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7 月 31, 2007
死神猫
先週結構話題になったので、既に読んだ方も多いかと思いますが。
アメリカはロードアイランドの介護・リハビリ施設にいる猫のオスカーが、患者の死を予知する、という話。まだ2歳のオスカー君は、既に25人の患者の死を予知した、と。
この話のびっくりのポイントは、オリジナルの記事が発表されたのが、The New England Journal of Medicine(NEJM)であること。NEJMは、医学誌として高い権威を持ち、ここで発表された論文は一目もニ目も置かれます。今回の記事は、専門家の審査をパスしたものではなく、単に「こんなことありました」というものではありますが、それにしても、NEJMに出たというだけで、うーむ、と唸り。
オスカー君は、死期が近い患者のベッドに飛び乗ってはしばし観察、普通はすぐ飛び降りていなくなるが、患者の死が数時間後に迫っている場合は、そのベッドで丸くなる。で、その人が亡くなると去っていく、と。その予告ぶりがあまりにも正確なので、施設側はオスカーがベッドに座り込んだら臨終と判断、患者の家族を呼び寄せるそう。
この手のものには、必ずwhyとhowがあるわけで。
why=「どうして死の間際の患者の近くに寄りそうのか?」
how=「どうやって死を予告できるのか?」
whyについては、「オスカーは死の間際の人を慰める心優しい猫である」と施設では表彰しているそうですが、
「実は単に『死の間際の人間が発する匂いが好きなだけ』じゃないのか」というのはWired。私もそう思います。犬じゃあるまいし。猫が不特定多数の患者にそこまで心配りがあるとはちょっと信じられない。
患者が死ぬや否やベッドを去る、というのもなんだか死神っぽい。
Mrs. K.(患者) takes her last earthly breath. With this, Oscar sits up, looks around, then departs the room
こういう、自分勝手で酷薄な感じが猫の魅力ではあります。
さて、howについては、恐らく、人間の臓器がシャットダウンする時に何らかの匂いが発せられ、それを嗅ぎつけるのではないか、というのが、読んだ人の多くが考える仮説。
あと、オスカーが死を予測してるんじゃなくて、オスカーが来たことで患者ががっくりして死ぬんじゃないの?というコメントもありました。(NEJMではなく、それを基に書かれた他の記事に、ですが)。
いわく、最初の3人くらいは偶然で、それ以降の人たちは、
「うう、オスカーが来た、こ、これまで・・・」
と。ただし、介護・リハビリ施設で息を引き取るような方の多くは、死の数時間前はそれほど意識が明瞭でないことが多いので、多分これは違うと思いますが。
The New England Journal of Medicineのサイトには、オスカー君の写真も出ています。(ちょっとだけスクロールした左側です。)
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7 月 30, 2007
TechCrunchパーティー:シリコンバレー的・ノリノリだけどギーク系パーティーのファッション
タイトルが長いんですが、先週の金曜に年に一度のTechCrunchパーティーに行ってきました。我が家からほんの15分ほどのSand Hill RoadにあるAugust Capitalが会場で、参加者が900人というもの。TechCrunchはウェブビジネス関係の人気サイト。パーティーは、そのTechCrunchの巨大オフ会なわけですが、単に無料の酒と食べ物があるのみならず、24社が小さい机でデモをし、うち4社はこの日に新製品発表をする、という「それっぽい」イベント。参加者も、ウェブ系ビジネスやってますげの「それっぽい」人が大勢きておりました。
以下写真つき参加録。TechCrunch Japanの人に「ブログに書いてください」といわれたので、まじめにいろんな人の写真を撮って話を聞いてきたエライ私。本当のことをいうと、パーティーで見知らぬ人とネットワーキングする、というのがヒジョーに嫌いなので、「ブログを書くために話を聞く」という「仕事モード」に入ることで乗り切ったという話も大いにあるのですが。
というわけで、以下、パーティー参加者のファッションを写真つきで解説します。
1.「普通の技術系」というイメージをかもし出したい場合
ジーンズorコットンパンツ+長袖のコットンシャツorポロシャツ+革靴
こんな感じです。↓これ、スニーカーにするとボロッちくなる危険があるので、おしゃれに自信がない人は黒の革靴が無難です。
一番右の人は、Wikiのホスティングをする会社だと言ってました。他の二人は聞いたけど忘れた。真ん中の人はカメラを向けるとかならずこの顔になっちゃう。シャイなんですね。
おしゃれ度がちょいさがるけど同じく普通系の方。左の人、右手首に刺青があります。アメリカ人の4人に一人が刺青をしているという統計がありますが、こういう感じの地味なのが多いです。
2.「まじめなビジネス系」の匂いを振りまきたい場合。
ベンチャーキャピタリストとか弁護士とか、ベンチャー勤務でも社外交渉担当のbusiness developmentの人とか、そういう「ビジネス系」のイメージを出したい場合は
長袖シャツ+長袖パンツ+ウールジャケット
こういう↓

ちなみにこれ、室内で暗いのでぼけてますが男子トイレ待ち行列の図なり。
「まさかトイレ待ち?」
と聞いたら
「そうそう」
というので、
「これでいつもトイレを待たなきゃならない女の気持ちがよくわかるであろう。」
と聞いたら
「そうそう」
ということでした。(この会話の直後なので皆笑っている。)
ちなみに、ネクタイおよび上下セットのスーツはタブー。(おのぼりサンっぽい。)このジャンル中でおしゃれを差別化したい場合は、私の以前のエントリー「シリコンバレーの男のおしゃれはぺペロンチーニ」をご覧下さい。
3.「ラフでカジュアル、だけど微妙におしゃれな技術系」というイメージを振りまきたい場合
派手目のシャツ+よさげなジーンズ、というのがありがちなパターン。こんな感じ。
この男子はポロシャツの右下に柄が入ってますが、実はこれ刺繍とパッチワークでできてて凝ってる。でもアメリカっぽくない。聞いたら、スイスのチューリッヒ出身、今ベルリンでstudiVZという会社のChief Marketing Officerをやってる人でした。studiVZはドイツ語圏の学生向けSNSで、月間28億ページビュー、ドイツのSNSでは最大級だそうです。
こういう「南国リゾート系」もあり。自由な精神を主張したい人たちですな。
もうちょっとシリアス系は、この手の「質の良いドレスシャツ+デザイナー系ジーンズ」という方向へ。
4.「エッジーなアントレプレナー系」というイメージを振りまきたい場合
ラフな技術系の雰囲気に、微妙にまじめなビジネスがまじらないといけない、という世界。ここの基本は
デザイナージーンズ+長袖シャツ+ジャケット

この男性、見たことある顔なんだけど、誰でしたっけ?ジーンズは、ほつれさせてあって見るからにデザイナー系。エッジー&ビジネスカテゴリーの「よくできましたで賞」って感じです。
女性がパリスヒルトン風サングラスでファッショナブルです。

iPhone通話中。髪の毛のなくなり具合も含め大変ナイスな雰囲気のオジサマです。
ちなみに、「ジーンズを取り込んだおしゃれ」の鍵はデザイナージーンズなんで、見た目より金がかかります。男子のジーンズで最近何が流行っているのか皆目わかりませんが、Dieselとかそういうのね。
5.女子は何を着たらよいのか
男子より制約は少なくて、基本的にはなんでもあり。

ごくごく普通っぽく。一番左は、偶然遭遇した、私の大学院のクラスメートのChristine Herron。服装はラフですが、大変prettyな人ではあります。

これくらいがビジネス系シリアスに見せたい女性のおしゃれ、という感じ。黒、寒色系、かっちり、と。

こちらはアメリカのおしゃれなアジア系女性のステレオタイプ的な3名。華やか。「会場のAugust Capitalの秘書かしら~」などと思ったのですが、ちゃんとプロフェッショナルな方々でした(笑)。一番左がVintageFilingsの西海岸セールスのManaging DirectorのJean。VintageFilingsはSECの電子ファイリングサポート会社だそうです。他は、C.M. Capital ManagementのAmyとAngela。
「このパーティーってナニー、どうしよー」
と語っていました。男子、話しかけろよ、という感じですが、まぁ敷居高いわな。
TechCrunchのサイト掲載用の写真撮影中なり。こういう気合の入ったパーティー服で来るのは・・・・結構勇気がいるな。知り合いと示し合わせて大勢で来るか、パートナーにエスコートしてもらってるならいいけど、そうじゃないと、気合が入りすぎていて怖いです。(上の3人のアジア系のお姉さんたちですら、ちょっと浮き気味だったし。)
- 会社もデモ
会場では、デモをする会社も。また、いくつかの会社はこのパーティーで新製品を発表。(ちなみに、パーティーで発表といってもステージがあるわけではありませんが、いろいろなプレスで取り上げられるので、宣伝効果があります。)

PeerMeのco-founderでpresidentの栄完治(さかえ・かんじ)さんとCEOのTom Lasaterさん。
P2Pにフォーカス、携帯やPCで複数のインスタントメッセージができるサービスを開発。先日書いたMeeboと競合しますね。また、DropLetというcodec開発会社と協業で複数参加型ビデオ会議を作り、このパーティーで発表していました。

こちらは、genius.comのデモをしていた人。セールスのメールを出した後、メールを受け取った人の行動を分析するソフトウェア。メールを開いたか、リンク先の会社サイトに来たか、といった行動をフォロー、どの受け取り手が会社に関心を持っているかを洗い出す、というもの。メールとかインターネットでまじめなビジネスがやり取りされるケースが多いアメリカではニーズがありそうですね。あと、salesforce.comとかに買収してもらえるかもです。
- その他
スポンサーでもあったKyte.tvで、当日現場からライブで流された映像が見られます。
kyte.comを利用すると、自分のビデオをアップロード、複数のビデオを含む「チャンネル」を作成し、そのチャンネルをサイトにエンベッドできます。(下のような感じ)。さらに見ている人とリアルタイムチャットをすることも可能。大きく言うとYoutubeの、小さく言うとuStreamのコンペティターという感じでしょうか。
- おまけ

Electronic Arts(EA)でVPをしているRanah Edelinさん。「オンライン・カラオケ大会サイト」のSingShotのファウンダーで、SingshotがEAに買われたのに伴いEAへ。EAは売り上げ30億ドル(スクウェアの大体二倍)のゲームソフト会社なり。見たことがある顔だと思ったら、ビジネススクールの一つ上の学年の人でした。右はInfoteriaの江島Kennさん。
一番左がTranscosmosの永倉さん。右は元ショッピングサーチサイト、現ショッピングブログサイトのMySimon.comのファウンダーで、現ショッピングサーチサイトBecome.comのfounder/CEO/PresidentのMichael Yangさん。ショッピングサーチ一本やり。以前書いたシリアルアントレプレナーのタイプ分けで言うと、「短期記憶障害型」(またの名を「生涯一芸型」)です。
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7 月 27, 2007
MeeboでiPhoneチャットする
iPhone、チャットのアプリケーションがついてきません。その結果にぎわっているであろうと思われる会社の一つがMeebo。チャット一括ログインサイト。AIM, Yahoo, GoogleTalk, MSN, ICQ, Jabberに一括ログイン可能。 有名どころのベンチャーキャピタル、Sequoiaの投資先です。
Meeboは昨日発表されたNielsenのレポート(pdf)で、「最速成長インスタントメッセージサイト」となってます。去年の8月では43万4千人だったユーザー数が、先月には2百万人になったと。成長率2位は、3DアバターのIMVUで154%、3位はGoogleTalkで149%。成長率ではなく絶対数でみると、SkypeMessengerが一位ですが、成長率は20%なり。
Meeboのオフィスは、GoogleもあるMountain Viewという町の、レストランが立ち並ぶCastro Streetにあります。ちょっと前に通りかかったら、レストランがウェーター募集を張り出すような場所に、ひっそりJavaScriptとかDHTMLといった単語が羅列する求人広告を出してました。こんな感じ↓
求職中の方は、Meeboのサイトの求人ページをご覧下さい。ちなみにMeeboは、もっと外国からの働き手が必要だからシリコンバレーで働く人の主要なビザであるところのH1Bを増やして欲しい、という記事でもインタビューが載ってました。
(その後、
「Meebo、シリコンバレー水準の半分の給料で外国人を雇っている。ビザシステム悪用だ」
というフォローアップ記事もありましたが。MeeboのH1B申請書類にある、H1B雇用者平均給料が7万ドル弱と。これは確かに搾取だなぁ。)
ちなみに、Meeboの投資家は一回目と二回目のラウンドはSequoia、Draper Fisher、Greylockとかだったんですが、3回目はそういうところは入ってなくてBessemerがリードになってる模様。どれもメジャーどころですが。なんででしょうね。
さて、話を戻して。Meeboでは
「Meeboに関係するビデオを作ってYouTube等にアップロード、リンクをmeeboに送ると、サイト上の殿堂に入れて褒めてくれる」
というプロモーションもしています。(褒めてくれるだけだけどな。)
Meeboのロゴ入りTシャツを着て変 わった場所で撮ったビデオとか、珍しい場所でMeeboを使っているビデオとかでOKだそう。日本からだったら、ごく普通の渋谷交差点とか居酒屋とかで撮 るだけで殿堂入りできると思うので、是非どうぞ。このページに書いてあるDannyさんにビデオへのリンクをメールしてください。
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7 月 25, 2007
BerkeleyからOaklandを見る
昨日撮りました。UCバークレーの時計塔からオークランドを眺めたもの。真ん中辺の地平線に小さく突起が見えるのがオークランドのダウンタウン。
バークレーとオークランドでのミーティングの途中に寄ったもの。日本からの方と一緒だったので観光がてら。私もこの塔は初めて登りました。
iPhoneのピンホールサイズレンズでも、こういうのはきれいに撮れる。
<by コンサルタント兼ツアーガイド渡辺>
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7 月 23, 2007
インターネット時代に新聞はどう生き残るのか
アメリカの新聞の生き残り組みは、二極化が進んでおります。
「全国紙で洞察が深い」
「超ローカル紙で小規模で地元密着」(「子豚が3匹逃亡」みたいなのが一面というイメージです。)
インターネット活用が進むシリコンバレーの新聞であるところのSan Jose Mercury紙はそのどちらにも入らない「悪夢の中間層」に入ってしまっているため悪戦苦闘。過去7年間でスタッフは半減。去年の12月からだけで、既にレイオフが2回あり。アメリカの新聞は、一部の全国紙を除いて、個人や地元の中小企業の広告が大事ですが、当地では、Craigslistで個人広告ニーズが満たされてしまう、というのも痛い。別にテクノロジーやITと全然関係ない仕事をしている人も大勢Craigslistを見てます。カメラマンから専業主婦まで。
San Jose Mercuryはシリコンバレーの社内誌的存在で、これを読まずしてシリコンバレーを語るなかれという存在だったのが90年代の話。
それが最近では、まずページ数がやたら少なくなって、しかも残ったページもスカスカ。今年のCES特集の時なんか、広告枠が埋まらず、自社広告が複数。それも奇妙に白っぽい広告で、いかにもやっつけで作った感じのもので、
「うーん、CES特集でこれかい。大丈夫か、San Jose Mercury」
という感じはひしひしとしました。
ここ数年、テクノロジー系のコラムニストでは自ら辞める人も多く、次々にメジャーな人がいなくなり、今はDean Takahashiさんが毎日複数のコラムを執筆しており、大変そうです。そのDeanさんがブログで応募した「San Jose Mercury再生のアイデア」には、NPO化といったドラスティックな案も。
去年は、同様にシリコンバレーにあるKepler'sという本屋の半NPO化についてのエントリーを 書きました。Kepler'sは、大変すばらしい本屋なのでありますが、Amazon.comの台頭で経営が傾き、一旦閉店。それを惜しむ熱心な顧客のサ ポートもあり、会費制を取り入れ、半NPO的組織として復活した、という話。あながち新聞の半NPO化というのもなしではないかと。アメリカは、ラジオや テレビも寄付で成立してるところがあるので、新聞だってそれはありかな、と。
いずれにせよ、最近「さすがにこんなに読むとこすくない新聞を取っている意味はないなぁ」という気がしてきたSan Jose Mercury。なんとなく儀式的に朝ごはん食べながら新聞読むの好きなんで取り続けてはいますが、果たしてどうなることやら。
リーダーのインターネット・レタラシーが高くなると、新聞に何が起こるか、という事に関して炭鉱のカナリヤ的シリコンバレーの新聞のお話でありました。日本でも既にそれは起こっている、、という声もあろうかと思いますが、まだ新聞記者の給料が半分になったとか、社員数が半分になったという話は聞かないので、「最悪はまだまだこれから始まる」って感じでしょうか。
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7 月 22, 2007
セカンドライフとかけてゴルフと解く。その心は・・・
・・・50時間くらいかけないと楽しめるようにならない。
ゴルフを数時間やっただけの人が
「ゴルフなんて全然だめだ」
と言ったら、ゴルファーは怒ります。たった数時間でわかった気になるな、と。
私なんて、ゴルフ歴20年ですが、今だにスコアカードは極秘。(運動神経の問題もありますが)。昔の経験を振り返っても、最低50時間は費やしてやっと楽しくなってくる感じじゃないでしょうか?
内訳は:
- 一回のラウンド5時間(往復の交通除く)X5回
- 練習場で25時間
たまに、運動センスが超いい人で、1ヶ月くらいでかなりの腕前になる人はいます。非常に稀ですが。そういう人は20時間くらいで楽しくなるのかな?
さらに、ゴルフもセカンドライフも、向き不向き、好き嫌いは当然あります。別に50時間やったから誰でも楽しくなるわけではなく。(逆に、4-5時間でも楽しくなる人もいると思うけど)
というわけで、セカンドライフとかけてゴルフと解く、でした。
(その双方で時間を無駄にしている人間としての、心の叫びでもあるんですが。)
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7 月 19, 2007
Google社内ツアービデオ
Googleの社内を写したビデオブログ。San Jose MercuryのDean Takahashi記者によるものです。
Inside the Googleplex
リンク先のページからさらにクリックでビデオが始まります。
この取材の様子を記事にしたのがこちら。この記事に、ビルの番号が42から始まるのは"The Hitchihiker's Guide to the Galaxy"の中から取ったと・・
えええ!
何年か前Googleに行ったとき、社員の人が
「建物がシリコングラフィックスだった時代に、シリコングラフィックスでは、他のところにある建物が41こあって、これが42個目だったから42という番号にした。その時の番号を踏襲してるだけ。」
と言ってたので、いろんな人にそう説明してしまった。うーん。その時会った人は、もともとGoogle Earthを開発したKeyholeのCTOで、買収からほんの数ヵ月後にあったから、彼もよく知らなかったのかもしれませんが。私の嘘の説明を聞いた皆さん、すみません。
ちなみに、元のビデオのページのトラックバックが、いきなりオランダ語っぽいサイト。リンクをたどってみると、それは私のベルギー人のお友達のサイトでした。(ってことは、オランダ語じゃなくフレミッシュ・・・のはず。)
彼はシリコンバレー在住で、先月会った時私のブログの話をしたら
「ボクもベルギー人向けのブログ書こうかな」
と言ってたんだけど、本当にやるとは・・・・しかもタイトルも、私のに近い。
Leven en Werken in Silicon Valley
ということで、「Life and Work in Silicon Valley」。カテゴリーもLevenとWerken、つまりOnとOffですな・・・。
むむむ。
私もタカハシさんのビデオブログにトラックバックしてみよう。
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7 月 18, 2007
腐葉土作りに見るコミュニティ形成
腐葉土作りが好きである。
↑庭の隅にある腐葉土つくり用いれもの。この中には、微生物、昆虫、両生類といった生き物が膨大な数ひしめいている。この生態系をコミュニティとみなして考えると、実は腐葉土作りはコミュニティ構築に似ている。
その心は。
- 親和性は高いが異なる種類のものをたくさん混ぜあわせるのが大事
腐葉土作りの第一歩は、枯れた茶色い葉っぱと、緑の葉っぱまたは生ごみを混ぜること。前者が炭素、後者が窒素を提供する。これを高さ50センチ程度(できればもっと)積み上げて混ぜ合わせる。
コミュニティも、ある程度の参加者をまず最初に集めることが必要。またあまりに同質の人ばかりだと長期的には息詰まることもあり、ちょっと違うタイプの人がいるほうがよくないですか?
- 破壊分子は排除する
腐葉土容器には肉、魚、油は入れない。害虫が湧いてしまって、腐葉土に役立つ正しい微生物・昆虫類が増えないので。
これは、コミュニティ構築においては当然の注意事項ですね。
- 触媒的存在を導入するとコミュニティ構築が早まる
正しい配分で正しい葉っぱと生ごみを混ぜても、最初のうちは中々反応が進まず、温度が上がらない。
腐葉土作りでは、内部の微生物が活性化すると湯気が出るほど温度があがる。そうなると一気呵成に土ができていく・・・と本に書いてあったので、楽しみに待っていたのだが、最初のうちは、待てども待てども何も起こらない。最初の1年は「何も起こらないねー」と眺めていて終わった。
ところがある日、近所のスターバックスでもらったコーヒーカスをどっと大量に入れてみたところ、ほんの数日でモウモウと湯気が!!その後は冬でもほんのり暖かい腐葉土最適環境が出来上がった。今も、時々コーヒーカスを入れると、活性化する。
コミュニティも「核となる人」「核となるアクティビティ」を導入することで一気に広まることがある。
- 思いがけないコミュニティ構成員が登場しても暖かく受け入れる
なんとなく、腐葉土というのは微生物だけが働く静かなものかと想像していたのだが、結構大きな虫が湧く。ふたを開けると、いろいろな虫がうごめく音がシャクシャクとするくらいだ。一番多いのが、ミミズ、団子虫、ナメクジ。あと、アリ、ムカデ、謎の硬そうな芋虫なども。しかし、いろいろ読んでみると、こういう虫たちがせっせと生ごみや葉っぱを消化することで、腐葉土環境はより優れたものになるようだ。なので、ちょっと怖いものもいるが、ありがたく住んでいただくことにする。
コミュニティも、成長の過程で、最初のマッタリ感を打ち破る変わった人が登場するかもしれないが、それを受け入れると厚みが増すんじゃないでしょうか。
↓腐葉土容器内の大量のミミズの塊。虫が嫌いな人は決してクリックしてはいけません。
↓ムカデ君。こちらも嫌いな人は決してクリックしてはいけません。体長4センチくらい。
- 上質のコミュニティができると、それに惹かれて新たなヒーローも登場する
さて、腐葉土作りで昆虫が増えると、食物連鎖でさらに上位の生き物が登場する。
去年から新たに加わった構成員がカエル君。多いときは、ふたを開けると4-5匹いる。
今年はさらにサラマンダー君も登場した。体長8センチくらいの大きいのが一つと、3センチくらいの小さいのが大勢いる。大きいのがメスでタマゴを生んだのではないかと推測。

- 時には遠慮も大事
最近、サラマンダー見たさで、頻繁にふたを開けて中身をひっくり返していたところ、姿が見えなくなってしまった・・・。すまない、サラマンダー。
ちなみに、サラマンダーはサンショウウオの小さいみたいなもので、ぬるぬるしていて弱そう。腐葉土作りでは時々盛大に全体をシャッフルする方がよいのだが、サラマンダー(とカエル)のために最近はそっと混ぜる程度にしている。
というわけで、構成員の皆さんに対する遠慮も大事、というのはコミュニティなら当然ですね。
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7 月 17, 2007
企業広告はセカンドライフにとって重要か
日本語版、出ましたね。最近、ちょろちょろセカンドライフに入ったり、関連文献を読み漁ったりしてる渡辺です。そんな私のセカンドライフへの関わりは、
1)ビジネス的興味/知的好奇心
がまずきっかけ。しかし、人の話を聞き、人の書いたもの読み、その二番煎じサマリーを作って理解したつもりになるだけでは、私のオタク心が満足しないので、実際アカウント作っていろいろ見てるうちに
2)はまってきた
という感じです。
「人が言っている事」だけでも、セカンドライフについて書かれた英語コンテンツは膨大にあるので、それをシャクシャクと要約するだけでも、かなり面白いんですが、オタク道を進む者としては、無駄な2)の方もやらざるを得ないと。
結果としては、1)、2)両方の側面から奥深く面白くて、山のようにエントリーが書きたくなってしまうのでした。その面白さは、単にゲームとかビジネスとしてだけではなく、「貨幣経済」「犯罪経済」「神経学的認知」など、いろいろあるのですが、今日は「ビジネス面」のそのまた一部で、「企業のセカンドライフ内プレゼンスはセカンドライフにとって大事なのか」という点をば。
まず、セカンドライフ現状のおさらい。
1.2003年に事業開始
2.2005年まで鳴かず飛ばず
3.2006年半ば頃から各種企業がセカンドライフ内に「島」を持ちはじめたこともあり、メディアで話題に
4.セカンドライフにプレゼンスを持つ企業は100社近く、政治家や政府団体までが乗り出す
5.しかし、ここ数ヶ月、企業島の不振が徐々に喧伝されるように
6.櫛の歯が欠けるように企業が撤退
(後日追記:ここでいう企業は、「広告目的で島を出すリアルワールドの企業」であって、セカンドライフ内で事業をして金儲けをしよう、という企業は含みません。それはまた別の話。)
という感じです。企業が撤退する最大の理由は
1.人が来ない
2.荒らされる
というもの。
1については、「登録ユーザー800万人といっているが、同時アクセスしているユーザーは3-4万人しかいないじゃない」という記事も見かけますが、しかし、これはLinden Labはちゃんと発表してる数字であり、ちゃんと読まずに記事を書いた人が勝手に怒っている感あり。(ずっと下のほうの、オマケ参照。)
一方、「それにしたって企業島は閑散としている」というのは本当。(こちらのエントリーに、日産、ヒラリークリントンの島のスクリーンショットがあります)。
まぁ、最大の問題点として、企業が作った島はつまらないんですな。これまで私がやってみた感想は、
「他の一参加者がせっせと作った場所、作ったものが一番楽しい。リアルな世界の企業が、『どうせ君たちこういうモンが見たいんでしょ?見せてやるよ』という感じで商業主義的に作ったものはつまらない。」
ということ。「一参加者」の中には、セカンドライフを専業にしている人たちもいるのであるが、そういう人たちはそういう人たちなりに必死だし、事業のあり方がセカンドライフネイティブモードなこともあって(ちょっとセコイところも含めて)面白い。やはりセカンドライフの本質は、ユーザー参加型のコミュニティである、というのが今のところの私の観察。
(ただし、企業島に限らず、そもそもセカンドライフの殆どの場所が閑散としているのは事実。どこに人が大勢いるか、セカンドライフ内の地図でよーく観察してからテレポートしないと、行けども行けども無人で、人類が突然消え去った後の地球みたいなのでした。これはまぁセカンドライフの問題点ではあります。これはまた今回のエントリーとは別の話なのでまたの機会に。)
2の荒らされる。これは大きな問題。爆破されたり、殺人されたり、奇妙なオブジェクトを割りこまれたり、改変されたり。何でもありのセカンドライフならでは。JTPAのセカンドライフツアーなんていう少人数の集まりですら、箱テロリストに妨害されたし。(ひたすら巨大な箱を周囲に置きまくって妨害されました)。
何があっても、基本的に、よほどのことがない限り(サーバをわざとダウンさせるとか)Linden Labは介入しない。というわけで、こんな風に店じまいしたところも多数。
さて、で、この企業撤退をもって、
「セカンドライフ、ビジネスとしてダメじゃん」
という声があがっているわけですが、ちょっと待った。
セカンドライフは企業広告で儲けているわけではないのだよ。
試算してみる。
セカンドライフに島をもった企業は100社ほど。一社当たり複数の島を持つこともあるので、企業島が200あるとする。島の値段は初期費用1675ドル、維持費295ドル。(去年の10月までは、それぞれ1250ドル、195ドルだったが、ここではそれはとりあえず考慮に入れず)。
とすると、100社全部、200島でも、初期費用の「累積」は34万ドル(約4000万円)に過ぎない。また、月々の維持費も、トータルでたった6万ドル弱(700万円)。
さらに企業島数を多く見積もって400島としても、依然としてタカが知れている。
一方、Linden Labがセカンドライフから得る売り上げ総計は、月々5-6百万ドルと試算されます。(試算by渡辺)
というわけで、この数字を見る限り、LindenLabにとっては、
「企業は、いてもいいけど、うるさいこというなら出てっていいよ」
というレベルでしかありません。
もちろん、企業が島を出すことによる広告効果は大。
「トヨタも日産もBMWもベンツもIMBもロイターもスウェーデン大使館も、みんなやってるセカンドライフ!」ということでメディアに大きく取り上げられました。(これについては、島を出した企業側も、セカンドライフに島を出すことでメディアに取り上げられるというメリットは大いにあったはず。)
こうしたニュースによる「ヘェ効果」は大きい。
ヘェ効果とは、1998年にウィリアム・ヘェ博士が考案した広告効果測定手法です。
・・・というのはもちろん嘘で、「Second LifeにXX社が島を出した」というニュースを見て、
「ヘェ、どんなところだろう」
と多くの人が思って、くらくらとアカウントを作ってしまうこと。たとえ、そのまま残る人は一部としても、売り上げ増には確実につながったはず。
実際、Linden Labが売り上げに関連する各種数値を発表し始めた昨年11月から今年の6月までの売り上げ推定はこんな感じ。(推定by渡辺)。11月から1月にかけての伸びは急速であります。
- Linden Lab Revenues (Estimate)
一方、企業が出て行くことより、もっと本質的な問題は、ここ数ヶ月一般会員からの収益が伸び悩んでることじゃないでしょうか。私の試算では、3月ー6月の収入は、5-6百万ドルでうろうろ。
問題の一つとして、ここのところSecond Lifeの稼動が不安定で、ワールドそのものがダウンしたり、持ち物データ、買い物記録などが消失する、といったトラブルが続いている、ということもある。どっちかっていうと、マーケティングでユーザー数を増やすより、技術的安定を図る方が優先課題という気がします。
- オマケ:Second Lifeのユーザー数について
上で書いたとおり、セカンドライフについて、「そもそも、会員800万人が嘘」と怒る声もあるが、これは、まぁヤツ当たりである。Linden Labは、
- これまでに登録したアカウント数
- ユニークユーザー数(一人で複数のアカウントを持てるので)
- 過去1週間・1ヶ月・2ヶ月にログインした人の数
- 現時点でログインしているアカウントの数(Concurrent User)
- 過去1ヶ月のトータルログイン時間(国別、年齢別もあるぞ)
といったものを細かく発表し ている。で、800万人は一番最初の数字。これまでに一度でもアカウントを作った人の積分値だから多くなって当然。(一応クレジットカードデータを入力する必要はある。また、同じIPアドレスから登録できるアカウント数は限られている。)
一方、concurrent userはここ1ヶ月くらいで3 -4.5万人くらい。通常のMMORGでは、経験則的にアクティブユーザーはconcurrent userの10倍とされるので、その方程式を当てはめれば、30-45万人くらいがアク ティブユーザー。
Linden Labが発表している「過去1ヶ月にログインしたアカウント数」は100万人強。一回ログインしてそれっきり、という人もたくさんいると思うので、まぁア クティブユーザー40万人、というのは当たらずといえども遠からず、という数字では?
積分値的登録ユーザー数ではなく、有料会員数(月10ドル)と、トータルログイン時間を月次グラフ化したものがこちら。利用の伸びを客観的(かつ相対的)に見るにはこの二つの数値がわかりやすいかと。
- Second Life: Hours Used & Premium Users
(2003年9月より2007年6月まで)
右側の軸・青の折れ線が有料会員数、左側の軸・紫の棒グラフがログイン時間です。
こちらでも、ここ数ヶ月伸びが鈍化してはいるものの、去年の半ばから急激に伸びたというトレンドが見えると思います。ヘェ効果。
というわけで、企業広告の増加とSecond Lifeの成功は一対一対応しているわけではない、という話でした。
一ユーザーとしても、ちょっとごちゃごちゃした普通の町並みみたいなところに、淡々といろいろなユーザーが住み着いていて、それぞれの好きなコンテンツをシミジミ作ってくれてる方が、ずっと楽しいメタバースになると思います。イメージ的には、表参道の裏道的、代官山的、恵比寿的、そういう自然発生界隈的楽しさです。
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7 月 15, 2007
シリコンバレーB級グルメ・台湾料理
Appleに程近いCupertino Villageという中華ショッピングモール。Ranch99という中華スーパーをコアに、中華料理屋、中華ベーカリー、中華甘味処、中華漫画店(日本モノの翻訳が過半だが)など、いろいろ詰まってます。行きかう言葉は中国語ばかりなり。
さて、そんなCupertino VillageのA&J。台湾のチェーン、と聞いたことがありますが本当か不明。
きわめて乱暴なサービスの店ですが、B級的にうまい。牛肉麺が有名ですが、私は、お粥、ピータン豆腐、キュウリとにんにくのラー油&しょうゆ漬けが好き。(写真はこの3点セット)。お粥には、黄色い粒々状の穀物(粟か稗か、、、よくわかりません)が入っていて、これがいい感じ。
油條も優れものらしい。四角い揚げパンで、ちぎってお粥に入れて食べるアレです。出来合いのものが出されることが多いのですが、この店では注文してから揚げる。(ただし、私は油條そのものが好きではないので食べませんが、中国人であるところのダンナのファミリーが愛好。)

注文はこんな紙に自分で書き込む。中国語オンリーなのでビビリますが、レジの脇に英語の説明が入っているメニューが置いてあるので、それと対応させて解読しましょう。お粥は「小米粥」。
暖かい豆乳もあります。これまた私はあんまり好きじゃないので頼みませんが、中国人の皆さんは、朝ごはん時間はみんなこれを注文してます。
Cupertino Villageは、Wolfe RoadとHomesteadの角。280をWolfeで降りてすぐ。A&Jは、中国国語(マンダリン)が公用語。英語はおろか、広東語も通じません。広東語で押し切ろうとしてたたき出されそうになった香港人がいるそうな。























