
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4 月 01, 2010
起業家気質を促進する遺伝子治療はじまる
<エイプリルフールネタです。あしからず・・・>起業家は新しいもの好き。今あるものに満足せず、誰も見たことのない新しいものを強く求め、それを作り出してしまうのが起業家。
そんな起業家の「魂」は実はDRD4という遺伝子が決定していることが2000年に明らかになった。ドーパミン受容体D4というタンパク質を作る遺伝子なのだが、この遺伝子の特定部分が何回リピートしているかで、どれくらい新しいもの好きかが決まる。
「新しいもの好き」というのはつまり「既存のものから受ける刺激が急速に低下する」ということ。つまり飽きっぽいわけです。で、その「刺激の感じ方」を司るのがこのDRD4。3回、5回、7回といったリピート数があり、リピートの回数が多いほど新しいもの好き。
アメリカ人にはある一定の割合で7回がいる・・・・ということを知った東大病院の斉藤先生という方が、それなら、と東大病院の医師・看護師60人でリピート数を調べたところ、殆どが3回で、5回がちらほら、7回は誰もいない。そんなバカな、と今度は被験者を300人に増やしてテストしたが結果は同じ。まだ諦められずに、慶応病院まで対象を広げ2000人でテストしたが結局一人も7回リピートがいなかった。
「日本で起業が盛んにならないのは、DRD4のせい」
そう考えた斉藤氏が、その後研究を進め、ついに成功したのが今回の遺伝子治療・・といっても別に元が病気ではないので「遺伝子改変」という方が正確かもしれませんが。
人体実験第一号として自らのリピート数を3回から7回に増やした斉藤氏は、日経ベンチャーのインタビューにこたえて曰く:
「いや、もう、急に冒険したくてたまらないんですよ。威力は絶大ですね。そもそも、DRD4の日本人のリピート数を知る、というためだけに2000人も調べた自分が信じられませんよ。最初の60人でさっさと納得して、遺伝子治療の開発を始めればよかったのに。」
・・・これで日本でも起業が盛んになるのか。いや、でも、新しいもの好きじゃない人は、リスクがあるかもしれないこの治療を敢えて受けたりしなさそうですね。
<エイプリルフールネタですが、本当のことと嘘のことが混じってます。説明はこちらのエントリーまで・・・>

