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2 月 20, 2008
アメリカのNPOの管轄官庁は国税局
NPOのJapanese Tehcnology Professionals Association、略してJTPAというのをやっているのだが、去年、JTPAは晴れて正しいNPOとして認められた。設立時にNPOとして認定してもらうのだが、それは5年間のみ有効。5年経ったところで、その実績を持って、本当にNPOとして認められるかどうかの再審査がある。で、この再審査に通ったのであった。
で、このNPOの認定、誰がするかというと、IRS、「アメリカ合衆国内国歳入庁」、平たく言うと国税局なんです。
NPOにも何種類かあって、税金の免除がないものもある。そういうのは割と簡単なのだが、そうではなく
1)NPO自身も税金を払わない
2)そのNPOに寄付した人は、その寄付金額が所得控除される
というNPOはIRSの厳しい審査があるのでした。(こういうNPOを501(c)3と呼びます。)
よく考えてみると、NPOができて損するのは税金をもらい損ねる税務署。だったら、税務署が審査する、というのは大変合理的でございます。
(ちなみに、4−5年前に日本で財団を作った事務局の方に伺った話しでは、日本はNPOは活動内容ごとに別官庁の管轄になっていて、その方の財団は、複数の省にまたがるようなものだったので、認可を受けるのは本当に大変だった・・とのことでした。)
さて、で、その「厳しい審査」とはどんなものかと言うと、肝になる審査項目にはこんなのがある。
1)寄付する人たち「以外」の利益になる活動をする
2)マネジメント自身が不適切な給料をもらったりしない
3)大勢から広く募金してもらう
各項目を裏返すと、IRSからダメ出しされるNPOとは:
1)会員組織のように、会費を払った人がその会費で行う活動でメリットを享受するもの。(それは単なる「税金逃れ互助会」だからダメ)
2)寄付と言う形式でお金を集めるが、結局運営者が利益を享受する(それは単なるビジネスだからダメ)
ここまでは、ま、わかりやすいですな。
ちょっと意外なのが3)の裏返し。これは、元々、大金持ちが相続税を払わず子孫に財産を残すための隠れ蓑としてNPOが使われたことがあり、これを防ぐためにこういうルールができた、、、とこちらの本に書いてありました。
大金持ちが自己資産オンリーで財団を作り、子孫は代々その財団で雇って給料を払うことにすれば、相続税なく資産相続ができちゃうわけです。これはいかん、ということで、「大勢から広く資金を集めるのでなければダメ」というルールができたわけ。
具体的に言うと、2%ルールと言うのがあって、寄付金額総額の2%を超す金額の寄付は「正しい寄付」ではないとして、別途精査されることになる。つまり50人以上から平たく寄付を募るのが「正しいNPO」なんですね。
さらに、「寄付金集めのための予算をきちんと取っているか」とかも見られるのでした。
(つまり、「頼まなくても寄付が集まるのは特定の人たちからもらう密約があるからじゃないの?怪しい!」と見られるのですな。)
さて、このルールに則って活動していると、結果的に正しいNPOになってしまう、というちょっと驚く成果がある。
「アメリカは、みんなミスばかりで何もかもいい加減、それなのに社会がちゃんと回っているところがすごい」
というのは、アメリカに住む日本人のほとんどが感じることではないかと思うのですが、表面的には間違いばかりのアメリカが、なぜきちんと回るかと言えば、こういう根元のルールが実はとってもしっかりできているからなんですよね。
<追記>
コメントで「日本にも国税が審査し、税金メリットのある認定NPOができた」とのこと。2001年から施行されてるようですね。
ちょっと見てみたのですが、日本との一番の違いは、アメリカの場合「宗教法人の認定」も国税が行う、というところにあるかと。「学校法人」も国税が 審査。なので、教会もハーバード大学もYMCAもMozilla Foundationも(そしてJTPAも)みんな一律501(c)3となります。
それから、日本のように「まずNPO法人として他の省から認可を受け、それから国税の審査」、というのもありません。もちろん、先に法人登録をする 必要はあるのですが、この申請の流れは基本的に普通の法人とほとんど変わらず、他の法人と名前がかぶってるとかの実務的支障がなければスルーで登録できま す。(すくなくともカリフォルニアの場合)。
ということで、アメリカは徹底的に
「税金を払わなくて済むかどうかは、いかなる分野の組織であれ、経済的デメリットを受ける主体(=税務署)が審査すべし」
という発想なんですね。。。
なお、「アメリカが表面的にどれくらいいい加減でミスだらけか」については、過去エントリーのこちら、「いい加減でも世の中は回る」などご覧アレ。「アメリカいい加減エントリー」へのリンク集にもなってます(笑)。
<追記終わり>
アメリカのNPOの審査内容を詳しく知りたい方はこちらの本など大変詳しく載っております。ま、誰も知りたくないかもしれないが。
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2 月 18, 2008
ベンチャーの成功を予測するアルゴリズム
深い疑問の目で見られつつも増資に成功したYouNoodle。Startup Predictorなる「アーリーステージのベンチャーの良さを診断するプログラム」を開発中。
New York Timesの記事に寄れば、オクスフォード大学の(元)学生二人がファウンダーで、サンフランシスコで起業、ペイパルファウンダー(で長者)のMax LevchinとPeter Thiel、加えてFounders Fundから投資を受けたそうな。
どういうパラメータで判断を下すかは秘密、とのことだが、「ソーシャルキャピタルとネットワークの影響」を考える、と。。。。つまり、「有名な人、特定のグループに属するファウンダーがいる」ということが成功の鍵と言うことか?
いわく
They say their algorithm uses sophisticated modeling pertaining to how social capital and networks can affect an organization’s performance.
会社側は加えて、
“Give us some information, and we’ll give you some idea of what the company will be worth in five years,”
「情報をもらえば、その会社が5年でそれくらいの価値になるかのある程度の予測をしてみせる」
とのことなのだが・・・「YouNoodle自身が成功する確率はどれくらいなのか」という質問にはこう答えています。
“So far, we haven’t run ourselves through it,” Mr. Goodson said, adding that the results could prove baffling. “If it says we’ll fail, and it’s right, that’s something of a paradox.”
「自分たちの会社はまだプログラムに通してないんだよね。もし予測をかけて、結果が『失敗する』となったら、ちょっとしたパラドックス。」
はてさて。しかし、ベンチャーキャピタルと言うのはごく一部を除いて、アーリーステージのベンチャーの見極めは、ファウンダーの人となりや経歴のみに頼っているのが普通。ということは、それをプログラム化することもある程度はできそうな気もしないではない。
(ベンチャーキャピタリスとの中には「マネジメントなどダメだったら首をすげ替えればよろしい。大事なのは事業の中身そのもの」と言う人もいたりするのですが、ま、そういうのは非常にマイノリティです。)
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2 月 17, 2008
支離滅裂なSan Joseのモール
どうと言うこともない店が10店舗ほど並ぶ道ばたのモールなのだが、いつ行ってもその店舗構成の支離滅裂さに感動するのがSan JoseはSaratoga Avenueのここ。
そもそも、アメリカというのは特定の人種の人が固まって住む傾向が強い。なので、例えばベトナム人がたくさん住んでいるところに行くと、やたらとベトナム料理屋がある、という感じになる。また、経済的にも同じようなレベルの人が固まって住む。日本よりも、この境界性が明快。なので、金持ち向けの店と貧乏人向けの店は全く離れたところにあるのが普通。
しかし、このモールは、エスニシティーも、経済力もばらばらの顧客層に訴求する店が雑然と並んでいるんですな。
1.エスニシティーが支離滅裂
Haluという、かなりおいしい(ただし日によってムラのある)ラーメン屋がある。ウィークエンドのランチは11時半の開店と共に入らないとかなり待つことになる。というわけで、店の前にはうろうろと待ち人がたむろしていることが多い。
して、そのHaluの隣は、インドスーパーである。インドのビデオレンタルもしてる。
そしてそのまた隣はタイ料理屋である。
クリーニング屋を挟んでメキシコ料理屋。
というわけで、日本、インド、タイ、メキシコという、大陸をまたがったなぞのエスニック料理が並ぶ。
ちなみに、インドスーパーでは、私の愛するヨーグルト、Pavel'sのOriginal Russianが売っているので、時々Haluの帰りに寄るのだが、ま、普通はHaluとインドスーパー両方行く人はまずいないと思います。インドスーパーはインド人しかいない。
2.経済力も支離滅裂
さて、このモールは、片方のはじに「check cashing」が、もう片方にマリンスポーツショップがある。「check cashing」とは、小切手を現金で買い取ってくれるところ。給料は小切手でもらうわけだが、銀行口座がないと使えない。そういう人が行く。(多くは違法移民だったりする。)ついでに「給料日までの小額金融」なんてのもやっている。カタカナで言うところの「キャッシング」ってやつですね。
で、このcheck cashingの看板があるところは、治安もあまりよろしくないことが多い。
一方反対側にあるマリンスポーツショップではボートやらフィッシングやらの用具が売っている。マリンスポーツは、それなりの経済力のある人がするもの。
というわけで、このモールでは、check cashingとマリンスポーツも並ぶ。
そして、さらに訳の分からないことに、道路を挟んだ反対側には、高級フランス料理屋とカジノがあるのであった。なぜなんだ・・・。
(そしてもうちょっと行くと、オタクの皆さんに愛されるコンピュータショップ、マイクロセンターもある。)
***
なんでこんなことになっているかと言えば、シリコンバレーと言うことでアジア系移民が多いのに加え、過去10年ほどの間に住宅の値段が倍以上になったので、10年以上前から住んでいる住人と、最近引っ越してきた住人との経済力が乖離している、ということがあるかと。
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2 月 15, 2008
アメリカの警察官に対する先入観
いや、くだらない話しなんですが。
アメリカでは、警察官と言えばどういうイメージでしょうか?答えは
「ドーナツを食べている」
・・・・警察官と言えば夜勤。で、24時間営業の伝統的なお店と言えば「ドーナツ屋」。
ということで、
「ドーナツ屋で、コーヒーを飲みながらドーナツを食べている」
というのが典型的な警察官のイメージなんですね。(もちろん、制服)。
ま、最近は、警察官も、ドーナツ屋からグレードアップして、スターバックスでだべってるのをよく見かけますが。
日本って、警官が制服のままお店でくつろいでるって、見かけませんよねぇ。外食禁止なのか?一度(日本の)消防士が、消防車でコンビニに買い出しに行っているのは見かけましたが。
しかしアメリカは、みんな制服のままあちこち行きますな。
この間、週末に朝ご飯を食べに行ったら、警官が制服で食事をしていたんですが、出がけに近くに座っていた家族連れの所に歩みよって、幼稚園くらいの男の子に「警察ステッカー」をあげてました。アメリカの警察官は、星印のバッジをしてるわけですが、あのバッジがシールになってて、自分の服にぺたりとくっつけることができる。もちろん子供は大変喜んでました。
「警察官のイメージ向上グッズ」
なんですね、きっと。ああやってあちこちで子供に配ってるんでしょうか。・・・ってことは、怖そうな顔して交通違反取り締まりをしている警察官も、実はあのステッカーをこっそりポケットに入れてたりするんでしょうか。謎が謎を呼ぶ。
ちなみに、もう一つ、アメリカにある先入観が(前にもちょっと書いたが)
「消防士は超カッコよくてセクシー」
危険な肉体労働故、体を鍛えておかないとならない。人の命を助けるため、自分の命をかけて危険に立ち向かう。しかも警察官と違って汚職にまみれるケースがまずない。
・・・ということが理由らしい。
「消防士とつきあっている」といえば、「キャーすてき」なわけで。また、昼は別の仕事をしながら、「ボランティア消防士」として夜とか休日だけ活躍、なんていう人もいて、「昼はベンチャーキャピタリスト、夜は消防士」とかいうと、「頭も体もっ」なスーパーマンなわけです。
日本では、同等の憧憬の目で見られる男性の職業がないのだが、強いて言えば
「プロサッカー選手(の普及版=ディフュージョン)」って感じでしょうか。
ま、アメリカの方が「体がいい」ということのバリューが高い、ということも、この消防士人気の大元にある気がしますが。日本って、男子も細っこい(そしてもみあげが長い)のが受けますもんね。
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2 月 14, 2008
マスコミの予想が当たらないことで心洗われる大統領選
オバマがヒラリーより獲得した選挙人の数が多くなって、予備選で優勢になってきている。ヒラリーは多数の選挙人を抱えた大きな州で強く、Super Tuesday以降2月は小さな州の予備選しかないので、そのせいではあるのだが、次々と負け続けるとなんとなく「負け犬」感が強まって、結局大選挙区の州でも負けちゃうのでは?と、マスコミは語るのだが・・・
しかし、so farマスコミの言うことはあんまり当たってないんですな。特に予備選二州目のニューハンプシャーの時。「オバマ圧勝」という予想で、投票前日にヒラリーが涙ぐんだのも、圧倒的に劣勢だと思われていたから。ところがどっこい、ふたを開けたらヒラリーの勝利。当日のCNNの選挙報道番組では、解説者たちが鳩が豆鉄砲を食らったような顔をしていたのが印象的であった。
ニューハンプシャーでは、40歳以上の女性が怒濤の勢いでヒラリーに投票したのがヒラリーの勝因とされているのだが、かなり年配の解説者男性が
「うーむ、40歳より上と下で女性の何が変わるんだ?いやー、誰か女性に解説してもらいたいよ。誰か教えて・・・」
みたいなことをぶつぶつとつぶやいていたが。
(一応その後の分析によれば、女性として仕事で苦労した世代と、女性の権利がある程度確立してから仕事をするようになった世代とで、ヒラリーへの思い入れが違う、、というのが理由らしい。)
共和党側も、McCainはもはや過去の人、と言われてたのに快進撃だし。
「なぜマスコミは、全く当たらなかったか」
についてのマスコミ自身の分析もあちこちで目にし、耳にするのだが、結局のところ「アメリカは広い」ってことでしょうか。
日本社会だったら当然のようにある
「普通こう思う」
という「普通」がないんだな。育った環境、宗教、教育、経済力などにより、全く違う信念を持つ人たちが存在し、常に互いにせめぎあっている。
こういうことを言うと、「いや日本だっていろいろだ」と言う人もいると思うが、比じゃないんですわ。
例えば、まじめに「誰でも銃を自由に持てるべきだ」と信じてる人たちが沢山いるんですヨ。
(念のため、「保守」側の人たちがほとんどです。)自分の身は自分で守る、という発想による。今日も大学で銃の乱射事件があったが、こういうのがあると必ず
「みんなが銃を持っていれば、被害者側が犯人を撃ち殺すこともできたのに」
てなことを言う人が登場する。西部劇かい。
話しを戻すと、とにかくいろいろな信念、思想がバラバラとある訳だが、そのバラバラな理由のもう一つが
「権威ある人の言うことを鵜呑みにしない人たちが一杯いる」
ということもある。
今回の大統領選でも、メディア(本当かどうかは別として「権威ありそうな人」ですな)がこぞって、「オバマが圧勝」と言っても、「そんなの知らないし」、といういことで、演説を聴いたり、選挙活動ボランティアと語りを入れたりして、それで意見を決める、という人たちが一杯いる訳です。(なんで、ヒラリーやオバマといったメジャー候補でも、小学校の体育館とか、その辺のパン屋とかで地元の人を集めて語りを入れたりする。)
ま、それ以前に、そもそもテレビの選挙解説番組なんか見てない人の方が多いということもあるのだが。普段のニュース番組ですら、見る人が(制作費に比べて)少ないのでテレビ局に取ってはお荷物らしいし。
いずれにせよ、国政という大事な問題で、テレビやラジオ、新聞で、それっぽい肩書きの人たちがもっともらしく語ることが見事なまでに圧倒的に外れる、というのは大変気持ちがいいです。それは、「マスコミ、ざまぁ見ろ」、と言うことではなくて、
「『よくわからないうちに国政が運命のままに流されて行く』という感じがしないから」
だと思うんですな。
いや、大統領選って楽しいなぁ。
ちなみに、今日Romneyのサポートも得て、共和党の候補に選ばれることがほぼ確実となったMcCainですが、その選挙アドバイザートップが昨日ラジオで
「民主党側の候補がオバマになったら、私はMcCainのアドバイザーを降りる」
と公言して話題に。この人、Bushの選挙アドバイザーとして二度の勝利をもたらし、今回も、一旦破産して過去の人化したMcCainの奇跡の復活を実現した人でもある。(McCainは、前回の選挙ではBushにぼろ負けした訳だが、その敵の将軍を獲得した、ということでもありますね。)
で、その人が、「オバマは素晴らしい人なので、敵として攻撃したくない。なので、相手がオバマだったらおりる」と。
これって、ものすごいendorsementではありませぬか?
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2 月 13, 2008
Deanタカハシ記者までSan Jose Mercuryを去るらしい
三ヵ月ほど前に、シリコンバレーの地元紙San Jose Mercuryの紙面がスカスカ、と書いた。広告収入が激減し、記者をばしばしレイオフしているから。そして広告収入が激減しているのはインターネットに奪われているから。2004年時点で、インターネット掲示板、Craigslistは、求人広告だけで、5−6千万ドル(70億円)をベイエリアの既存の新聞から奪い取ったとされてます。求人広告以外もかなり流れてしまったことでございましょう。
というわけで、そのスカスカのSan Jose Mercuryの技術関係記事をがんばって書いている記者の一人が日系のDean Takahashi記者だった訳ですが、そのタカハシさんもついにブログ型ニュースサイトのVentureBeatに転職する模様である、と、Valleywagに載っていた。
これは、紙面がスカスカ、で載せたSan Jose Mercury紙のテクノロジー面の写真ですが、この無意味に大きな写真ばかりの中にやっとある記事を書いているのがDean Takahashiであります。1日で複数のタカハシ記事が載っていることもあり。
彼がいなくなったら、San Jose Mercuryのテック欄はどうなるのでしょうか。
しかし、アメリカの新聞の迷走ぶりはすごいな。インターネット化ではかなり良い線行っているNew York Timesですら、Marc Andreessenにボロクソに言われているし・・。
(Andreessenは、
「この大事なインターネット時代に、New York Timesのboard memberにインターネットがわかる人が全然いないぞ」
と文句を言っているんですが、これを
「俺をボードにしろ」
と言っていると見るのは意地悪でしょうか。意地悪ですね。はい。)
ちなみに、VentureBeat、私は好きです。記事がちゃんとしてる。
GigaOMとかTechmemeとかは、うわさ話集めには良いんだが突っ込みが浅い。記事の数が多すぎて水増し感もちょっとある。TechCrunchもちょっとその傾向が。比べると、VentureBeat、SiliconAlleyInsiderあたりの方が読み応えがある。あと意外なところでMashable!なんかも結構まじめに調べた面倒な記事が載ってたりします。
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2 月 12, 2008
urbanとrural
なかなか素晴らしい。古いテレビ番組ですが。rural (田舎の)とurban(都会の)という単語をどちらも知らないお姉さんが登場。新婚カップルを呼んで、相手のことをどれくらい知っているか当てる、というクイズ番組。
ダンナはruralかurbanかと聞かれて
「I don't know what they mean」
と答える女性。重ねて聞かれて
「He's urban」
どれくらいの間urbanなの?と聞かれて
「Two months」
で、彼は自分のurbanについて何かしたの?
「He went to a doctor」
ということで、urban、を何かの病気かなにかと思っているのやら・・・。さすがにここまで知らないってこともあるまい、やらせではないだろうか、とうちのダンナに聞いてみたが、
「うーん、本当に知らないんじゃない?」
とのこと。
そういえば素人のど自慢大会、American Idolの予選でも
「You are horrific(恐ろしくひどい)」
と言われて、ニコニコ嬉しそうな出場者のお兄さんがいた。明らかにhorrificという言葉がわかっていなさそうだったので、審査員が
「君horrificってどういう意味か知ってる?」
と聞いたら
「すばらしい!って意味でしょ?」
・・・・。
えー、こんなに単語知らない人たちも、きちんとネイティブスピーカーとして日常英語会話がこなせています。(当たり前ですが)。というわけで、英語学習には、大らかな心であたりましょう。
ちなみに、IT業界のアメリカ人のスピーチを解説するポッドキャスト、www.listen-it.comサイトをやってますが、先月から「一言英単語/熟語解説」の「英語よもやま話」書いてます。意外な使い方をする単語等々を取り上げていますので、ご興味のある方はご覧くださいませ。ポッドキャストは2−3週間に一本ペースですが、英語よもやま話はほぼ毎日あります。
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2 月 11, 2008
書評:クルーグマンのThe Conscience of a Liberal
去年の10月に出たクルーグマンの新作。骨の髄まで民主党なクルーグマンが、大統領選にぶつけて書いた、という感じ。19世紀後半からの百数十年のアメリカの政治経済的背景を知るには大変素晴らしい本であるのだがちょっと極端だなぁ、、というのが正直な私の感想。
「アメリカの貧富の格差が広がったのは、経済の国際化や技術の進歩による『自然な経済現象』ではなく、政策によるもの。一方、アメリカが最も栄えたのは政策的にミドルクラスを生み出した時代だった。国民のためにも、国力のためにも、再度政治的に貧富の格差を縮小しよう。」
というのがクルーグマンの論であります。
「19世紀後半からの・・・」
という点については、中学、高校と歴史の授業を取るたびに、出だしの原始時代はやたら詳しくやるのに、最後の方に なると時間が足りなくなって、第一次世界大戦以降はほとんどカバーされず、、という感じになりませんでしたか?(特に理系の諸君)。
1919年のベルサイユ会議、ぐらいが私の覚えている最後の「歴史の授業に出てきた出来事」です。アメリカに至っては、18世紀の「ボストン茶会事件」くらいまでしか習った記憶がございません。はい。北京原人とかネアンデルタールとかクロマニヨン人とかインダス文明とかは詳しいんだが・・・。
「うんうん、私もそうだ」
というあなたには、この本はアメリカの近代政治経済史の良い教科書。もちろん、クルーグマンの(かなり極端な)視点から見たものではあるが、視点が決まっている方が歴史はわかりやすい。
(高校のとき、共産主義に傾倒している歴史の先生がいて、彼の授業は大変わかりやすかった。「生産性の向上」、「貧富の差の減少」、あともう一つ何か(忘れた)を「人類の進化の定義」として、ばっさばっさと全事象をクリアに切っていたが、ソ連崩壊後はどうされたでしょうか・・・。)
してクルーグマンの語るアメリカ近代政治経済史とは:
19世紀後半〜1920年代:Gilded Age。一部の金持ちに富が集中。
- 1920年代平均で、トップ1%の年収が、全国民の収入の17.3%を占めた。この時代に、アメリカはヨーロッパ諸国よりも相当豊かになった。最高所得税率24%、同じく最高相続税率が20%しかなく、金持ちも大して税金を払わずに済んだ。
1930から50年代:Great Compression。貧富の格差が圧縮され、大量のミドルクラスが誕生。
- ルーズベルトによるニューディール政策の賜物。
- その政策の一つがThe National War Labor Board。真珠湾攻撃の1ヵ月後にルーズベルトにより設立され、多くの産業で強い賃金統制を実施。特に最下層の賃金向上を推奨し、上層の賃金値上げを抑止したため、収入格差の縮小が進んだ。
- 最高税率は77%にまであがる。法人税も引き上げ。(50年代のアイゼンハワー大統領の時代には最高税率は90%まで上昇する。)
なぜニューディールが受けいられたか?(この辺の概略は一応知ってたが、おさらいです)。
- 1929年に端を発する大恐慌。
株式市場暴落から始まり、世界を巻き込んだ大恐慌だが、発生当初大統領であったフーバーは市場原理による民間のイニシアティブに固執、国債発行による公共事業、失業対策といった政府主導策を拒否。結果として大恐慌が収まることはなかった。こうして、旧来型エリート的発想への信頼が崩れた中で1932年にルーズベルトが大統領となったため、ラディカルな施策をとることができた。 - 1939年から45年にかけての第二次世界大戦。
The National War Labor Boardは、元々第一次世界大戦時に戦争の妨げになる労働組合のストライキを防ぐために、Woodrow Wilsonにより設立された組織で、会社と労働者の紛争を仲介。より労働者側に手厚く、組合活動を推奨し、労働者の賃金を上げる効果があったが、第一次世界大戦後一旦解散していた。しかし、第二次世界大戦のインフレ圧力に対抗するため再度設立され、前回よりもよりいっそう強い力を持つ組織となった。
1960年代から70年代半ば:アメリカ経済の黄金期。ニューディールの好影響の余波が続いた年代
- 1947年から1973年にかけて、世帯あたりの収入(の中央値)は倍増。現在の価値にして2万2千ドルから4万4千ドルになった。これは毎年2.7%の伸び。こうして生まれた大量のミドルクラスの登場により、アメリカ経済はおおいに向上。
- 一方、現在の価値に換算して、1925年には32人いたビリオネアは、ニューディール後の1968年には13人に減る。
1970年代〜:The Great Divergence。
- 金持ち側の権利を擁護し、キリスト教の教義を重んじ、人種差別的で、福祉を嫌う悪の権化の「movement conservative」が台頭する。
- movement conservativeの最初の大統領が80年に就任したレーガン。これ以降、共和党と民主党が二極化する。それまでは、時と場合によって共和党と民主党の立ち位置は変化、また属する政治家も共和党なのにリベラル(大きな政府、高い税金)だったり、民主党なのにコンサーバティブ(小さな政府、低い税金)だったり、とろいろだった。たとえばJFKは税金を下げ、ニクソンは上げた。しかし、レーガン以降、共和党=超コンサーバティブ、民主党=超リベラルへと分化する。
- レーガンの側近たちは、社会保険を「社会主義」と呼び、環境保護予算をカット。
- 1980年以降、世帯あたり収入の中央値は0.7%ずつしか伸びていない
- 2005年には、トップ1%の収入が国民全収入額に占める割合は17.4%と、Gilded Ageの1920年代と変わらない比率に。
以上を受け、
「アメリカ100年の進化の時計を巻き戻して、再度スーパーリッチが支配するGilded Ageにしてはいけない。貧富の差を下げるべき。そのためには、組合運動を擁護し、最高税率を引き上げ、福祉を手厚くし、特に国民皆保険を実行すべし」
というのが、Krugmanの1リベラルとしての良心なのであった。なので、The Conscience of a Liberalというタイトルなんですね。
しかしなぁ・・・。と思ってしまうのですよ。
確かに国民皆保険は大事だと思う。それ以外の大抵のことについてはある程度の生活レベルの格差が生じるのは仕方ない、と思うのだが、病院にかかるくらいは貧乏であっても平等な権利として持てるべきだと思うよ。金がないから命を落とす、という状況は社会不安にもつながる。それ以上に、今のアメリカの1000以上の保険が乱立する状況は事務処理コストの増大させ、ひじょーに非効率で結果的に医療費が増える。
なので、国民皆保険については、Krugmanに全面的に賛成します。(皆保険の日本の医療は大変なことになっている、、という人もいると思うが、あれは、皆保険という仕組みのせいではなく、単に医師(や医療機関)への支払いが市場原理に見合わない低さになっているだけでは、、と。謎の橋とか作ってるお金を医療に向ければよいことではありませぬか?)
最高税率をもうちと引き上げても良いのでは、というのも賛成です。特に年間数十億円、数百億円という桁で稼ぐ人からは相当取ってもいいんじゃないの、と。
しかし、Krugmanが
「フランスやドイツなど、他の先進国は、手厚い失業保険等の福祉を提供しながら立派にやっている」
と言うところでは、ちょっと首を傾げるなぁ。もちろんKrugmanはちゃんと数字を分析していて、
「フランスの国民一人当たりGDPはアメリカの74%しかないが、実はこれはフランス人の労働時間が短く、しかも働いていない人が多いから。1時間あたりの生産性で見るとむしろフランスの方が高い」
とか、いろいろあるのだが、しかしやっぱり
「『成長しない国の苦しみ』を軽く見てるんやないの?」
と思うのですよ。
それから、(特に最近の)共和党が悪の権化みたいに表現されているのも、非常に違和感があった。まぁ私も基本的には民主党の方が好きなのであるが、しかし、二大政党の片方が悪魔で、もう片方が国民の味方、なんていう単純な構造があるでしょうか。いやない、でしょう、やっぱり。
こんなぼろくそ言われたら、
「クルーグマンが言っていることは、たとえ正しいことでも断固反対」
と考える共和党員が沢山出るだろうな。(既にそういう共和党員が一杯いるから、いまさらどう思われてもいい、、ということなのかもしれないが・・・)。
Krugmanへの反論としては、「収入格差は広がっているが、消費格差は広がっていない」というのもある。EconomistのThe New (Improved) Gilded Ageより:
「100万円超のサブゼロ冷蔵庫も、IKEAの4万円の冷蔵庫も、冷蔵庫は冷蔵庫、と換算すれば、結局金持ちも貧乏人も同じようなものを持っている」
と。しかも幸せと感じる人の比率も、金持ちと貧乏人の間で格差が少ない。つまり、実際に得られる効用としての貧富の格差は縮小している、と。
・・・と、あちこちで違和感を感じるのではあるが、しかし一方で、
「経済の発展→スーパーリッチの登場→政策的なミドルクラスの擁護→さらなる経済の発展→・・」
という循環の輪があるとしたら、そろそろ「ミドルクラスの擁護」というフェーズに戻ってきたのかな、という感もする。
次の大統領が民主党になったら、実際にもそうなると思いますが。
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2 月 07, 2008
Steve Wozniakの家が値下がりしたらしい
シリコンバレーはLos Gatosなり。こちらに販売用の宣伝サイトがあって、ものすごい凝ったビデオで家の中を見ることができます。(下の方にあるFilmというリンクをクリック)なかなかモダンで良い感じ。
で、2年前に$10 million(約11億円)で売りに出たのが、最近$7 millionまで落ちた、という噂。この近辺では、不景気になると、$5million以上の高価な家はがくっと値段が下がりますので。
さて、この家であるが、南カリフォルニア風ポストモダンの中に、オタク的大人子供的楽しそうなアイテムが忍び込んでいるのであった。カリフォルニア科学アカデミーの監修で作られた本物そっくりの洞窟(本物の化石が埋め込んであるらしい)、子供用「発見の棟」、そしてペット用別棟。
ビデオの音声で
「Apple ComputerファウンダーのSteve Wozniakの家です」
と言っていて、それがセールスポイントの一つの模様。こういう有名人が、自分の名前を出して家を売りに出すオープンさ、といいますか、アバウトさ加減には異国情緒がありますな。
3年ほど前Larry Ellisonの家が売りに出ている話しを書きましたが、今販促用サイトを見たらまだ売れてないようです。こちらは3年前は$25 millionでしたが、今はいくでしょうか。謎の和風建築で、ディズニーランドに 忍者屋敷があったらこんな感じでは、という雰囲気の家。サイトにも「住宅ー我が家」とへたくそな毛筆書きがあります。
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2 月 06, 2008
シリコンバレーの二月の風物詩
今年のシリコンバレーの冬は寒いです。
しかし、その寒さの中でも元気な生き物が。
そう、シリコンバレーの二月と言えば、主役はカエルです。
ま、水のあるところが家の近くにないと気がつかないと思いますが、我が家はゴルフ場に面していて、すぐそばにクリークがあり、そこに大量にカエルがいるんですな。そして、一番盛んに鳴くのが2月。
まだ寒いんだけど、4−10月は雨が一滴も降らないこともあるので、水がある今のうちにせっせと嫁を見つけたい、とそういうことなのでありましょう。どれくらい大合唱か録音してみたので、ご興味のある方は聞いてみてください。
鳴いているカエルはこれだと思います。体長2−3センチと小型でかわいい。
カリブはキュラソーの電子音ガエルに比べると、異国情緒はありませんが。
キュラソーのカエルの鳴き声は、こちらのリンク先をスクロールダウンした下の方にリンクがあります。




