« 2006年2 月 | Main | 2006年4 月 »

3 月 08, 2006

採用が活気付いてきた

ここ数日、いろいろな人から
「人が採用できなくて困っている」
という話がバタバタと来る。

今日は、某シリコンバレーのコンピュータ関係大企業の人からメール。
「日本で重要なポジションの人を複数採用したいのだが、誰か知らないか」

昨日は、ヘッドハンティング会社の人からコールドコールで電話がかかってきた。

「人材募集してませんか」という営業かと思ったら、

「ポジションの空きはたくさんあるが、人材の方がいない。誰かいい人知らないか」

という人探しの方の営業だった。シリコンバレー近辺の医療機器(の中でもclass2 とclass3)専門ヘッドハンティング会社とのことで、製造オペレーションの責任者、FDA許認可ディレクターなどなど、強く求む、とのことであった。

これ以外にも、日本でエンジニアが採用できないから、人件費は高いが、まだ人は獲得できるシリコンバレーでオフィスを拡充する、という話が複数。大企業の採用が持ち直してきたので、元々大企業志向が強い日本でのベンチャーの人材獲得は最近俄然苦しくなったとのこと。

当地の人事専門コンサルタントの人も、「ここのところ、複数の会社からオファーをもらえる人が多くなってきて、採用する会社側は大変」と。

ま、もちろん、みなさん「誰でもいい」というわけではなく、「優秀な人が欲しい」から苦労しているのだが、やっぱり日米ともに本腰を入れて景気が回復してきたということでありましょう。

Permalink | Comments (5) | TrackBack (1)

3 月 07, 2006

シリコンバレーの季節感

シリコンバレーには、雨季と乾季の2シーズンしかない。冬が雨季。
「気温22-27度、晴天、快適」
という日がdefaultで1年中あり、そこから寒いほう・湿ったほうに崩れがちなのが冬。暑いほうに行きがちなのが夏、と思っていただければよろしい。

季節感は、いたって平坦で、興奮に欠ける。例えばこんな感じ。

春: 道路に出て来て車に轢かれた動物の死骸(Roadkill)が増える。(アライグマとかシカとか)これは村山殿も語っているが。
夏: 高速道路の路肩に、パンクしたタイヤの残骸が増える。タイヤの空気圧のせいか、熱せられた路面のせいか、夏はパンクの季節。山の斜面の草が枯れて、茶色になるのも夏(乾燥しているので)。真のシリコンバレー人は、これを「golden color」と愛でなければならない。
秋: 半年以上一滴も雨が降らない乾季が続いた後の最初の雨の日は、濃厚に土の香りが立ち上る。
冬: カエルの大合唱。

というわけで、自然を強く感じるのは秋・冬。やっぱり季節感には水分が必要なのかもしれない。

なお、冬のカエルだが、これは、カエルがいるような川などのそばに住んでいないとわからないこと。今私が住んでいるところの脇はゴルフ場で、そこにクリークがあり、2月ごろからカエルの大合唱となる。今もたくさん鳴いている。

ついでに、今ちょうど梅と桃と桜も同時に咲いている。私のオフィスの窓の前に白梅があり、今日散り始めた。

カエル・梅・桜・・・・これに、Roadkillのシカ、空を彩る満月なども加えると・・・

おお、これはまさに花札の役が揃った感じ。花札は12ヶ月それぞれの季節を彩った柄な訳で、それが一度に来てしまうとは、季節感がいかにグチャグチャかわかろうというもの。

花札といえば、元々任天堂はこれ作ってる会社でした。ファミコンが最初に出た時

「なんで、花札の会社がテレビゲーム?」

と不思議に思った記憶があるかどうかで年が知れる。もちろん、私は不思議に思いましたとも。なんと言っても、大学の入学祝にファミコン(と抱き合わせで買わされたクルクルランド)貰った世代だから。

Permalink | Comments (4) | TrackBack (1)

3 月 06, 2006

インターネットでIQが上がるか

日経産業に掲載頂いたコラムです。

いつも、直された原稿を見て、「ふーん、このカタカナ言葉はこう書くのか」と興味深いのですが、今回の例で言うと
ルネサンス(ルネッサンスじゃないんだな)
ネット(なんだか、ネットリしてる気がする。元原稿は全てインターネットで統一してあったのだが。)
「ハイパーリンク」という仕組み(元原稿ではさらっとハイパーリンクと書いたのだが、かぎ括弧と「という仕組み」の注意書きが必要なようだ)
ヘッドホン(ヘッドフォンじゃないのか。ヴァイオリンとか書いてあるのを見ると「スカしてるなぁ」と思うのだが、ヘッドフォンと書いてあるのを見ても同じように思う人たちがいるのであろう。ということは、電話はテレホンか。かわいい。)
コンピューター大手のサン・マイクロシステムズ(元原稿では単にサン・マイクロシステムズ。コンピューター大手なんですね。コンピュータじゃなく)

では、以降、まじめにコラムです。

***

活版印刷は羅針盤や火薬と並ぶルネサンスの三大発明で、世界を変革した重要な技術だ。それまでは本は一字一字写すという膨大な時間と手間をかけて作っていたが、大量かつ安価に印刷できるようになった。これを受けて、人文や科学などあらゆる面で学問の進展が促された。

現在、活版印刷と同様に知の形成に大きなインパクトを与えつつあるのが、インターネットをはじめとする新技術だ。特に教育の場では「インターネット有史以前」からは想像もつかない教え方や学び方が生まれてきている。

ネットを通じてまず距離や国境を越えた教育が可能になった。米マサチューセッツ工科大学が教材をすべてネットで公開、他の国でもこの教材を使った授業をする学校が誕生したのは有名な話だ。義務教育レベルでも、人件費の安い国からネット経由で家庭教師のサービスを提供する企業もある。

その象徴例がカリフォルニア州に本拠を構えるグローイング・スターズ社。同社ではヘッドホン、マイク、インターネットの画面を通じて、インド人の教師がマンツーマンで米国人生徒を指導する。競合他社も含めると、すでに数千人の米国の生徒がインドの教師の指導を受けているとされる。

映像や音声を活用した、双方向の教育方法も可能になった。アメリカでは、全国の学区の一割ですでに市販のテレビゲームを授業に活用している。たとえば、実際に文明を勃興させるシュミレーションゲームを遊びながら、文明の仕組みを学ぶといった使い方がされている。

コンピューター大手のサン・マイクロシステムズが開発する「ルッキンググラス」という情報表示ソフトを使って、歴史的事象を有機的に表示する試みも始まった。

旧来型の教育では歴史は西洋、東洋などと地域で区分し、中身を時系列に沿って教える。ルッキンググラスを使えば視覚的、立体的にデータを表示でき、それぞれに複雑に絡み合う歴史的事象や人物の間に、網目状に関連の線を引くことができる。思いがけない出来事の間に実は関連性があるのが歴史の常だが、それを表示することが技術によって可能になった。

さまざまな事象を記憶し、その間の関連性を見いだす力は知性の大切な構成要素とされる。ネットは一人の人間が触れることのできる情報量を圧倒的に増やし、「ハイパーリンク」という仕組みを通じて物事の間の関連性を草の根的に表示。多数の人に「気づき」を提供する仕組みを作った。

一方で、「何もかも見せられてしまったら、自ら考える力が身につかない」という議論がある。そういったデメリット以上に、莫大な情報に触れられるメディアができたことのメリットは大きいはずだ。「知らない出来事の間の関連性を考え出すことは不可能」だからだ。

過去二十年間に人間のIQ(知能指数)は平均で十以上向上した。原因は特定されていないが、映像などのメディアの刺激による知覚開発も大きな要因と推測されている。今後、小さなころからインターネットを活用してきた子供たちが大人になったとき、人間の知性はどんな形に変革していくのだろうか。

***
以下追加情報:
Growing Stars社だが、1時間21ドルで、アメリカの一般的な個人レッスン料30-70ドルより格安、という触れ込み。が、21ドル=2500円。それって、15年前の日本の家庭教師の相場・・・だが、今でも同じくらいと聞いたことがあるんですが、どうでしょうか。日本人も英語ができさえすればアメリカからいろいろなサービス業をアウトソースできるのに。

 

Permalink | Comments (6) | TrackBack (1)

3 月 01, 2006

アメリカニュースキャスターのいいまつがい

笑えます。Black and Gus

聞き取れなかった人は、下記リンク先の最初10行ほどを読んでからもう一回見てください。
Black and Gus

Special thanks to Mozan.

Permalink | Comments (6) | TrackBack (0)

ページの上に戻る
本サイトのコンテンツは、出典を明記すれば自由に利用できます。詳しくは下記イメージをクリック。

Creative Commons License