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2007/07/04

Off | ホットドッグ小林敗退・でもenvelopeはpush

今日はアメリカは独立記念日で国民の祝日であります。そしてそれはまた、小林青年がホットドッグ早食いコンテスト7連覇に挑み、惜しくも敗れ去った日でもあります。

ESPNの中継番組見ましたが、ちょっと吐きそう。小林青年が12分の制限時間終了間際に、いきなり噴水のように口に入れたものを吐き出し、それを手で受けて再度口に押し込んだので・・・。(終了時点で口に入れていたものは全て「有効」というルール。)うむむ。しばらくホットドッグは食えんな。

今年現場に集まった人3万人、中継視聴者は去年が140万人ということで、一大イベント。1996年以降、アメリカ人が優勝したのは1999年の一回だけで、後は日本人が席巻というコンテストでもあり、「マスタードベルト(優勝者がもらうベルト)」をアメリカ人の手に取り戻せ!と話題に。Sports Illustratedは、今回小林の対抗馬として期待されたChestnutがダビデ、小林が巨人ゴリアス、という「ダビデ対ゴリアスの戦い」とまで言ってました。

ESPNの番組では、小林青年を「日本が誇るスポーツ選手」として、「王貞治、アントニオ猪木、大鵬、荒川静香」と比較する一覧表を出してました。はい。他の参加者はバスで会場に到着したのに、小林青年だけ黒いリムジンで。呼び名もコービー・ブライアント風に「コービー」と連呼。

今年の話題は、「アメリカへの王座奪還」以外に、「本当に小林が戦えるのか」というところにもありました。小林青年が自らのブログで「顎関節症で、とても戦える状態にない」と告白したので。(ブログ、今見ようとしたらダウン中。世界からアクセスが殺到してるのかも。)

アメリカでは、

「顎関節症はライバルを油断させるための作戦で、実は体調完璧なんじゃないか」

と疑う声も。ライバルNo.1のJoey Chestnut(San Jose State大学在籍)は、

「小林が万全という前提でトレーニングを続けてきた。絶対負けない」

とガッツを見せ、他の挑戦者も「小林、顎の不調がホントか嘘か知らないが、顎を針金で止めてでも来い!」と言うなど戦意満々。結果的には去年の自己記録53本を大きく塗り替える63本を食べて健闘、場を盛り上げた小林青年ですが、血管を浮き立たせて66本食べたJoey Chestnutに敗退。

(ちょっと思ったんだけど、「『体調不良』というデマで相手をかく乱する」なんていう心理戦を繰り出せる日本人は中々いないんじゃないでしょうか。武士道に反するということもあるし、そんな作戦思いつかないということもあるし。アメリカ人にはわかるまいがな。)

ちなみに、このコンテスト、もともとは単なる地元のお祭り的早食い大会で、「12分でホットドッグ10-20本食べたら優勝」というのどかなイベントでありました。そんな空気をものともしない小林青年が、前年の25本という記録の2倍、50本という大記録を2001年に樹立、Tsunami Kobayashiの異名をとって話題に。

こういうのを英語的には

push the envelope

といいます。「それまでのレベルを凌駕する水準へと推し進めること」。

「なんで封筒を押しつけるとそうなるのかなぁ」

とわたしは常々不思議に思っておりました。

(push the envelope、私の脳内イメージ↓)

Osyokujiken_3
(「汚職事件」を「お食事券」と勘違いする、というイラスト。)
バカ日本語辞典 全国のバカが考えた脳内国語ディクショナリーより。

ところがここでのenvelopeは航空専門用語だったのでした。縦軸を高度を縦軸に、速度を横軸にして、その機体が飛べる範囲をプロットしたのがenvelope。push the envelopeは、「飛べる高さと速さ限界を広げる」というイメージなんですね。

というわけで、小林青年はホットドッグ早食いのenvelopeをプッシュしたわけです。

が、しかし、今回の中継を見て思ったのは、そろそろ死人がでるのでは、、、という懸念。50本以上食べる人たちの形相たるや恐ろしく、今にもどこかの血管が破れて爆死しそうな感じ。人間の胃袋というenvelopeはいくらなんでも無限にプッシュできないわけで。

こちらのESPNのサイトによれば、小林青年が稼いだ大食い懸賞金は2001年時点で推定年間15万ドル。これが本業なんでしょうか?だとすれば命を懸けた仕事だな。「あしたのジョー」みたいな感じ?小林青年は来年再挑戦する、と言っていますが、お体を大切に・・・。

07:15 午後 Offアーカイブ | 固定リンク | コメント (12) | トラックバック(0)

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コメント

アメリカではゴリアテじゃなくてゴリアスって発音するんですねー。
まああの綴りならそうなるか。

Posted by: kojima at 2007/07/04 20:10:22

CNN.comで見ましたが、終了時63対63で審議となって、結局Chestnutさんが66にカウントされたようです。この経緯,、Videoでは良くわからなかったですね。(小林さんが62という訳はわかりますが。)
うーん@英語をしゃべれなくてもDogは食えると。

Posted by: おちゃらけ星人 at 2007/07/04 20:42:20

chikaです

>ゴリアテじゃなくてゴリアスって発音

しまった、ゴリアテでしたか。アメリカでは「デービッドとゴリアス」なんですが、「えっと確か日本ではダビデとゴリアスだったよな」と思ったんですが、半分しかあってなかったんですね。

聖書系の名前って、英語では、ルカはルーク、マタイはマシュー、などなど頭混乱します。ギリシャ神話とかも。

>経緯

なんか、容器の数を数える、みたいな「recount」が行われたらしいです。しかし、たった66もちゃんと数えられないんだったら、大統領選の投票が数えられないのも納得。

Posted by: chika at 2007/07/04 21:53:00

>小林青年が稼いだ大食い懸賞金は2001年時点で推定年間15万ドル。これが本業なんでしょうか?

この辺読んでて一瞬不思議に思ったのですが、渡辺さんは普段日本にいらっしゃらないので、日本ではプロフードファイターという存在が一時期人気になったり(ついでに社会的な問題になって沈静したり)、現在もギャル曽根というギャルファッション&大食いが売りのアイドルタレントがいることをご存じなくてもごく当然だったわけですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%95%E3%82%A1%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%83%BC
http://blog.watanabepro.co.jp/gyarusone/

小林尊氏の食べ方が汚いのは昔からで、2002年前後のブームの時点でも人気はかなり下がってました。やっぱり“プロ”なら食べる行為の美しさも重要ですよねえ(ってそういう問題なのか?)。

Posted by: yoshi_ok at 2007/07/05 1:53:34

「そっか、ついに負けちゃったのか」ぐらいのノリで、サイトのニュースをチェックしてましたが、顎関節症でそんなことしてたとは!!!
私も顎関節症経験者です(治すのに3年かかりました)、一番ひどいときはあくびができず鼻から息を出したり、グリーンアスパラを食べるのがやっとぐらいしか口が開きませんでした。口腔外科の先生に「おすしを食べられるように、それが目標ですね」と言われていました。
だから、そんな人がホットドッグを食べていたのかと思うと。。。小林青年、早く転職してほしいです。

Posted by: kumtin at 2007/07/05 6:25:48

BBT大学院の1年生です。
昨晩放送された渡辺さん出演の番組の中で
このブログを御紹介くださっていたので
やってきました。
全く違う世界で生活されている人が
書く言葉はとても刺激的で愉しいです。
これらも楽しみにしています。

Posted by: 田内 英樹 at 2007/07/05 11:08:17

chikaです

>日本ではプロフードファイターという存在が一時期人気

「プロフードファイター」という名前は最近のものだと思いますが、ジャンルとしては90年代からあったんで知ってます。当時のテレビ番組も見た事ありますよ。。。でも、まさかこれで食えてる人がいるとは知らなかった、っと。アメリカでも大食いプロ(?)はいますが、普通本業は別にあります。。もしかして小林青年(と勝手に命名)は世界でも稀に見る「これで食えてる人」なんじゃないかな?

>顎関節症

ひぇー、そんな厳しい病だったんですか。うーん、体が「もうやめてくれ」と悲鳴を上げているんじゃないんですかねぇ。

二位になったJoeyクンは、ここ数ヶ月、プロティンドリンクやら牛乳をがぶ飲み+数日に一回だけジャンクフードをバカ食い、というトレーニングを続けたそう。大会のちょっと前に母親に「お願いだからちゃんとした食事をしてくれ」と泣きつかれて、一回だけまともなものを食べた、とのことでしたが、こんな食生活続けたらどうなるんでしょうね。命がけです。

>BBT大学院
紹介されてきてみたらいきなり大食い。スミマセン。(笑)

Posted by: chika at 2007/07/05 21:20:10

どうでも良いことですが米語では「ゴライアス」ですね、どっちかって言うと。

Posted by: tatata at 2007/07/06 23:54:30

コイズミよりも知名度が高い小林さん、負けてしまって残念ですね。
もうSNLには登場しないのかな。

http://www.youtube.com/watch?v=uNeuNjoQO08

野球にしろ起業にしろ早食いにしろ、日本人に頑張って欲しいですね。政治は更に頑張れよ、と。

Posted by: ジョージ at 2007/07/08 3:05:55

chikaです

tatata-san
あああ、そうです、ゴライアス、です。スミマセン。Ikea、 Godivaの仲間でした。(と書いて、ふと思ったんですが、Godivaって本当にアメリカではゴダイバなんですかね?私の周りの人はみんなそう発音するんですが、「それゴディバじゃなくってゴダイバでいいの?」と聞くと、「うーん、知らない」ってなるんですよねぇ。)

ジョージ-san
YouTubeおかしい!!同じくYouTubeにあったMasterCardのCMとうのもおかしかったです。。。

Posted by: chika at 2007/07/08 23:42:19

今さらながら「envelope」に反応。これは電子音楽用語でもありまする、特にシンセサイザーいじりしてる人には馴染みが深い。これは音量の時系列での変化パターンを表すのに使います。

数年前に他界してしまいましたが、Moog博士が1968年に最初に作ったモジュラー型シンセサイザーには「Envelope Generator」というモジュールがありました。これにはAttack, Decay, Sustain, Release (ADSR)と呼ばれる4つの設定ノブがあり、これらにより音の瞬間的立ち上がりと立ち下がり、持続時間、余韻の4つの要素をコントロールしていました。発信器モジュールで作られる「ピー」とか「ポー」とかいう音の信号を、Envelope Generatorを使うと「ピーン」とか「ポーン」とかいう音楽的に聴こえる音にすることができるのです。

「Envelope Generator」は、当時Moog Synthesizerを輸入販売していたヤマハの直訳カタログによると「包絡線発生器」などとあったような気がします。辞書にもこの訳が出て来るものもありますが、読んだだけでは意味不明でしょう。だいたいそのカタログ、「state of the art product」を「芸術の域製品」などと訳していたスゴいものでしたけど(爆)

Posted by: gt at 2007/07/18 10:07:16

> 小林尊氏の食べ方が汚いのは昔からで、2002年前後のブームの時点でも人気はかなり下がってました

自分と同じ意見の方が居て驚きました。
当時招かれた番組の中で彼は「早食いは最もエキサイティングなスポーツ」とか言ってましたよ。
どのへんがスポーツなのか小一時間(略

というか、今期本番で噴射していたとは…とっとと失格にしろよヽ(`Д´)ノ
スタンド・バイ・ミーのエピソードだって、もう少しマシに見えます。

日本では数年前の事故以来だいぶ慎重になったようですが、そちらでも(ゲーム)リアリティ・ショウ並のお遊びで納めてもらいたいものです。

Posted by: 通りすがり at 2007/07/18 12:42:15






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