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9 月 30, 2008

デザイン変更しました

業務連絡ですが、サイトのデザインを微妙に変更しました。世の中のブログと同じく、時系列で新しい方から順番にエントリーが掲載されるようにしてみました。このブログを始めた頃は、ブログというものがあまりなく、
「時系列で順番に」
という形式も特に一般的ではなかった時代。なので、私は私なりにOnとOff、それぞれで一番あたらしいモノがトップに来る、というようにしてあったのですが、「時系列で順番に」がデファクトになってはや数年なので、あわせてみました。

ま、もう一つの理由は、はじめたときに比べると「Offを書いてもいいのだろうか」という懸念が減ったということもあります。実名で書いてるんで、最初は

「あんまりアホなことを書いて仕事の関係者に読まれたらまずいのではないか」

という自制心がちょっぴりあったわけです。なので、Onが上に来るようになってたのでした。でも、結局

「Offがあまりにふざけているので渡辺とは仕事をしない」

という話は皆無で、それよりも面白がってくれて親しみを持ってもらえ、「バーチャル飲み会効果」で仕事の潤滑油となるメリットの方が大きいということもわかりました。これ、実名ブログのメリットかな、と。

数ヶ月ほど前、私のブログを読んだことがない人(日本の中高年男性サラリーマン)とミーティングをして、相手があまりに敵対的なんでびっくり。そういえば、ブログを始める前は、こういう対応によくあったものだ、と懐かしく思い出したり。私のブログを読んで「そこまで言うか」と思っている人がいるかもしれませんが、実際の私はもっともっと毒があって口が悪いこともあり、もう「こういう女、見るからに嫌い」っていう、日本の青少年・おじさん諸君に昔から多々接してきたのでありました。それがブログを始めてからめっきり減り、そういう人対応用インターフェースを忘れてたくらい。

ま、今回の出来事に関してはブログは関係なかったかもしれませんが。

それに関係あったとしても、ブログにより人間関係が向上しているわけではなく、単にブログは選択プロセスで、そもそも私のような人間が嫌いな人は近寄ってこないだけかも。それはそれでめでたいことです。

いずれにせよ、もうOffもOnも誰に読まれてもよろしいわけで、取り混ぜて表示される形に変更した次第。(そうしようと思ったのは3年くらい前なんですが、変更が面倒で今日に至る)。一応エントリーの頭に小さくカテゴリーがOnかOffかが書いてあり、それをクリックするとそれぞれのカテゴリのアーカイブに行きます。

では。

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Sarah Palin ランダムスピーチ生成サイト

Sarah Palinさん、インタビューで突っ込まれると文法が崩壊、キーワードをランダムに連ねただけの謎のフレーズを乱発することが有名になってきております。

そこで登場したのが「Sarah Palinランダムスピーチ生成サイト

彼女が言いそうな単語を適当に連ねたフレーズが一つずつ表示される、というもの。

サイトで生成された「ランダムSarah Palin風フレーズ」より

"That strategy that has worked in Iraq that working with existing allies trying to get people to understand what he's been talking about."

うまく日本語にするのは難しいんですが、言葉遊びで知られる難解な小説フィネガンズ・ウェイクばりにがんばってみるとこんな感じになります。

「イラクでうまく行った戦略は現在の同盟国と協力して人々に彼が言っていることを理解してもらおうとするもの」

なんじゃこりゃ、ですが、実は本物のPalinさんが突っ込まれたときのコメントに非常に近いのですよ・・・。

たとえばこちらは本物のPalin語録。

"So health care reform and reducing taxes and reining in spending has got to accompany tax reductions and tax relief for Americans and trade — we’ve got to see trade as opportunity, not as competitive, scary thing, but one in five jobs being created in the trade sector today — we’ve got to look at that as more opportunity."

「保険制度改革と減税、歳出削減とかはアメリカ国民と貿易の減税と免税と一緒に行われなければなりません。貿易は、競合するもの恐ろしいものとしてみるのではなく機会と考えるべきで、でも現在貿易業界で誕生する仕事の5つに1つがあるということもあるし、機会として考えなければなりません。」

うーん、なんとなく言いたいことはわかりますが、まぁ政治家としてはかなり致命的に支離滅裂です。

なお、

「アラスカ州知事だったら立派な経験のように思われるのに、なぜPalinは経験不足といわれるの?」

という疑問がある方もいるかもしれませんが、アラスカ州の人口は68万人。サンノゼ市が99万人なので、それより小さい。日本で68万人規模の県といえば鳥取・島根です。日本の人口がアメリカの3分の一であることを考え、アラスカの3分の1の人口の県を探すとそんなものはなくて、「釧路」あたりが相当する模様。つまり地方の市長さんをいきなり副大統領候補に持ってきている状況に近いわけですな。

というわけで、急に世界情勢を語れというのはちょっと気の毒。

もちろん、こうやって突然与えられたチャンスをモノにできるかどうかが人生においては大事なわけですが。

それにしても、共和党が今回の選挙で勝ち、その後McCainが急死したりすると、Palinが大統領になるわけです。すごいことだ。Bushが8年いただけで文法を知らない大統領はもう十分だと思うんだけど・・・・。

ここで一句。

「はらかかえ やがて哀しき Palin語録」 

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9 月 29, 2008

激動の20年とアメリカの保守

いや、まさか$700 billion bailoutが否決されるとは。さすが共和党。自分の党が作ったプランを自ら否決。さすが「政府は何もしないのが正しい保守」の国の保守党であります。

それにしても90年代の日本の株・住宅バブル崩壊、アジア・クライシス、アメリカのドットコムバブル崩壊、9-11と来て、また世紀の大住宅バブル崩壊。これは、歴史史上に残る激動の20年なのか、それとも、時代が変化してもはやこういうスイングが当然のことになるのか。

個人的には人類史上にデフレの金字塔を打ち立てた比類なき日本のバブル崩壊と、たかがインターネットベンチャーごときで国全体の経済が失速したドットコムバブル崩壊をそれぞれ震源地で体験し、

「やれやれまたか」

という感じではありますが。

ま、でも、私、資本主義モデルが今のところ世界にある中で最良のシステムであると今でも心の底から信じております。はい。(「完全無欠に正しい」と言っているわけではありません。他のシステムよりマシだ、とそう思っているだけです。)

ちなみに、なぜ保守の共和党が政府介入を否定するのかについて。アメリカの保守の王道では、

  • 政府は限りなく小さく (産業界に干渉しない。政府による福祉もしない。公的健康保険もなし)
  • 軍事は増強
  • 個人が銃を持つ権利を保護
  • 中絶禁止
  • ゲイ結婚反対

という価値観がセットになってます。外国人からすると訳のわからないセットですが、地域や時代の趨勢でこの中のどれかが選挙の争点に。(信じられないことに、「銃を持つ権利」が最大のポイントとなることも結構ある。だからPalinさんの銃擁護は大事)。

で、この一番最初の「小さな政府」が非常に強力な信念なので、「政府の金で金融機関を救うなんてことをしたら、有権者が離れていってしまう」となるわけです。

でも、これで来月本当にアメリカと世界の経済が大崩壊したら、「ほら、だから政府の干渉が必要だ」とゆり戻って11月の選挙は民主党が勝つとか?

ちなみに、1929年の世界大恐慌の時は、政府不干渉で悪化、3年後に大統領になったルーズベルトによる政府主導型経済施策であるところのニューディールで復活、その後第二次大戦を経て、20年かかって貧富の差の圧縮による大量のミドルクラスが誕生し、その後15年間がアメリカ経済黄金期となった。

そして、世界大恐慌の前のアメリカは、一部のスーパーリッチに富が集約する時代だったのでした。まるで今みたいなわけです。(このあたりの経緯は、下記のクルーグマン本の書評に詳しく書きました。)

これが繰り返すとしたら、オバマがルーズベルトになるということなのか。うーむ。

<以前書いたエントリーより参考>

アメリカの保守

書評:クルーグマンのThe Conscience of a Liberal

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9 月 28, 2008

カラーコンサルタントはめでたかった

窓施工は最低だった話を書きましたが、週末に会ったカラーコンサルタントは大変プロフェッショナルでありました。

よく言われることですが、「白」だけで何十種類もあり、しかも広い面積と狭い面積では全く違って見えたりして中々正しい色選びは難しいもの。我が家は、インテリアのドアはフラットなウォルナット素材、キッチンキャビネットは緑・茶色・灰色がうねうねと混じった上に光物、ということで割合微妙。こういったいろいろな部材を引き立てる色を選ぶのは中々頭の痛い事態だったりします。フラットなウォルナットというとミッドセンチュリーモダン風になりがちなんですが、そうではなくコンテンポラリーに仕上げたい、とかいろいろわがままもあり。

で、今回来てもらったのがカラーコンサルタントのAngelisseですが大変スバラシかったです。良かったポイントは・・・

  • 塗料の色選び (内壁・窓・外壁・その他もろもろ)

単に隣り合わせの色の調和だけでなく、全体のフローを考えて色を選んでくれる。キッチンと反対側の階段の壁にキッチンのトーンを持ってくることでバランスを取る・・とか。絵画的です。

  • 部材選び

単に色だけでなく、色が乗る素材(タイル、木材etc)等々の個別の質感も考えて、ここはこういうタイルにしたら、とか、どういう細部の仕上げにすべきか、などコマゴマ教えてくれる。

  • インテリア提案

部屋の使い方、家具の場所・種類、ライティングの場所・種類などいろいろ総合的にアドバイスしてくれる。アートをどう飾るか、というのもよくやるそうです。

  • 風水

ベイエリア的ですが、なんと風水指南まであり。ベッドはこちら向きにしたほうがエネルギーの流れがよいとか、同じものを3つ配置せよとか。

というわけで、カラーコンサルタントだけでなくインテリアコーディネーターもやってくれるAngelisse。家の内側・外側両方に関し、色のみならず配置やバランスなどで、思いがけない点を指摘してくれますのでお勧め。

なんでも独立自営業にできるアメリカですが、カラーコンサルタントというのもその一つですな。(日本でも独立インテリアコーディネーターという人はいますが)。Angelisseは時間当たり費用ゆえ、ちょっとした塗り替えプロジェクトでも相談に乗ってくれます。ベイエリアの方にはお勧めいたします。はい。

Angelisse Karol Color & Design

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9 月 25, 2008

リスクをとる

今、日本からシリコンバレーツアー中の鹿児島大学の学生さん向けパネルディスカッションから帰ってきた。「どうやったら日本人もリスクをとるようになるのか」という質問があって、これ、よく日本の人が言いますね。最近。

「意味のないリスクをとる人は頭がおかしい人。シリコンバレーはリスクをとればリターンも大きいからリスクをとる。日本ではリスクをとってもリターンが少ないことが多いからリスクをとらない。人は合理的」というようなことを言ったつもりなのだが、口ではうまく説明できなかったかも。

日本は
大企業=ローリスクハイリターン
ベンチャー=ハイリスクローリターン
よほど、「自分だけは違う」という強い信念がある人以外大企業(とか役所)に行きたくて当たり前。

一方、シリコンバレーのベンチャーは、まぁギャンブル性は高いがそれなりに当たりがコンスタントに出続ける。一方で、大企業でもばんばんレイオフするので、大企業でもリスクがある。というわけで、大企業は日本よりリスキーで、ベンチャーは日本よりハイリターンと。

大企業=ミドルリスク・ミドルリターン
ベンチャー=ハイリスク・ハイリターン

という感じでしょうか。こういう経済性が本質にあるから人がリスクをとる。

もちろん、同じリスク・リターンの条件(プロファイル)であっても、日本人の方がリスクをとらない傾向というのはあると思う。が、しかし、上記のリスクリターンの配分がそもそも違う、ということに比べたら小さいことなんじゃないでしょうか。

では、どうしたら日本が
大企業=ミドルリスク・ミドルリターン
ベンチャー=ハイリスク・ハイリターン
となるかといえば、まぁ大企業に冷たい風に当たってもらうしかないかと。株主に利益を上げろ、キャッシュを活用しろ、と激しくつつかれ、泣きながら不採算事業を切りまくり利益率をあげるとか、金儲けファンドに買われてズタズタに分解されるとか。そういう構造変化があれば、当然大企業で働くことのリスクが上がり、「それなら」ということでベンチャーに行く人も増えると思うのですが。

大企業は温存したままで、「リスクをとってベンチャーを」なんていう「おいしいとこ取り」は現実味がないんじゃないでしょうか。「神風特攻隊で帰りの燃料のない戦闘機に乗っていけ」というのと似ているかと。

なお、前述したように「同じリスク・リターンの条件(プロファイル)であっても、日本人の方がリスクをとらない傾向」というのも決してなくはない。というか、それはそれでかなりあると思います。はい。これについては、長く続いた安定封建時代のあいだに、冒険好きな人の血筋が途絶えてもう遺伝傾向的にそうなのでは。こちらは、海外からいろいろな方に来ていただき、冒険好き遺伝子を再導入するのが手っ取り早いかと。

2006年に日本で生まれた赤ちゃんの30人に1人がハーフだそうで、この手っ取り早い策は既に着々と進行中な模様です。

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マルチリンガルSNSのXIHAはインターネットの国の壁を越えられるか

インターネットさえあれば世界中に簡単にリーチできる、と言われるが、世の中はそんなに甘くない。

ソーシャルネットワークを見れば明らかだが、なぜか特定の国や地域に片寄って人気がでる。Boboはイギリス、Orkutがブラジル、というのは有名だが、SNSのはしりとして一世を風靡した後、結局アメリカでは尻つぼみになってしまったFriendsterもその後なぜかフィリピンを中心とした東南アジアで大人気に。どれもアメリカ発の事業なのに、なぜかそういうことになってしまったのでした。

そしてこれは、広告モデルの事業では非常に頭の痛い事態でもある。

シリコンバレーの会社のサイトに、フィリピンからのページビューが何十億とあったとする。どうやって広告を取ってくるのか。マニラに支店を作るのか。Friendsterは、フィリピンに加えて、シンガポールとインドネシアとマレーシアでも人気なのだが、他の3つの国向けの広告はどうするのか。

結構大変だ。

もちろん、解決可能な課題ではある。Friendsterは、ついに覚悟を決めて「アジア向け事業としてきっちり育成する」とし、新たに$20 million集めてマネジメントも雇った。今年の8月のこと。

しかし、SNSという言葉がまだ普及していなかった2003年にFriendsterの人気が出て、その後いろいろなトラブルでMySpace等に取って代わられ、もはや過去の遺物と思われながらなぜかフィリピンのインターネットユーザーの60%がメンバー?という不思議な事態が生じたのが2006年。そしてさらにアジア向け事業としての戦略に基づく資金調達まで2年かかっているわけです。

(ワタシの2003年のブログエントリーでは、Friendsterのことを「SNS」ではなく「出会い系」と呼んでいて我ながら興味深い。)

何で特定の国や地域だけで人気が出るという事態が生じるかといえば
1.言語の違い
2.カルチャーの違い
当たり前ですが。

言語の違いはかなり決定打的。たとえばアラビア語がずらずらと並ぶチャットサイトを見て

「お、楽しそうだから私も参加しよう」

と思う日本人はまずいないと思います。私は「もしかしてテロリストの連絡サイト?」と思ってしまったアルですよ。同様に日本語がずらずら並ぶサイトにあえて入ってこようという英語スピーカーはいないかと。ということで、一旦特定の言語で人気が出ると、他の言語の人はめっきり入ってこなくなる。

カルチャーの違いは言語よりは微妙ではあるが、たとえばBobo。アメリカもイギリスも英語なわけだが、イギリスだけで人気が出てしまった。結局、国が違えば、興味の方向や、共通の認識などシェアできるモノが違うわけで。わかりやすいところでは芸能人。イギリスではKatie Priceという元トップレスモデルのマルチタレントが大・大・大人気らしい。がアメリカでは誰も知らない。イギリス人がKatie Priceの話で盛り上がっている場にアメリカ人は入れないし、入りたいとも思わないわけです。

というわけで、「ネットワーク効果で人が増えるほど人気が増す」というタイプの事業では、特定の国・言語で人気が出ることが、他の地域でのマーケティングでは致命傷となる可能性が大いにあるわけです。

ここでやっとXIHA。フィンランドが本社で先月アメリカでもローンチした。「多言語を話す人のためのSNS」ということで、

1.サインアップ時に自分の言語を複数特定できる。そのうち一つを「メイン言語」とすると、それ以降サイトメニュー等は「メイン言語」で表示される
2.ブログもあるが、これも「記入言語」を指定
3.自分が選んだ言語のブログだけが表示される

という仕組み。つまり、知らない言語は見えなくなる。これ大事。

・・・・ではあるのだが、ちょっとだけ使ってみた感じではまだまだ多言語の扱いに工夫は必要で、複数の言語でブログを書きたい場合、それぞれの言語ごとに違うブログを作らないといけないのであった。少々面倒。

その上、たとえば「英語」と指定したブログであっても、日本語で記入すると記入できてしまう。しかし言語指定は「英語」のままなので、英語ブログとして日本語がわからない英語スピーカーにも見えるようになる。

また、途中で言語指定を変えると、昔のブログの指定言語もまるごと新しい言語になってしまう。

ということで、「英語」と「日本語」しか指定してないのに、中国語のエントリーとかが見えてしまう結果に。これは「英語」指定で書かれた「中国語」のエントリーがあるせいですな。

とはいうものの、大まかにはちゃんと英語と日本語のエントリーだけが出てくるようになっていて、まぁまぁ合格点。今のところまだ月間ユーザーが50万人とSNSとしてはゴマ粒のように小さいが、アメリカだけで複数の言語を話す人は3700万人ということで、あとはこの手のマルチリンガルな人をどれだけ惹きつけられるか。興味深いところではあります。

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9 月 24, 2008

Paris HiltonもつかっているPaycycle

先日会った友達に「Paris Hilton見た!」と報告したところ、「ああ、アノ人、うちの会社のサービスのお客様なのよね」とのこと。彼女会社はPaycycleというベンチャーで、SOHO向け給与会計のオンラインサービス。web2.0系の華やかな感じとは無縁だが、地味ながらにきっちり成長中なり。2007年の7月時点で顧客数5万。SOHO向けASPで、顧客5万件というのは素晴しいマイルストーンだそうです。日本の弥生のオンライン版、ですか。

Paris Hiltonはアシスタントやボディガード含めいろいろな人を雇用しているので、その人たちへの給与支払い・天引き納税処理等々でPaycycleを使っているそうです。

ちなみに、Paycycleについて以前書いたエントリーMicrosoftMoney2006にワタシ登場より抜粋:

Paycycleは、Intuit出身者が設立したベンチャーで Palo AltoはFry'sの並びにあります。給与振込み、各種税金の天引きや税務署への送金、申請書の電子送付などがASP(っていう言い方は古いですが)で できる。社員数5人前後の会社を主たるターゲットとしており、他の大企業向けの同種のサービスに比べ格安で、最初からオンラインサービスとして作りこまれ ているので使い勝手も良い。

社員数5人くらいの会社というのは、アメリカの全企業の80%だか90%だかに当たるバルクゾーン。というのはPaycycleの友達の受け売りだが、従来見落とされてきたが、インターネットの力でサポートすることが可能になった新たな市場の一つ。

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9 月 23, 2008

日本でのセミナーのお知らせ

10月10日、11日とパソナテックの10周年記念カンファレンスのセミナーで話をします。無料です。10日のは私が一人で話すものでどなたでも参加可能、11日はパネルディスカッションで女性のみ。ご興味がある方はどうぞ。

10日は、「現場が生き生きする人材マネジメント」、ということで「日本の組織文化が疲弊している現状で海外よりダイバーシティ戦略などさまざまなことを導入するが、現場がなかなか回らない。そういったところにメスを入れるにはどのうようにしたらよいのか?優秀な人材の活用などを絡ませてお話します。」ということなのですが。

話の内容としては、とりあえず今考えていることはこんな感じです。順不同ですが。

1.トップダウンは大切:トップにしかできない決断をトップがきちんとすると下は生き生きする。決断そのものが仕事の人が決断から逃げない。

2.ギークの活用:「管理職になる」ことが悪夢、という人材をどうやって活用するか。

3.人材の流動性を高める:中途採用者と社内異動者、両方を見た上で新規の人材を決める社内外並存型のジョブマーケットの設置など。

4.売上を伸ばす:縮小均衡組織では不平不満が鬱積する。売上が伸びている間は、軋みがあっても現場は何とか回っていく。買収でもなんでもいいから事業を拡大、自転車操業でも拡大を続けることで組織の代謝を高める。

私は基本的には組織や会社のあり方というのは建築の様式のようなものだと思っていて、ある一つが正しいのではなく、様々なタイプがありえる、と思っています。で、片側からベルサイユ宮殿を建てつつ、別の側から東照宮を建ててもちぐはぐなだけ。日本式にちょっとアメリカ式・シリコンバレー式をふりかけても、結局ダメなのは、根本のアーキテクチャなり思想なりが明快に定まっていないから。

というわけで、シリコンバレー式テクノロジー企業の組織で、なぜ技術の現場が生き生きとしているか(単に恐怖でわなわなしてるだけでは、というのはさてはおきつ)ということをお話したいと思います。時間は10月10日の13:00-13:45。

お申し込みは下記のリンク先で。

パソナテック10周年記念 PTカンファレンス2008
メインセッション 『現場がイキイキする人材マネジメント:渡辺千賀の流儀』

***

11日の方は女性限定で、 

『あなたのキャリアプランをデバッグしよう!』

~女性のライフスタイル×キャリアでおさえるべき5つのポイント~

ということで、1.ファイナンス(収入) 2.出会い(仕事、家族、パートナー) 3.考え方(運、ポジティブ) 4.夢(自己実現)について、4人のパネラー+モデレータの私が話しをする、というもの。パネラーの方は、カフェグローブ・ドット・コム社長 の矢野貴久子さん、トラベシア代表の平川理恵さん、ユーザーローカルCTOの閑歳孝子さん、パソナテックWOMAN*IT PJ担当者の土川美幸さん。

えー、私、

「一生仕事をするためのパートナーをゲットするためだったら、一旦休職・転職するくらいどうということはない」

という非常に極端な考えを持っておりまして、逆に言うと、それくらい一生仕事をするのに楽なパートナー探しは難しいのではないか、と。みんな口ではいろいろ言いますが、実際に自分より収入が高い奥さん、面倒見てくれない奥さんに耐えられる男は実は少なかったりするので。一応、わたくし、「絶対一瞬で離婚する」と大勢に思われつつ、もう結婚も7年もったという意外な実績もあるので、その辺のことを頭に置きつつ、他のパネラーの方のお話を伺いたいと思います。

「絶対一瞬で・・・」については、婚約当時のボスだったJoiこと伊藤ジョウイチさんは別の仕事仲間二人と

「結婚式までもたない」

と賭けていた(というか、全員がそっちに賭けてしまい賭けにならなかったのではと推測)。

もはやそういう話もトウの昔になくなっただろうと思っていたつい最近、昔からの知り合いのゴルフダイジェストオンラインのマイクこと石坂信也

「そういえば、離婚したって聞いたけど?」

と言われた。どうも「渡辺千賀の結婚が長続きするはずがない」というのは未だに根強く周りの男性に信じられている模様。つまり、それくらいダメそうな私でも結婚が7年続く相手を見つけた、という、そういう自慢ではあるけですが、まぁその陰に何があったかという、そういう話もモデレータとして時間の許す範囲内でお話します。

こちらのパネルティスカッションは、10月11日の12時から1時45分まで。お申し込みは下記のリンク先で。

『あなたのキャリアプランをデバッグしよう!』
~女性のライフスタイル×キャリアでおさえるべき5つのポイント~

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9 月 22, 2008

ありえない窓施工

世紀の金融危機の真っ最中だが、シリコンバレーの日常はこともなく。CNNMoneyでもつけない限り、全然関係ないという感じ。まぁ、関係あっても特に何もできないわけで普通にやってます。

ということで、我が家の現在の最大の関心事は家の建替え。アメリカならではの「ありえないできこと」がいろいろある中でもびっくりしたのが、最近取り付けられた窓でございます。写真の通り、枠に隙間が空いている。

Horrific window installation

この状態で「施工終了」と、窓業者が去ってしまったのであった。

ここだけじゃなく、8箇所ほどきっちり同じだけ隙間が空いている

ありえない。あまりにもありえないので、第一発見者の私は

「もしかして、これ、この後何かが起こるので、わざと隙間をあけてあるのだろうか?」

と首を傾げつつ一旦退散したくらい。

しかし、これは、「計測違い」に基づく大いなる間違いなのだった。

ま、話せば長い事情はあり、なぜ間違いが生じたかはほぼ推測がついているのだが、それにしても、この窓を取り付ける人は、「さすがにまずい」とか思わなかったんだろうか?

想像するに実態は

「あれ、枠の長さが足りない。まいいか、俺の知ったコッチャないから取り付けて帰るぜ」

という感じかと。

しかし、この後誰も気付かないとでも思ったんですかねぇ・・・。家の持ち主が

「あ、隙間だ。隙間だ。でもいいや」

と言うとでも?

うーん、作業の人が日本人だったら、長さが足りないことに気付いた時点で代理店(雇い主)に連絡してなんとかしようとするんじゃないかと。一旦取り付けてしまったら外すのも大変なのだ。

全くわからん。わからんが、とにかく隙間。そして、窓が取り付け終わらないと、全ての後工程の作業ができないので工事はストップ。

実は今までにも窓関係のトラブルは複数あり、そのせいで2-3週間ほど工期が遅れている。で、今回の「隙間」は最後の一押し。窓の代理店への支払いはクレジットカードを止め、明日話してらちがあかなかったら裁判所に訴えます。はい。

「いや、しかし、ありえないよねぇ」と、ちょうどキッチンキャビネットの納入チェックに来ていたキッチンデザイナーのイングリッドに嘆いたら、

「私もキッチンデザイン・取り付けの仕事を40年やってきたけど、昔はこんなことなかったのよ。本当に。」

とのことでした。

どうも、アメリカの工事現場は、年を追うごとに、いい加減な輩が増えている模様です。やれやれ。

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9 月 19, 2008

なまParis Hilton目撃

先週末ちらりとLas Vegasに行っていたのだが、そこで見かけたのがあのParis Hilton。Venetian Hotelの一角のPalazzo側にあるDiane von Furstenbergのお店に一人でいた。シリコンバレーにいると、芸能人を見ることなどまずない。Steve Jobsがすし屋に!とか、FacebookのMark Zuckerbergが歩いてる!とかいうのはあるのだが芸能人に会うことは全然ない。なので、最初は、

「Paris Hiltonにそっくりな人が」

と思ったのであった。卵色のパイル地のフード付きスウェットの上下を着て、フードを頭にかぶり巨大なサングラスをしている。

そんなファッションの人はParis Hilton本人以外めったにいなさそうだが、Paris Hiltonともなれば「もどき」もたくさんいるであろう、とぱっと見には思ったのですよ。しかし、スウェットパンツは超ローカットで、後ろからは普通に立っている状態でもお尻の割れ目が見えている。そろそろハイウェストがまた流行になりつつある昨今なのに、絵に描いたようなParis Hiltonぶりだ。そして、ちょっと

「もしかして本物かも」

と思ったのは、お尻がまっ平らだったこと。著しい3D体型がスタンダードな白人には中々ない特徴だ。むむ、これはホンモノのParis Hiltonなのか、なのか?と疑念が高まる中、卵スェットちゃんが店員に話しかけている。(意外に低い声)。

「アシスタントから電話があったから戻らないと」

・・・・・こんな卵色スウェットフードかぶり尻出しギャルにアシスタントがいるとは、やはりParis???

すると、入り口のそばの椅子に座っていたガタイの良い黒人の男性が立ち上がって、卵スウェットと共に出て行った。ボディガードか?

翌日、インターネットで検索したら、二日前の夜、私が卵スウェットを見かけたのと同じ建物の中にあるクラブのオープンニングパーティーがあり、そこにParis Hiltonも来ていた、というゴシップ記事発見。

おお、やはりあれは本物のParis Hiltonだったのであった。アメリカに住むようになって初めて見た芸能人!東京に住んでた頃はよくありましたが・・・・・。

***

さて、Paris Hiltonといえば、その名の通りヒルトンホテルの一族で、お金持ちのお嬢様として、高校もドロップアウトして遊び歩いているうちに有名人になった、という人。「芸能人」といっても、なんの「芸能」もないじゃないか、と批判する人もたくさんいる。しかも単に遺産で豪遊してるだけでしょ?と。

しかし。

実は彼女は相当自ら稼いでいるのであった。

Forbes誌の推定では、2005年6月から2006年5月にかけての年間収入は700万ドル。7億円ですな。パーティーなどに登場するだけで1回数千万円(時には億円単位の噂も)というのに加え、自分の名前をライセンスして香水、バッグ、宝石等々いろいろな製品を出しており、さらにはカジノやホテル開発、不動産事業なんてのもしてるらしい。

ホテル開発については、Paris Hiltonの妹のNicky Hiltonも「Nicky O」というホテルに名前貸しをしていたようだが、これはディベロッパーがトンデモナイ嘘つきで挫折した模様。Parisのはどうなってるのか知りませんが・・・。

遺産の方は、2007年に直系のおじいさんが、全資産の97%、総額$2.3billion、2500億円近くをチャリティに寄付するという、子孫の皆様には大打撃の決断をしている。それでもParisの相続額は$30-60 million(30-60億円)と推定されているのであるが、同じく2007年に「Parisは一家の恥さらし、として遺産相続から外された」という説もあれば、「いや、ビジネスマインドを持ってきちんと金を稼げるのはすばらしい、として遺産相続の割合を増やされた」という説もあった。なんとなく後者な気がするのは私だけでしょうか。

金を使って遊ぶのは誰でもできるが、遊んでいる風に見えながら金を稼ぐ、というのは中々誰にでもできるものではない。しかもその「遊び」が夜な夜なクラブやらパーティーやらに行きまくる、となっては、夜遊び嫌いの私としては想像しただけでもゲンナリ。それをグローバルに実現しているところで、陰ながら尊敬しているParis Hiltonであった。あまりお友達にはなりたくありませんが。

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