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2 月 28, 2007

ハリウッド映画予告編の男:Don LaFontaine

アメリカの映画の予告編のボイスオーバーをやたらにやってる声優がDon LaFontaine。なーんと、これまでの5000本の予告編に、「声」で登場したそう。Wikipediaにも詳しいエントリーがある。

Mission Impossible2(だったと思う)のDVDのオマケコンテンツで、Tom Cruiseが

「予告編の声やってる人に実際あったんだけど、驚いたよ、本当に予告編の声なんだよ」

と感動してるのを聞いて、「えー、予告編の声って1人の人がやってるの?しかも、Tom Cruiseが驚くって、そりゃすごい。是非私もどんな人か見てみたい」と興味津々。

そして、その「予告編の声の人」をついに見る機会が。それは自動車保険会社のCM。You Tubeにアップされてます→GEICO LaFontaine。ハリウッド映画の予告編を見たことある人だったらかなり笑えると思います。

"In a world where (some negative condition), one (usually person) will (do something positive)".

というのが、LaFontaineさんの殺し文句。もちろん、彼が予告編のモノポリーを握っているわけではなく、他にも声優はいるのだが、このスタイルを確立したのはLaFontaineさんなのだそうだ。

LaFontaineさんが出てるテレビ番組の映像もYouTubeにあがっているが、これもおかしい。レポーターが「自分の日常を、映画の予告編風にナレーションしてもらう」というもの。私もやってもらいたいかも。1分くらいでいいけど。映像はこちら↓

Good Morning Don Lafontaine

ちなみに、CMを作ってる自動車保険のGEICOは、あのWarren BuffettのBerkshire Hathawayの所有会社。なーんと、Government Employees Insurance Companyの略です。最初は公務員だけをターゲットにした保険会社だったと。今では、テレビCMを主たる訴求ルートとし、電話とインターネットだけで直販する、という通販保険会社。当然のことながらテレビCMには気合が入っていて、山のように違うバージョンが流れる。例えば、

  • イギリス訛りのトカゲ君が物憂げに語ってくれるgeckoシリーズ
  • 「GEICO加入は原始人でも簡単」というキャッチフレーズに原始人が怒るcavemenシリーズ
  • 有名人が普通の人とペアで語るcelebrityシリーズ

などいろいろあります。私は結構cavemenシリーズが気に入ってます。はい。ほとんどYouTubeで見られます。

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2 月 27, 2007

英語ヒアリング学習サイト再開しました

長らく放置プレーが続いていたListen-IT、再開しました。

「読んでわかる英語は聞いてわかるようにする」
これを目標に、かつ、IT分野にターゲットを絞ってヒアリング力をつけよう、というサイトです。Listen (to) IT(アイティー)で、Listen-IT。以前は、巷のサイトにある音声ファイルを使う形でしたが、今回はポッドキャストでも聞けるMP3のコンテンツを作りました。

「どうして、読んでわかる英語は聞いてもわかるように教えてくれないのかっっ」
というのが、高校留学、大学院留学、それぞれ英語で苦しんだ私の魂の叫びなのですが、叫んでいても始まらないので、自分で教材を作ってみました。

アップしたのは、Tim O'Reillyのスピーチを40秒ほど取り出して、そこをひたすら聞き取る練習。ホンモノのTim O'Reillyの声です。この40秒を、30分にわたり微に入り細を穿って説明してます。英語部分を聞きながら穴埋め問題をして、採点できるページもあります。また、実際やってみた方のフィードバックも鋭意受付中。

加えて、On Off and Beyondでこれまで書いた英語関係のエントリーもListen-IT側にまとめてあります。興味のある方はListen-ITのサイトを覗いて見てください。

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2 月 26, 2007

国際社会におけるフグに関する大いなる誤解

アメリカ人は、フグを食べるとかなりの確率で死ぬと思っているらしい。(アメリカ人に限らないようだが。)

  • 証拠1

映画Charlie's Angelsで、ラリーエリソン風ハイテク会社社長が

「ほら、これがフグだ。死を恐れない勇者だけが食べる究極の刺し身だぞ。」

セリフは適当だが、要はこういう感じのことを言うシーンがあった。

  • 証拠2

NPRラジオのFresh Airという番組に、Franz Ferdinandというバンドのギタリスト、Alex Kapranosが出た。ツアー中の食事に関するSound Bitesという本を出版したので、それに関するインタビュー

その中でKapranos氏いわく

「ツアーで食べたものの中で一番がっかりしたのはフグかな。食べた人の100人に1人が死ぬ、とかいうから、
『そうまでして食べたい位おいしいものに違いない』
と、恐怖にビビリながらも超期待して食べたんだけど、殆ど味のないどうってことない食べ物だった。まずいとか、そういうわけじゃないけど、リスクにあわない。」

(またもや、セリフはいい加減です。一ヶ月以上前に聞いた番組を、記憶からたどってるので。)

そりゃ、1%の確率で死ぬリスクを冒してまで食べるほどのモンじゃありまへん。

  • 証拠3

San JoseはSantana Rowにある寿司屋。アニメ風映像が流れ、メニューも漫画イラスト入り、内装と耳鳴りする音楽はクラブ風、しかし、ネタはとっても新鮮、という謎の店だが、その名はBlowfish Sushi to Die for、「死んでも良いくらい素晴らしいフグのスシ」。

いや、だから、死なないんだってば。

(あ、念のため、「to die for」は「超欲しい」というような意味の慣用表現。ここでは、ほんとに死ぬかもしれないBlowfishと掛け言葉になってます。)

なお、Blowfish To Die For、リンク先の店のサイトを見ると雰囲気がわかると思います。左上の「フグのアニメ風イラストをクリックするとはじまり。音が出るので注意。アメリカ人が考える「クールな東京」ってイメージですかね。確かオーナーは日本人。結構よくできた店で、いつも混雑。回転がよいので、ネタが新鮮。店の雰囲気からは想像も付かないまともなスシが食べられます。シャリはちょっとやわらかいけどね。ちなみに、フグ屋さんではありません。

  • 証拠4

昔アメリカ人とイギリス人計4人を連れて仕事で日本に行ったときのこと。「なに食べたい?」と聞いたら、

「あの、危ないと評判の毒のあるフグが食べたい」

いや、別に危なくないよ、死ぬのは無免許で調理した人とか、そういうのだけで、ちゃんとしたレストランで食べたら大丈夫、と説明したところ、

「じゃ、つまんないからいいや」

ですと。(結局しゃぶしゃぶ食べに行った。)

***

我々日本人は、美食のためなら命も惜しまないツワモノだと思われてるんですかね。

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2 月 25, 2007

美味Comice梨

Comice Pear

今年もコミス梨の季節となりました。

ご覧の通り見てくれはボコボコですが、他の洋ナシとは一線を画するジューシーなComice。ラ・フランスのような味・・・・って、ラ・フランス、食べたことないので、想像ですが。白ワインやシャンパンにもあいます。

スプーンですくえるくらいソフトに熟したときが食べごろ。媚薬のようで、食べるとポワーンとなります。触った時ちょっとやわらかくボケ気味っぽい感じがGood。ナイフを入れてサクサク感があったらまだ熟しきっておらず。ハズレです。かといって、外から触ってグニャグニャだと中の方が腐っているのでダメ。

今ならWhole Foodsに山積みされてます。真ん中のシールに「Comice」と書いてあるので確認。

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2 月 24, 2007

ファッションモデルの世界もフラット化

二週間くらい前の記事ですが、Wall Street JournalのStrike a Pose, Count Your Pennies(有料です。申し訳ない。)

ミラノやニューヨークのファッションショーに出るようなモデルの世界でも、賃金の安い国からの流入が多く、過去15年間で報酬は著しく下落した、という話。90年代の初頭には、ヨーロッパのトップブランドはモデル一人当たり1万ドル以上出すのも普通だったが、最近では650ドルから。ニューヨークのショーでは、「ただ」なんてのもあるそうです。いわく、

At New York's fashion week, which officially began yesterday, most models will make zero to $1,000 to walk down the runway. In lieu of cash, many designers pay "for trade" which means that the models get to keep their outfits.

「現物支給」で着た服をくれるそうな。とほほ・・・。後でeBayで売るとか?でも、モデルのサイズが着られる人ってあまりいなさそうだが。

Part of the change in the economics of modeling is attributable to the Internet, which allows talent scouts to comb through tens of thousands of new faces, looking for somebody an agency will sign. One such site, Models.com, gets 15,000 subscriptions per month from people in places like Bulgaria, Kazakhstan and Mozambique.

インターネット上に、世界中からモデル志願者が登録できるサイトがあれこれ登場。その一つModels.comでは、毎月1万5千人の登録者がいると。(実際サイトを見ると、登録はモデルに限らずファッションに興味がある人全般ではありますが)。結果、「安くてハイレベルのモデル」が続々と登場し、フィーは地を這っている、と。

ファッションブランド側も、90年代初頭はChristy TurlingtonやLinda Evangelistaといった「スーパーモデル」を使いたがり、そういう有名どころには1ステージ2万5千ドル払うことも厭わなかった。しかし、最近は匿名性の高いモデルを好む。特に、骨格が細くて、かつちょっとエスニックな香りのする東欧系、ロシア系が流行だそうな。今年のCalvin Kleinのショーでも22人中、12人が東欧・ロシアからのモデルだったと。また、この手の場所から来たモデルは、ガッツがあって良く働く、という評判もあると。

記事には、ヒスパニック系アメリカ人、身長180センチ強、18歳の女の子が、世界をオーディションに飛び回って、あちこちで歯牙にもかけられず落ち込む様子が出てます。彼女はお兄さんに、

「もうやめたい」

と相談するが、エージェンシーから「フルタイムでモデルをやれば5-10万ドルくらいの年収になるはず」と言われ、お兄さんに

「お前、モデル以外で、そんな稼げないぞ」

と諭されて、もう一度がんばる、という話。ただし、世界を飛び回るオーディションは全て自腹。書類を送るFedex代も自腹。5万ドルのフィーからそういう経費を払ったら、結構つらい人生では。将来もあんまりなさそうだし・・・。

彼女の代替案は、地元のコミュニティカレッジに1年か2年行って、ちゃんとした大学に編入すること。(高校のバレーボール部で活躍、大学に入ればスポーツ奨学金をもらえることになっている。が、あまりに高校の成績が悪かったので、一旦コミュニティカレッジでちゃんと勉強しないとダメ、と大学から言われているのであった。)

私がお兄さんだったら「コミュニティカレッジ→大学」の方を勧めるけどなぁ。。。。生涯のリスク・リターンで言ったら、こっちの方がずっとよさそう。(もちろん、本人が絶対モデルを続けたいなら話は別だが、「もうやめたい」と悩んでるわけで。)

****

・・・という記事を読んだ翌日、友達の家のパーティーで大学院時代の同級生Danielに会ったのだが、彼は、ウクライナにソフトウェア開発をアウトソースする会社のCEOなのであった。既にウクライナの社員は150人で、最近はウクライナとベイエリアを半々の暮らしとのこと。いわく、

「ウクライナは美人の宝庫。いやー、何でもっと早くウクライナに頻繁に行かなかったか、と後悔。」

私が、「最近はロシア・東欧のモデルが人気だってWSJに出てたよ」と言ったら、

「いや、マジでかなりすごい」

とのことでした。ご興味のある方はウクライナへどうぞ。

なお、以前、アウトソーシングについて書いたエントリー、資本主義は気持ち悪いにDanielも登場しました。こんな人です↓

ちなみに、この話をした時、隣に立っていた女性が、たまたまウクライナ人だった。(すごい偶然だが。)彼女は、ウクライナの国籍を破棄、全く国に戻っていないとのこと。一方のDanielは中東生まれのフランス育ち、という人であれこれパスポートを持っている。そんな彼が

「え、アメリカと二重国籍にしなかったの?」

と質問したところ、

「心の底から嫌だと思って国を出た。アメリカ国籍をとった瞬間にウクライナのは放棄した。」

とのことでした。激しいなぁ。

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2 月 23, 2007

AMNの広告とデザイン変更(猫モブログも)

えー、最近ちょっとデザインを変えてみました。

まずは、広告が登場!ブログ開始4年半にしてついに苦界に身を沈める。ずぶずぶずぶ。
AMNという会社が、ブロガーを束ねた広告配信事業を始めたので参加してみました。(昔の知り合いがやってたりするので。)AMNの徳力さんから
「記者会見で広告配信事業を発表するので、AMN参加の抱負をブログに書いてください」
と依頼されたので書いています。

なお、AMNに関する記事リンク集はこちらです。多分、私がここでいろいろ説明するより、このリンクを読んでいただいた方がわかると思います。というわけで以下抱負。

世間の喧騒に巻き込まれるのは面倒じゃのぉ、と思うところもあり「恐る恐る」というのが正直なところ。(何年もブログ書いておきながら何を言う、と言われそうですが。)

全然抱負になってないな。すみません。

以前SNSのLinkedInに入ったとき、こんなエントリーを書いた。

私のモットーの一つは
「ベンツに乗らずしてベンツの悪口を言うことなかれ」。
「世で一番」の誉れ高いものを嫌いな場合、その底には嫉妬があることも。だから、たとえ心の奥でヘッと思ってもうかつに悪口を言うのは見苦しい、と。
(中略)
胡散臭いsocial networkであるが、世で騒がれている以上、ぼろくそ言うのは使ってからだ。というわけで、しばらくせっせと使うことにする。

世で一番かどうかは別として、「インターネット広告がうんぬん」とか知ったかぶりで話をしておきながら、自分はやらないのは潔くないし、と思ったわけです。というのが抱負です。(なのか?)

で、ついでに、ここ3ヶ月ぐらいちょっとずついろいろデザインを改良しました。

  • アーカイブページの一覧性向上

OnのアーカイブOffのアーカイブ、双方につき、タイトル、コメント数、トラックバック数だけが表示されるシンプルな構成にしました。(しかし、これ作ってから、アーカイブを見る人のほとんどがOffの方しか見ておらぬ。いいんですけどね。確かに4年前のビジネスの話なんていまさら読んでもしょうがないし。)

ちなみに、以前は過去の全エントリーが延々と表示されてしまい、あまりのファイルのでかさに辟易された方もいるかと思います。失礼しました。

  • 「XML取得」から「このサイトのRSSを取得する」にリンク名を変更

サイト立ち上げた頃はまだRSSってメジャーじゃなかったんで。

  • Creative Commonsライセンスにした

Footerが特に意味も無くall rights reservedとなっていたのをCreative CommonsのAttributionに変更した。出典を明示いただければ、どんどん引用してください、というライセンス。ブログだけじゃなく商用雑誌や新聞でもなんでもOK。一応、引用したら、したよと教えてもらえるとハッピー。

  • 「今日のお猫様」モブログを追加

一部の方にご好評頂いております我が家のブー猫Musubi。実は我が家にはもう一匹Chaiというトラもいるのですが、そのどちらかの写真を携帯で撮ってアップ。左側の真ん中辺にあります。一応一日一枚アップを目標としております。時々、うちの子以外の「ソト猫様」が載るかもしれません。

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2 月 22, 2007

日本発のソフトが少ないのは日本人が英語が苦手だから

日経産業に掲載頂いたコラムです。先日JTPAでRubyのまつもとゆきひろさんにお越しいただいて「ギークサロン」を行ったのですが、その時に伺った話も踏まえて書きました。

************** 

「日本の自動車産業が世界に冠たるものになったのは、日本政府が自動車産業を守らなかったから」という見方がある。保護された産業は弱くなる。通信機器など、国営通信会社を介して大事に育てた産業はグローバル競争では惨たんたる有様だ。だが、例外もある。

 日本のソフトウエアは自動車同様、ほとんど保護を受けなかった産業の一つだが、そのグローバル競争力は地を這っている。なぜか。一つには、開発サイクルと求められる完成度の違いがある。自動車はコンセプト段階から市場投入までに十年かかることもざら。

 製品化した車の完成度には人間の命がかかっている。「長い開発サイクル」「高い完成度」という組み合わせだ。一方のソフトは、少々未完成なものでも市場に出し、短期間の間に改良を加えていかなければ競合他社に遅れを取る。「短い開発サイクル」「低い完成度」という組み合わせの産業だ。緻密で職人芸を好む日本人の美学には、自動車の方が適しているといえる。

 ここまではしばしば指摘されること。だが、実はそれより大きな理由がある。自動車というハードウエアが単体で動くものなのに対し、ソフト、特にパソコン上で動くものに関しては、他のコンポーネントとの連携が肝要だという点だ。

 ソフトには様々なレイヤー(階層)があり、それぞれ異なる開発企業や組織が乱立してしのぎを削る。特定のレイヤーで優位な地位を占めるには、他のレイヤーから広く支持される必要がある。そのため国際的な会話能力が不可欠。業界標準制定に際しては、優位な仲間を囲い込み業界団体を作ったり、その中で自社技術の優位性を主張したりする「政治力」も必要。自分のソフトを広く認知させるためにも、細やかなコミュニケーション能力がいる。

 ソフトの世界では、それなりに国内市場を押さえていても、グローバルな勢力に押し切られる傾向が強い。国内で一世を風靡した「一太郎」、「花子」、そして「98パソコン」もマイクロソフトの波に飲まれた。連携が重要ゆえに孤立した市場を守るのは難しく、グローバルに優位に立つことが極めて重要だ。

 日本のソフト業界になぜそれができないかといえば、グローバルビジネスのデファクト言語である英語が苦手だからだ。世界的に普及する日本発の開発言語に「Ruby」がある。島根県在住のまつもとゆきひろ氏が一九九三年から一人で開発したものだが、二〇〇一年からは毎年米国でRuby開発者を集めたコンファレンスが行われ、数百人の参加者が集う。

 世界各国でRuby関連本が出ており、日本語と英語で運営されるメーリングリストも、〇二年からは英語の登録者が多く、今では毎日二百通程度が交換される。

 まつもと氏は学生時代に二年ほど英語を多用する活動をしていたことがあり、Rubyが世に出始めた当初から英語でのコミュニケーションが可能だったという。もちろん、Rubyが技術的に優れた開発言語だったことが前提だが、開発者の英語コミュニケーション能力が普及を大いに助けたのは間違いない。

「英語で仕事ができるようにする」という目的を定めて義務教育できちんと教えれば、「英語が苦手」という理由で日本発ソフトが普及しない現状は改善できるのではないか。

*********************

以上が掲載文ですが、ちなみにですな、私の元原稿の最後の段落は下記の通りでありました。

「英語で仕事ができるようにする」という目的をきちんと定めて義務教育の間にきちんと教えれば、英語ぐらいたいていの人ができるようになるはず。「英語が苦手」というつまらない理由で日本発のソフトウェアが中々でてこないのは、歯がゆい限りである。

「・・・・ではないか」という終わり方、基本的に嫌いなんですよね。自分が読者として読んでるとき、

「私に聞くなよなぁ。意見があるならはっきり『・・である』と言い切ってくれよ。」

と思うので。今回、修正版を頂いたとき、

「むむ、何かがおかしい。」

と思ったんですが、ばたばたしてて何がおかしいか検討する余裕もなく、大体いいか、と「OKです」と言っちゃったんですけど、今もう一回読んで後悔。

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2 月 20, 2007

フィリップディック原作映画 A Scanner Darkly

去年の7月に公開され、12月にDVDになった映画。「キアヌ・リーブスが出てるSF、しかもPhilip Dick原作」というんで見ました。以下感想。予告編以上のネタバレなし。

一言で言うと「Philip Dickが好きだったら絶対見るアルよろし。」

デジタルで一旦映像を撮影、それを画像処理しながら手書きのアニメーションを重ねていく、という超凝ったInterpolated Rotoscopingという手法で作られた映画。

時に完全な劇画調、時に劇画と実写の中間、といった感じで揺れ動く。さらにホンの一瞬、完全な実写に見える瞬間がある。

ドラッグ、監視社会、揺らぐアイデンティティ、救いのなさ、死、といったテーマの映画なのだが、画像そのものがアニメーションと実写の間を揺らぐことで、麻薬中毒患者から見た幻覚の世界が臨場感を持って表現される。

Rotoscopingそのものは、1900年代の初めの頃からある技術だが、A Scanner Darklyに使われたツールを開発したのは、うちのダンナの大学時代の寮でお向かいだった人だそうな。今回の映画でも開発者本人がアニメ化責任者として雇われたのだが、ツールがあれどもアニメ化プロセスはとっても労働集約的。で、開発者氏は、
「まともなアニメータを雇う予算がない」
と、絵心のあるアーティストを集めてRotoscopingを始めたのだが、監督の希望するレベルのものができず途中で首に。以降、監督側が、今度はちゃんとしたアニメータでチームを組成してやり遂げたそう。

(つまり、アニメータ>普通のアーティスト、という価格体系なんですね。)

デジタル映像の撮影が終わってから、アニメ化が終了するまでに、結局18ヶ月もかかったと。元映像の方も、演じるのは、キアヌ・リーブス、ウィノナ・ライダーといった、ちょっとキワモノ感はあるがメジャーな俳優。それを贅沢にアニメ化しちゃったわけです。

さて、実際見てみると、この「実写ベースアニメ映像」、最初のうちはかなり鼻に付く。また、ストーリーも、出だしは特に大きな事件もなく、ならず者暮らしのダメ人間描写がダラダラと続く。(一緒に見ていたダンナは、30分でイビキをかいて寝てしまった。)

しかし、最後まで見ると、意外な暗転が。(暗い映画がさらに暗くなるのだ)。また、アニメと実写の揺らぎの不安定さにも段々吸い込まれ、最後にはその狂った世界観にどっぷり浸ってしまう。

さらに、最後まで見てからストーリーを思い起こすと、あちこちに微妙な伏線があったことがわかり、もう一度見ずにはいられない。

「最初はなんとも思わないが、だんだん興味をひかれてしまう」という意味で、
「~grows on me」
という表現を使う。A Scanner Darkly is the kind of movie that grows on meなのであった。

「Scanner Darkly」は聖書から取られた言葉だそうですが、映画の中でもキアヌリーブスの暗いモノローグに登場する。このキアヌ・リーブスという人、エッジーなSFがはまり役ですな。MatrixとかJohnny Mnemonicとか。今回も期待を裏切らない。

というわけで、SF、Philip Dickというキーワードでピクッとする人は是非ご覧くださいませ。Philip Dickは「Blade Runner」の原作、「アンドロイドは電気羊の夢を見るか」を書いた人。A Scanner Darklyは彼の半自伝小説で、Dick自身のドラッグ歴、アウトロー歴を多分に投影した作品とされてます。私は原作読んでないんですが、Amazonのレビューには

「これまでDickの小説の映画化はどれも期待はずれだったが、今回は原作より良いかも」

と激賛している人も。あと、Dickではないですが、David Lynchの映画、Mullholland Driveが好きだったら、A Scanner Darklyも好きかも。「幻覚的ストーリー」繋がりということで。

ちなみに、SF、Philip Dick、Blade Runner、といったキーワードがいずれもピンと来ない人は、ほぼ確実につまらないと思います。あしからず。

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2 月 19, 2007

ワークスタイル×ブログ・コンファレンスで話します

3月17日の土曜日、東京で「ワークスタイル×ブログ」というテーマのコンファレンスがあり、私が話をします。無料ですので、お暇だったらお越しくださいませ。

ワークスタイル、ライフスタイル、キャリア、ライフハック、やブログとのかかわり方を3部構成にてお届けします。参加者の皆様にワークスタイルなどを考えていただき、明日への働き方のヒントとなればと考えています。

だそうです。詳細・お申し込みはこちらをご覧ください。

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2 月 13, 2007

英語では「っ」や「-」は区別ナシ

昨日のエントリーで、「テレビドラマHeroesに出てくる日本人の役名はヒロ、わはは」と書いたんですが、ふと、「あ、もしかして、わかりにくかったかな?」と考えたんですよね。

えっと、英語的には、ヒーローも、ヒロも同じ発音です。ついでに広尾も。長く言おうが短く言おうが、さらには小さい「ツ」が付こうが、同じ音として認識される。

よって、英語圏の人が日本語を学ぶ時に困るのが、

「サッカーと作家」

とか

「岡さんとお母さん」

とかの使い分けらしい。変わったところでは、

「筑波とスキューバ」

の違いが わからなくて困ってる人に会ったこともある。英語ネイティブの言葉には、「TSU(つ)」で始まる単語はない。ので、その彼も「つ」という音 が発音できず、筑波のことを「スクバ」と呼んでおり、SCUBAとごっちゃになってしまったのでした。彼はインテルで働いていて、インテルは筑波に研究所があったのでちょっと困ってた模様。

ちなみに、以下撥音・長音とは関係ないが、ヒーロー繋がりで言うと、ヒーローの女版「ヒロイン(heroine)」と、麻薬のヘロイン(heroin)は同じ発音です。おお!

あと、ヒロイン・ヘロインから連想される(のか?)、Paris Hiltonのパリス(要はパリ、ですが)は、頭のPを取って発音すると、「女財産相続人」という意味のheiressと同じ発音になります。(ってParis Hiltonの本に書いてあった。)

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