« 気合いでアメリカ大手半導体企業で働くに至った藤野さんの話 | Main | 残念な訂正事項 »
2009/04/30
On | 国や組織はどういう時に良くなるか
海外で勉強して働こうのちょっとだけフォローアップ。何とかポジティブにスピンをかけて書いてみるのにトライ。
まず、海外で働こう、というのは別に「永住して二度と日本に帰るな」と言っているわけではなくて、たくさんの人が海外に出れば、その中のある割合の人たちは日本に帰るだろうし、ある割合の人は、行った国と日本をつなぐ仕事をする。全然日本と関係ない仕事をする人でも、何らかの形で日本とその国とのコミュニケーションの助けになるかもしれないもしれない。ということで、「数の勝負」で、そういう人がたくさん出ることで、日本の将来の担い手になったり、日本の国際社会からの孤立を救うことになるでしょう、と。(ちなみに、海外=アメリカ、留学=アメリカ、ではありません。もっと広く「自分にあった場所」を探すのがよろしいかと。)いずれにせよどこの国も飛行機でひとっとび、Skypeでただで話せる昨今、「永住」とか「移住」という表現は、なんか実態に合わない感じが。実感的には「引越し」くらいの感じですが。
以下、「国や組織がよくなるのはどういうときか」について。
- よくなるための施策を知恵をひねって編み出し、多大なる労力を費やして、それを実行することでよくなる
「これ以上悪くなりようがないからよくなる」「もっと悪くなればよくなる」といった、サインカーブみたいなもんじゃありません。残念ながら。
1997年ごろ、日経新聞出版から出た「三つの未来-衰退か再生か、日本のシナリオ」という本のための「日本の将来シナリオ分析ワークショップ」というのに参加したことがある。これはものすごい大金かけて、いろいろな人を箱根に集めて討議したりして、日本の将来シナリオを3つ作り出したもので、その一部の討議に参加させてもらった。これをファシリテートしたのがGlobal Business Networkという、シナリオ分析の手法をいろいろな企業等に提供しているサンフランシスコのコンサルティング会社。で、その会社の経済史の専門家から
「国というのは、思いがけなくどこまでも悪くなっていけるものなのだ」
といろいろな国を例に挙げて説明されてはっと気づいた次第。国の場合、競合に買収されたり、国民を全員解雇(追放?)して解散したりできないこともあり、会社組織の比でなく、何十年、何百年と悪化の道をたどれるのであった。
- 組織トップ層の年長者が若い人の力を取り入れることでよくなる
どんな組織も20代にはやる気のあふれた人たちが、30代には「本当はこうすればよいのに!」という斬新かつ具体的な革新案・改革案を持った人がたくさんいるもの。(こういう人たちがいなかったら、その組織は本当に終わっている。)そして、よい組織とは、上層部が、そういう人たちをきちんと引き上げて登用し、彼らのアイデアを実行に移していける組織。
「最近の若い者はだめだ」というのは古文書にも書かれている永遠のテーマで、別に今の若者が昔よりだめになってるなんてことはない。若者にやる気がないと嘆くなら、やる気を失わせた自分たちを恥じるべきなわけで。
でも、その裏返しとして
「今の40代が20代だった頃より、今の20代は優秀だ」
というのもやっぱり違う。今40代、50代、それよりもっと上の人たちも、20代・30代の頃は血気盛んに世の中をよくしようと思っていたんですわい。ははは。
繰り返しになるけれど、よい組織とは、トップ層の老獪な人々が、旧態依然としたやり方の改革に意欲的に取り組んでいける精神力と体力を持った若手に権限を委譲し、きちんと組織全体を運用できる組織。国レベルでも同じこと。
「今20代・30代の人たちが優秀だから、その人たちが実権を握る20年後にはよくなる」
てなわけにはいかないのであった。本来だったら、その20年の間に大きな経験をして力を伸ばすべき人たちに場が与えられず、そうこうする間に社会の汚さや組織の政治的しがらみに疲れちゃうんですよね。
+++
なお、今の日本の最大の問題は政治。
多分「日本の政治は悪くない」と思っている人はあんまりいないと思うので、詳細割愛。ですが、「政治が悪いと国が傾く」という認識は意外に共有されてないのかも。最近あった若いひと数人に「政治が問題だ」というと「え、そんなの関係あるの?」という感じにびっくりした顔をされたので。
「ミドルクラスは誕生するものではなく政府が政策的に誕生させるものである」とクルーグマンも書いている。政治がぼろぼろだと、一部の企業や個人がどれだけ成功しても、それが全体のパイを増やすことにつながらず、貧富の差 を増大するだけ。また、公平なルールでビジネスをして成功できるインフラ(規制とか規制緩和とかいろいろ)を政府が整えないと、あこぎな方法で成功するのが当たり前になり、社会が腐敗する。
+++
ちなみに、日本の一人当たり国民総生産(GDP)は1993年に2位、2000年でも3位だったが、2007−8年ではIMF調べだと22位、(World Bank 23位、CIA25位)。このまま等差数列で落ちて20年後に60位くらいまで行くと、ふむ、今60位前後はルーマニアとかロシアとかメキシコとか・・・。
(なお、購買平価ベースだと日本はまだアメリカ、中国に続いて3位ではある。これはつまり、「国民が一人あたりGDPを使って国内で買えるもので比較すると、まだ世界3位だよ」という話でめでたいようであるが、日本の場合、20年続いたデフレという大いに物悲しい現象の結果でもあり、また、日本の輸出産業の生産性に比べ、非輸出産業の生産性が悪いということの表れでもあったりする。)
[5/4/09修正] PPP(購買平価)ベースでもIMF24位、World Bank 21位、CIA27位でした。コメントで指摘して下さった方Thanks!3位なのはPPPベースのGDP総額でした。これ、私ですら・かつ・かなりショック。Japan as No.1とかいってた時代もあったのに。PPPですらここまで落ちちゃったんだなぁ・・・・。
+++
世界には「わーこんな場所で住んでみたい!」と思えるような、風光明媚だったり、天気がよかったり、治安がよかったり、食べ物がおいしかったり、人がとっても親切だったり、やりがいのある仕事がたくさんあったりする場所がたくさんありますので、われはと思わん方は是非自分に会った場所を探してみてください。
もちろん、「海外に行きさえすれば何とかなる」、とか、「留学さえすれば何とかなる」、というほどには世の中は甘くない。なので、「どこに自分が出来る仕事があるのか」とか「何が自分にあった勉強なのか」とかは、手も足も動かしてよく調べることは大事。アメリカの大学院でも、人文系では、「大学院は学問のデトロイト」と自ら語る教授もいるくらいなので気をつけてくださいませね。ま、とはいうののの、動いていればリカバリーは可能です。やばい!と思ったら方向修正すればいいだけのこと。自分自身に力がついていきさえすれば、必ず道は開けることでしょう。
10:19 午後 Onアーカイブ | 固定リンク | コメント (89) | トラックバック(8)
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コメント
なるほど。いやー、内容もそうですが、Chikaさんの「伝える姿勢」には学ぶところが多いです。
一定の割合でやれ愛国心だの国を捨てるのかだの言う人がいるなかで「じゃ、まーいーんだけどさ」と自分だったら思うかも。
それは別にすねちゃうとかいうわけじゃなくて、いやー話って通じないもんだなー、とあきらめるっていうか。立場も違うし。居場所も違うし。しょーがないですかねーと。何より、自分も本業で忙しいわけで。
でもそこをもう一歩踏み込んで丁寧に論を重ねていく姿勢は見習わないとなーと思った次第です。
・・・で、内容に関しては、実はそういう愛国心系の発言よりもずっと日本に対する愛情を感じるのは私だけでしょうかね。
Posted by: 木尾 at 2009/04/30 23:49:24
「海外で勉強して働こう」のコメントで海外に脱出できるのは「できる、選ばれた人」だけとのネガティブなコメントが続出していましたが、海外で働いている身からするとそんなことはないです。いまだに、日本の教育水準はある程度高いですし、まじめに努力をするという美徳も日本で教育を受けた人ならば普通に身に付いていると思います。また、日本の製品の品質やサービスの質は高いのでそれを海外に持ち込んで勝負することも可能です。たとえば、料理人や美容師などは日本人としての特色を生かせる良い分野だと思います。天下国家を論じたり心配することも重要ですが、個人が個人として充足した暮らしをすること。そのためには、どこの世界に居ても食いっぱぐれないために、市場価値のあるスキルを身に付け、自分自身のキャリアを真剣に考える必要があると思います。
あの人はできる人だから海外に行けたのだとか、教育を受けるだけの金があったとか、外国語ができる人だけの特権だとか、ないものをねだるよりも、各々が腹をくくって一歩を踏み出すことが重要なのではないでしょうか。私自身、言葉は得意ではないですが、仕事で結果を出していれば、管理職ではない技術系の仕事のため、職場では意外となんとかなります。母語をそれなりに話せる能力がある人ならば、なんとか海外で働けるだけの外国語は努力さえすれば誰でも達成可能ですよ。とにかく努力です。努力をしないでああだこうだ言っても始まりません。自分も腹をくくって海外に出る前には、英語が苦手で海外で働くことなど考えもしなかったし想像もできなかったですが、ひょんなきっかけから海外で働き始めました。皆様のネガティブな反応はよーく理解できます。自分を信じて思い切って一歩を踏み出してみてください。考え抜いた上での努力は必ず報われます。
Posted by: Hiro at 2009/04/30 23:58:46
宇宙的に考えると海外に引っ越すのなんて別にそんなたいした事じゃないですよね。
Posted by: クルックル at 2009/05/01 0:17:49
「海外で勉強して働こう」はもしやchikaさんは
日本の総理大臣(またはその他政治家)の顔をみながら書いているのでは?って思ってました。
普段の生活の中で「もう、ダメ日本かも。」と思う時はさほどありませんが
政治家たちを見てるときは「こいつら、ヤバくね?(悪い意味で)」ってすごく感じます。
Posted by: sarieri at 2009/05/01 1:03:10
今となっては、金融危機前のレートで言われても、ですね。
他国を見回してみて、「日本の政治は悪くない」と思っています。頂点に立ってしまって、取り入れられる見本が無いところが不幸。
問題は、「未来の世代のために」という観点が無い所ですね。
Posted by: K at 2009/05/01 1:04:43
>なお、今の日本の最大の問題は政治。
政治が最大の問題でなかった頃の政治家達は、今の政治化よりも優れていたんですか。戦後で言うといつ頃の政治が優れていたんでしょうか。
今より優れていた頃の政治について勉強してみたいので、ぜひ教えてください。
Posted by: haha at 2009/05/01 1:21:39
アメリカの真似をした構造改革路線が、貧富格差増大などの原因というのが、今のコンセンサスだと思っていました。
もっとも、日本の貧富格差の多くは、世代間格差の様ですが。
年金の大幅カットと、定年の大幅延長。さらに、所得税の累進課税を元に戻す事で、ほとんどの問題は片付くように思います。
Posted by: K at 2009/05/01 1:32:40
まさに今、アメリカに留学して、そのまま海外で働き続けようとしている20代の者です。
うちの学校(MBAです)のデータによると、卒業生が一番多く住んでいるのはアメリカの次が日本だったりします。日本人の留学生は数%しかいないにも関わらず。
これって、日本以外の留学生(インド人や中国人など)は、卒業後にアメリカで働いているけれども、日本からの留学生は日本に帰ってしまう、っていうことを示しているんですね。
クラスメートの中国人やインド人は、アメリカで働きながらも、自国でのビジネスチャンスを伺っているような奴がいっぱいですが。
ただ、今年留学して、アメリカで就職しようとするのはお薦めできませんがね。ジョブマーケットが死んでいて、なかなか留学生にまで良い仕事が回ってきません。
Posted by: Yutaka at 2009/05/01 1:48:12
>> なお、今の日本の最大の問題は政治。
> 政治が最大の問題でなかった頃の政治家達は、今の政治化よりも優れていたんですか。
いや、例えば「経済が順調に伸びている時には政治の重要性が相対的に小さくなる」みたいなことも有り得るので、「今の日本の最大の問題は政治」というのは「かつて日本の政治家は今よりも優れていた」ということを必ずしも意味しないでしょう。政治家のレベルは変わらないけれど重要性が増している、ということは実にありそうです。
Posted by: shiro at 2009/05/01 1:52:05
「祭り」に遅れたmiです。内容はさておきも、私はchikaさんがなぜこのような挑発的なエントリを書かれるのかが興味がある。
私が思うのは、意外にchikaさんはそこらへんにいる在米日本人より日本人っぽいということだ。
第一に、悲観と楽観が激しく振れるのは日本人の特性ではないかと思うわけで、その意味では今回ように悲観の極に走ってしまったchikaさんは日本人らしいと思う。どの国にも良いところとだめなところがあって、悪いところを直すのは時間がかかるし難しい。それをいきなり投げ出してしまうところに違和感を感じる。
第二に、chikaさんが(その定義がよくわからないが)「日本」を取り上げて、国としての衰退に一喜一憂されることはいわば日本といか発展途上国のメンタリティだ。たとえば中国はまだ発展途上で、しかも全体の経済が個人の厚生に大きく影響を与えるため、人々が国レベルの盛衰に関心を持ってある意味当然かもしれない。しかしアメリカにいれば国がどうこうなど考えない。なぜならそもそも先進国だし、個人の貧富の差が大きすぎるため国の括りでモノを考える機会がどんどん少なくなるからだ。
ではなぜ「国」にこだわるのかであるが、ここからは私の勝手な推測である。おそらく最初は親切心から、アメリカと比べて日本の「不甲斐ない」現状にコミットして、なんとか「国」としてのturn aroundの手助けをしようと発言などなさった。しかし意外に日本は変化が見られず、頑固に自分の行く道を変えようとしない。そればかりか心無い非難までする。そこでchikaさんはしびれをきらして今回のように逆に「見捨てる」発言をなさった。
私が思うに日本は偉い人が何か言わないと変わらないという意味でまだまだ権威主義的な国だ。その意味では、chikaさんには日本人を納得させるだけのバックグラウンドなり実績が足りなかったということではないかと思う。
Posted by: mi at 2009/05/01 1:56:07
ここ50年程になるアメリカの没落は、やはり政治が悪かった為でしょうか。
戦災前でも、GNPだと日本の20倍、一人当たり所得でも10倍もあった。
この当時、これでも日本は世界5位の大国だったのに。
Posted by: K at 2009/05/01 3:03:55
20年後には、日本もアメリカも中国に追い抜かされて、共産党独裁政権が1番だという事になるのかね。
Posted by: K at 2009/05/01 3:07:39
一度、外にでることによって日本のことがよくわかるようになるのかもしれませんね。「数の勝負」というのはよくわかる気がします。アメリカに行くとどの都市にもチャイナタウンがあってそれがうらやましかった。中国人ならそこをベースにしてスタートできそうだなって思って。
Posted by: Initial K at 2009/05/01 3:50:18
>>1997年ごろ、日経新聞出版から出た「三つの未来-衰退か再生か、日本のシナリオ」という本のための「日本の将来シナリオ分析ワークショップ」というのに参加したことがある。
要するにこの件は前エントリーのシナリオ分析と絡むのかな?
10年以上前だよね。
あのエントリー見る限り、あなたの言葉だと思うのだが。
やはりシナリオ分析の詳細について書くべきではないでしょうか?
>>このまま等差数列で落ちて20年後に60位くらいまで行くと、ふむ、今60位前後はルーマニアとかロシアとかメキシコとか・・・。
外資のコンサルってこんな分析して許されてるの?
Posted by: 後ろの桃太郎 at 2009/05/01 5:35:31
政府が、大量破壊兵器を保有してテロ組織と関係しているとか言って飛ばしたデマを信じて、ほぼ全会一致で開戦を支持した、阿呆議会を持つ国も、やはり駄目でしょうなあ。
某帝国議会ですら、4割戦争反対派だったのにね。
Posted by: K at 2009/05/01 7:01:09
千賀さん、ありがとう。
これからの記事も楽しみにしています。
発言の根幹部分を探りながら、味わいながら
役立てたいと思っています。
コメントが建設的な意見で賑わうことを願います…。
Posted by: Lulu at 2009/05/01 9:04:39
以前はシリコンバレーでマーケをしていましたが、今は隠居してSFで不動産投資をしているものです。
海外で勉強して働こう!という趣旨の問題点は、日本がなんだかんがいって、非常に住みやすい豊かな国であるという点がありますよね。実際、シリコンバレーで日本人が、インド、中国、韓国系と比べて、かなり元気がないのも、日本に帰ったほうがいい暮らしができる人は9割以上という背景があるとはおもいます。インドや中国からの留学生は本当に勉強ができて、シリコンバレーで一旗あげることで、アメリカンドリーム実現できますし。その成功者が国にもどって起業して、母国の経済に貢献するといったすばらしいはなしが山ほどありますもんね。
日本人だと、こっちで苦労するより、日本に帰ったほうが安定したいい暮らしができますからね。もう少し経済力が落ちないと、シリコンバレーで一旗あげようという人も増えないでしょうね。
Posted by: Gen at 2009/05/01 11:31:08
新興国くらい1人当たり国民総生産(GDP)が下がるなら、輸出産業は笑いが止まらないでしょうね。
韓国モデルになるという事でしょうか。嘆く程の事も無い様に思います。
日本企業に「円安になりますから」と、言ってあげれば良い。でも、取り上げてもらえないだろう。
Posted by: K at 2009/05/01 13:12:28
>海外に脱出できるのは「できる、選ばれた人」だけとのネガティブなコメントが続出していましたが...
「気合でアメリカに来れる」という内容が先のBlogにエントリーされています。
Posted by: momo at 2009/05/01 13:44:18
miさんに同調します。
私も長い間ベイエリアに住んでいましたが、確かに、アイデアの革新さ、それを会社組織の中で実行してしまう大胆さには目を見張りました。 ここまでやってこそ世界経済を一変させるような新しいものが生まれてくるのだなと感心したものです。 でも、chikaさんのコメントを見ていると、それと同じことが日本で起こっていないのに落胆されているよう。 シリコンバレーの文化(アメリカの文化ではないです)は1カルチャーとしてすばらしいと思いますが、それと違うからといって、日本を「見捨てる」コメントはあまりにラディカルかと....第一に「見捨てる」「見捨てない」自体が日本人特有の島国根性だと思いますけど。 確かに、「他の文化」を体験することによって、個人の思想のフレームワークが広がり、新しいアイデアが生まれたり、また自分なるの人生観を養ったりすることはその人の幸せにはつながるので大いに薦めます。 ただ、それが「こっちがだめだからあっち」っていう発想からだったらあまりいい結果にはならないような気がします。
今は日本に住んでいますが、それなりに住みやすいと感じてます。子供の医療費はただ。 物価も結構安い。 東京はそれなりに緑が多く趣がある(もちろんシリコンバレーの大自然に比べたらがっかりですが)。 周りの人は親切。 食べ物はおいしい(個人的にはアメリカも食べ物はおいしいと思いますが)。 治安はまあまあ。 それに、経済的にも今後の急成長は期待できないですが、やはりいまだに世界第2位の経済、エネルギーは感じますよ。すごい経済力です。
確かに今後の急成長は無いですね。 でもそれは文化が発展していく過程なのではないでしょうか? アメリカ(とくにシリコンバレー)はどんどん新しい人が流れてくるので、少しちがった発展の仕方をすると思いますが。 個人的には日本は目指せ北欧だとおもいます。 国の幸せよりも個人の幸せの追求が今後の課題なのではないかと…
Posted by: sawako at 2009/05/01 15:10:10
コメントの中にはブログ主の本旨を理解してほしいみたいなものもありましたが、
>このまま等差数列で落ちて20年後に60位くらいまで行くと
なんて平気で書く人の話は知的レベルの点で正直信じられないですね。
Posted by: flat at 2009/05/01 20:50:23
>shiroさん
そうなると、政治は常に悪いけど、経済が良かった頃は相対的には政治の問題は小さかった。けれども昨今は、経済が悪いので政治の重要性が増したけど、相変わらず政治は悪い。という事でしょうか。
そうするとチカさんの「政治が悪いと国が傾く」という意味では、ずーっと傾き続けていた中、経済的に物質的にだけ豊かになってしまったのが、そもそもの問題との指摘には思えませんが。
日本には閉塞感が充満しているみたいな事を言いますが、戦中に比べればめちゃくちゃ自由だと思いますし、目立たなければ何をやっても良い社会とも言える気がします。まぁたしかに実名で新書を書いて「私を見て!」という種類の人達には、耐えられない社会かもしれないですが、それはそれで文化であって、悪い事ばかりでも無いように思います。悪い部分ばかりスポットを当てますが、それは人間的な活動の一部のように思います。常に自分の正当性を主張する事で居場所を確保する競争の最前線にいればいるほどですね。
Posted by: haha at 2009/05/01 21:16:07
というか、ダメな人に「おまえ、本当にダメだな」と言ってダメなのが頑張っているのを見た事は無いです。「ダメだからオマエラ退場だ!」と言ってダメな人の数が減ったのを見たことも無いですが、数が増えたのを見た事はあります。
Posted by: haha at 2009/05/01 21:35:32
子供のころからずっと「この国(日本)を出ないと自分は心から満足した人生を送れないだろう」と思いつつ37年。やっぱり日本もいいかな・・・と思ったことは一度もないのになぜかまだ日本にいるのは、(転職でも恋愛でも)みきった、片をつけた、やれることはやったと思ってから去りたい自分の性格のせいですが、Chikaさんのエントリーにも、Hiroさんのコメントにも深く同意します。
サービス系技術の資格をとったり、海外展開しやすい職についたり、地味に準備をし続けているのですが、いつまでも(心の中では日本にほんとうにあきあきしているのに)今だ!という実感がもてず。Chikaさんがいうように留学、加えて結婚がもっともスムースな方法なんでしょうがね。
Posted by: sasurai at 2009/05/01 22:13:13
## たくさんの人が海外に出れば、その中のある割合の人たちは日本に帰るだろうし、ある割合の人は、行った国と日本をつなぐ仕事をする。。(中略) ということで、「数の勝負」で、そういう人がたくさん出ることで、日本の将来の担い手になったり、日本の国際社会からの孤立を救うことになるでしょう、と。(中略) どこの国も飛行機でひとっとび、 ・・・昨今、「永住」とか「移住」という表現は、なんか実態に合わない感じが。実感的には「引越し」くらいの感じですが。##
■この点に賛成です。実際に私はこれに当てはまってますから。
Posted by: Andy-e49er at 2009/05/01 23:20:44
前回のも今回のもコメントを見ると、chikaさんの言おうとしていること(というか言っていること)を理解しているのはコメントをつける人の30%くらいですかね。
そういう事柄を踏まえてもそれらのエントリーの記事に頷けます。
Posted by: hdk at 2009/05/02 0:40:52
前提が間違っているのに、理解しろと言われても無理。
「なお、今の日本の最大の問題は政治。」以下の部分は完全に蛇足だ。古い情報と無知によるものではなかろうか。
例えば、非輸出産業の生産性は悪いかもしれないが、便利さが損なわれるくらいなら維持してほしい。
ここの話など面白いですよ。
ドイツの最新情報 -ドイツ留学情報PFADFINDER24
http://www.pfadfinder24.de/neuigkeiten/index.html
Posted by: K at 2009/05/02 1:37:43
先般の記事と、この記事の大半にはおおむね賛成ですが、
>「日本はもう立ち直れないと思う。」
>「国というのは、思いがけなくどこまでも悪くなっていけるものなのだ」
前提にしているらしい、この2つの視点については大いに疑わしいですね。どんなバイアスがあるのかは記事からは伺い知ることはできませんが、その水晶玉は確かですか?
マーケットが一番イメージしやすいですが、そもそも、そういった予言なんてできるのかも疑わしい上に、意味あるんですかね・・・。予言することで、本当に個人の行動に効用が生まれるんですか?
世界でもトップと評されるアメリカの大学を卒業しMBAを取った連中や、失笑するしかないほど意見がコロコロ変わる某ノーベル経済学者が現在の状況を正確に予測できていたら、こうはなっていなかったというのが、何よりも「先行きに対する予測の無意味さや無力ぶり」を証明しているような気がしてならないんですがね・・・。
これは、あのアーヴィング・フィッシャーが1929年の株式市場暴落の数日前に、「株価は、恒久的に高い高原のようなものに到達した」という有名な予言から80年経った今でも、先行きに対する予言の難しさについては、本質的には何も変わってはいないということだと思いますが、いかがでしょうか。
Posted by: バイアス at 2009/05/02 2:50:09
>chikaさんには日本人を納得させるだけのバックグラウンドなり実績が足りなかったということ
デブ猫一匹かってるだけっていうのが、僕的には足らないバックグラウンド。そーゆー価値観お断りだから、日本を出て行ったんだと思っているのですが。
Posted by: haha at 2009/05/02 2:54:23
chikaです。
違う意見を持つ人に理解してもらおうとか、危機感を持ってもらおうとか、そういう人たちの変革を促そうとか思ってないです。(つか、「変革する」と思ってないです。だから立ち直れないわけで。 :) )
ワーストケースの「日本右傾化論」は私が10年前から思っていることで、周りにも時々言ってはきました。別に昨日今日突然絶望して思ったことじゃありません。
ただし、未来というのはいろいろな方向に行く可能性を常に秘めているので、
「まぁ、とはいえ、エネルギー革命・食料革命を起こして外貨に頼らない夢の鎖国パラダイス化、なんてのも(くもの糸くらい頼りないが)絶対無いとはいえないしねー。」
くらいに思ってて、かつ、
「どんな道に至るとしても、現状の社会システムは今日本にいる人には快適で、しかもそのシステムの運用は、日本に住む人たちが『好き』でやってることだから、わたしがとやかく言うことではない」
と強く思っていたので、「くもの糸」のほうだけ時々ちょろりちょろと書いてきた次第。
でも、最近寄る年波もあり「若い人への責任」、みたいなのを考えるようになった、って感じでしょうか。
Posted by: chika at 2009/05/02 7:36:05

