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11 月 29, 2005

Chicago...

コンファレンスでChicagoに来ています。ツンドラでブリザードで霰、みたいなのを想像していましたが、今のところ至って温暖。ということで、数日Blogはオヤスミします。

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11 月 25, 2005

Ano NuevoとHalf Moon Bay

今年のThanksgivingは州立公園のAno Nuevoでしんみりしてきました。
Ano Nuevoは象アザラシの繁殖地。うちから車で1時間なり。すぐ近くにある自然愛好家型の宿、Costanoaで宿泊。Ano Nuevoのアザラシ繁殖ピークは1-3月。でも、既に120頭くらいいるそう。それでも、3年前、12月に行った時に比べると、ホンの1週間ほどの差だけれど、随分アザラシが少ないという印象。たくさんアザラシがいる時に行くと、すぐ目の前でゴウゴウといびきをかいて寝ているアザラシの軍団や、ばおーんばおーんと血みどろの戦いに明け暮れるオスを見ることができて結構壮観。

Ano_Nuevo

Ano Nuevo公園の中で。「Andrew Wyethの絵にこういうのがあった」と思って写真を撮ったのですが、家に帰ってからWyethの画集を探してもそのままずばりの絵はなかった。確かに見たと思ったんだけどなぁ・・・。記憶は当てにならないですね。

漁港のHalf Moon Bayにも寄りましたが、カニ漁師がカニの卸価格をめぐってストライキ中ゆえ、カニは売ってませんでした。残念。ここで、取れたてのカニを買うとむっちゃ旨いんですけどね。同じ生きてるカニでも、その辺のスーパーの水槽で売ってるのとは雲泥の差。普段カニを調理しても全く無視の猫たちが、Half Moon Bayで買ったカニをゆでていたら、にゃーにゃー大騒ぎで台所にやってきたのにはびっくり。それくらい違うんで、ベイエリアに住まわれてる方は一度お試しアレ。船が泊まってるところで、「Crabs」という看板を出してる船で買います。

Crab fishing boats at Half Moon Bay

船のデッキに乗っているのがカニを捕まえるワナ。普段のシーズン中は、全て海の中でカニを捕まえるために稼動。ストなので全部陸に上がっており、船に乗り切らない分は、その辺にも山積みに。

Crab traps at Half Moon Bay

これだけのケージが海に沈んでみっしりとカニで一杯になっているところを想像すると壮観です。カサコソ。

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11 月 23, 2005

アバクロの秘密

去年の夏、日本から来た妹とサンノゼのショッピングモールに行った。周知の通り、アメリカには日本人サイズの服は中々ないが、ティーン用の服は小さくできているので、結構着られる。なので、Abercrombie & Fitchに行って、「ここならサイズが合うよ」と言ったら、最初「へー」とかいいつつ、疑い深げにTシャツなど見ていた妹だが、何か思うところあったらしく、「ここ、なんて店?」と聞いてきた。私が「アバクロンビーアンドフィッチ」と答えると、しばらく考えた後、突然

「アバクロ!」

と叫んだ。そして、それからは、急に目つきを変えて買い物を始めた。聞けば日本でとっても人気とのこと。(なんですか?)

「アバクロ」って言っても、アメリカでは通じませんが、まぁ、それはいいとして、このアバクロ、実は19世紀に始まった「釣具洋品店」なんですね。

ナイスな釣り用具やキャンピンググッズを、気合の入った釣り人に売る、という店として始まったらしい。その後スポーツ用品・スポーツ用の服全般に手を広げカタログ販売も行い一世を風靡。が60年代にビジネスは悪化、70年代に倒産。80年代にLimitedが買収して、高校生-大学生あたりに特化したブランドとして90年代に再建。

しかし、今、こんな写真のような、きわどい路線で売り込んでるAbercrombie & Fitchが、昔は釣具屋さんだったっていうのは、着てる大学生たちは知るまいな。70-80年代ごろも、細々とではあるが、オッサンくさい釣り用品チェーンとして存在してたようで、当時を知る人にとっては、今のAbercrombie & Fitchは隔世の感があるらしい。ブランドの換骨奪胎、ですね。

なお、Abercrombie & Fitchの店員は、大抵、美形のお兄ちゃん、お姉ちゃんである。「金髪・碧眼」みたいなのばっかり採用した、ということで、マイノリティから人種差別で訴えられたりもしていた。(なので、最近は、かっこいいマイノリティの店員も増えているように感じられる)。

ちなみに、創設者はAbercrombieさん。そこに熱烈ファンの客だったFitchが出資。が、その7年後にはコンサバなAbercrombieは追い出され、拡大志向のFitchがトップとなる。1900年ごろの話。100年以上前も今も、乗っ取ったり乗っ取られたり、企業の生業は、今とあまり変らないんですね。

もっと詳しく知りたい方は、Wikipediaなど読んでみてください。

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11 月 22, 2005

平たくなる世界

すいませんが、書く時間がないので、「囚人のジレンマ話」はもう一回待って下さい。

というわけで、昨日ラジオや新聞で何度も聞いた・見た、「アメリカを代表するバイオ研究者がスタンフォードを蹴ってシンガポールへ」というニュース。カリフォルニアでは昨年30億ドルをStem Cell研究に投下することが決まったのですが、中絶反対グループなどから大きな反抗があり、各種の訴訟を起こされて研究費は出せない状況。そこで、スタンフォードが招聘しようとしていたトップ研究者2人が

「それならもういい」

ということで、研究予算あり、胎児幹細胞を使う研究が大手を振ってできるシンガポールに行ってしまったというわけ。他にも、「予算がきちんと付くならスタンフォードに行ってもいいけど」と様子見の研究者もいるようで、このままなかなか研究費が付かなければ、するすると他の国に出て行ってしまう研究者が増えることでありましょう。

話は飛んでAmazonのMechanical Turkでは、人海戦術で作業した方が効率がよさそうな処理を、インターネットを介して人間にやってもらう、「仕事と、仕事人の出会い」を可能にした。

写真を選んで1枚3円報酬、とか。さくさく作業して1時間で300枚こなせば時給900円だ。悪くないんでない?私がマクドナルドで最初に働いたときの時給470円よりずっといい。っていうか、たとえ、時給50円でも喜んでやる人たちは世界にはたくさんいると思う。

こうして、安い仕事が世界にどっと出て行く一方、ハイエンドの研究者は研究環境を求めて世界に出て行ってしまう、というグローバル流動性の時代なんですな。「敵は本能寺」ではなく、「敵はワットポー」とか、「敵はタージマハール」とか。ハイエンドの人材でも、ローエンドの人材でも、世界中から調達して競合優位性を高めるのが今後ますます大事なのでありましょう。

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11 月 21, 2005

精子バンク兄弟姉妹の出会い系サイト

New York TimesのHello, I'm your sister.  Our father is donor 150. は、DonorSiblingRegistry.comを通じて出会った、人工授精きょうだいの話。精子バンクを利用して生まれた子供たちが、同じ精子で生まれたきょうだいに出会うための登録サイト。精子バンク業者名+登録番号で検索する。

一応、「やっぱり自分の子供が知りたい」という精子提供者からの情報も受け付けているが、そういう人が名乗り出るケースは稀で、殆どは異父きょうだい間の出会いとのこと。いわく

The registry especially welcomes donors who want to shed their anonymity, but the vast majority of the site's 1,001 matches are between half-siblings.

とのこと。それはそうだろう。しかし、1001組も発見されたんですね。サイトでは2002年時点で37件、と書いてあるから、そのあと、どっとマッチングが進んでいるようだ。

中には、同じ父親の5人きょうだい、なんていう子供たちもいるそう。

Liz Herzog, 12, and Callie Frasier-Walker, 10, for instance, carry the same dimple near their right eye.

"She looks up to me," said Liz, of Chicago, who was an only child before learning of Callie and six other half-siblings but seemed to have had no trouble stepping into her older-sister role. Finding her brothers and sisters, Liz said, "was the best thing in the world,"

ということで、なーんと10歳と12歳の子供まで出会っているそうです。

さっぱりしてるなぁ。

ちなみに、アメリカは国全体として出生率が高い。先進国では稀な高出生率。このまま行くと、20年後くらいに高齢化が殆ど進んでいない先進国はアメリカだけになるらしい。中国も一人っ子政策で一気に高齢化が進むようだし。

日本だと、結婚してない人、結婚しても子供がいない人は、私の知る限りではたくさんいるが、アメリカ人の知人では非常に少ない。特に、結婚しているのに子供がいない人はかなり稀。みんなバカスカ子供がいる。これは、思うに、家が広いからではあるまいか。子供部屋に加え、住み込みのお手伝いさん用の部屋を確保、なんていうのも物理的に可能。延べ床面積200平方メートルが狭いとみなされる国ならでは。

さらには、精子バンクで人工授精を試みる人の話も、身近でもポロリポロリと聞く。子供ができないカップルに加え、未婚だが子供は欲しい、という人もいる。(というか、伝え聞くのは、未婚の母親の話ばかり。カップルは精子バンクを使っても公表しないのでは、と推測。)ゲイのカップルが人工授精で子供を作る、なんてのも、少なくともゲイのメッカ、サンフランシスコを擁するベイエリアでは増えてきているらしい。ゲイのバイオロジカルクロックというエントリーで「ホモのカップルでは最近は子作りがおしゃれらしい」と書いたが、実はレズビアンカップルでは、精子バンクを使って子作り、というのがずっと行われてきたようだ。

養子をもらってくる、というのもよく聞く話。中国からもらってくるケースも多く、明らかに白人の母親・父親と、明らかに100%東洋人の女の子の親子連れを時々見かける。(中国からの養子は全て女の子)。

出生率が高くて周りに子供がたくさんいるから、ついついつられて、いろんな人がいろんな方法で子供を作ろうとするのか、いろんな人がいろんな方法で子供を作るから出生率が高いのか。きっと両方なのでありましょう。

ちなみに、私のダンナ側のイトコ(♀)が言っていたのだが、ある日大学院時代(Wharton)の仲良し女友達から電話があって、「私の子供の父親を選ぶのを手伝って欲しい」と。(双方30代半ば)

イトコ殿が

「そういう恋愛関係の話、苦手だからパス」

というと、

「いや、恋愛の話じゃなくて、精子バンクでよい提供者を選ぶのを手伝って欲しいだけ。このURLのサイトを開いてみて」

ということで、同じサイトを見ながら、電話越しにいろいろな精子提供者の条件について語り合って選択を手伝ったとのこと。

ちなみに、そのときは「一回分購入」と「全買占め」のオプションがあって、後者だと、その提供者の精子を全て買い占め可能。これには、

1)複数の子供を作る際に、子供たちの父親が同じ人になる
2)別の人が同じ人の精子を使って子供を作ることができない

という二つのメリットがあるそうです。リスク分散という意味では、別の人を父親に選んどいた方がよさそうだけど。女友達殿は、「買占めオプション」を選び、一人目は無事懐妊。二人目も作ろうとして数回トライしたがだめで、買い占めた精子も使い果たしたのであきらめ、一人っ子を母子家庭で育ててるそうです。

うちのダンナが昔ネットスケープで働いていた頃の同僚の女性でも、30代半ばにして

「結婚はしない。子供は作る」

と決め、精子バンクを利用して人工授精を何度もした人がいた。しかし、子供ができないので、あきらめて南米に行って養子縁組の手続きをしてきた。が、もらってくるはずの赤ちゃんがアメリカに来られるよう手続きをしている間に人工授精成功。一度に2人の乳飲み子の母親に。会社をやめ、生活費の安いところに引っ越し、専業母になったそうである。

***

最近Are Men Necessaryという本が出た。メディアでどういう風に女性が扱われてるか・・・とか、そういうことが書かれているらしい。11月8日に出たばかりで、読んでませんが。でも、いまのところ精子は必要デスね。

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11 月 20, 2005

殺人サウナ

それは、南カリフォルニアはHuntington Beachのハイアットホテルでのできごと。コンファレンスに出席した後、のんびりとホテル内のSpaへ。かなりゴージャスな感じのステキなSpaなのだが、そこにあるスチームサウナは恐怖の殺人サウナだったのです。

広さにして8畳はあると思われるガラス張りのスチームサウナ室には誰もいない。人間だけじゃなく、蒸気もなくて生ぬるい感じ。でも、私はスチームサウナが好きだ。しかも、殆どのスチームサウナは多かれ少なかれカビ臭いのだが、ここは全く匂いがなく快適。なので、「そのうちスチームも出てくるだろう」と、入って待つことにした。

しばらくしたら、金属のパイプを金槌で叩くような音が遠くからする。カンカンカン・・・・。「スチーム製造機が稼動している音ではあるまいか」と期待して待っていると、予想通りスチームが出てきた。

しかし、このスチーム、ものすごい勢いである。床からほんの10センチほどのところにある、壁にあいた穴からブワワワワッツという感じで噴出。

「たまたまあそこに立ってたらやけどするんじゃないか、危ないなぁ」

と思ったが、まぁスチームが出てきたのはありがたい。ほんの1-2分で部屋中がスチームで一杯になる。

極楽極楽・・・・と思いきや、このスチームが中々止まらない。3分ほどすると、自分が座っているタイルすら見えないほどの濃いスチームで部屋中が一杯に。かなり暑い。

いくらなんでもそろそろ止まるだろう、と思っていたが、スチームは噴出し続ける。もはや部屋が水蒸気で真っ白なため、スチームの出元は見えないが、「ぶわぶわぶわ」という、スチームが出てくるものすごい音だけは不気味に響き続ける。

やがて、呼吸をするのも苦しくなってきた。「もしかしたら低い位置に行くと少しは温度が低いのでは・・」と思い、下のほうへ移動してみたが、スチームの噴出孔が下にあるため、余計暑い。暑い、というより熱い。ものすごく熱い。

出て行きたいのは山々だが、スチームは、一つしかない出口のすぐ脇の壁から出てきている。あんなところを通ったらやけどしそうだ。仕方なく、一番上の段のすみっこで体育座りをし、体と顔をタオルで覆ってジッと耐える。

しかし、スチームは止まらない。「もしかして、壊れているのでは・・・」とも思いつつ、「いや、今に止まるだろう」と耐え続ける。その間もスチームは「ぶわわわわわ」と噴出。

すると、突然、「りりりりりり」と、警報らしきものが遠くから聞こえてきた。

ありがちな警報の誤作動かな、と思ったが、1分ほどしても止まらない。

やがて、「もしかしてこの警報は私のせいでは?」と心配に。人間がいてはならない温度のスチームサウナ室に私がいることが検出されて警報が作動したとか。

「トンでもない高温のスチームサウナにバカ一匹」

みたいな。

突然ゾロゾロと係員が駆けつけてきたりしてはまずい、と、私は覚悟を決めて、スチームの噴出する脇を通り抜けて出口に向かうことにする。速く動くと、新たな高温の蒸気に体が触れて熱痛い。しかも、自分の足元が見えるか見えないか、という粥のような蒸気の充満ぶり。なので、そろそろと歩く。

2メートルほど進むと、突然、目の前50センチほどのところに、人間が座っているのが見えた。私が入ってる間に別の人が入ってきてたんですね。それすら見えない・聞こえないくらいのものすごい蒸気の噴出ぶりだったわけ。

しかし、ここに人が座っているってことは、警報は「バカ一匹」じゃないのかな・・・などと考えつつ、足とスチーム噴出孔の間にタオルをかざして一気にドアを押し開けて外部へ・・・・。

一歩でると、そこは、スチームサウナの地獄とは打って変わったゆったり空間。きゅうりが浮かんだ氷水で絞った濡れタオルも完備されている。しかし、通りかかった係りの人いわく、警報は本物なので、服を着て表に出て欲しいとのこと。一応避難。(その後警報は、近くの部屋でスプリンクラーが稼動したためだった、と判明。スチームサウナのせいではなかったのであります。)

その後、スパに戻って観察してみたところ、10分間スチームを出し続け、20分とめる、というサイクルになっているようだ。が、スチームが止まって10分もすると、蒸気は消え部屋も生ぬるくなってしまう。というわけで、30分のうち快適に入れるのは、スチームの出始め3分、スチームが止まった後10分の計13分のみ。見事にアメリカらしい大雑把振りである。「スチームの出力は半分にして、もっと頻繁に出そう」とか、そういうカイゼン案を誰も考えないのかね・・・。

ちなみに、灼熱地獄サウナにて思い出していたのが、椎名誠の「問題温泉」。変な温泉でサウナに入った後、マッサージいすで居眠りしたら、マッサージいすに絡め取られて身動き取れなくなり、その間にサウナで火事が起こり、その赤い火がちろちろと迫ってきて・・・・という話。

Huntington Beachのスパそのものはとってもステキなのでお勧めなんですが、スチームサウナに入るときはお気をつけ下さい。

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11 月 18, 2005

シリコンバレーツアー開催します!

JTPAシリコンバレーツアー第4回を来年3月開催!応募要綱はここだ~っ!!
と、たくさん!をつけてみましたが、大学生、大学院生、若手社会人の皆さんのご応募をお待ちしてます。「シリコンバレーで働く」ということに興味のある皆さんを対象に、こちらで働く日本人が入れ替わり立ち代り講師となって語りを入れ、さらには企業バスツアーもあるてんこ盛り。Googleの本社ビルで記念写真も撮れる!(はず)

しかも、シリコンバレーでの宿泊費、移動バス、食事、セミナー、全部コミで4万5千円。ただし、集合はSan Francisco空港なので、そこまでは自力で来てください。なお、成田-ロサンジェルスは、2万5千円などという格安の航空券もあるようです。はてな社が、シリコンバレー合宿をした際には、その辺のノウハウもゲットされたようなので、はてな人力検索にて「カリフォルニアに安く行くにはどうしたらいいですか」と聞くと、社長自ら答えてくれるかも。

シリコンバレーで働くには、大学院留学から入るのが一番入りやすい道。なので、現在大学院に留学中の方も講師に呼び、かつスタンフォード大学見学も予定に組み込まれてます。

「このままじゃいけない気がする・・」という大学生のあなたも、「インド人にも中国人に絶対負けないぞ」という大学院生のあなたも、それ以外の方も、ご応募お待ちしております。

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11 月 17, 2005

PC vs ダム端 そして囚人のジレンマ

昨日、「100ドルPCが来年にはできる」と発表された。ぜんまい仕掛けで一分ほどくるくる回すと40分使えるそう。MIT Media Labのchairmanでもあるネグロポンテがリードを取るThe One Laptop Per Child Projectによるもの。ちなみに、この団体の短縮名は「OLPC」。非常にGeekっぽい。もっとかわいい名前にすればいいのに。

さて、これは「貧しい国の子供たちにもコンピュータを」という大変志の高いプロジェクトなのであるが、「安い端末」で思い出したのが、最近$35Mも増資したSan JoseのWyse。25年前からある、ダム端末、通称「ダム端」の老舗。「ダム端」は、スクリーンとキーボードしかなく、「考える」能力のないコンピュータ端末。「考える」は遠くにあるホストコンピュータ君が行ってくれる。だからdumb(=バカ)端末。

「そんなこと知ってるワイ」と思われる方も多いと思うが、でも、ふと
「うーむ、最近のワカモノは『ダム端』という言葉をl聞いたことがないのでは・・・・」
と思ったので ;-p

ダム端、聞こえが悪いこともあって、クライアント・サーバ時代以降は、Thin Clientと呼ばれている。実際、Wyseもそれなりに考える能力もあるマシンも作っているようだ。

さて、100ドルPCプロジェクトがもてはやされるのは、今のPCが高いから。そしてそれは高機能だから。「考える」能力が要らなければ、ずいぶん安くできるはず。そもそも、そんなに処理能力が必要ない使い方って、最近多くありませんか?

たとえば、JTPAの「PCのカッコいい使い方」では、こんな使い方をする人も:

去年までまだモノクロのパワーブックを使っていた人もいる。ハードドライブをスッカラカンにしてテキスト・エディタ、軽いFEPとEmail巡回ソフトだけが入っている。実はそれだけしか入っていないから、結構動作が速い。

これで十分ですよね・・・。最近処理能力を食いまくりのantivirusソフトも、超thin clientという前提があれば、もっと軽いものが作れるハズ。外部へのDOS攻撃だけストップするとか。

ファイルも、ローカルにおく必要・メリットはどんどん低下している。GMailとかFlickrとかで、インターネットの向こう側においておけばよい。

まぁ、1台くらいは、びっしり高機能なマシンがあってもよいと思うが、それ以外は、ダム端で十分。我が家にも、無駄にキャパシティの高いラップトップがごろごろしている。

ということで、細々とダム端を作ってきたWyseも、「また自分たちの時代が!」とばかりに増資して、事業拡大中とのこと。売り上げも、今$200Mだが、2010年には$1billionと5倍増を目指すんだそうだ。話半分としてもすごい。今年の7月のSan Jose Mercuryの記事では、こんな風に書かれている。

At the core of the company's strategy is bringing Wyse's "thin client'' technology -- computer devices that have no processing power and store information on servers, not hard drives -- to the booming consumer markets in Asia.

In addition to producing its traditional thin-client terminals, which sit on desks and look a lot like PCs, Wyse hopes to create the software code that leads to a new generation of low-cost thin-client handheld devices. These new pocket-size gadgets will not be equipped with expensive flash memory but will operate off of a network, which will store the data, from address books to music files.

Google世界制覇の野望でも書いたが、「有線、無線を含め、自在にインターネットにアクセスできるようになれば、個々の端末でソフトを利用する必要性は薄れる。すべての情報はデータセンタ内に集約されたサーバー上で処理され、端末はそれにネットを介して接続するだけで事足りる。」で、こうなったら、ユーザーの手元にはダム端があればよい。(まぁ完全に「能無し」ってことは、もはやないと思いますが、とってもthinなclient。)

というわけで、時代は今、70年代-80年代のSFよろしく「ホストコンピュータが集約的に知能を管理」という構造に向かっているのか。(そして、そのホストコンピュータさんの運用費は広告費でまかなわれてしまうのか・・・。椎名誠のアドバードのように?。)

・・・というここまでが、「PC vs ダム端」議論。長くなってしまったので、続きの「囚人のジレンマ」はまた次回とします。

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11 月 15, 2005

キュラソーの猫

カリブ海の隅のほうの島、キュラソーのKura Hulandaというホテル在住の猫、Johnny Bravoさんです。キュラソーは酒のブルーキュラソーの産地(確か)。Curacaoと書いて、「クラサオ」という感じに発音します。が、アメリカ人は誰も読めない。「キュラカオ?」とかいいます。

Johnny Bravo

お猫さまの名前が判明したのは、壁に似顔絵が貼ってあったから。

Kura Holanda Cats

Johnny Bravoさんは、もちろん、いつも寝ている。

Johnny Bravo 2

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11 月 14, 2005

牛ジョーク

アメリカにおける保守的な政党は、ブッシュがいる共和党。「政府は小さくして、がんがん民間に勝手にやらせるべき。福祉政策なんてアホクサ」というのが基本路線。資本主義の権化、なんですね。一方、反保守はクリントンがいた民主党。「政府は大きく、福祉万歳」的。極論すれば、ですが。

普通の国では、政府が民を思い切り過保護に守るほうが「保守」なことが多いですが、アメリカは逆。さすが資本主義の権化。「神の見えざる手」により忠実なほうが「保守」なんですね。

で、それぞれの政党の支持者がどういう風に考えるか、というのを
「もしあなたが牛を二頭持っていたら・・・」
という例で考えるジョークが知り合いからメールで回ってきました。

DEMOCRATIC

You have two cows.
Your neighbor has none.
You feel guilty for being successful.
Barbara Streisand sings for you.

二頭牛を持っていて、隣の人が牛を持っていなかったら、「悪いなー」と思うのが民主党員。

REPUBLICANISM

You have two cows.
Your neighbor has none.
So?

二頭牛を持っていて、隣の人が牛を持っていなくても、「それがどうした」と思うのが共和党。

***

以下、延々といろいろあるんですが、その中から日本人が読んでも面白そうなものをピックアップ。

CAPITALISM, AMERICAN STYLE

You have two cows.
You sell one, buy a bull, and build a herd of cows.

アメリカ的資本主義では、牛が二頭いたら、一匹売って、代わりに雄牛を買ってきて、群れを作る。

(ここで、薀蓄・・・cowは正確に言うと「メスの牛」なんですねー。bullが「オスの牛」。日常的にはcow=オス・メス関係なく牛一般、として通用しますが。)

AMERICAN CORPORATION

You have two cows.
You sell one, lease it back to yourself and do an IPO on the 2nd one.
You force the two cows to produce the milk of four cows. You are surprised
when one cow drops dead. You spin an announcement to the analysts stating
you have downsized and are reducing expenses.
Your stock goes up

アメリカ企業は、2頭のうち1頭を売ってリースバック、残りの一頭でIPOする。2頭に4頭分働けといったら、1頭が過労死。あわてて、ダウンサイズしたことにして発表したら株価があがる。

CALIFORNIA CORPORATION

You have millions of cows.
They  make real California cheese.
Only five speak English.
Most are illegals.
Arnold likes the ones with the big udders.

カリフォルニア企業は、何100万頭も牛がいて、本物のチーズを作るが、英語が話せるのは5頭しかおらず、ほとんどが不法入国牛。Schwarzeneggerは乳の大きい牛が好き。(セクハラだから)

ITALIAN CORPORATION

You have two cows but you don't know where they are.
While ambling around, you see a beautiful woman.
You break for lunch.
Life is good.

イタリア企業は、自分の牛がどこにいるかわからず、ブラブラしていたらきれいな女がいて、ランチにいく。ああ、いい人生。

そして、極めつけは日本企業↓

JAPANESE CORPORATION

You have two cows.
You redesign them so they are one-tenth the size of an ordinary cow and
produce twenty times the milk.
They learn to travel on unbelievably crowded trains.
Most are at the top of their class at cow school.

日本企業は、サイズが10分の1なのに20倍のミルクを出す牛を作る。しかも、その牛は、信じられないほど混んだ電車で通勤できる上、牛学校でトップ。

お後がよろしいようで・・・。

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