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6 月 30, 2007
iPhone元年が始まって
ブログを始めて5年弱。自慢じゃないが、一日に2エントリー書いたことは1回か2回しかないと思う。もしかしたらゼロだったかも。そんな私が二日続けて2エントリー書いた画期的な昨日と一昨日。理由はもちろんiPhone。
発売前日まで「半年位したら買おうかな」なんて思っていた私。突然手のひらを返したように興奮しているのは、
1.実物を見た
2.実物を前にして興奮している群衆を見た
から。
人間が「宗教的な啓示」を感じるほどの強い恍惚感を感じるときには、側頭葉がフル稼働する。逆に、側頭葉の「てんかん」により、宗教的な啓示を感じることもあるとされている。iPhoneは謎の電波を発信して周囲にいる人たちの側頭葉を刺激するのかも。それくらいの衝撃的な物体である。
アップルといえば、1984のテレビCMが有名。
見たことない若者の皆さんは是非YouTubeで見てください↓。IBM的メインフレーム+ダム端末という奴隷的世界から、Appleが人々を解放する、というもの。震えが来るぞ。(このCMをとことん味わうためには、George Orwellの1984も必読。)
時は移り、90年前半のアップルはガタガタだった。
当時私は、個人で、Powerbook100というソニーがOEMしたアップルの最初のラップトップを購入。しかし使い始めてほんの2-3年(じっくり思い出してみたら、確か1年半くらいだった)で、サッドマックの泣き顔イラストが表示されてそれきり死亡した。修理の見積りに出したら8万円とかなんとか言われたので、じゃいらない、とそれっきり廃棄。私の唯一の自慢は、「sad macの実物を見た」ということくらいです。(sad macは超critical errorの際にのみ表示される。「見てしまったら一巻の終わり」、というトイレの妖怪みたいなもの)。
さらに、同じ頃、会社では、コンピュータをあまり知らなかった上司を煙に巻いて80万円近くするハイエンドのアップルのデスクトップを買った。
当時いた会社のITは圧倒的にIBMに掌握されてたので、超強引な無駄遣い。
しかし、あれほどひどいものはありませんでした。たとえば、同梱されてきたアップル純正のソフトウェアがほとんど動かない。しかも「調子が悪い」とかいうんじゃなくて、起動させると
「本ソフトウェアは、現時点ではまともに動きません。あしからず。」
みたいなメッセージ(ここだけは丁寧に日本語)が出て終わる、という呆然とする状態。こんな製品を売らされるアップル社内もきっと殺伐としているんだろうなぁ、と想像させる代物であった。
・・・・という経緯で、アップルに左頬と右頬を往復ビンタでしばかれた私は、それ以降ひたすらWindows一本やり。
そんな私をついにApple Storeに向かわせたのはiPodだったのだが、さらに今回のiPhoneは、「やっぱりラップトップもAppleにしようかな・・・」と思わせるもの。すごいですねぇ。
というわけで、新しい時代が始まったのでした。iPhone発売を称して、私は「イエスキリストが生まれる」というエントリーを書いたが、その直後にBoingBoingはJesusphone: He is Risenというエントリーを掲載。「神的携帯:イエスが復活」みたいなタイトルだが、やっぱり側頭葉に電波を送られたんだな。
昨日のApple Storeのline-waiterたちは、殆どが側頭葉に電波が送られた状態だったのだが、そこにいる人たち、それを見に来る人たち、みんな純粋に楽しそうなのが、すごく良かった。なんかこう、磁場が発生している感じ。Apple Storeに近寄るだけで幸せになる、みたいな。
単なる空騒ぎではここまで幸せになれないよ。
ハイプは、実体を伴えばハイプじゃない、とBoingBoingも書いているが、その通りだと私も思います。
なんか、世界の携帯関係業界の人たちがお気の毒になってきてしまうほど。
私もこれまでの携帯キャリアのT-MobileからAT&Tに早速乗り換えたのだが、その手続きでT-Mobileに電話したら、担当の人の引止め振りはすごかった。ものすごい数の人たちが、昨日、今日でAT&Tに乗り換えているわけで、コールセンターの人たちには、「引き止められたらスーパーボーナス」みたいなインセンティブが与えられているのでしょうか。お気の毒です、、AT&T以外のキャリアの皆さん。もっとお気の毒です、Palm。
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6 月 29, 2007
iPhone3:日本語表示もバッチリ
買ってしまいましたよiPhone。ついウカウカと。いやー、画期的に楽しいソフトウェアだ。びよーんと画面が大きくなったり小さくなったり、クルクル高速で回ったり、裏表ひっくり返ったり。詳細は他の人たちがお腹一杯になるまでブログをかいてくれると思うので、以下キモだけ書きます。
- 日本語はちゃんと表示される?
大丈夫です。こんな感じ。
- 日本でも使える?
毎月60ドルのアメリカの携帯プランに入れば。
(追記:これはつまり「アメリカの携帯として使える状態をキープし、かつそれを使わない」という贅沢をすれば、という意味です。追記の追記:さらにいうと、これはつまり、「日本では携帯ではなく単なるWifi端末として使う」という意味です。)
高いと見るか安いと見るか。(携帯プランをactivateしないと何もデキナイ。私はまだしてないので、画面写真はYさんの。)
- 以下、販売開始後の写真@Apple Store on University Avenue, Palo Alto
行列風景
店内風景

店員さんも嬉しそう。1年以上フルタイムパートタイム、または28日時点でフルタイム(Maru-san, 情報Thanks)で働いていると一台もらえることになってる。「もうもってる?」と聞いたら、「お客さんが全部はけた後」とのことでした。
買い終えた後の店外

行列の最初にいたScobleさんのお子様。インタビューを受けています。

店の前にはってあった「Stanford iPhone User Group」のポスター。Stanford Newton User Group(まだあったのか!しぶとい。)のスピンオフだそうです。毎月第3火曜日の夜8時から、Printers Cafeで集まると。興味のある方は参加してみてください。

最初に買って出てきた人を囲む群衆。Paris Hiltonか!?
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iPhone2:あと1時間でイエス様が馬小屋でお生まれになります
いやー、すごいことになっておりますiPhone。
Palo AltoのUniversity AvenueにあるApple Storeはお祭り。100人以上が行列、テレビ局、インターネット系放送局やら、個人ビデオポッドキャスター、単なる見物の人、あい乱れ、飲み物からドーナツ、ピザ、ベーグルなどいろいろなものが列の前の方から送られてきたりして、すごい楽しい。Stanfordで打ち合わせしたのでついでにちらりと見に行ったら、JTPA仲間のNaanさんやらKennさんやらnhさんがしっかり座り込んでました。しかもnhさんは
「今のところ買うかどうか決めていない」
何しにきたん?(でもきっと買っちゃうと見た。)
あまりの熱狂に、昨日まで買う気がなかったのについつい今日欲しくなった人が、全米で何万人もいると見た。(私もそう。。ミーハーです。)人々の興奮振りを見るにこれは、
「携帯業界のイエスキリストが、馬小屋で生まれる瞬間」
という感じであります。
海部さんは日本の携帯業界を憂いているけれど、今日生まれるイエス様の魂は「ソフトウェア」でできている。
iPhone line-waiterの皆さんが何に興奮しているかといって、画期的なソフトが載っていること。「ハード機能偏重」からソフトへフォーカスが移るターニングポイントの瞬間があと1時間でやってくる、ともいえるかも。
とにかく大変なことになっています。あとは携帯キャリアのAT&Tがちゃんとインフラを提供できることを祈る、って感じです。
以下、ちょっと時間がないので、撮ってきた写真を羅列。。。

ビデオ取材中のFuturemedia.orgのTaylor Barcroftさん。
セグウェーもあった。

行列の最初の6人。
取材を受ける行列トップのScobleさんとお子様。
記念撮影する通りがかりの人。
駐車違反のチケットを切られたnaan氏。
コードを貸し借りする人たち。人類は皆兄弟。
バナナを食べながら見物する自転車の人。
隣の家具屋が、「iPhoneを待ってる間に見に来てね」とビラ配り。

こちらはYさんとIさんが並ぶMt. ViewのAT&Tショップ。

日本から到着した空港から直行して並ぶIさんと、昨日からいるYさん。
Iさんいわく
「買えなかったらどうしよう、と飛行機に乗っている間中どきどき」
Yさんいわく
「これまでの人生で最も興奮するガジェット」
というわけで、私もおこぼれに預かりにPalo AltoのApple Storeに行くので、これにて失礼。
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6 月 28, 2007
iPhoneフィーバー現場報告
「フィーバー」って懐かしいですね。えっ??知らない?うむむ・・・
・・・・ということではなく、iPhoneの発売を明日夕方6時に控え、全米のCingular/AT&Tショップ、Apple Storeに行列が出来ているという話。
New Yorkは大騒動なようですが、ベイエリアはそこまでの狂乱は今のところありません。San Franciscoでは今日の夕方6時半、発売24時間前で仮装した人を含め12人が並び、Palo AltoのApple Storeには9時半にScobleさんが子供と二人でならびに来たそうですが(でもマスコミ関係者の方が多いらしい)。
で、今しがた(当地夜11時)、裏をかいて(?)非常にマイナーなCingularショップに並ぶYさんを激写してきました。↓

店頭広告。左側のスクリーンの下にcradleが。iPodと同じなんですね。
Craigslistには、他人のために行列してあげる「iPhone line-waiter」の求人・求職がたくさん出ており、ベイエリアの今の相場は200ドルくらいみたい。冒頭の写真の店で並んでいた5人は全員自分のために買うとのことでしたが。写真の奥のほうにいる男の子は13-4歳という感じでしたが、
「お父さんのために並んでいる。朝までここにいる。」
とのこと。お父さん、そんなことを年端も行かない息子にさせていいのか。
さて、iPhone狂騒、どうなることやら。金塊並の厳重警備で全米に配送している、と朝刊にかいてあったけど、乱闘になったりしないといいですね。
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Gizmodoがギズモ道ではなかったことについて
Gizmodo、「ギズモドウ」じゃなくて「ギズモード」」なんですね。ちょっと古い話ですが、半年前日本でギズモードジャパンの方と名刺交換してビックリ。私の脳内では
「Gizmo道」
と変換されてたので。
mojoはモウジョウなんで、Gizmodoはギズモウドウだろう、と思ってたのでした。(「子音+"o"+子音+"o"」は、どちらの"o"も「オウ」と発音するのが普通。)で、「極める」という意味で日本語の「道」から取ったんじゃないかと勝手に想像してました。
そういえば、昔Majordomoは「メジャーな『どうも』」じゃなかった、というエントリーを書きました。majordomoは「執事長」という意味だそうです。head of butlers。
ちなみに、英語のカタカナ化、英語ネイティブスピーカーには難しい問題の模様。
こちらのエントリーでsimulationをシュミレーションと書いたら、シミュレーションですと何人かに指摘されました。私的には別にどっちでもいいんですが、日本語を3ヶ月勉強したことのあるダンナに
「simulationをカタカナにしてみて」
と頼んだら、しばし考えた後
「スムレーション」
とのことでした。何か東北弁っぽい。
「シミュレーション」も「シュミレーション」もsimulationであることはわかるとのことでした。(当たり前か。)ただ、最初言ったとき、「シミュレーション」は「ちがーう」とのこと。英語圏の人にとっては、日本語のシ=sheという音と、siという音は異なった音に響くからでしょう。
なお、ダンナは、私が教えてあげるまで、「ミルク」がmilkだと理解できなかった人でもあります。(カタカナの読み書きは勉強したんですが。)もちろん、ささっとこういうのが理解できるようになる英語圏の人もたくさんいると思いますが、ダンナ的には頭を悩ます問題のよう。
たとえば彼が推測する英単語のカタカナ化は
shirt → シャート
salad → サラド
なぜ「t」が「ツ」、「d」が「ダ」になるのか、どうしても合点がいかないようで、何度教えてあげても間違えます。
そういえば、前も書きましたが、ヘボン式つづりの「ヘボン」と、キャサリンヘップバーンの「ヘップバーン」は同じHepburn。難解なのもやむなし。
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6 月 27, 2007
シリコンバレーのインド風中華レストランTemptations
Mountain ViewのCasto通りにできたインド風中華料理レストランTemptations。
「失業したインド人と中国人が始めたレストラン」
かと思ったあたなはシリコンバレー通です。(当地にはインド人と中国人が山のようにいるので。)
でも違います。(多分。)基本的には、インド人による、インド人のためのレストラン。
インドではここ数年中華料理が流行とのことで、ここベイエリアでも、インド料理屋はオーセンティックであればあるほど、ビュッフェにチャーハンとか中華炒め風のものが登場し始めておりました。インド人の友達いわく、インドに住むお兄さんが中華料理屋を始めたとのことで、アメリカの中華料理屋のデファクトスタンダート、お持ち帰り用紙容器(折り紙状で針金のもち手が付いおり、小さいのに沢山入るあれです)を4-5年前にアメリカから調達して送ってあげてました。(当時インドでは入手不可能だったとのこと。)
で、満を持して登場したのがTemptations。(「満を持して」は、「全米が泣いた」くらいの適当な意味ですのでよろしく)。純粋なインド料理と、インド風中華料理からなるメニュー構成。中華の、ちょびっとだけ(スープストックとかに)肉が入ってる料理が怖かった厳格なベジタリアンのインド人もこれで大手を振って中華が食べられる。
味のほうは、その怪しい響きから受ける胡散臭さをベース期待値とすれば、意外に行けてます。なんかちょっとB級感あり、不思議にも懐かしい味がしないでもない。ケチャップ味のいためのものとか、カレー風味の焼きソバとか。なぜか「Manchurian(満州風)」と銘打った料理が多い。インド人は満州が好きなのかね。
客はインド人が多く、中国人は少なめ。日本人が「なんちゃって和食」に耐えられないのと一緒ですか。
(夜の店先風景↓)
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6 月 26, 2007
ヒラリークリントン人間化計画YouTubeビデオ
最近、何年も続いたソプラノズというマフィアを描いた人気テレビドラマが終わった。最終回は、コアの登場人物が「これから何かが起こりそうだけど、それを知らずに和気あいあいと家族団らん」、というシーンで最後(と聞きました。私はこれ見てないんですよ)。マフィアの血の戦い決着はないんか、これからどうなるんじゃ、これでホンマにおしまいか、とファンの間ではショックが渦巻いて、翌日のラジオやインターネットはこの話でもちきりであった。
れ、それをパロったビデオをYouTubeにアップしたのがヒラリークリントン。ビルクリントンも出ている。娘のチェルシーは外で車を停めている、という設定。
ヒラリークリントンは温かみがないことが最大のネックとされ、今回の選挙活動では、彼女をhumanizeするために、あれやこれやと努力が払われている が、このビデオもやるねー、という感じ。
こっそり、ヒラリーよりオバマがいいかな、と私は思ってきたのですが、最近、
「ここまで頑張ってるヒラリーはやっぱりすごいかも」
と
ちょっとヒラリーに傾き気味です。テレビ演説でも、周りの人たちを下々扱いして、リーダーシップ取りまくり。かっこいい。
支持率も、カリフォルニアではヒラリー37%、オバマ15%と大リード。ベイエリアだけで見ると、ヒラリー33%、オバマ22%と差は縮まるが。ヒラリーは女性層の指示をがっちり握ってるからだそうな。
うーむ、史上初の女性大統領と、(ハーフだけど)黒人大統領、どっちがなっても、歴史的ですので、少なくともこの二人のどちらかにはなって欲しい、というのが私の今の希望です。Edwardsも素敵なんですけどねぇ・・・・。
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6 月 25, 2007
アメリカでは何もかもでかいことについて
この間近くのステーキ屋に行ったら、ステーキが800グラム700グラムからという感じでした。ダンナと二人で半分に分けたのだが、最後の一口は相互に押し付け合い。こみ上げるものがありました。(前菜頼むんじゃなかった)。
こちらはFremontにあるTubzというバスタブ展示場。4千㎡なり。壮観。写真に収め切れなかったが、少なくとも300はタブがあったと思います。五右衛門風呂みたいな深くて細いものから、横がかぱっと開いて歩いて入れる老人用まで各種あり。
車のディーラーもでかい。新車ディーラーでも、車が野ざらしで延々と並んでいる。アメリカで車を買うというのは、ディーラーに並んでるのを「これ下さい」と買って乗って帰ってくるという、八百屋的購買行動なのでした。
こっちを向いて並んでる車の目がかわいいです。
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6 月 24, 2007
パロアルト市、釣り糸でユダヤ結界化する
8年間の論争の末、ついにパロアルト市がユダヤ結界と化します。(Palo Alto Dailyのニュース)
パロアルトは、スタンフォード大学の隣。市長さんは日本生まれの岸本ヨリコさん。日本語ぺらぺらです。
今回のプロジェクトは、そのパロアルト市の周りをぐるりと釣り糸で囲むというもの。
というのも、厳格なユダヤ教徒(Orthodox Jews)は、金曜の日暮れから土曜の日暮れまでであるところの安息日には、戒律のせいでおちおち出歩くこともできません。しかし、eruvと呼ばれる結界内ではOK。ということで、パロアルトにすむOrthodox Jewの皆さんが釣り糸でぐるっと市を取り囲みeruv化しようと、過去8年間法的・政治的に戦い続けてきたのでした。
ちなみに、安息日にしてはいけないこととして指定されているのは「creative labor」と呼ばれる39の行為だそうで、その中には、「物を運ぶ」「物を押す」てなのも入るそう。乳母車も押せない、コートを着て家をでたら脱ぐこと もできない、なぜなら脱いだコートを手に持って運べないから、、、と。
そりゃ大変です。
で、そういうことを可能にするeruvは、自然の地形やら構造物などを指定した上、連続してないところを釣り糸等で閉じる、という、まさに結界的。「知らない間に糸が切れていた」というのは困るので、結界が出来上がった暁にはOrthodox Jewの方々が毎週見回り確認するという営々たる努力付き。
この結界を許すのは政教分離に反するんじゃないか、という議論が当然あったが、結論としては「電信柱に迷子ペット探しの張り紙をしたりするようなもの。公共の歩道にテーブルを出すことをレストランに許可するのと同様、釣り糸張りも許可可能(だしすべき)」ということらしい。Orthodox Jewの人にとっては宗教的理由がある釣り糸だが、市の立場からしたら単なるフェンスのようなもの、と。
このユダヤ結界、Eruvですが、全米で100以上あり、ワシントンDC、ボストン、ビバリーヒルズなどメジャーな街も囲まれてるそうです。
他人の宗教の結界を勝手に張られるのはなんかちょっとネェ、、、という気もしますが、私の大学院時代のクラスメートで、片足が不自由な Orthodox Jewの人がいて、彼女は毎週杖をついて長い長い道のりを歩いて教会に通っていてとても大変そうでありました。そういう人が便利に過ごせるのはいいことでは あると思われ。難しいなぁ。
しかし、Orthodox Jewの皆さんは大変ですね。フラフープみたいに、自分の周りだけを囲む「マイeruv」ではダメなんでしょうか?
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6 月 23, 2007
日本は世界のブラックホールか桃源郷か
昨日、スタンフォード大学でVirtual Goods Summit 2007というのがあったので行ってきました。ゲーム、デートサイト、SNS、バーチャルワールドなど、いろいろなオンライン事業で売り買いされるバーチャルグッズと、それにまつわる経済の話。
で、中身はさてはおきつ、しみじみ思ったのが、
「日本って、本当に世界から隔絶されてるんだなぁ」
ということ。
200人弱のキャパの会場で300人くらいの参加者がいて、非常に盛況な雰囲気でありました。朝から夕方まで6つのパネルディスカッションがあったのだが、メジャーな会社から多数がスピーカーとして登場した上、会場にもいろいろな関係会社の人々が大勢。多分300人の参加者のうち50-100人くらいは、業界インサイダーだったと思われます。会場から手を上げて質問する人も、多くが、モデレータから個人名で
「Oh, John!」
みたいに呼びかけられて指されていたし。誰かがSony Onlineの話を始めると、別のパネラーが「Sony OnlineのアーキテクトだったXXが会場にいるから、彼に聞いてみようよ」と言ってその人が会場から話し始めたりとか。
パネラーは、アメリカの会社のみならず、スウェーデンのEntropia、フィンランドのSulake(Habbo Hotel)、中国のTencents、韓国のNexonなど、国際色豊か。
・・・ですが、一人も日本の会社から来てる人はいませんでした。はい。
どの国の会社の人も、パネラーとしてやってきている人の殆どが、弁舌さわやか、丁々発止で議論を進め、抽象的で曖昧な質問にズバっと答えられる、というタイプ。
日本人は、そもそも日本語でもこういうことはあまり得手ではないし、英語でこれが出来る人は非常に稀。日本の会社がアメリカで雇う現地の人も、親会社のカルチャーにあう控えめな人が多いので、弁舌君はあまりいない。よって、日本で大成功しているビジネスでも、それを代表してこういう場で語れる人が限られる。(つまり、ビジネス能力の問題ではなく、言語能力の問題)。
ま、理由はともあれ、私が聞いている間に出た日本に関する言及は
「日本には、景品を渡して別の場所でそれを現金化するという抜け道ギャンブルであるところのパチンコがある」
というのだけでした。
が、しかし、携帯電話のマイクロペイメントでバーチャルグッズ(着メロ、小説、バーチャルペットその他もろもろ)を販売するというビジネスモデルでは、日本は世界の最先端。特に「携帯で小説を売る」というのは、世界でも日本にしかないビジネスではないかと思います。(間違ってたら教えてください)。そういう話をしたら、受けると思うんだけどねぇ。
実際会場は、韓国や中国の話に興味津々でありました。(韓国はオンラインゲームのメッカゆえ当然ではあるが。)
日本にいると、世界はとっても遠く感じるのだが、The feeling is mutual。世界のほかの国の人たちも日本をとっても遠く感じている。グローバルな市場調査レポートでも、「アジア、ただし日本を除く」として分析されていることはかなりある。「外国人には中々入ることのできない謎の大市場」というのが一般的な日本のイメージかと思います。
まぁ、本当にそうですが。
実際、日本国内だけで進化した製品で、他の国ではその存在すら殆ど知られていないものはたくさんある。
たとえば、三菱のジェットタオル。(手を洗った後の水気を空気で吹き飛ばすあれです。)去年、掃除機のダイソンが、デザインまで殆ど一緒のAirbladeというを発売したのだが、「ダイソンは、『世界初、ジェット噴射で手の水気を拭き飛ばす』なんてえらそうなことを言ってるが、日本で三菱が売ってるジェットタオルのコピーじゃないの」、とGizmodoに書かれていた。
テレビ携帯というのもそう。「携帯でテレビを見る」って、アメリカではまだSFみたいな扱いですからねぇ。業界人はみな興味津々なのだが、「日本では既に製品化されこんな風に利用されている」と語る人はめったにいない。日本ではもう何年も前から携帯でテレビが見られることなど、殆ど知られてません。
・・・・さて、この先の話の展開として、私が
「日本が世界から隔絶されているのは良くない、何とかしてその壁を乗り越えるべきだ」
と言うと思った方。
残念でした。そんな普通のことは言いません。うふふ。
私としては、「これはこれでいいんじゃないの?」というのが自論。
「隔絶された巨大市場」というのは、欲しくても作れるものではない。いつも言うのだが、日本はアメリカに次ぐ第二位の市場。3位のドイツあたりを大きく引き離している。韓国やら中国やらインドなどと比べること自体間違ってるくらい大きい成熟した市場である。しかも、それが世界の他の国から隔絶された文化圏をもっている、というのは素晴しいことではないかと。
猫やら犬やらを孤島に放してしばらく経つと、全く異なる新種が誕生し、世界から珍重される、といったことがあるが、日本も同様に「全く違う、とんでもない製品」が出てくる場所になりつつある。だからいいじゃん、と思うのですよ。そもそも、世界が単一化するのもつまらないし。
もちろん、「全く違う、とんでもない製品」の多くは、世界では全然受け入れられないリスク高し。テーストが違うのでやむなしではある。「テーストの違いなんかぶっちぎる画期的な製品」が出てくるまでは、外貨獲得能力がジリ貧化、国として日本がどんどん貧乏になる、という可能性もある。っていうか、「日本隔絶反対派」は、まぁみんなここを憂えているのだよな。(加えて、日本国内市場が大きいがゆえに、それだけで満足しちゃって外貨を稼ぐとこまでのハングリー精神がないとか)。その上少子化で生産絶対量も減るし、と。
が、しかし、一方で、
「外貨をそれほど稼がずとも、自立して清く貧しく美しく、割と幸せに生きる」
っていう選択肢は本当に無いのかなぁ、と思うのですよ。太陽発電等をもっと推し進めて輸入燃料依存度を減らす、都市を分散して個々の生活圏を縮小し、燃料を必要とする乗り物への依存度を減らす、などといった方法で燃料消費を極限まで押さえ、一方で食料自給率を圧倒的に上げる(家庭菜園の推奨・・はさすがに無理がありますな)。外貨だって、全く稼げなくなるわけではないし。世界と全く違う、というところを生かして観光客をもっと大量に呼び込むという手もある。
マクロ経済素人が考えることなので、まぁダメダメかもしれないが、本当にシュミレーションしてみたら面白いんじゃないかなぁ、と思うんですよね。(こういうシュミレーションが既にあったら教えてください。)まぁ、この辺は大学の頃から考えていることなんですが、今回のコンファレンスでさらに、「世界から孤立した日本」というイメージを強めたので、ちょっと言ってみました。
全くもって関係ありませんが、冒頭のコンファレンス、韓国のNexonという会社からパネラーとして来ていた韓国人(もしくは韓国系アメリカ人)の人が長髪でデザイナージーンズなんかピリッと着ちゃってかっこよかった。思わず身を乗り出してしまったよ。今回のコンファレンスのイチ押しでありました。(?)




























