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8 月 31, 2009
米国での就職が目的の場合はHBSを出てもMBAは大変
去年の夏HBS(ハーバードビジネススクール)を卒業して、それから今年の春までシリコンバレーのベンチャーで働いていた古賀さんのお話。
生まれたばかりのお子さんを抱え、ビザの切れ目が米国滞在の切れ目、という背水の陣の転職活動を経て、見事転職した、というメールを5月に頂き、是非それをブログに書こうと思って、幾星霜、もう9月じゃん、とあせっている今日この頃。
ちなみに、HBSというのは泣く子も黙るMBAの最高峰であります。スタンフォードだって悪くないけど、一般への知名度と言う点ではハーバードには適わない(はず)。
して、古賀さんは、そんなHBSを卒業したのに、卒業後1年の間に2回も就職活動をするチャレンジに見舞われたわけです。
卒業して最初の職探しでメールを頂いた。いわく
「シリコンバレーのベンチャーで働きたい」
で、冷たい私はあっさりメールで
「いや、それ、まず無理です。いろいろなMBA卒業生にこれまで相談を受けましたが、サマーインターンで実績を認められているというのでもない限り難しいと思います。日系企業だったら可能性はありますが」
という紋義理型でケンモホロロなお返事をした記憶が。一応、「とはいえ、前例がないこと=絶対ダメ、ではないので、第一号になるべくがんばってください」という類の結びにしましたが。
(ちなみに、私の世への情報伝達活動はオンラインに限っておりまして、滅多なことでは知らない人に会いません。睡眠時間が新生児並みに長く、起きている時間が著しく限られるので許して下され。)
しかし、古賀さんは見事ベンチャーでの事業開発の仕事をゲットし、さらに今回は東海岸でのベンチャーキャピタルの仕事をゲット。
・・・・と書くと何もかも簡単だったようだが、ご本人は大変だった模様。メールでは説明いただいたのだが、ご本人のブログを見ると、そのあたりの経緯は書いてないのであまり公言すべきではないのかも。なので控えます。
なので、以下一般論ですが、MBAを取っての米国就職は超大変です。日本で、どんな一流大学を出ていようと、マッキンゼーとかBCGとかそういうメジャーなコンサルティング会社で働いていようと、ゴールドマンのようなトップ投資銀行で働いていようと、大変。
トップクラスのビジネススクールでも大変。
というか、トップスクールほど大変かも。なぜなら、あなたの競争相手は、同じようにマッキンゼー(やゴールドマン)で働き、同じようにHBS(など)を卒業し、しかも英語ネイティブでアメリカのビジネス事業をよく知っている人たちなのだ。
ま、考えてもみて欲しい。MBAっていうのは言葉で仕事をするのです。日本で、つたない日本語の人が
「アナタノカイシャノ チホウキギョウムケセンリャク カンガエマス」
なんて応募してきて、その人を採用する会社がどれくらいあるでしょうか。(曲りなりにも、それがありえるアメリカがすごいという説アリ)。
有効技は「日本向け事業開発」。日本でのアライアンスパートナーを探すとか、日本での事業戦略を立てるとか、その他もろもろ、「日本しばり」で足がかりを作る。そこで実績をつくり、そこから広げていくのでした。
というわけで、がんばっている古賀さんのブログはこちら
おまけで、MITでMBA取得中の方のブログはこちら。MBA生が夏のインターンを獲得するには、というエントリーもあり。続き、さらに続きもあり。
あと、Kellogg在校生のブログも発見。大恐慌の只中の今年卒業する、という辛酸をなめた方が、就職のエッセンスをまとめたMBAアメリカ就活マニュアルもあり。(いや、しかし、今年MBA卒業ってほんとに気の毒・・・・)。
>Kellogの方の、就活にあたって「原則一切役に立たない要素」として
日本の一流大学出身
誰も知りやしねえ
というのは笑った。
(なお、東大は、University of Tokyoでは通じなくても、Todaiだと通じることがゴク稀にあります。なんじゃそりゃ、ですが。)
以上教訓は、そもそも競争相手も多くが外国人で、しかもMBAよりは沢山人数が必要なエンジニアリング系の留学をしたほうが、アメリカでの就職は確実です、という話でした。(ちょっとずれたかな)。
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8 月 27, 2009
低予算パクリ映画専門プロダクション
「低予算でパクリ映画を作る」というプロダクションがある。はやりそうな映画そっくりのタイトルで、似たようなストーリーの映画を作り、その映画のDVDが出る頃にぶつけてDVDをリリースするのであった。そういう、「パクリ映画」のことをmockbusterと呼ぶらしい。mock=模倣する。それに大流行映画、という意味のblockbusterをかけてmockbuster。
時々テレビで放映されていて、
「あ、あの有名な映画?」
と思って見ると、異様にちゃちで、
「あれ、こんなボロい映画だったんだ」
と思ってしまったりするのだが、そういうのはたいていこの手のプロダクションが作っている。The Asylumというのが代表的なプロダクションで、そのラインナップたるや:
- Transmorphers (Transformersのパクリ)
- Dragon (Eragonのパクリ)
- Alien vs. Hunter (Aliens vs. Predator のパクリ)
- The Day the Earth Stopped (The Day the Earth Stood Stillのパクリ)
まだまだいっぱいある。WikipediaのThe Asylumのエントリーを参照あれ。
The Asylum、元は、「普通に低予算映画を作って映画館で上映せず直接DVDでリリースする」、というビジネスモデルで1997年に起業したが泣かず飛ばず。しかし2005年にH. G. WellsのThe War of the Worldを原作にした映画を作ったら、突然ビデオレンタルのブロックバスターから10万本のオーダーが来てびっくり。
なぜかと思ったら、偶然同じ頃にスピルバーグが同じ本を原作に作ったトムクルーズ主演の映画がリリースされていたのであった。つまり、間違い。
そこで、The Asylumの人たちは
「おお、これだ!」
と膝を打った・・・・かどうかは知らないが、その後は「パクリ映画」一本で今日に至る。
というわけで、今日の教訓は「ビジネスモデルは臨機応変に」だ。(うそ。The Asylumの話は本当です。)
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8 月 26, 2009
日本語のTwitterと英語のTwitterは別メディアであることについて
別に、「国民性が・・・・」とか言うつもりはなく。単に1文字にこめられる情報量が違うので、同じ140文字でも、詰め込めるアイデアの量が全く違う。なので、メディアとして似て非なるよね、という話。
たとえば、
日本が誇るベンチャー会計士、磯崎さんのTweet。それぞれ最後のカッコ内数字は文字数
- (前にも書きましたが)、今でも大半の上場会社の役員はほぼ「従業員代表」だけで構成されているので、「経営危機」にはならないと思いますが。 逆に、ドイツの例など聞くと、組合側が「経営に取り込まれる」のを危惧する必要があるのかも。 (111)
- 企業でも、内部で決めた予算等はさておき、外部との契約は経営者が変わっただけでは原則変更できないかと思います。 @mohno 余談ですが、国境/領土とか、戦後補償とか、“国際的な政府の見解”は、政権が変わったからって「あれはナシってことで」というわけにはいかないでしょうね。 (136)
- 民主党が「公開会社法」で従業員代表を役員にするのを言い出す前に、大学の先生から聞いた話。 「ドイツ等の共同決定法は、もともとそういう機運があってできたというよりも、あまりに組合が強すぎて、企業経営がニッチもサッチもいかなくなっていたので成立した産物。」 (125)
以上は、中でも特に長くてメッセージ性が強いものを選んでますが、今度はTim O'ReillyのTweetから同じく長くてメッセージ性が濃いものを3つ
- IMO a SXSW panel worth voting for: Book Publishing, The New Ecosystem http://bit.ly/4nyCSG (registration required to vote) (122)
- "It does not require a majority to prevail, but rather an irate, tireless minority keen to set brush fires in people's minds." --Sam Adams (138)
- Looks like a great SXSW panel idea: Augmenting Your Brain With Smartphones and Semantic Technologies http://bit.ly/TQ812 (120)
もう、見た瞬間に情報量が違うのはありあり。面積違うし。駄目押しでTim O'Reillyの最初のを訳してみると
- 思うにSXSWパネルは投票の価値有。出版、新エコシステム http://bit.ly/4nyCSG (投票には要登録) (59)
こんなんで英語で書くともう122文字も使ってしまうのですわい。
ちなみに、同じ内容を英語と日本語両方でTweetしている一橋大学院教授の石倉さんの場合。英語では書ききれていない部分を赤字にしてみると・・・・
- テッド・ケネディ上院議員が亡くなりました。先週はスペシャル・オリンピックを始めたユーニス・シュライバー(テッドのお姉さん)が亡くなり、ひとつの時代が終わったような感じがします。ボストンに住んでいたことがあるので、ケネディ家は何となく身近?に感じます。
- Teddy Kennedy is dead. The end of one era. Her sister, Eunice Shriver who began Special Olympics passed away last week, I believe.
- 東京に帰り、最初の日はさすがに時差でつかれました。さっそくDoctorとのミーティングがあり、今後の対応を検討中。自分の家族のことと米国でのヘルスケアの議論とは別世界?というのが印象です。
- Now back in Tokyo, quite jet lagged. Pressed for time for the meeting with medical doctor for my mother. Quite different from healthcar ...
というわけで、英語のTweetになれちゃってると、日本語のTweetは内容が濃すぎて重い!逆に、日本語のTweetに慣れてしまうと、英語のTweetは軽すぎてつまらないんじゃないかと。多分「Twitter小説」なんかも、日本語のTweet密度だったら可能だけど、英語だとちょっと難しそう。
ちなみに、私のTweetは95%英語なので、重く深いことを期待しないで下さいませ。
なお、ドイツ語だと、同じことを書くのに英語より余計に文字が必要らしく、ってことは、ドイツ語のTweetは英語よりさらに軽くなってるってことでしょうか。
それぞれの国でどんなTwitter文化が花開くのか、文化人類学的に大変楽しみ。
参考まで、話し言葉では、単位時間に詰め込める情報量は英語のほうが多いことを書いた赤鼻のトナカイに見る日本語と英語の単位時間当たり情報量というエントリ有り。
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8 月 21, 2009
杏の仁で作る杏仁豆腐レシピ
昨日は、このあたりに住む凝り性の日本人男性3名が我が家の台所で腕を振るって「カナダ産そば粉による手打ち10割蕎麦」と、「俺の袋(おでん風の料理)」を調理する、という企画があった。「俺の袋」はまさにそういうルックスで、ダンナに「これはMy Ballsという料理である、と訳して伝えたらウケた。(しもネタですまぬ)。でも出汁がしみててとってもおいしかったです。手打ち蕎麦も二名の方がそれぞれの秘伝の打ち方で、計二種類という豪華さ。いやいや、皆さん凝り性ですね。
(参照:飛び入りで蕎麦を切るうちのダンナ)
で、一応私はいつもの杏仁豆腐を作ったんですが、参加者の方にレシピ教えて、と言われたので。
ちなみに、杏仁豆腐は実はアーモンド牛乳ゼリーじゃなく、杏の種の中身(仁)が入ってる、という料理。だから「杏仁」なのだよ。apricot kernelですな。アーモンドエッセンスを入れるより、ほのかで優しい控えめな味になります。元は確かオレンジページか何かに書いてあったものですが、杏の仁の量を増やしてます。
杏仁は、直径1センチ弱くらいの白くて平たくて硬い薄片で、20センチX15センチくらいの袋に入って中華スーパーで売ってます。なぜか「北方杏仁」と「南方杏仁」と別の商品があるけど、どう味が違うかは不明。
(っていうか、杏仁、うちの近くの中華スーパーだと数種類壁にかけて売ってるが、これ、杏仁豆腐以外の用途があるのか?)
+++++
10人分くらい
- Knoxのゼラチン2袋(15グラムくらい)
- 水300cc
- 牛乳600cc
- 生クリーム(whipping cream) 300cc
- 杏仁 100グラム
- 砂糖 120グラム
- (シロップ用:砂糖 90グラム、水300cc)
1)ゼラチンは少量の水(分量外)にふり入れてふやかしておく
2)杏仁と水をミキサーで粉砕、なべに入れ牛乳と砂糖を足して火にかけ、沸騰したら火を止めてふたをし、最低15分蒸らす。(できれば、数時間おく)
3)2がもう熱くない場合はもう一度火にかける(15分置いただけだったら必要なし)。ゼラチンを入れて溶かす。目の詰まったsieve(粉ふるい?)でこす。(ふるいの中に残った粉を手で絞るとなお可)。ボウルの底を氷水で冷やすなどしてあら熱が取れたら生クリームを加えて混ぜ、冷蔵庫で冷やして固める
4)シロップの水と砂糖を混ぜて火にかけ、砂糖が溶けたら冷まし、杏仁豆腐にかけて食べる
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8 月 19, 2009
社会全体夏休み・テレビ番組も夏休み
一応、1ヵ月とか休んじゃうヨーロッパ人と違って、アリのように働いているはずなのがアメリカ人である。(祭日が超多い日本よりも、トータルで休んでる日数はアメリカ人の方が少なかったはず)。
が、しかし、7−8月は、ほんと、なんか半分だらっと夏休みって感じであります。特にしみじみをそれを感じるのがテレビ番組。テレビ番組が休みになるって、信じられます?
アメリカもののテレビドラマって「シーズン」があるじゃないですか。あれは、要は、9月終わりから4月くらいが「シーズン」なんですな。で、そこでいったん終わり、夏休みをはさんで、また翌9月とか10月とかから始まる、と、そういうことになってるわけです。
で、テレビドラマ作ってる人たちも、6−8月は子供も夏休みだから家族旅行したり、子供のデイキャンプの送り迎えしたりして、学校の始まる8月末くらいから「さて」とがんばって仕事をし始めて9月末くらいから次のシーズンと。(って、テレビ業界がどう動いてるか知らずに適当言ってるんで鵜呑みにしないでねw)
で、夏休みの間テレビは何をやっているかと言うと、これが、なんと、再放送の嵐。オフシーズンの夏を狙って、ゲリラ的に作られる番組もあったりはしますが。
(例えば、わが愛するTrue Bloodは現在まさに放映中)。
それにしても潔い。
かようにテレビ番組まで休んじゃうアメリカ。
話は飛ぶが、「アメリカの景気二番底懸念」というのが微妙にある。商用不動産クラッシュ、とかクレジットカードバブル(←すごいよw)クラッシュ、とかまぁ、いろいろ言われているが、もし何かあるとしたら、9月が危ないんじゃないかな、なんて思ってます。
クラッシュは、「絶対ヤバい」という事態になっていても、最後の最後は、誰かが何かの引き金を引くことでガラガラ崩れることも多い訳だが、今ひいちゃったら夏休みが台無しだ。どうせなら9月にして、その後身を粉にして後始末しましょう、という感じになるんではないかと。w
(Lehman Brothersが倒産したのは9月でしたねぇ)。
ああ、しかし、そんなことより、9月末に始まるDexterのシーズン4が待ち遠しい・・・・。サイコパスで連続殺人犯で警察勤務の主人公のお話。
以前、テレビ番組がとてつもなく複雑になっている、というエントリーで書いたが、DVDで売る、という販売チャネルを得て、アメリカのテレビドラマはとても凝った作りになった。俳優も一流どころも出るし、世界から個性的な人が集まってきてもいる。おかげでとっても楽しめて私は嬉しい。
ちなみに、アメリカのテレビを楽しむには、テレビ以外のメディアでどの番組が面白そうか目星を付けてからでないとダメ。数十、または100以上のチャンネルがあり、「スカ」もひじょーに多い。ただ漠然とテレビをつけても、まずは「スカ」ですのでお気をつけあれ。
↑ True Blood: 日本製の人工血液が開発されたことにより、人間の血を吸わなくても良くなった吸血鬼がカミングアウトして暮らす社会のお話。俳優さんは、左からニュージーランド人のAnna Paquin(X-MenでRogueやった人です)、スウェーデン人(で、元スウェーデン海兵隊軍曹)のAlexander Skarsgard、イギリス人のStephen Moyerなり。
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アメリカ大学院留学説明会(東京:公開・無料)
知り合いからメールが来たのでご紹介。
<以下メールからコピー>
京大の青谷先生がアメリカ大学院留学説明会(東京:公開・無料)をされます。興味ある方どうぞ。なおこの説明会は「京大大学院」への勧誘ではありませんし無料です。青谷先生が個人で社会貢献として行っておられる活動とのことです。申し込みはお早めに直接以下のところへどうぞ。
【時】 2009年9月18日(金) 16時30分から18時(+質疑応答)
【所】〒108-6027 東京都港区港南2-15-1品川インターシティA棟27階 京都大学東京オフィス(JR品川駅より徒歩5分)
【講師】 青谷正妥(あおたにまさやす):プロフィール http://aoitani.net/aotani/
▼内容:
1) 日米大学院比較
2) なぜアメリカの大学院か?
3) 大学院の選択
4) 情報収集
5) 必要書類に付いて
6) 奨学金等(financial support)に付いて
7) 文系奨学金の大幅な改善
8) 英語力とTOEFL
9) GRE
10) 特に大切な書類
11) 選考委員会が求める物
12) 日本人は何故入れないのか?
13) 合格の可能性を高める為に
14) アメリカの大学院での学習・研究
15) 卒業後(日本での就職活動を含む)
登録ページ (携帯email *以外* で御願いします。)
http://aoitani.net:80/
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8 月 18, 2009
知ることと好きになること
昨日のエントリーで、「知っていく過程で、だんだんと親しみが感じられ」ると書いたが、これって実は恋愛にも適用可ですね、というグダグダの話。
何年か前、ラジオでDustin Hoffmanのインタビューが流れていて、その中で彼がTootsieの役作りをしたときの話があった。Tootsieというのは、Dustin Hoffmanが女装して演じたオバサンの役で、これが
「こういうオバサンいるよね」
という迫真の演技なんですな。ちょっとずうずうしくて、押し付けがましいけど、一生懸命で親切で、というタイプ。
で、この役作りをするに当たって、Dustin Hoffmanは、そのようなオバサンを観察し、そういうオバサンが何を考え、何を感じて生きているかを真剣に我が物にし、そういうオバサンになりきって過ごしてみたそうである。そうしてオバサンの奥の奥まで知る努力を経て彼は、
「こういう人って魅力的じゃないか!」
ということに気付き、びっくりしたそうだ。
これってとっても奥が深い話しだなぁと思ったのですよ。
世の中には、知れば知るほど、近寄ってはならない恐ろしい人であることがわかることもあるが、多くの場合は、よく知ると、親しみを感じ、好きになることも多いと思う。恋愛感情になるとは限らないが。
これは、正のフィードバックループも働く。人間、自分を良くわかっている人に好意を感じるもの。なので、相手を知る→好きになる→相手も自分を好きになる、と。
モテル男というのは、女の話を聞くのがうまかったりしますよね。あれは、知ってもらった相手がうれしくなる、というだけでなく、本人(♂)の相手(♀)に対する好感も増すことで、なにかあやしいフェロモンがでるのかも。
非モテ諸君、モテへの道は、身近な女を心の底から理解することから始めよ、です。
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8 月 17, 2009
キャリアチェンジできる人・できない人(またはする人・しない人)
人里はなれた隠遁生活(笑)をしているのであるが、それでもいろいろな人からキャリア相談を受ける。周りにも、同じく相談される、という人がちらほらいて、タイトルのような話になったことがあった。(多分、我々が、人と違うキャリアの選び方をしているので、「どうやったら私も違うことができるだろうか」と聞かれるのだと思う。)
結論から言うと、本当にキャリアチェンジできるのは、具体策がある人。結論が先にあって、そこから逆算して何をすべきかがある人。
(「がんばっていればいつかは道が開ける」というフェーズも人間にはもちろんあるのだが、「もはや、今の仕事をどれだけがんばっても何も起こりそうにもない」というところに来た人を想定しています。)
というわけで、以下、キャリアチェンジを望むのであればしてはいけない二つと、すべきことひとつ。
してはいけないこと
1)ゴールなき努力を始める
たとえば、留学して心機一転新たなキャリアに進む、ということを考えている人だと、
「まずは英語を勉強してみる」
と言う人は、結局キャリアチェンジせずにおわることが多い。
大体語学の勉強と言うのは心の底から退屈で、しかも大変で、その上、努力しても遅々として成果が出ないもの。「とりあえず」勉強してみよう、と思っても大体挫折する。(私自身、ドイツ語とか、スペイン語とか、中国語をかじってみてしみじみそう思います。はい。)「TOEFLでXX点が取れたら留学先を考えてみよう」なんて思ってるとそのXX点に達する前に終わっちゃったりする。
そうではなくて、たとえば
- 自分の望むキャリアチェンジに役立つのはどのような留学先か
- その留学先に行くために必要な英語力は何か(TOEFLの点など)
- それをいつまでに身につけないとならないか
- そのためにはどうすればよいか
と言う風に逆算するべき。
人間、ゴールが定まると不思議と馬鹿力が出るもの。だらだらやったら3年かかったことが、3ヶ月でできたりするものです。これぞ生産性!具体的に行く先を思い描きながら、そのキャンパスにいる自分を夢想しつつ、それを糧にがんばるのがよろしいかと。
以上は留学をきっかけとするキャリアチェンジの例だが、それ以外でも一緒。
とりあえず資格の勉強をする、のではなく、何をするかを具体的に定めてから逆算して必要な資格をとりましょうね。無駄が防げます。無駄を防がないと、社会人は忙しいので、「とりあえず勉強」するだけでエネルギーが尽きてしまう可能性が大です。
2)大所高所の話に燃え尽きる
日本経済のあるべき姿を実現するためにすべき貢献、とか、国際人として望ましいキャリア、とかそういう抽象的な話を熱弁する人は、まずは実行に移さないことが多い。もちろん、そういう「社会人としての教養」は持っているべきだと思うが、それはそれ、これはこれ、で自分ができることをきちんと把握するのが大事。
恋愛では、「理想の相手」ばかり空想していてもだめで、手の届く相手と切った張ったの恋愛をしていく中で、自分に合う人というのがわかってくるもの。
キャリアも一緒です。
ヘッドハンターと話す、でも、履歴書を送って面接を受ける、でも何でもいいのでアクションを起こすことで、自分が移れる先はどんなところかが具体的に見えてくる。
すべきこと
キャリアチェンジ後の姿をよりよく理解するためのリサーチをする。その業界で働いている人の話を聞く、とか、その会社を見に行ってみる、などなど、なんでもよいので、とにかく、ビジュアルに「そこに移ったら自分がどんな風になるか」ということが見えるくらい情報量を増やす。
「留学してみたいとも思うが勇気が出ない。どうしたらよいか」
と聞かれたこともあるが、まず留学できそうな学校を見つけて、そこを見に行くあるよろし。資料をもらったり、学校のツアーをしたり、学生に話を聞いたりする。で、やっぱりこれは無理、と思ったらやめればよろしいのです。
大体、人間知らないものはイヤだったり、怖かったりするもの。まずは、よく知るべし。
知っていく過程で、だんだんと親しみが感じられ、なんだかできそうな気がしてくるものなのです。
「調べる」にはインターネットが大活躍。たとえば、「ニュージーランド 働く ブログ」というキーワードで検索したら197万件も出てきました。はい。「シリコンバレー 働く ブログ」だと17万件しかないので、10倍以上。(「アメリカ 働く ブログ」だと293万件ありますが)。「会計士 働く ブログ」は334万件あります。
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8 月 16, 2009
最近の若い者は・・・・
昨日、30才ちょっとくらいの人たち数名と話す機会があったのだが、「最近の若者は嘆かわしい」と言ってて「へー」と思ったので一筆啓上。
みんなマッキンゼー東京オフィスの後輩(っていっても、マッキンゼー時代にはどなたにも会ったことがないのですが)の人たちで、全員、日本での最初の就職先がマッキンゼー、という人たち。そして皆さん、MBA留学中か、これからMBAが始まるところか、すでにMBAが終わってシリコンバレーの会社で働いている、という人たちであった。で、その彼らが
「最近マッキンゼーに入る人たちは、さらっとスマートに2年くらい働いて終わり、という感じで、がむしゃらにがんばる、という感じがない。」
なぜ、「へー」と思ったかと言うと、この手の「最近の若い者は・・・」っていう感慨、私自身は感じたことがないのですよ。
一言解説すると、大学(院卒含む)で、マッキンゼーに入ると、最初はアナリストという職で、この人たちは本当に、本当にこき使われる。とにかく、単に夜も昼も週末もなく働く、というだけでなく、精神的に「これができなかったらルーザー」という著しいプレッシャーの元で働かされるのでした。マッキンゼーと言う会社がそれなりにメジャーになったここ10年くらいは、すさまじい難関をくぐって入社した人ばかりなので、そんな自分が弱音を吐くなんて許せない、という自己プレッシャーも強力かと推測される。(参照高橋恵理さんインタビュー)
(私が学卒で入った商社という業種でも、時間的には似たような働かせ方をするところもあるが、部署によって全然違う。私は毎日定時に帰れるくらいの部署に配属だったので楽勝でした。はい。)
ちなみに、どれくらい「難関」かというと、4-5年前時点情報では、東大生の3人に1人~2人に1人(1000人以上、ですね)が受けに来て、入社するのは他の大学も入れて20人とか30人とか、という感じだったそうです。ひえー。科挙の制で北京で働くみたいな感じ?
で、まぁ、私が昨日話した皆さんは、そういう難関をくぐり抜けて入った方々なのでした。
それが、最近は、「毎日せいぜい10時には退社、週末は休み」という割合普通の暮らし(なのか?)ができるようになったこともあり、「最近の若者」が増えたそうである。
ふむ。
そして、後になってから考えたのであるが、なぜ私は後輩に会っても「最近の若い者は」と思うどころか「最近の若い人ってマジ優秀」とばかり感じるのであろうか、ということ。「最近の若い者は」というのは、アリストテレスだかプラトーだかの時代の古文書にも書かれているsentimentというではないですか。
なぜ私はそう思わないのか?
うーむ・・・・と考えてはたと膝を打った。
「私が過ごしてきた組織においては、本当に最近の若い人のほうが優秀である」
という説を思いついたから。
というのもですね、三菱商事だって、マッキンゼーだって、そりゃ私が行った頃もそれなりに渋い人気があったが、決して今ほどではなかった、と思うんですよ。
その上、最初に大学でて就職した頃はバブルの絶頂。望月の欠けたることもなしと思えば、という感じで、空前絶後の大量採用、三菱商事の同期は男子250人、女子350人くらいいた。マッキンゼーは途中入社なので、別に他の人を差し置いて選ばれたわけじゃない。
もっと昔を紐解くと、私、「ひのえうま」という学年だったため、受験はいつも低倍率。
というわけで、私がいた組織は、私が去った後、本当に組織としてのレベルがあがっているため、当然のこととして、会う後輩は皆さん大変優秀である、というのが仮説じゃ。どう思います?
(あまり関係ないが、高校生の頃、オーストラリアにホームステイしたときも、当時の日本ではオーストラリアは未知の国。行く前は「その国何語を話すの?」「どこにある国?」「何でそんなところにいくの?」と みんなに聞かれた。うちの母親はスリランカと混同して、「黒い顔の人がいるところでしょ?」と言っていた。そんなわけで、オーストラリアは希望さえすれば 必ず行けた。ところが、私が行っている1年の間に、オーストラリア政府観光局が日本で大キャンペーンを行ったため、帰ってきたらオーストラリアは大人気。みなこぞって「うらやましい」 「私も行きたい」・・・・まじで?とびっくりしたものです。)
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8 月 06, 2009
働けシリコンバレー:高橋恵理さんの回アップされました
パソナテックのサイト上で掲載している、シリコンバレーで働くいろいろな人のインタビューシリーズ、働けシリコンバレー。今回はマッキンゼー→バークレーで物理のPhDという高橋さんです。
いろいろと理系大学院事情を伺ったので、アメリカの理系大学院留学を考えている方は是非。
なお、 卒業後にアメリカで働きたいならMBAより理系大学院ですよ。はい。
(ちなみに、かなりの確率で本人に似ているという、なぞのイラストですが、今回はあんまり似てないかも。ご本人は175センチくらいあるのだが、その背の高い感じだけは似てますが。)

