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2 月 12, 2007
今日は楽しいHeroesの日
今日は楽しい楽しい月曜日。首を長くして待っているテレビ番組、Heroesの放映日なのでした。タイムトリップ、自己再生、予知、読心、飛行、などいろいろな超能力を持った「ヒーロー」たちが、世界を救うために集結するのだ。私のお気に入りは、多重人格のNikiを演じる女優Ali Larter。超怪力を持った凶暴な第2人格Jessicaと、献身的な母親のNiki、2つの人格の間を表情一つで行き来、かつアンニュイな話し方が好き。
日本人も出てくる。その名も・・・・・もちろん・・・・
ヒロ
わはは。ヒロのブログもある。
ストーリーや、キャラクターに関して誰でも書き込みできるWikipedia風の番組Wikiページもあります。
尚、同じくテレビ番組で、シーズン1は超興奮して見ていたGalacticaは、シーズン2からイラク戦争を模した暗くて地味なものになってしまったので、今やってるシーズン3は見てません。惜しい・・・・。
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2 月 11, 2007
文藝春秋とアエラ・ムック
月刊・文藝春秋の3月号に、拙書『ヒューマン2.0』の書評が出ました。日垣隆さんという作家・ジャーナリストの方が書いてくださっています。いわく、
笑ってしまう箇所も多く、それは事の本質をずばずば突いてくるからだと思います。
日垣さま、ありがとうございました。
また、アエラ別冊の「勝てる会社 勝つ仕事 ’07」には、私の記事が出ています。汐留の街中で、恥を忍んで撮って頂いた写真付きです。
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2 月 10, 2007
日本はエラくもないが卑下したもんでもない
3週間くらい前のこと、日本の外務省から来たエライ人(局長、という肩書きであった)と話す機会があったのだが、そこで、「日本はたくさん良いことを国際的にしているのに、そのアピールが弱くて損をしているのでは」という私のコメントに対し、このようなお答え。
「アピールできないのには3つの理由がある。
1.日本に対する国際社会の関心が薄れている。中国や中東に比べて日本なんて誰も興味ない(から言っても聞いてもらえない。)
2.日本人は英語ができない
3.アングロサクソンは日本人を差別している」
1も2も突っ込みどころ満載だがとばして、3の「アングロサクソンは日本人を差別している」。
(心の中の)あいた口がふさがりませんでした。
- まず主語がわからない
そもそも、アングロサクソンってなんだ?
日本では時々耳にするのだが、アメリカに来てからとんと聞かない言葉だったので、Wikipediaで調べました。いわく、5-6世紀にイギリスを征服したAnglesとSaxonsという民族がいて、その人たちはGermanic peopleであり、1066年までイギリスを支配したそうである。(映画の『King Arthur』で、顔に青ペイントしてたKeira Kneigtleyの一味がAnglesらしい。)
そうか、昔のイギリス人に差別されてるってことか。
・・・違うだろ。
ということで、さらにnews.google.comでanglo-saxonで検索。
ふむふむ、ちょっとわかってきたぞ。ヨーロッパ人が、「神の見えざる手に任せた資本主義」を「弱肉強食であまり望ましくないもの」として表現する時にAnglo-Saxon的な、と称するらしい。つまり、「ヨーロッパ大陸」ではない「イギリス的なもの」。例えば、The Myth of the "Anglo-Saxon Model"
Continental leaders are fond of using “Anglo-Saxon” as a synonym for “free-market.” The implication, of course, is that free markets are not only ruthless and cold-hearted, but foreign, too. In a word, un-European. Witness President Chirac’s May 2005 assurance to the French that proposed reforms amounted not to “a model of the Anglo-Saxon type,” but offered instead “a model founded on dynamism and individual initiative, on solidarity and social dialogue.” (As if solidarity and social dialogue had no place in the Anglo-Saxon world.)
ヨーロッパ大陸のリーダーたちは、「自由経済」を、自分たちとは異質なモノとして表現するために「アングロサクソン」という言葉を使う、と。イギリスから派生したアメリカも自由経済の国ということで、Anglo-Saxonモデルに入るらしい。
(ちなみに、イギリス・ヨーロッパでは、「ヨーロッパ」は大陸のみを指し、イギリスは「England」、と明確に区別されており、ごっちゃにするのは大いなるマナー違反らしい。イギリスに行って、「ヨーロッパで暮らすのは初めてです」と言ったら、周囲のイギリス人たちから「ここはEnglandでEuropeではない」、と、総スカンを食った、という人がいました。)
ここで、話しを「アングロサクソンからの差別」に戻すと、そうかそうか、「イギリスやアメリカに差別されてる」ってことか。
・・・これも違うだろ。
だって、「(Anglo-Saxonじゃない)フランスとの外交はお手の物です。」なんて聞いたことないし。(フランスじゃなくて、イスラエルでもロシアでもいいけど。)
まぁ、あんまり意地悪を言わずに、発言者の主旨を理解してあげると、「白人による差別」っていいたかったのでしょう。一応WikipediaのAnglo-Saxonの項にも「緩くはWASP(White Anglo-Saxon Protestant)と同義で使われる」と書いてある。で、WASPの項を見ると、
Some may use the term to describe any white person who does not claim any minority affiliation(中略)working class whites in the U.S. are not usually referred to as WASPs, even if they are Protestants of Anglo-Saxon descent.
ということで、「特定の民族性を主張しない白人」のことだそうです。ただし、貧乏人はWASPにはならんそうで、エリートに限られる、と。つまり、またまた外務省の方の発言に戻ると
「エリートの白人に差別される」
といいたかったのでしょうね。
しかし、それにしても、外交官のボキャブラリーとしては、かなりトホホなんじゃないでしょうか。フランスでは大統領すら「我々はAnglo-Saxonモデルを否定する」と演説するくらいだから、フランス人に「きみたちアングロサクソンが・・・・」なんていったら目が点になるんじゃないですかね?
アメリカだと、日本料理と韓国料理が両方あるレストランがある。普通のアメリカ人から見たらどっちも似たようなもんだからごっちゃになってるわけです。同様に、ヨーロッパもイギリスも 一緒くたに見えるから、みんなまとめて「アングロサクソン」。外交官がこの言葉を使う時、それは外交という「自分のプロとしての仕事」を通じて得た概念ではなく、日本の二流の本で書いてあることを受け売りしているだけ、という感がぬぐえません。(この辺、私はヨーロッパの常識は知りませんので、間違ってたらご指摘ください。)
- そして述語もわからない
「日本人を差別している」の方ですな。
外交やビジネスといったオフィシャルな局面で人種差別ってあるのか?私は外交はよく知らないが、まともなビジネスでは人種差別が障壁になるって考えられない。あるのは、
「バカ差別」
「マナー悪い差別」
といった、「能力に関する差別」だ。(これは差別ではなく評価である、とも言うが。)もちろん、「言葉ができない差別」というのもあるが、これは、「言葉でやりあうことが大事な仕事において言葉ができない」という、「仕事で必要なスキルを持っていないこと」に対する差別である。
ビジネスですらそうなんだが、外交っていうのは国益がかかっているわけで、日本のような大国を「人種差別」なんていうことで切り捨てるのは、他の国にとって無益なことだと思うんですが。
だって、なんといっても、日本は世界で経済的に二番目。そんな大事な国との関係を人種差別で曇らせるって無駄ジャン?と私だったら思うけどねぇ。
- もっと言えば、論理的繋がりもわからない
百歩譲って「アングロサクソンによる日本人差別」が実在したとしよう。しかし、
「だから外交PRが上手にできません」
というのは、それはもう、「雨が降っているので学校に行けません」みたいな、わけわからん子供の言い訳となんら変わらない。国際社会は厳しいのである。それをなんとかするために外務省があるんじゃないのか。
- 強い国には強いがゆえの責任があることについて
さて、では、どうしてこういう謎の発言が出るのか、ということについて。
日本では、「日本は小さい取るに足らない国」という「自己矮小概念」がなんとなくまかり通る。で、時として、それに反発して、「日本人は他より優れた民族、日本文化は他より優れた文化、日本人はエライ」という「選民思想」的な発想が痙攣的に起こる、ような気がする。
日本は強い優秀な国である。国土だって、日本国民が思うほど狭くない。(ヨーロッパ諸国の国土面積を見てくれたまえ。)だから、「日本は小さい取るに足らない国」は間違っている。しかし、その一方で、「他の国より優れている」というのもこれまた間違っている。日本に日本文化があるように、他の国には他の国の文化があるわけです。お互い尊重するのが大人ってもんじゃありませんか。
なぜ、「どうせウチラはダメ」と「オレサマがエライ」という二つの間違った両極端の間を行き来してしまうのか。
私はこの理由を、日本には「Noblesse Oblige」という概念がない(もしくは忘れられてしまった)からでは、と思うのでした。(後日追記:Nobles→Noblesse、綴りが間違ってたんで直しました。Nobleじゃないんで気づかなかった・・・てへ。)
Noblesse Obligeは もともと「貴族たるものが負うべき義務」ということだが、「強者が弱者に対して負う義務」といった意味で使われる。日本は、広く国民一人一人が世間に迷惑をかけない、という「薄く広い責任」については非常に意識が高いと思うが、「強者が弱者のwell-beingに 責任を持つ」っていう概念はあんまりないのでは。もしかして明治時代くらいまではあったのかもしれないけど。
で、Noblesse Obligeがないから、「日本は強い国だ、と思うこと」=「日本はエライ、と思うこと」という発想になり、「偉そうにしてはいけない」という自制心が、「日本はどうせ小さな国だし」という、「他国から見たら間違った認識」を呼んでいるのでは、と。
しかし、世界で二番目のGNPをもち、軍事予算額も二番目の日本が
「どうせみなさん、私たちなんてどうでもいいと思ってるでしょうけどね~」
と「大国としての責任」をわきまえない発言・行動をするのは、他の国の人から見たら不気味。日本が、「私たち小国なんですから」というのは、戦車に乗って歩行者天国の銀座の交差点にドドドドっと乗り出していって、「どうして、皆さん私を嫌うんですか」と言いながら逃げ惑う歩行者の間を驀進するようなもの。実際、中国はじめアジアの各国は、戦々恐々としてるんじゃないか。
一方の「選民思想」については、本当は大国なのにへこへこしてる自国にいらだつ人たちが、時として、「日本は他国より優れたエライ国」という逆側に走っていくのではなかろうか。
日本がしなければならないのは、「いじめないでください」と小さくなることでもなければ、「自分はエライんだぞ」と突っ張ることでもなく、「大国としての責任を発揮し、さらには世界二番目の国としてアメリカの暴走を抑制する 」ってことだと思うんですけどね。
(これをいうと、すぐ「日本はアメリカの軍事力の元でしか生きられない」とか、そういう「弱いもの議論」になりがちなんですが、「アメリカのサポートを受けること」と、「アメリカの言いなりになること」は違う。アメリカと中国を手玉に取る位できる立場でしょうにねぇ・・・・。)
- 今20代・30代の人たちに期待
しかしなぁ、まぁ思いやってあげるとだ、やっぱり今50代とか60代の人って、若い頃海外に行くと、日本が貧乏だ、と肩身が狭い思いをしたのかも。
マッキンゼーの東京オフィスのトップを勤めたこともある方ですら、2-3年前にお会いした時、こんなことを言っていた。(大前研一さんではない。)
「フランスで最近テレビを見ていて驚いた。(この方、フランスと東京を行ったり来たりのセミ・リタイアメント生活を送っている。)フランスってほん とうに経済力がないんだなぁ、と。番組はイギリスやアメリカから輸入したものばかり。『フランスの研究所にいかに予算がないか』がテーマのドキュメンタ リーでは、研究者が何かの装置のスイッチを入れると、研究所のブレーカーが落ちてしまう、というのをやっていて、本当に真っ暗になっていた。日本の豊かさ を実感した。」
国際経験豊かで、語学的にも知的にも優れた人が、「フランスが日本より弱小国であることを、今まで実感できなかった」というのは、ちょっとびっくり。
この方が会う日本の経済界のエライ人たちもみな、「結局日本って小国だし」というメンタリティの元に、「もっと強い国と、どうやって同列に見てもらえるか」という「劣等国議論」に陥りがちだそうです。やっぱり、若い頃のコンプレックスを引きずっているのでしょうか?
一方、今20代とか、30代位の人は、日本が豊かになってから青春時代を過ごしたので、変な国際コンプレックスはあまりなさそう。そういう人たちが早く日本を担う人材になって欲しいです。そして、「強い国は厳しい責任を負う」ということを自覚した上で、びしっと国際関係を仕切っていただけると嬉しいです。
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2 月 08, 2007
窓ガラスに突っ込んで気絶した鳥を激写
昔、「窓ガラスに鳥が突っ込んでくる」という話を書いたら、「嘘かと思った」とコメントを頂いたので、またまた突っ込んできて気を失った鳥の写真を、証拠に撮った。(頻繁に突っ込んでくるのである。)
「嘘かと思った」という言葉を、深く、長く、根に持っていたのだ。(嘘)
↑ ほーら気を失ってるでしょ?(目に注目)
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2 月 07, 2007
ソト猫サマ
最近仲良しの近所の猫。飼い主が仕事に出ている昼間は家の中に入れないらしく、いつも二匹は外にいて、玄関の外にエサや水が置いてある。この家の前で、「ちちちち」と舌打ちをして呼ぶと、にゃんにゃんにゃん、と言いながらどこからともなく現われ、挨拶にやってくる。(二匹とも同じ家の猫)
お近づきに鰹節を持っていったけど食べませんでした。(うちも、ムスビはオカカ食べません。チャイは中毒状態。)
猫って孤独な生き物だと思っている人がいますが、とってもソーシャル。猫同士で、仲良しのところに遊びに行ったりする。野良猫が、友達の飼い猫の家の前で
「にゃおにゃお」
と呼ぶと、飼い猫がスタスタ出てきたり。
(私も、ソト猫ちゃんたちからは、単なる友達猫と思われてるのでは。)
仲良し猫が二匹で何をするかといえば、単に近くでジッと座ったり寝てたりするだけなんですけどね。ただし、どちらが強いか、という力関係は明確にあって、強い方が怒ったら、弱い方はすごすごと去る、という構造になってます。
写真のソト猫ちゃんは、ふわふわの方が親分。うちはムスビが親分(姉御)です。
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2 月 06, 2007
技術系「以外」のシリコンバレー就職術
拙書「ヒューマン2.0」の読者からこんなメールを頂きました。
シリコンバレーでの働き方が大変参考になったわけで、自分も働けたらすごくいい!と感じました。しかしながら、私自身は、シリコンバレーの労働者の コアを形成している技術系の仕事ではありません。技術に関連したマーケティングやセールスは経験したものの、Software やHardware(コーディングや半導体知識等)もさっぱりです。年齢にもよりますが、いまから技術を学ぶにはちと遅いでしょう(30代前半)。
それでも、シリコンバレーが好きで、どうしてもシリコンバレーで働きたい!と考えたときに、働く機会をどのようにつくっていくのおすすめですか ?ブログ等でコメントをして頂けると幸いです。僕以外にもたとえば管理系(財務・物流・人事とか )の仕事をしている人で、シリコンバレーで働く可能性はありえますか?
もしご存知であれば事例とあわせてご紹介して頂けると幸いです。
お答えしますとも。
結論から言いますと、「技術系に比べると大変だけど、無いわけではない。ただし英語力は(技術系よりずっと)必要」という感じです。
方法としては、こんなパターンがあります。
- 日本の会社の駐在員としてシリコンバレーに行く
大手企業だと、いつまでたっても送ってもらえないかもしれませんが、そうでなければ社内でアピールすればかなり可能性はあるでしょう。(大手だと、アピールすればするほど、「あいつは生意気だから国内で修行させる」とか言われるかもしれないので注意。)
自ら「シリコンバレーオフィス開設要員」となる、なんてものありえますね。江島さんなんかはこのパターン。日本発ベンチャー、リアルコムやザイオソフトも最近シリコンバレーに複数送り込んでがんばってます。
大澤さんは、駐在員時代にシリコンバレーのベンチャー社長に見込まれ、「会社を辞めて、自分とベンチャーキャピタルをやろう」と誘われた、という人。黄金の転職パターンです。
- シリコンバレー企業の日本社員となり、社内転籍でシリコンバレーに行く
アメリカの会社は、ポジションがあくと社内で求人します。これで、シリコンバレーのポジションがあいたらすかさず応募するなど。原さんはこのパターン。(今は日本に戻っていますが。)本社の人との個人的なコネクションを作って引っ張ってもらう、という手もあります。
しかし、この手も、「駐在員パターン」同様、かなり運に左右されますね。
- アメリカに留学してそのまま就職する
準備期間はかかりますが、上記二つに比べると確度は上がります。学位をとれば、その後1年間practical trainingなる「お試しビザ」が出るので、そこで仕事をゲットし、会社にH1Bという就業ビザを申請してもらう、という流れとなります。西川さん(今は日本ですが)、橋本さんなど。
「管理系(財務・物流・人事とか)の仕事」をしている人だと、留学→就職が、まず最もありえるパターンです。日本人は緻密なので、実はこの手の仕事は向いているのですが。ただ、英語力の問題もあるし、アメリカの財務、アメリカの人事、アメリカの物流、を知らないといけないので、それを専門に勉強するために留学するのがよいのでは。
(なお、以前、NPOのJTPAで、シリコンバレーに住むいろいろな日本人の方に、「私はコレでシリコンバレーに来ました」といういきさつをインタビュー、その中身をサイトに載せています。上述の方々も多くはこのページにリンク。インタビューページはこちらです。)
- 上記の変形パターン
まず最初の足がかりとして、シリコンバレー企業の日本市場向け社員として就職、しかし、
「シリコンバレーベースで働きたいのでビザを出せ。日本へは出張で行く」
とか、
「日本ベースでよいが、3分の1は出張ベースでよいからシリコンバレーの本社で過ごさせろ」
とか(できれば就職時の)条件交渉時にネゴる。ずっと日本にいると、どんなに実績を挙げても、「日本では活躍できるけど、シリコンバレーでどれだけ役に立つか未知数」という評価にとどまるかも。ずっと日本ベースでいいなら、これで万々歳ですが、「シリコンバレーに行きたい」という目的がある場合は、NG。
それに、頻繁にコミュニケーションしないと、「なんか遠くでやたらと数字だけ上げてくるよくわからない人」という感じに見られることも。本社の人たちとのコネクションを強くして、その人たちが次の会社に移ったときに引っ張ってもらえるような強いネットワークを築くには、もっと人間的付き合いが必要。(「実績」は当然のこととして。)
職種としては、こんなのがあると思います。
- 日本市場マーケティング
日本の市場ニーズに基づいて製品のスペックを決める、など。でも、かなり大手でないと「アメリカ市場だけで手一杯、日本向けに新たな開発リソースをさく暇はない」という感じになりがち。その点・・・
- 日本向けセールス
これは「稼ぐ要員」ですので、ニーズは高い。日本でこれまでどんな製品をどのように売ってきて、どんな顧客に食い込んできた実績があるか、といったことが問われます。
じゃ、こういうニーズがある会社をどうやって探すの、といえば
- Craigslist (このページのjobsというところがベイエリアの求人情報)Monster.com等で目を光らせて探す
- 個別の会社のサイトを片っ端から見て求人情報を探す
- ヘッドハンターに「こういう仕事がしたい」とはっきり説明しておく。ヘッドハンティング会社は日本にもいろいろありますが、シリコンバレーにもあります。がんばって探そう!
- 日本の雑誌などで製品が取り上げられたシリコンバレーの企業にアプローチ。(日本市場開拓のため、日本メディアへの露出をがんばってるシリコンバレーの会社もあるので、興味がある可能性アリ。)
- 「日本だったら売れそうだな」と思われる製品を自ら探して、相手先企業にresumeを送る。
「そんなの確率低いんじゃん?」
と思うかもしれませんが、ここで力説したいのが
「量が質を生むこともある」
ということ。いろいろ試行錯誤する中で、だんだんresumeの書き方がうまくなったり、「今のままの経歴だとダメだから、こういう仕事を一旦してみよう」と自分のキャリアを見直すきっかけになったり、といった「副作用」があるもんです。いろいろ探し回る間に、だんだん転職知識も身についてくると思うし。インターネット上のほかの人のresumeみるだけでも「なるほどね」と思うことがあると思います。
ちなみに、「紹介なしでresumeを送っても、返事なんか来ない」という人がいますが、これは間違い。もちろん、確率は相当落ちますが、本当に欲しい人材は、鵜の目鷹の目で探してます。なお、社内でも担当が違うとダメなので(日本と違って、横の連携はひじょーに弱い)、一人にresumeを送ってダメでも、別の人に送ってみる、という手もあり。(もちろん、open positionがサイト等に明記してあり、そこに応募先が書いてある場合は、その人が「right person」ですが、「自ら可能性がありそうな会社を探す」といった「当たって砕けろ作戦」では、CEO、VP of Sales、Asia Pacific担当者などいろいろな人がright personの可能性がある。
といったようなことが、
「うへっ大変だ」
と思う人には、「留学→残ってそのまま就職」をお勧めします。ずっと楽です、多分。ビジネススクールも最近は1年オンリーのとか、平日は仕事をしながら週末だけで取得、といったタイプが盛ん。大学院以外でも、28歳からもう一度アメリカの四大を1年生からやり直したモザンさんみたいな人もいます。
最後に、現在db4objectsというシリコンバレーの新鋭企業の日本代表を務める佐藤さんに、db4objectsの仕事をするようになった経緯をメールで伺ったので、それをご紹介。
たぶん日本で最も古いユーザーで、
顧客でもあったからでしょうか。思いっきりベタな話で恐縮ですが、
そもそもdb4objectsが会社になる3年ぐらい前から、
今技術部門の責任者をしている人間が一人でしこしこやっていた頃そのぶっとんだホームページを見て面白そうだなあ、
と思って年100ドルの会費でdb4o(データベース)を触ったのが始まりです。
その後会社組織になってから、
Christofから突然メールが来て、
今度日本に行くから会えないかと。
(中略)
私なりの意見は、
「犬も歩けば棒にあたる」
ということでしょうか。
なんとなく、スタンフォードの文化かもしれませんが、
日本以上にネットワーキングにすごく熱心なので、
向こうからいくらでもやってくる、
そんな具合なんでしょうか?
文中に登場するChristofはスタンフォードのビジネススクールを出たドイツ人のアントレプレナーでdb4objectsのCEO。彼も、「留学でまずシリコンバレーに来て、そのまま根が生えた」というタイプの人ですね。
何か他に良い案があったら教えてください。他の質問も受付てます。
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2 月 05, 2007
いい加減でも世の中は回る
最近のエントリーでも書いたが、アメリカでは何事もいい加減だ。注文したものはなくなる。警察や裁判所から間違った通知が来る。郵便はかなり日本並みにちゃんとやってくるのだが、
「これって、よく考えたらすごいことだよね」
と時々日本人同士で話題になる。(うちの周辺の郵便局はやたらと日系人が働いているのだが、もしかして正確なのは彼らのお陰?)
しみじみ感動するのは「こんなにいい加減でも先進国が運営できるんだ」ということ。そして、このいい加減さで社会がちゃんと機能するのは「現場レベルでの個々人の独自の判断」があるから。
例えば、私のエントリーで書いたように、traffic schoolのテストを受けるのに、会場となる店舗のサイト上での営業時間表示が間違っていたため、すんでのところでスピード違反の点が付いてしまうところだった。(詳細は「いつもながらアメリカのいい加減なハナシ3」をご覧ください。)
結局なんとかなったのだが、もし実際に営業時間終了に間に合わなかったとしても、やっぱりなんとかなったんじゃないか、という気がする。traffic schoolに電話して、
「かくかくしかじかで間に合わなかったではないか」
とクレーム。すると、担当者が実際サイトを見て、確かに営業時間表示が間違っていることを見て、
「あら、OK、じゃ後1週間締め切り伸ばすから、その間にテスト受けて」
てなことを言って終わり、みたいな。
もちろん、間違いが間違いを呼び、悪夢のようなトラブルに巻き込まれることも多々あるのだが、ま、通常は戦うと、いつか・どこかで何とかなる。
しかし、この「何とかなる」ためには、マニュアルに頼らず、自分の「常識」に頼って判断する人が現場レベルであちこちに必要になるわけです。(信じられないようなミスが多発するわけで、その全てにマニュアルを作るなんてできっこない。)
クレームしても、にっちもさっちも行かない時は、
「マネージャを出せ。」
ということになるが、これは、権限が高い人だったら「常識的フレキシブルな判断」をできる余地も大きいから。下っ端では融通が利かなくても、マネージャが登場すると「OK、じゃそれで」みたいに解決したりする。
一方、こうやって社会のあちこちで
「その場その場の適当な判断」
が行われることが、ミスを生み出している、ということもある。機械の歯車が勝手に判断して各々勝手に自分の回転数を変えると、全体が狂うわけです。(「オレサマは回るの一回休み」、とか。)
とはいうものの、ミス多発社会は、「世の中はいい加減なもの。ルールは人間が作ったもので完全ではない。」という前提の元に、みんながその場その場で判断して行動する訓練の場になっていることは間違いない。
というわけで、「臨機応変な判断が苦手」という人は、アメリカで1年くらい住んでみては。アパート借りるのも、車を買うのも、電話引くのも、ケーブルテレビの契約をするのも、全部自力でやると、それなりの境地に達すると思います。ただし、その後日本が住み辛くなっても当局は一切関知しません。
(以下、私の過去のブログエントリーから「アメリカいい加減話」関係抜粋。)
アメリカのスーパーでの心得
いつもながらアメリカのいい加減なハナシ
いつもながらアメリカのいい加減なハナシ2
いつもながらアメリカのいい加減なハナシ3
ネゴ
長いものに巻かれない
長いものに巻かれなかった顛末
アメリカのまつがい
謝らない人たち
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2 月 04, 2007
サンノゼ紀伊国屋にヒューマン2.0入りました
こんな感じにおいてあるそうです。(photo by アキコさん)よろしく~
オンラインお取り置き・宅配購入はKinokuniya Bookwebでできます。
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2 月 02, 2007
トンデモない米国医療システムからイノベーションが生まれるのか
新日本監査法人の季刊誌、「株式公開センサー」2007年新春号に掲載いただいた文章です。
===
「米国医療の悪条件はイノベーションを生み出すだろうか」というのが最近私が興味深く眺めていることの一つ。
米国の医療は崩壊寸前である。日本の年金より危機的状況。医療費用は2004年の1年間だけで総額1400億ドル増加した。実に15兆円超だ。一体全体どうしたら、1年間で15兆円も余計に使うことができるのかと頭をひねるばかり。
この根本的問題は「アメリカの医療保険の中途半端な半官半民体制」にある。
アメリカには公的保険と民間保険が混在する。「貧困層」「65歳以上」は公的保険の対象。それ以外の人は民間の健康保険を購入する。民間の保険の選択肢は 全国に1000以上もある上、個々の病院や医師は、10を超す保険会社と契約していることもあり、保険求償処理のための事務コストは非常に高い。「救急外 来で1時間診療したら、1時間の事務処理作業が発生する」と試算されている。日本と違って事務手続きにとんでもない間違いが起こるアメリカゆえ、「間違い 訂正コスト」もバカにならない。
しかし、「貧困層」「65歳以上」に公的保険から支払われる医療費用に加え、企業が払う保険料の税金控除分などを足すと、実は医療費用の60%が結局公的負担だ。1991年に、ミルトン・フリードマンはウォールストリートジャーナル紙で「医療保険は全て民営化すべき。税金控除もなし。」という「神の見えざる手」を信じる提案をしたが、この実現は政治的に難しいだろう。対極にある「公営による国民皆保険化」も、国家財政の大問題なのでなかなか実現しそうもない。結果として、抑制不可能な医療費増が毎年起こり続ける。
医療費負担は企業の競争力にも影響が出ている。週に20時間以上働いた人に医療保険を提供するスターバックスでは、2005年には医療保険費用がコーヒー豆代を凌駕した。退職した社員の医療保険も負担しているGMでは、車1台作るコストに、医療保険費用が1500ドル分が上乗せされる。
「なんて絶望的医療システムだろう」と常々思ってきたのだが、そんなアメリカで最近誕生しているのが、異業種の医療サービス参入による「ミニクリニック」だ。ウォルマート、ターゲットといった大手小売チェーンや、ウォルグリーンなどのドラッグストアチェーンが、次々に店内に簡易クリニックを設置するトライアルを始めているのである。従来型の病院では一回あたり110ドルかかった診療を、40-60ドル程度とほぼ半額で提供。行うのはちょっとした怪我や風邪、予防接種といった簡単な医療行為のみで、少しでも問題がある患者は一般病院に行くように指示する。予約は必要なく、待ち時間があっても、併設店舗内の買い物で時間をつぶすこともできる。保険をもっていればその適用も可能だし、なければキャッシュで支払うこともできる。
実際の運営は、小売業者から「ミニクリニック運営ベンチャー」に委託されているのが普通。ウォルマートは、フロリダではSolantic社と提携、10数箇所のクリニックをトライアルでオープン、これ以外にも、MinuteClinic、Take Care、Quick Quality Careといったベンチャーがある。MinuteClinicはこれまでに3000万ドル以上のベンチャー投資を受け、Take Careは2006年3月に7700万ドルを一挙に増資した。
こうしたクリニックでは、医師ではなく、簡易な医療行為をする資格をもった看護士を配したり、電子カルテによる患者データ管理や診断支援プログラムを活用、IT化による効率化を図っているのも特徴だ。ミニクリニックが広まれば「安い・簡単・速い」という診断テスト機のニーズも高まり、新たな医療の革新にもつながっていくことも期待できる。
とはいうものの難航しているミニクリニック事業も多い。せっかくオープンしたのに一日数名の患者しか来ず、数ヶ月で閉鎖となるケースもあちこちにあり、既に会社をたたんだベンチャーもある。そもそもこうしたクリニック自体が新しい試みで、消費者への認知が難しいのが大きな理由だ。
クリニック運営に携わる会社であるInterfit社の社是は「正確で安価な診断テスト等個人健康管理サービスを皆様に提供する」というもの。「安い製品を開発してたくさん売って社会貢献」という松下幸之助のポリシーに通じるものがある。アメリカに住むものとしてアメリカの医療費がひたすら高騰し続けるのは困った事態。個人的にも、是非ミニクリニックには成功してもらい、トータル医療コスト削減に役立ってもらいたい。
というわけで、「とんでもないアメリカの医療システム」の中から、新しい医療事業が誕生するのかどうか。興味深く見守る昨今である。
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2 月 01, 2007
ムスビ猫・元気になってきました
一昨日夜半病院行きとなったムスビ。今日は随分元気になってきました。病名は、バクテリアによる消化器異常・・・つまり「食あたり」ですな。うーん、何を食べたのか。(もう一匹はピンピンしている。)
なぜバクテリアとわかったかというと「サンプル」を持ち込んで顕微鏡で見てもらったから。サンプルが何かはヒ・ミ・ツ。脱水症状気味だったので、生理食塩水を打ってもらって、あと抗生物質ともう一つ注射して、薬をもらって、消化のよい処方箋キャットフードを出してもらって帰宅。これで2時間。ふー。
で、今は、毎日二回薬を飲ませないとならないんですが、これが、針のない注射器で1ccずつ二種類を喉に流し込む、という荒業。手で、ぐわっと猫の頭を掴んで仰け反らせ、口をあけた瞬間に喉の奥のほうめがけてぐしゃっと噴射。結構上手くなってきたけど。
昨日は、隅っこにうずくまって水も飲まず、ダダモレ状態でしたが(今日もちょっと)、今日は少しだけどえさも食べて水も飲んで、そろそろと歩き回ってたので、ま、このまま快方に向かうのでありましょう。
しかし、お陰でムスちゃん、2日で550グラム痩せました。6.85キロ→6.3キロへ。なんとかこれをキープせなあかんな。
以下、病気になる前のムスビ写真です。







