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2006/12/19

Off | イジメを減らすにはイジメられっ子側を特訓すべきではないか

本題に行く前に日本のAmazonの方にお願い。拙書ヒューマン2.0、もっとたくさん在庫してください。発売以来、在庫があったことが殆どありません。せっかく出版記念ブロガーパーティーまでしたのに。。。しくしく。。。。読者の方でAmazon Japanの社員の方などいましたら是非よろしく。(注文数はAmazon側の判断で、出版社側ではどうにもできないそうです。)

さて、本の話はそのくらいにして、「いじめ」です。日本の最近のいじめ自殺問題はアメリカでもニュース報道されてましたが、私の持論は「いじめられっ子側をトレーニングするのが、いじめを減らすには最も有効」というもの。

私は何を隠そう、大変ないじめられっ子であった。いじめられたのは幼稚園と小学校高学年。

幼稚園のときは、どうしても幼稚園に行きたくなくて、当時我が家の主婦だった祖母を随分困らせた。幼稚園バスの入り口に両手を突っ張って

「絶対行かない」

と大泣きするも、その場にいたお母さんたち数名に押し込まれたことも。逆に言えば、祖母1人の力では押し込められない位のパワーで突っ張った模様。「私が泣きたかった」とは祖母の弁。5分ほど行くと、バスの左手に園芸店があったのだが、その前を通る頃には諦めて泣き止んだのを覚えてます。

ま、幼稚園のはいいんだが、結構陰湿だったのは小学校高学年の時のいじめの方。以前もちょっと書いたことがあるのだが、きっかけは転校。転校先の学校で、転校直後のテストに1人だけ100点を取った。そしたら、担任の先生が

「転校生に負けるなんて、だめじゃないか」

とクラス全員に宣言。「あ、そういうこと言われると、私が孤立しちゃってヤバイ・・・」というようなことを思って、さささ、と背筋が寒くなったのだが、時既に遅し。

その後はまぁ案の定、上履きを隠されたり、いろいろあったのだが、一番悔しかったのが、泥棒の濡れ衣を着せられたこと。

朝礼の時に私の机のあたりでいじめっ子グループの何人かがこそこそ何かしてるな、と思ったら、朝礼後、いじめグループのリーダー格の子が

「私の国語の教科書がなーい」

と大声を上げた。で、突然矛先は私に向き

「あんたが取ったんでしょ!机の中見せてよ」

と、私の机の中のものをががっと全部取り出し。一番上になくなったはずの彼女の教科書がもちろんあって

「泥棒だ!泥棒だ!」

と大勢に囃し立てられた。クラス中が私の周りに輪になって立って見ていた。私は自分の席でワナワナするだけの塊と化し、一言も反論できなかった。くやし~!!!今でもこうして書いていると涙が出てきそうなくらい悔しいな。

ここで私はこう言うべきだったのだ。

「さっき朝礼の前にAとBが私の机の周りでこそこそなんかしてたと思ったら、こんなバカなこと仕掛けてたんだ。くだらない。大体、何で私がCの教科書盗まないとなんないわけ?そんなのいらないよ。ホント、バカじゃないの?レベル低すぎ。」

これは、この事件の後、ハタチ過ぎまでこのときのことを思い出しては私が悶々とシミュレーションしたセリフである。「ちくしょー、どうして反論できなかったんだ」と。

こんな反論したら、さらに激しく突っ込まれるかもしれないが、そこで言葉に詰まったら、机を振り回して殴りかかればよかったのだ。

「っザケンナ、てめー」

とか叫びながら。

***

一方、これは仕事の知り合いの人のいじめ経験談。彼は中学の頃ひどいイジメにあっていたそうだ。

「素っ裸でサッカーゴールに逆さ張り付けにされた」

こともあるとのことで、私の会ったいじめより格段に高度である。私が会った頃は、仕事のできる快活なサラリーマンだったので、「どこで立ち直ったんですか?」と聞いたところ、

「妹が同じ中学に入学したら、自分の妹だ、というだけでいじめられるようになった。妹がいじめられたことで逆上、逆ギレして、激しい反撃に出て大暴れしたところ、いじめられなくなった」

と。

***

さらに、この間日本で読んだ雑誌の一つにあったエッセーで、どなたが書いたものか失念してしまったのだが、同じく「子供の頃イジメを克服した話」があった。

いわく、毎日いじめられて家に帰る。そこでお母さんと「いじめっ子反撃訓練」をする。

「こんなコト言われた」
「そうか、そういう時はこんな風に言い返せ。」

実際に、お母さんとセリフの応酬で反復練習。時には、

「思い切り蹴ってやれ」

といった過激なアドバイスもくれるお母さんだったとのこと。そうはいっても、中々本番となると言い返せなかったのだが、ある日訓練の甲斐あって、ズバッと気の効いた反撃で相手を言い負かすことができた。その日以降風向きが変わり、気が付いたらいじめられなくなっていた、というお話であった。

***

さて、イジメ減らしのための正論は

「イジメはいけない」

とイジメる側を教育、イジメない人たちを増やすことである。しかし、中々世の中はきれい事ではすまない。そもそも、今現在イジメられている子供にとっては、来年イジメが減るかどうかなんてどうでもいい。問題は、今日のイジメを生き延びるかどうか。

それに、イジメには、

「イジメる側の喜び」 < 「イジメられる側の苦しみ」

という側面もある。大抵、いじめる側はそんなに大したつもりもなくイジメているが、イジメられる側は人生の一大事というくらい辛い。だから、現状改善のための「動機付け」はいじめられる側の方がずっと大きいわけで。だったら、イジメられる側に解決策を伝授する方が効率的。

「最小コストで成果を出せる当事者がコトをなすべきである」というのは資本主義の原則でもある。(今日の本題とは関係ないが、これ結構知られてないですよね。アメリカでは、なんでも自己責任、と思っている人がいますが、「コスト最小となるヒトの責任」という原則もあるのです。だから、「それ、使う側の責任でしょ」というようなことでも、製造者責任が問われる。熱いとわかっているコーヒーでやけどした人のためにマクドナルドが賠償金を払う。薄く広く消費者を教育して自己責任を追及するより、製造者に責任持たせた方がトータルコストで見たら「安上がり」だから。・・一件一件の訴訟が厳密に審査されているわけではありませんが、原則としてはこういう理念があるのでした。あ、脱線、脱線。)

さて、アメリカでは、友達と上手く遊べない子供に「社交性トレーニング」をすることがある(日本でもあるかもしれませんが)。著しくシャイな子供、わがままを言って人のおもちゃを取り上げたりして嫌われている子供などを対象にロールプレーイングをする。
「おもちゃ貸して」
「うん、貸してあげる。その代わり一緒に遊ぼう」
とかなんとか、とにかくリアルな「子供の社交会話」を、トレーニングする側の大人が「友達役」となって実地のやり取りで訓練。「いい子にしなさい」なんて抽象的なコトを言っても、現実の場面でどう行動するのが「いい子」かなんて、子供にはわからない。それを
「こう言われたら、ああ言う」
と超具体的に特訓するわけです。

(このあたり、ビジネススクールのケーススタディも似た手法。ってことは、これ、アメリカンな発想なんでしょうか。)

同様に、いじめられっ子に「こういわれたらああいう」と訓練するのがいいのでは、と。前述のエッセーに登場するお母さんがやったのはまさにこれ。

いじめられた経験から言って、いじめられる子は何かいじめられる原因があるんだと思う。だからイジメてもいい、とは全く思わないが。私は、やっぱりちょっと変な子供だった。読むものも、考えることも、全然周りの子と違った。それなのに小心者だった。「違う」ことが「イジメの種」となり、「小心者」なところが「イジメ甲斐」を生んでいたのであろうと推測。「イジメの種」をなくすのは難しいが、「イジメ甲斐」を減らすことはできる。正しい反撃をするのもその一つ。

(イジメられても馬耳東風、というのも「イジメ甲斐減らし」には有効であるが、これを年端も行かない子供が会得するのはかなり難しい。)

***

それ以外のイジメ対策としては、「転校」もある。私は

「このまま同じ学区の中学に行ってあと3年いじめられたら死ぬ」

と思って親に頼んで塾に通わせてもらい、私立の中学校に進学してイジメを逃れた。(結局小学校を卒業するまで、正しい反撃をすることはできなかった。トホホ。)

イジメが問題になっている今だったら、頼めば別の学区の学校に入れてもらうこともできるんじゃないでしょうか。とにかく、本当にダメな時は場所を変えてみる、ってのは大事な戦術。

ただし、転校までしてまたイジメられたらかなり辛いので、一応転校前に上記の「反撃訓練」とその「実践」を繰り返し、反イジメの基礎体力をつけておくことをお勧めします。基礎体力が向上しても、同じ人間に囲まれていると中々イジメの輪から抜けられないこともあるかと思うので、そしたら転校、と。

***

以上、独断に基づく意見を長々と述べましたが、果たしてこの方法に本当に効果があるかは未検証です。肯定でも否定でも「私はこんな経験をした」という方がいれば教えてください。

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Tracked on 2006/12/23 9:20:57

コメント

素晴らしいエントリですね。小学校時代、いじめられていた自分に読ませてやりたい。

僕の考えもかなり近いです。

「まずは受け入れる、それから対策する」
「優位に立つ方法を考える」

多くの親がそもそも自分の子供が真剣に死にたいほど苛められているのに気付かず、むしろ追い詰めてしまう。まずは受け入れないと、子供も反撃対策を一緒に練ろうとしないですよね。

僕は、ロンドンいじめにあいました。きっかけは、当時はど田舎であった神奈川の青葉台に引っ越した時の、転校生紹介 by 先生。

「あー彼はここに転校してたが、3ヵ月後には親の仕事でロンドンに移ってしまうのでそれまで仲良くしてあげるように」

授業の一環で田植えを行っていた小学生にとってロンドンはかなりむかついたようで、その日からロンドンと呼ばれ石を投げられました。シリコンバレーなんていったら宇宙人いじめ食らっていたかも。

泣きながら帰り、母親に相談すると100%受け入れた上で、「苛める人は心が弱いんだよ」と。その一言でずいぶん楽になり、その上で石を投げ返す勇気も。

更に状況が変化したのは、当時ファミコンでドラクエが流行っていた時代に、宝くじ賞金で親が購入した8ビットパソコン(当時の呼び名はマイコンで富士通FM-7)の存在。

ドラクエもマリオも遊べなかったつまらない機械だったのに、それが友人の一人に知れ渡った瞬間に「マイコンだって、すげー、触らせて」と蔑みから180度転換してリスペクト。


|「イジメる側の喜び」 < 「イジメられる側の苦しみ」

この方程式に加えて、

「イジメる側が持つコンプレックス」 > 「イジメられる側が持つ優位」

これの関係性を見出し、イジメる側のコンプレックスをポジティブに揉みほぐしてあげると関係が良くなるかもしれません。

Posted by: ジョージ at 2006/12/19 23:22:27

このエントリの読者層を広げるべく、経験談と反撃法を編集して、ラレ子からの脱出(かもしれない)として、小冊子にし各学校に配りたい気分です。私の場合は、商売で忙しかった親に心配を掛けたくなかったことから、最後の最後まで黙っていた口でした。明るみに出たきっかけは、ある朝メル子に理不尽な言いがかりを付けられ、そのまま机に突っ伏して昼前まで泣き続け、授業中教室を飛び出して家に帰ったこと。クラスの子が数人後ろから追いかけてきていました。そこで親と学校の対話に発展。親にも先生にもいい子で通っていたメル子は、みるみるうちに影の薄い子になり、まったく地味なHarmlessな子供に変容を遂げました。子供社会の関係性の複雑さは、大人の目にはわからないーそれはラレ子として痛感しました。私のケースは、他のいじめに比べればまだ傷が浅いものだったと思いますが、その当時は毎日が憂鬱でした。ラレ子のトレーニング、私は肯定派ですが、どうやってそのラレ子にOutreachするかが課題かと思います。私のようにぎりぎりまで黙っている子もいるわけですし、最後まで口を閉ざしたまま自殺を選ぶ子もいる。
Web2.0が何らかの形でいじめ撲滅に貢献できるのならと思いますが(もしかしてもうあるのか?無知です。すいません。)、そういうことにFundingくれる大人/org/govはいるのだろうか。いてほしい。ひとりごちで終わります。

Posted by: kayokon at 2006/12/20 2:26:15

私立中学へ通ったのに、その後なぜ公立高校を選んだのか?分岐点いろいろ、なかなか謎ですな…。

Posted by: 通行人 at 2006/12/20 3:53:25

私の意見もほぼ同じですね。経験的に言っても。

>「イジメる側の喜び」 < 「イジメられる側の苦しみ」
極論すれば、子供の喧嘩なんて死ぬ気でやれば負ける事はないんです。苛められる側は死ぬ気で必死に抵抗すれば、苛める側は死ぬ気で立ち向かったりはしません。軽い気持ちで苛めに参加してるので、死ぬ気で立ち向かう覚悟なんてありはしません。

集団で苛めてくる場合も、苛め集団の結束は非常に弱いので、その中のボスと思しき奴だけを集中攻撃すれば1対1と変わらない。
ボスとしては他の人の助けを求めればメンツが潰れるので、助けを求めるわけにはいかない。他の取り巻き連中にしてみれば、1対1の対決で苛めっこに返り討ちにされるようなボスには興味がない。そもそも手助けして自分が痛い目を見る覚悟のある奴は、苛めっこ集団にはまずいません。

Posted by: 貧乏神 at 2006/12/20 5:13:34

いつも楽しく拝見させていただいています。

私も中学一年のとき勉強もスポーツもできなくていじめ?にあっていました(のかな?)。

ただ親が「自分のことをなめられるな、なめられたら負けだ」という画期的かつ具体性に欠けるアドバイスをくれたのでとりあえず、身体能力はそこまで急激に上昇しないから勉強してテストの点をあげて見せ付けようと考えました。今にしてみればCHIKAさんの言うように「勉強しかできないくせに」とさらにいじめられたかもしれませんが、みんな「あのお前が何でこんなにできるようになったの?すげーな」という形になって丸く収まりました。

いじめられる原因は大きく分けて「嫉妬」と「自分より弱い(もしくは劣った)もの」の2タイプだと思います。前者は「無視もしくは徹底的にいじめの証拠をそろえてぐうの音もでないようにする」で後者は「何か一つでも傑出した分野を持ち馬鹿にされないようにする」で対処できるのではないかと個人的には思います。

Posted by: Jun at 2006/12/20 6:30:49

反撃の練習はとってもいいと思いました。

何をされたかをただ語るのは
親を心配させるだとか、
不安に感じてナカナカできないかもしれませんが、

反撃の練習をするためという目的があれば
話しやすくなりますよね。
話すことで気が楽になれるし、
具体的にどのようにすればいいって教えてくれたら、
心強くもなる。

いじめはあんまり経験ないけど、
自分の子供がいじめられたらどうしようって
シミュレーションしたことは何度もあります。

って言ってもまだ学生、
しかもクリスマス前だというのに彼強いない暦1年ですが・・・(笑)

ステキなおかぁさんになれるよう頑張ろう!

Posted by: Ren at 2006/12/20 8:21:50

渡辺さんはじめまして。
いつも楽しく拝見しております。
今回の件は、ちょっと違うのではないかと思いコメントさせて頂きました。

渡辺さんは、私立中学という逃げ場があり、逃げられたから良かったと思いますが、ほとんどの子供にはそんな逃げ場はありません。(経済上も、田舎では私立自体ありませんし隣の学校は数キロ先です。そして転校してもその理由はすぐ広まるでしょう。)

いじめに遭う子も特別な子では有りません。
渡辺さんのように状況や多少のきっかけがいじめの原因になります。

そして、いじめ(虐めと漢字で書いた方が良いでしょう)
は以下のように推移します。

虐めにあう→反撃→さらに虐めにあう→反撃する気がなくなる(こび始める)→身体的にも、精神的にも、学力的にも重大な影響を与える。そして、ある子は自ら死を選ぶ。
(これは誘拐監禁暴行された加害者と被害者の関係と全く同じです。)

ニュース報道を見れば解る通り、しばしば虐めは大人が知らない間に進行します。そして突然自殺と言う形で終わります。

虐められた子供たちは反撃する事はもちろん、親や学校にも相談する気力すら無くします。


反撃することを教えるのはいいかもしれません。
きっと幾つかの虐めをなくすでしょう。
でもそれは幸運な例外と考えるべきです。
(自分も一人にずっと手を出されていて、一度殴り倒して鼻血を出させて、それから友達になったことがありましたが。それ以来そいつのあだ名は鼻血。)

でももし、自分が街で複数人の犯罪者(やくざ)に会い、何らかの被害を受けそうになります。相手は顔見知りです。自分は多少護身術を習っています。警察は余り役に立ちません。

そこで、渡辺さんは反撃できますか?
自分の子供に戦えと言えますか?


根本的には虐めは重大な犯罪であると言うことをまず社会にそして学校に認識させる事が重要かと思います。


今後ともさまざまなエントリー楽しみにしています。
(ちなみに私も米国LA在住です。)

Posted by: magics at 2006/12/20 10:19:31

>虐めにあう→反撃→さらに虐めにあう→反撃する気がなくなる(こび始める)→身体的にも、精神的にも、学力的にも重大な影響を与える。そして、ある子は自ら死を選ぶ。

>そこで、渡辺さんは反撃できますか?
>自分の子供に戦えと言えますか?

私なら、やはり答えは同じです。全員を敵に回して孤立無援であったとしても、むしろ孤立無援で誰の助けも得られないからこそ、戦うのは不可避です。逃げることを選択すべきなのは、助けが得られる時だけです。

>でももし、自分が街で複数人の犯罪者(やくざ)に会い、何らかの被害を受けそうになります。相手は顔見知りです。自分は多少護身術を習っています。警察は余り役に立ちません。

顔見知りと手加減することに、なんらかの関係がありますか?顔を知られているなら、なおのこと逃げる手は選択できませんよ。テロに対する譲歩は敗北と同義です。

Posted by: 貧乏神 at 2006/12/20 14:37:59

chikaです。

>その日からロンドンと呼ばれ石を投げられました

非常に定型的なイジメですねぇ~。「名前」がつくとやばいんですよね。英語で相手をののしることを「name calling」といいますが、まさにそういう感じ。

>ぎりぎりまで黙っている子もいる

「いじめられる」って、とっても恥ずかしいことなんですよね。いえ、本質的に恥ずべきことである、というのではなく、「本人が人に言うのが恥ずかしいと思う」、という意味です。とっても言えない、みたいな。なんとなくいじめられてる、ということは伝えられても、その全容をきっちり説明するのが難しい。
>子供社会の関係性の複雑さ
これがあることもあって、(実は毎日遊んでいる友達がいじめっ子だったりとか)、なかなか発掘は難しいでしょう。

>そういうことにFundingくれる大人/org/govはいるのだろうか。

NPOで「こういわれたらああいう、こうされたらこう反撃する、という経験談を広く募るサイト」なんかをやると2.0っぽい解決ですよね。それを元に、「いじめられっこ脱出ゲーム」を開発、音声認識で、正しい反撃を大声で言わないとクリアしない、てな訓練ができるようになるとさらによろし。

>私立中学へ通ったのに、その後なぜ公立高校を選んだのか

わはは、間違って「超厳しいカトリックの女子中」に行ってしまい、校風にあわず、1年たったところでやんわり「高校は出ていけ」といわれたんですよね。言われなくても出たけど。

>苛める側は死ぬ気で立ち向かったりはしません

割とそうじゃないかなぁ、、、という気がワタシも大いにします。

「死ぬ気で立ち向かったらかえってイジメが激化した」
という事例があるとやばいですが。そういう具体的事例を反証として求む。

>「自分のことをなめられるな、なめられたら負けだ」

いい親御さんですねぇ。私の経験では、大体の大人が、いじめられたことをほのめかすと「同情」してくれるだけ、って感じでした。もしくは、「目をしばしばする」。ワタシの担任はいつも「しばしば」してました。
別にいじめられていると言いつけたわけではなく、「上履きが高いところに投げられてて取れないからとってくれ」とかお願いに行くわけです。そうすると、「目がしばしば」。多分、人間としてはなんとかしてあげたいけど、教師としての情熱はもうないし、どうしていいかもわからない。その辺の内面の葛藤が「マバタキ」になったんじゃないかと思いますが。

>反撃の練習をするためという目的があれば
話しやすくなりますよね。

そうそう。
親・教師に一任するのもナンなんで、保険の先生あたりにトレーナーとなるトレーニングをするのがいいんじゃないでしょうか。「具合が悪い振りして保健室逃亡」ってのはいじめられっこの定石ですし。アメリカの学校はどこでも「カウンセラー」がいるようですが。

>自分が街で複数人の犯罪者(やくざ)に会い、何らかの被害を受けそうになります。相手は顔見知りです。自分は多少護身術を習っています。警察は余り役に立ちません。そこで、渡辺さんは反撃できますか?

むむむ、財布ほか所持品等を手渡して許してくれそうだったら、全て差し出します。そういうのがダメそうだったら反撃します。っていうか、それ以外に何ができるのでしょうか?(個人的な理由として、足が遅いので多分逃げ切れない。)

ちなみに、アメリカで「お金持ち向け護身術」の講座に行った人に聞いたのですが、
「誘拐されそうになったら、その時点で激しく抵抗しろ」
というのが教えだそうです。一旦車に連れ込まれたら、危害を加えられる可能性は高まるばかりで、死ぬリスクがどんどん高まる。銃を突きつけられようが、巨漢に羽交い絞めにされようが、とにかくその場で大声を出して暴れまくれ、
「なぜなら、そのときが一番助かる確率が高いから」
という恐ろしい話。

というわけで、ワタシはがんばって戦いたいと思います。

Posted by: chika at 2006/12/20 15:34:56

こんにちは。相変わらず楽しく読ませていただいています。

>(イジメられても馬耳東風、というのも「イジメ甲斐減らし」には有効であるが、これを年端も行かない子供が会得するのはかなり難しい。)

わたしは小学生の高学年のときに担任に(!)苛められていましたが、
先生に苛められるなんてそんなこと親に訴えても信じてもらえませんでした。

で、最終的には「馬耳東風」作戦に辿り着きました。

担任が変な言い掛かりをつけてきたときは、全て無視。
話が終わったと思ったら、ギロっと睨んで立ち去るのです。

クラスメイトも近づいて来なくなりましたね~~~
でも担任も絡んで来なくなりました。ふふふ。

Posted by: みはる at 2006/12/20 15:55:49

思えば、ぼくも「馬事東風」作戦でしたね。
でも馬事東風でなんとかなるのは、かなりラッキーなケースかも。ちょっときついイジメだと、逃げようにも多勢に無勢で逃げられないでしょう。

大人になって「聖なる予言」「Celestine Prophecy」を読んだとき、「Aloof」な性格分析を見て「自分のことだ!」と妙に納得してしまいました。小学校での人間関係から「君子危うきに近寄らず」を実践しているうちに、ちょっと冷たい超然とした態度が身についてしまったようです。。。「聖なる予言」が言うような親との葛藤から出た性格ではなかったですね。

休憩時間やお昼休みは、教室を出て図書室あたりに避難したこともありました。ちょっと人間関係ヤバイ!と思ったら、読書に逃避していた気がします。学校が終わるとすぐ帰宅して、塾や習い事へ。コミュニティが変わるとなんとかなったのはラッキーでした。本当は、喧嘩した相手の皆様と仲直りできればよかったのですが。

小学校では背がのびたし男の子だったので助かりました。

10ー13歳くらいの子供たちってかなり人間関係の修羅場を過ごしていることが多そうです。

Chikaさん推奨のいじめられっこのトレーニング、人生に役立ちそうですね。「こんなこと言われた」「そんなときは、こう言い返せ」式の100本ノックだけじゃなく、子供には体力もつけさせて、「死ぬ気で逆切れ」したときの迫力をつけるなど、小学校低学年の子をもつ親は真剣に考えるべきですね。

Posted by: 山羊 at 2006/12/21 10:09:53

わたしも周りと全然興味があることや思うことが違い、小学校6年間が人生最悪の6年でした。いつも行きたくなかった。でも、私に言わないで、母親が先生に相談しに行ったら、翌日「~~さんのお母さんからこういう話がきました」とクラス全員の前で言われ、悪化。「もう2度といわないでほしい」って嘆願したのが2年生のときですかね。

で、5年生で「このままではダメだ」と思い私立中に進んだクチです。ある程度共通点が多い生徒ばかりの学校生活に変わった瞬間、「学校行きたくない」なんて思うことはなくなりました。

でも、子供なりのプライドと意地で、どんなことをされても一度も小学校では泣かなかったんですけどね。

Posted by: Penguin at 2006/12/21 13:37:38

chikaさんの主張は、読み始めのほうで既に、イメージとして、ずいぶんアメリカらしい発想だなと思いました。
暴力には力で対抗する、と。

私はmagicsさんの意見に近いです。
いじめられている人は、戦意を喪失していることがほとんどだと思います。
そんな状態の子に、戦えと言っても、「えー、でも、できないよー」みたいな考えしか出てこないのでは?

子供のいじめも深刻さを増してきているようでもあるので、学校でいじめられることは、街中でやくざに囲まれるのと似てきているのかもしれませんね。

でもそうは言っても、世の中の流れはアメリカ的になっていく一方みたいですから、chikaさんのおっしゃることが正しいのかもしれませんね。

突き詰めて考えると、極限的な状況で自分を守れるのは自分しかいないので、そうなると戦わないといけなくなるのでしょう。
世界は戦争で満ちていますものね。

しかし、世の中をただ放っておいたら弱肉強食の世界になって弱者が殲滅されてしまうから、弱者を守るために政治がある、というようなことを、どこかで聞いたことがあります。
いじめられている当事者を訓練することもある程度有効だとは思いますが、第三者が守ってあげられるようにもしたほうがいいと、私は思います。

Posted by: depa at 2006/12/22 6:01:45

>暴力には力で対抗する、と。
いや抑止力に近いですよ。

苛められて抵抗しないのは、非武装の無抵抗主義のようなもので、非現実的なんです。残された道は無条件降伏のみ。そんな危険な道を選択してしまうのは、「自分は何もしなくても、きっと誰かに守ってもらえるはずだ」という甘えがあるからでしょう。でもその「誰か」とは、一体誰なんでしょうね?

さて、たとえ永世中立国であろうと、武装を持つのは当たり前。ただしこの時の武装は、通常は敵に「勝つ」ためのものではなく、「負けない」ためのものです。
負けないだけの抵抗をすれば、苛めっこは滅多に攻めてきません。最初から戦うことを諦めて、無条件降伏してるから攻めてくるんです。

>世の中をただ放っておいたら弱肉強食の世界になって弱者が殲滅されてしまうから、弱者を守るために政治がある

一体誰ですか?そんな理論を提唱したのは。そういう時は、まず『誰』が言ってるのか確認しましょう。

これは論理が飛躍しすぎてますよ。そも弱肉強食が悪であるように言ってるけれど、それは事実ではないし、弱者を守ることが正義であるとも決まってない。それに政治も力の一種だし。特に日本企業では政治力が最も重要な力ですよね。

また「弱肉強食」が自然界の食物連鎖のようなものを指しているのであれば、弱者が殲滅されることはあり得ません。肉となる弱者が減った時点で強者も飢え死にして数が減り、自然とバランスがとれるものです。(最悪では共倒れと言うこともある。「百姓は生かさず殺さず」「絞れるだけ搾り取れ」と言いたいわけじゃないですよね?)
むしろ厄介なのは同じ階層を占める、より強い生物が現れた時ですね。オーストラリアにおける犬や、琵琶湖におけるブラックバスのような存在は、既存の生物種(有袋類/ニゴロブナ等)を絶滅に追いやる恐れがあります。しかしこれは弱肉強食の関係ではありません。

>いじめられている人は、戦意を喪失していることがほとんどだと思います。

それは無条件降伏した人の話だもの。
突き詰めれば「無条件降伏すれば、きっと誰かが助けてくれるはずという思想は間違いだ」「テロに対する譲歩は敗北と同義」「誘拐されそうになったら、その時点で激しく抵抗しろ」といったことを、まず教えてあげるべきというのが、この一連の話でしょう。

Posted by: 貧乏神 at 2006/12/22 8:48:47

chikaです。

えー、「こういえばああいう特訓」を受けたいかどうか、いじめられている本人に選ばせるっていうのはどうでしょうか?小学生だって、ちゃんと説明すれば選択できると思います。「ちゃんと言い返せなくて悔しい」と思っているタイプの子は選べばいいし、「とてもそんなことできない」と思う子はやんなきゃいいと思うんですが。

そういえば、「相手の自由意志を尊重せずに『よかれと思って』自分の意見を押し付けること」をpaternalismという、という話を昔書きましたが。。いえ、けんか売ってるわけじゃないんですけど・・・。

あと、イジメも、高校生とかのレベルになるともはや犯罪レベルの高度さになると思うんで、その前に何とかすることが大事かも。小学生のうちとか。

Posted by: chika at 2006/12/22 9:47:38

つい最近の話ですが、小学校2年生の甥っ子がいじめ?にあったときに、困って悩んでしまいました。でも彼は親にも言わずに「校長先生」の部屋へ行き、こんなことがあったと相談したそうです。

日頃からオープンな校長先生で、登校時に校門で立って子供たちに挨拶するような方のようです。それもあって8歳の子供でも校長室にいけたのでしょう。

学校長から先生に問い合わせをしてくだされば、担任の先生としてもやはり真剣になりますよね。結果的には相手の子から謝ってもらえたようです。

なにかあったらトップに相談してみる、という子供の智慧に驚かされました。chikaさんが言うように、いじめられた子供はいじめる子の何倍も必死に考えているので、自衛のためになにかを学ぶチャンス、という見方はあたっています。

子供にどうしたいの?と聞いてみる、子供に選ばせる、というのは子供を甘やかさず、当事者として尊重しているわけで、いいと思います。子供だからこそ納得して選びたいでしょう。

Posted by: 山羊 at 2006/12/22 12:18:58

ここにいる人たちはみんなアメリカ人ですか。

無条件降伏しないいじめられっ子は、いじめられている子たちの中で、果たしてどれくらい多くの割合を占めているのでしょうか。

いじめられている子は、いじめをやめてもらえれば将来元の快適な生活に戻れるなどと考えられる精神的な余裕さえないということを申し上げたかったのです。
とにかくいじめられている「現在」にがんじがらめになって、にっちもさっちもいかなくなっていると思うのです。
そんな子に対して、大人が冷静な頭で訓練を受ける(かどうか選択する)よう求めても、その大人といじめられている子の対話がそもそも成り立たないのではないかと思うわけです。
いじめられている子全員がそうだとは言いません。
しかし、いじめられている子の多くが、そう感じているのではないかと思います。

Posted by: depa at 2006/12/22 15:10:59

chikaです。

えーと、本文でも書きましたとおり、私も確信があるわけではありません。私自身の経験と、たまたま目にした、耳にした二つの実例を元に「仮説」を言っているだけです。

ですから、「ああいえばこういう」が効かなかい実例を提示してくだされば、早速訂正します。。宜しくお願いしますです。もしくは、「なるほど」、という代替策のご提案も世のためになるかなぁと思います。

いじめって、今始まったことじゃないんですよね。5年か10年に一回ぐらい、とんでもないイジメ問題が発覚して大騒ぎになります。いじめられっ子っの自殺が「流行る」というのも、残念ながら過去にもあった話。イジメで体育マットに簀巻きにされた子が窒息死したなんてのも昔大騒ぎになりましたよね。そのたびに「イジメはいけない」とか、「子供たちに命の大切さを教える」とか、いろいろ語られますが、これだけ何度も大騒ぎされてるのに何も変わらない以上、今までと違うことをしないと解決しないんじゃないでしょうか?

周囲の大人は何をすべきなのか?何が効果があって、何が効果がないのか、どういうことはイジメを減らし、どういうことはイジメを増やすのか?そういうことを実証的に考えるべきじゃないんでしょうか?というのが元のエントリーの意図です。

というわけで、これ以降「具体的な案」「具体的な実例」を含まないコメントを頂いた場合、削除させていただきます。あしからず。

Posted by: chika at 2006/12/22 15:29:09

(削除していただいても結構です)
実例:私は、小学生のときいじめっ子にいじめられたときに親から「やられたらやり返せ」と言われましたが、対決するのが怖かったのと、すでに意気消沈していたので、やり返してやることができませんでした。
それでクラス替えがあるまでは、そのいじめっ子にパシリのようなことをさせられたり、見下した呼ばれ方をされたりし続けました。
やり返すことができない自分も情けなくなり、当時は余計に落ち込んだと思います。
あのときは、もう自分でどうこうできる範囲を超えていたと思います。

いじけた考えだと思われるかもしれませんが、結局、強い人の論理が正しいとされていくのですね。
弱い人には、その人の内側から力を引き出すだけでなく、外部から力を与えてあげることも必要ではないかと思います。

Posted by: depa at 2006/12/22 15:53:03

「外部から力を与えてあげる」ためには何をしてあげたらよいのでしょうか?

Posted by: chika at 2006/12/22 16:23:01

こんにちは。
いじめの問題って難しいですね。考えさせられました。

勉強がよくできる子でも全くできない子でも、活発な子でも暗い子でも、美人でもブスでも誰でもいじめられる可能性がある。些細な言葉やちょっとした悪ふざけでも、その人の受け取り方しだいでいじめになるため、誰でもいじめをする可能性がある。
いじめにもささいなものと、事件に発展してしまうものがある。
いじめの定義のあいまいさ、その対処の難しさからして、絶対になくならない。
大人になってからでも会社でいじめがあったりもする。

それでも減らすことはできるかもしれないので、稚拙ながらも対策を考えてみました。
===
逃げアプローチ(集団からの戦略的退却)

いじめられっ子側への対策
一番簡単な選択肢、「逃げる」。つまり登校拒否・退学・転校。
いじめられっ子に施すトレーニングとは逃げることの必然性を学ばせること。最悪の事態を想定すること。
親が反対してもいじめっ子に反撃するよりは楽。自分の命を第一に考える。死んだら元も子もない。
いじめをする集団には潜在的な犯罪性がある。集団心理とかいうのか知らないけど、恐喝やリンチさらに殺人までやってのけてしまう以上、逃げることが最も賢明。

いじめっ子側への対策
ない。

学校側への対策
集団を作らせない。クラスを作らない。学校をなくす。学年を超えた科目別、習熟度別授業。人の流動性をつくる。


復讐アプローチ(人間を動かすには恐怖心が効果的)

いじめられっ子側への対策
復讐について学ばせる。
いじめっ子が忘れた頃、受けた痛みを何倍にして返すのが復讐の醍醐味。
復讐という料理は冷めてからが美味いらしい。

いじめっ子側への対策
復讐について学ばせる。
他人の怨恨を買うことの恐怖を知る。

学校側への対策
復讐が抑止力になることを知る。
保護者は自分の子がいじめられているか心配することはあっても、自分の子がいじめをしているか心配することは少ないらしい。要するに親は自分の子が傷つけられることに敏感。いじめていた場合、自分の子が復讐される事になるため、自分の子がいじめをしているか心配し、いじめ抑止になる。
===

Posted by: すからべ at 2006/12/22 23:19:48

TB 送りました。チェック後公開、なのかな? いちおう url 置いておきます。
http://harapeko.asablo.jp/blog/2006/12/23/1044617

少しだけ、コメントを。

自分の子どもがいじめられていることを知ることができた親御さんは、まだ幸せだと思います。いじめられっ子は、あんまりいじめられていることを親に伝えたがらないものです。
「最小コストで成果を出せる当事者がコトをなすべきである」というのはその通りなのですが、その「当事者」を本当にいじめられっ子と定義すべきなのでしょうか?

おいらとしては、重要なのは、

- 地域の大人たちが、地域の子供達の間で、および学校の中で、行われていることに対して関心を持つこと。
- 子供達が集まる場所に、大人の目が行き届いていること。

であると思います (大人の目、といっても、監視の目、ということではありません。むしろ、「大人社会」と「子ども社会」のように、社会が分断されている状況が、緩和されることが望ましい、という話です)。そして、その為に学校が、学校として出来ることはいくらでもあり、結果的にはそれが最も「安上がりな」方法になるんではないかと思います。

それを前提とした上で、なおかつ「社会性を身に付ける」といういみで、親達が子どもを鍛える (というよりは、躾ける) ということが、日常的に行われるような状態が、常識として確立してゆけば良いのではないでしょうか。今はまだ、そもそもの大前提として、多くの「保護者」は、他のことに忙しくて子供達や学校でのことにまで目を配っていられない、という方が多く、そういう情況の中で「いじめられている子は鍛えてあげましょう」とだけやっても、なかなかそれは実行には移されないんじゃないかと思うわけです。何しろ、自分の子どもがいじめられているのかどうかさえ、気付いていない親がほとんどな訳ですから。。。

Posted by: T.MURACHI at 2006/12/23 6:58:25

千賀さん、いつも楽しく読ませてもらっています。千賀さんの文章はとても読みやすいし共感しやすくてすごいなぁと感心しっぱなしです。

こういった形でいじめに対する解決の輪が広がっていけばいいなと思います。僕も以前書いた事があるので、紹介させてください。

しあわせのくつ - いじめなんてすぐ終わる。大丈夫。
http://d.hatena.ne.jp/wanwangorogoro/20061123

Posted by: wanwangorogoro at 2006/12/23 8:34:39

初めまして。いつも興味深く読ませていただいています。

ここにはビジネス関係の方が多いのかもしれませんが、実験系の私としては、いじめ問題はビジネスではないので、コストパフォーマンス云々ではなく、可能性のあることはやってみる、という姿勢の方がいいのではないかと思います。
というのは、一言に「いじめ」と言っても、原因、方法、重症度、被害者加害者の性格などは多岐に渡り、「大半の人にはこれが効く」と言ってみたところで完全な問題解決にはならないと思います。で、「自殺までする人は気力を失っている」という理由で重症の人たちを主な対象にしていじめ対策をするのでなく、そこまで至る前に何とかする気持ちが必要です。重症度に関わらず、被害者がいじめをやめて欲しいと思っている気持ちには変わりませんから。
そういう点で、被害者、加害者に対しては、考えうる解決策を全て提示して、合う子に伝授する、というのはいいことだと思います。

その上で、CAで子供を育てている一人の母の経験から一つ、環境面で案を出させてもらいます。T.Murachiさんもおっしゃっている一つですが、「子供社会への大人の目を増やす」ことです。
こちらの学校では、食事時間、遊び時間、授業時間に(つまりいつでも)、父兄のボランティアが数多く参加します。遊具の取り合いなどが始まると、子供達が訴えに来るまでもなく、父兄がつかつかとやって来て話を聞き、具体的な解決策をアドバイスするそうです。「するそうです」というのは、実際私が参加しているときにはそういったトラブルが起こったことは一度もないからで、これは大人の目があること自体がトラブルの抑止力になっているからだと思います。
こちらで親のボランティアが必須なのは、教育費が足りないから、というどうしようもない理由からかもしれませんが、結果的に父兄が子供社会(学校社会)に関心を持って参加しているのは事実です。
これを実際、職場環境も国民性も違う日本に導入できるかと言われると、私も自信がありませんが、実現できれば効果的な対策案になることは確かだと思います。

「小人閑居して不善を為す」と言います。子供を学校任せにして何かあれば学校のせいにするのではなく、我が子を守るのは親の責任だという気持ちを強く持って、子供社会に積極的に関わっていくべきではないでしょうか。ともあれ、これも一つの対策案に過ぎないのですが。

Posted by: ia at 2006/12/23 9:18:08

はじめまして。
いつも興味深くblogを拝見させていただいてます。

私は小・中学校時代に表面上は友達である子から細く長くいやがらせ(いじめというほどのレベルではなかったと思います)をされていた経験があるので、みなさんの意見のどれもになるほどなるほどと考えさせられます。

当時はとても嫌でしたが、いつも笑ってやり過ごすことくらいしかできませんでした。また、良い子(色々な意味での)であってほしいという親の期待を裏切ることはできなくて、親の前では問題はないかのように振舞っていました。(母親が心配していたので余計に)また、なぜだかいじめられていることは恥ずかしいことだという意識があって、先生や周りの人に悟られてはなるまいと思っていました。(悟られないようにする対策が笑ってやり過ごす、でした。我ながら情けないです。今は孤立することを恥じずに無視すればよかったのだと思います。)千賀さんも仰っていましたが、私もあの時はこう言い返せばよかったんだ!というシュミレーションが今でもたまに浮かんできます。

後にある人に教えてもらったのですが、日本ではいじめに類する行為が古くから社会システムとして利用されてきたそうで、村八分などがその良い例なんだそうです。和の精神を重んじるという背景から集団を統制する手段としてそのような制度があったようです。そのためか、未だに幼い頃から「みんなと仲良くしましょう」「みんなと友達になりましょう」というように、みんな仲良し=善いことという前提で大人たちが道徳教育や学校教育をしている限り、いじめの問題は前に進めないのだということでした。(アメリカではどうなのでしょうか?どこの国でもいじめはいじめで、精神構造がどうのという問題ではないかもしれませんね。)

一面的な考え方ではありますが、和とか協調という教育を押し付けすぎず、嫌いな人に対しては最低限の付き合い(挨拶されたら無視はしない、仕事などが滞らない程度で、などでしょうか)のみで、後は関わりをもたなくても良いという考え方を周りの大人たちが子どもに教えてあげることも大事なのではないかと、その人の話を聞いて思いました。
私自身の経験からはそういうことを知っていて、それを善しとする体制が周りにもあれば、もっと堂々と学校生活がおくれたかもしれないなぁと思います。

それだけではいじめは解決しませんが、苛められている子やその親が、前向きにいじめを回避するためのアクションを起こしやすくなるのではないでしょうか。

とりとめのない話ですが、一応私が思う対策(?)として。 

Posted by: meg at 2006/12/23 23:23:18

本を読ませて頂きました。大変感銘を受けました。

さて苛めですが、その昔私が転校した先の学校で皮膚アレルギーの子がいじめられてました。
その程度たるや今から思えばよく生き延びたな、と思うくらい。
私は事情が分からず困惑したことを覚えています。

しかし、先生が良かった。
ある日、いじめられっ子対その他で互いになんの文句があるのか(先生はいじめっ子を一方的に悪いと決め付けなかった)生徒に言わせました。
禁忌なく言わせたのですね。
そしたら原因は皮膚アレルギーじゃなかった。
いじめられっこのワガママな性格が原因として一番重かったのですね。
小学生の時分でしたが、小学生が「私他人からどう思われてるか」なんて(大人でも考えられない人がたくさんいるわけですから)中々一人では考えられませんし、いじめの一因になっているのではないでしょうか?

大人(先生)が間に入って、互いに何の文句があるのか言わせることで「互いが互いをどう思ってるのか」禁忌なく言い合うことで一部のイジメはなくなると思います。
しかし、以前渡辺さんが「かわいげ」について書かれてましたが、「互いが互いをどう思ってるのか禁忌なく言い合う」なんて額面どおり受け取ってはいオシマイの人たちには無理かもしれません。
やはり当時の私の先生のクラスのつくり方が良かったのか、、、(とても頑固な人で、カワイゲのある先生では無かったです)

Posted by: 毒者 at 2006/12/24 15:29:43

はじめまして。北京在住のPengziと申します。いつも楽しく拝見させていただいております。(著書はただ今配送待ちです。)

非常に興味深く色々なご意見を拝見し考えさせられました。
いじめに直結しませんが、子ども時代私が非常に苦労してきた点は「自分の立ち位置をきめること」、でした。女ですと、いわゆる「特定のグループに属する」ということです。この「属するグループ作り」というのは実は大学、社会人になっても引きずったりします(友人間でのこういった暗黙の区別が一番ひどかったと感じたのは女子大在学中でした。)自分が属する社会集団、言葉を変えると同類の「蛸壺」を見分けて、近い人か遠い人かという判断、これは子どものときからの教育現場や家庭、メディア等で培われてきたように感じています。

小学生のとき、クラスの中で当時肥満児だった女の子がいじめにあっていました。一部の男の子たちは自習時間いつもデブだのブスだのと暴言を飛ばしていました。そのときクラスには3つのタイプの人がいました。

①直接みんなの前で手を下したりいじめに関わる人
②いじめる側を援護するように行動をともにするが、決していじめに直接自らは手を下さない人(実は最も悪質な印象)
③かわいそうに眺めているが何も言わない人(恐らく普通数名いると思います)

上記以外の人がすぐには現れませんでした。ちなみに私は最初③でした。

ある日、①たちが椅子に敷かれた座布団の下に給食で残ったマーガリンを置いてパンクさせる、という嫌がらせを始めたのです。彼女の座布団はベタベタ、当時学級委員などをやるような元気のよかった自分は、なんと彼らに文句を言いました。かわいそうだからそういういじめはやめるべきだと大声で叫んだのです。

それ以降、①の人から私自身に対するやや嫌がらせ的なことが多少ありましたが、表立っていじめられることはありませんでした。彼らもそのいじめられていた女の子に対し、悪口をいうものの派手な行動は減ったようでした。またその後クラスには、少しですが新たな人たち④ちょっともうやめたほうがいいんじゃない、と抑制する人達やかわいそうだと小さくても声を上げる人、というのが出てきました。

なぜ自分がいじめられていた彼女と一緒に孤立せずに済んだか?と私自身当時切実に考えました(不安だったので)。そのとき私を守ったのは自分が属していた蛸壺です。私個人が学級委員などをやった、ということでは全くない、と感じました(当時直感的に)。いわゆる『女の子同士で形成される仲良しグループ=蛸壺的小集団の立派な一員だった』これが隠れ蓑となっていることをうすうす感じ、翌年から私は急に表立って学級委員などを引き受けることをしなくなりました。(そうして中学生になりおとなしい生徒に変りました)。なぜ自分が属している集団に守られているかと感じたからというと、みんなは私に嫌われたくないのではなく、私が属しているグループと良い付き合いを維持することを好んだのです。まるで大人社会の縮小版のようですが、そういう力関係が働いて、私のクラスにおける『個人プレー』は黙認されたのだと解釈しています。

いじめ対策として『強力な仲良しグループを作って自分を守れ』ということを言いたいのではなく、今の時点でいじめられない方法=いわば処世術を考える場合、大人でも子どもでも、自分が属する社会集団構造がどういう風になっていてどのような力関係にあるか、という点を理解する必要があると感じます。子どもは自分達の集団構造を無意識に認識しており、それに従って行動するように感じますし、大人は当然意識して行動していると思います。この点を突き詰めると(飛躍しますが)恐らく本質は「個」の存在が弱くなりがちな日本の社会風土や、社会における個に対する評価指標、に論点が移っていくのではないかと思います。

Posted by: Pengzi at 2006/12/24 20:02:47

chikaです。

なかなか前向きな案が!いいですねぇ~

>逃げることが最も賢明

そうですよね。イジメの程度にもよりますが、命の危険があるほどになったら、家出でもなんでもしよう、と。それに「所かわれば品変わる」。私は、単に転校しただけで「いじめっ子」から「いじめられっこ」に転落しました。ってことは逆も真なりでは。

ちなみに、わたしがいじめっ子だった時代の話↓

クラスにガタイが大きくて運動神経抜群、だけど乱暴な男の子がいて、(たしか遠藤君という名前だった)、ちょっとしたことでもすぐ暴力で仕返し(なんかちょっと言われて、箒で殴ったりとか)。そういうときに、女の子で囲んで
「ちょっと、どうしてそんなことで殴るわけ??乱暴じゃん?先生もいけないって言ってたよ!がーがーがーがー」
と、複数で思いっきり言葉でやり込める。一度は泣かせちゃって、さすがに
「泣くほどやり込めるつもりはなかったのに・・・」
と後味悪かったんですが。

ひどいやつっすね、わたし。遠藤君、ごめん。まだ恨んでるかなぁ?

というわけで、話を戻すと「所変われば品変わる」。転校でよくなることはありえます。(全員に適用できるかどうかはわかりませんが。)アメリカには
「ホームスクーリング」
なる、「親が家で教育して卒業資格獲得」というオプションまであります。(普通は、宗教的理由で選ばれるものですが。)

>他人の怨恨を買うことの恐怖を知る。

ちなみに私、本文で書いたいじめられっこ時代に、いじめっ子リーダーのMを呪い殺そうとしたことがありました。Mの髪の毛をこっそり拾ってきて、家でチクチク人形を縫い、中にMの髪の毛を入れて綿を詰め、筆ペンでMの名前を人形に書き、夜中に家のベランダで針を刺す、という自己流アレンジ・ヤツハカ村の祟り。。。。効果は・・・・もちろんなかったです。はい。うちのベランダの前「お墓」だったんですけど、本当に。どうだ、怖いだろう?!・・・・怖いかな・・・・怖くなさそうだなぁ・・・っていうか、私ってバカ?

「復讐は超常現象に頼らない」
というのが教訓でしょうか。

>食事時間、遊び時間、授業時間に(つまりいつでも)、父兄のボランティアが数多く参加

これいいですよね。
ベイエリアでも、弁護士とか、企業の重役とか、そういう超忙しい職種でも
「一ヶ月に2-3回は学校でボランティア」
とお母さん・お父さんたちは言っていて、
「大変だねぇ」
とは思いますが、働くために家族がいるんじゃなくて、家族のために仕事がある、と思えばなんのその。また、よく言われる
「学校の先生に責任を押し付けすぎ」
というのも、こういう風に親が参加して、自分が参加している間は責任を持つ、という風になれば、解決の糸口になるのでは。

>嫌いな人に対しては最低限の付き合いのみで、後は関わりをもたなくても良いという考え方を周りの大人たちが子どもに教えてあげる

これもいいですね。人間は本来的に社会的動物であり、「かかわりを持たなくてもよい」というのは、教えてもらわないと中々体得できないアイデアだと思います。「誰でも時には人に嫌われる。それは仕方ないことだし、嫌われてもいいのだ」
とはっきり伝える、ってのは大事だと思います。

>互いになんの文句があるのか生徒に言わせました。
禁忌なく言わせたのですね。

「Mean Girls」という、リンゼイ・ロハンの出世作映画(デビュー作かな?)があります。この中に、まさに学校単位でこれをやる、というシーンがあります。台の上で「タブー無し発言」をした後、後ろ向きになり、それまで聞いていたクラスメートの輪の中に倒れこむ、それをみんながちゃんと受け止める、というオマケつき。途中でとんでもないことになりますが、結局これが「禊」になって学校は平穏に戻ります。

>蛸壺的小集団

上記のMean Girls、コメディ映画なのですが、「イジメ」のダイナミズムがよく描かれてます。特に女の子の「グループ」「グループ間グループ内の微妙な力関係」などなど。映画としても面白くできてます。。。。

**
というわけで、何か経験談、お勧め方策がありましたら、どんどんご記入ください。ブログって、数年後でも検索してたどり着く人がいるので、細々とでも書き足していただけると、将来どこかで誰かの参考になるかもしれません。

多分「いじめの程度、質によって対応は違う。どのようなカテゴリーがあり、それはどうやって判別可能で、それぞれに対してどのような対応が効果があるかを系統だって調査する」ということが必要なんだと思います。っていうか、それくらいもうしてるだろ、とちょっとサーチしてみました。以下、結構よさげなサイトです

参考:

子供のいじめ問題
http://www5d.biglobe.ne.jp/~tanken/danger/dab-top.htm
特に幼稚園・小学校低学年の子供向けの対策が網羅的に出ています。

いじめの心理・スクールカウンセラーの体験から
http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/koneko/2005/ijime.html

やっぱり、学校に一人専属カウンセラーを置く、っていうのがいいのかなぁ・・・。上のほうのどこかにも書きましたが。「それ専門の人」が「静かな部屋で待機」してれば、ちょっとこっそり相談しにいってみようかな、という気になりませんか?新たな雇用も創出するし。

Posted by: chika at 2006/12/25 16:08:33

私も本を出したことがありますが、amazonは、買取方式なので、注文が入るまで在庫をおかないようですよ。ある程度売れれば在庫を持ってもらえるのかもしれないけど、最初のうちは、みんなに協力してもらってどんどん注文をするしかありません。相当な注文数にならないと、3日で配送できるような在庫は置かないんじゃないかな?

Posted by: とんぽ~ろ~ at 2006/12/26 15:03:39

Amazonですが、出版元の朝日新書が出しているほかの本は全部在庫があるのでした。私の本は、これまで「2-3日待ち」だったのですが、今見たらグレードアップして「3-5週間待ち」になってました。スワ、発売2週間で廃版か!?
・・もしかしてこれって「いじめ」?ははは・・

Posted by: chika at 2006/12/26 15:33:19






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