シリコンバレー採用難ヒートアップ中

やっぱりね、という感じなのだが、やっと雇用がヒートアップしているのが数値になって出てきた模様。Wall Street JournalのTech Sector in Hiring Drive。いわく

Googleが今年1−3月で新たに雇った人数:786人

Intelの今年1年間の雇用予定人数:1000-2000人

Ciscoの今年1年の雇用予定人数;2000−3000人

こういった会社では、「雇用人数」はグローバルの採用人数を言っているのだが、シリコンバレーにしかオフィスがないベンチャーも怒涛の雇用攻勢中。LinkedInは今年だけで154人採用。Facebookとか、FacebookゲームのZyngaなんかは、もっと雇ってるんじゃないでしょうか。

ちなみに、スケール感をご説明すると、シリコンバレー圏の就業人口は130万人。名古屋市の就業人口が100万人弱とのことなので、まぁ、名古屋市に毛が生えたようなものです。名古屋市で、こういう規模の雇用が行われている情景を想像してみて下さい。

とはいっても、誰でもいいわけではもちろんない。昨今引く手あまた感が強いのはやはり「今・ここで、気の利いたコードがバリバリかけるソフトウェアエンジニア」。

元記事にも、サンフランシスコに住む、コンピュータサイエンスのPhDを持った30歳の人の転職活動の話が出てくる。いわく、2月に探し始めて1週間でインターネット系の会社5社からオファーを貰って、LinkedInに就職することにした、と。一旦断った他の会社からは「もっと給料だすからうちに来て」とラブコールが・・・・と。そして現在の給料は「12万ドル以上」だそうです。こちらでも書いたように、修士取ったばかりの人でも、ピカピカのスターだと時としてそれくらいいっちゃうこともあるらしいので、たぶん12万ドルよりずっともらってるのではないかと推測されます。

ちなみに、通常普通のエンジニアが取るビザであるところのH1Bは(ある意味)取りやすくなっているので、こういう時こそ日本から転職のチャンス。。。ということで、ビザの話はまた後日。

シリコンバレー採用難ヒートアップ中」への11件のフィードバック

  1. chikaさんの記事を拝読してから、この件が気になって仕方ありません。
    ビザについてのお話も楽しみにしております。

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  2. 日本だと随分違うなあ。
    日本國では、今でも
    ・設計できますか?
    ・仕様書を書けますか?
    ・顧客折衝の経験は
    ・「コミュニケーション能力」
    ・部下の管理経験
    ・外注管理経験
    ・学歴不問
    ・PHP、VB、Java、C#など、なんらかのプログラミング経験があるとなお可(言い換えると「無くてもOK!」)
    という感じの企業の方が多いです。
    「プログラミング ライフサイクルの全フェーズに対する知識・経験」とか「コンピューターサイエンスの学位」「情報系修士卒以上」を求めるのは99%以上外資系って感じですね。
    「仕様書を書けますか?」と聞かれた度に、内心では苦笑しながら答えてますよ。本当は「仕様書なんて書いてから外注に丸投げしてやってけるなんて、日本は本当に今でもウォーターフォールが支配する時代遅れな国なんだね。そんなに鈍くて、ビジネスをやってけるの?ライバル企業に負けることはないの?」と言って上げたいんですけどねえ。
    いやあ、日本のIT業界は本当にお先真っ暗です。

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  3. このエントリと最初のコメントで将来の日本が潤う為の方式は見えましたね(笑)
    小中高でプログラム言語と英語を義務教育化。
    これで(人材)資源国家になれる筈(笑)

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  4. その反面、税収の落ち込みで随分公務員がカットされているようですね。PaloAltoは5-8 Mドルの予算Gapがあり、更に支出カットだと!シリコンバレーの企業が復活すれば連鎖的に回復するのでしょうが。。。

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  5. >その反面、税収の落ち込みで随分公務員がカットされているようですね。
    日本も税収は落ち込んでますよ。
    日本では税収がおちこんでも赤字国債で補填して公務員の給料にあてるだけで、決して威張れたことじゃありません。

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  6. >小中高でプログラム言語と英語を義務教育化。
    英語はこれから日本の小学校でも義務化されますよね。でも国家的に見ると、中国とやっていける人材も必要だから、英語か中国語を選択必修っていうのは、どうでしょう?
    だけど、プログラム言語の寿命ってどのくらいなもんなんですか? 私なんて自慢じゃないけど、大学のときフォートラン習ったけど、まだ使われてるんでしょうか? それともフォートランを習った人は他の言語が習いやすいとかいうことだったら、あれを習った意味もあったのかなーとも思うけど。  

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  7. >フォートランを習った人は他の言語が習いやすいとかいうことだったら、
    フォートランに限らず、他の言語へのスイッチする土台になる、という意味ではどの言語でも良いように思います。
    背景も知らせず「C#とRuby、今からやるならどっちですか?」なんて聞かれますが、長期的にはどっちでもいいんですよ。深くやって、他の言語を見たときに差分が解ることが重要なんじゃないんですかね。
    短期的にはどっちでも良かぁないんでしょうが。。
    Javaを始めたころ、クラスで一番出来る奴は、フォートランしか経験がありませんでしたよ。

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  8. やっぱりLispじゃないですか。
    (うそですww でも日本では若いLisperが結構いると聞きましたが。)

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  9. >フォートランに限らず、他の言語へのスイッチする土台になる、という意味ではどの言語でも良いように思います。
    なるほど。確かにコンピューター言語的思考ってあるから、それがあれば後は何とかなるということでしょうかねー。
    ちあなみに昔、東大の修士を出てから、スタンフォードの理系の博士課程に進学した友達が、アメリカと日本の数学教育を比べて、「アメリカ人は日本人ほど、問題の解き方のパターンを知らないけど、全然分からない問題に遭遇したとき、何とか力づくで解決にたどり着く能力は高い気がする。」と言ってました。
    もちろんアメリカの数学教育と言っても千差万別だけど、確かにアメリカの中学の数学の教科書とか、単なる解答方法だけでなく、数という概念の問題とか、哲学的なところにまで入った説明が日本の教科書より多い気がします。そういうのがやはり長い目で見ると、シリコンバレーの成功の基盤にあるのでは? だから多分、問題はプログラム言語を教えるかどうか、だけではないのではと思います。

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