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5 月 17, 2005
ゲイのカップルに関する素朴な疑問
この間、大学院時代のクラスメートのhouse warming partyに行ってきた。クラスメート君は、Salesforce.comに4-5年勤めているのだが、Salesforce.comが上場したのでSan Franciscoに家を買ったのである。(逆に言えば、そうでもなきゃSan Franciscoに家は買えないっす、ということでもある。こんな記事もあります:ForbesのHow Much Real Estate $1 Million Buys San Franciscoは堂々、「100万ドルでたいしたことない家しか買えない街」の殿堂に入ってます)
話を戻すと、クラスメート君はゲイで、長いことステディのボーイフレンドがいて一緒に住んでいる。彼らはいずれも、インド人・小柄・気がきく、という似たタイプ。パーティーにはゲイ友達もたくさん来ていたのだが、やっぱり似た感じのカップルが多い。以前雑誌に載っていたとあるゲイのカップルなど、「え、同じ人じゃないの?」というくらいそっくりだったことも。
というわけで、素朴な質問なのですが、ゲイの人は自分に似た外見の人に惹かれるのでしょうか?それとも、これは少ないサンプル数に基づく間違った判断?または、もしかして、ストレートの人も実は似た外見に惹かれるが、男女の差があるので、似て見えないだけ?
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5 月 16, 2005
先週のベンチャー投資とインサイダー取引
えー、これから(なるべく)毎週(なるべく)月曜、「先週のベンチャー投資とインサイダー取引」を書きます。内容は:
- 前の週に発表されたベンチャー投資の総額
- その中で一番多額に集めたベンチャー
- 私が独断で選ぶ「ランダム・ピック」(個人的に興味がある・独特な・笑える・面白い他)ベンチャー
です。ネタ元はVentureWireです。最近「ほら、あの、最近投資を受けたベンチャーの、あのあのあの・・・」となりがちなので自分記録用。(なお、すべての投資がVentureWireで発表されるわけではなく、またアメリカ以外の会社も時々混じっています。)
おまけで、前の週に公表されたシリコンバレー企業の(合法的な)インサイダー取引の中で、額が最大のものも書いときます。こちらのソースはSan Jose Mercury Newsでございます。紙の同紙を購読している方は、"Tech Monday"の2面に一覧が出てます。公開企業のマネジメントや役員が自社株取引を行う際にはSECに報告が義務付けられていますが、それをまとめたもの。
というわけで、「先週のベンチャー投資とインサイダー取引」
- 先週のベンチャー投資総額:5億9340万ドル
- 投資額最大のベンチャー:Entrisphere-7500万ドル
- 面白いベンチャー:Novariant-GPSで農作業
- 最大のインサイダー取引:Gilead Scienceのdirector, George Shultzが730万ドルゲット
***
- 投資額最大のベンチャー:Entrisphere
大規模通信会社向けブロードバンド・プラットフォーム(ハード+ソフト)開発。今回シリーズCで7500万ドル増資。これも含めてこれまでに集めた金額は1億7100万ドルと巨額。
なぜ、製品一つ作るのに100億円かかるのか、という素朴な疑問以上に、こんなに多額の投資で投資家は元が取れるのか、という問題はあります。今回のラウンドのバリュエーションは不明ですが、例えば30%分を新規投資分に割り振ったとしてpost money valuation( 投資後の企業価値)は7500万ドル÷30%=2億5000万ドル。ものすごく大雑把に「VCは最低10倍のリターンを希望」ということにすると、上場などのexitの際に25億ドルの企業価値にならないといけません。ネットワーク機器の類似公開企業としては、Ciscoのprice/sales ratioが6弱、Juniperで10弱。ベンチャーだからそれより高いとして、まぁ15とすれば、企業価値が25億ドルになるのに必要な売上は1億7千万ドル。200億円弱か。大変そう。Googleのように、起業5年で売上がbillion dollar (10億ドル台)となれば問題なし、なんですが、そういうのは10年に一回あるかないかですからねぇ・・。
- 面白いベンチャー:Novariant
「GPSで農業サポート」という渋いベンチャー。技術はStanford大学から、ですが。畑の地面が平らでなかったり、作物がきちんと等間隔に植わっていないと、生産効率が落ちる。それをGPSを使って精密に仕上げる、という技術。スキルが低い作業員を使っても、きっちり精密に植えられる、というわけです。アメリカの農園は移民(不法移民も多し。英語できない人も多々)がたくさん働いていて、あちこちを転々としながら働くという人も。なので、人にスキルを蓄積するのは難しいのでした。
さらに、アメリカの農園は広い。。。時々飛行機で農地の上を飛ぶと、いかに一つ一つの畑が大きいかに驚かされるます。しかも、最近は一つ一つの畑が「円形」ということも。いったりきたりするより、くるくる回って耕す方が効率がよいらしい。(詳細不明。ご存知の方がいたら教えてください。)
さて、同じ形の円を、重なりがないようにたくさん並べると、円と円との間には、ゆがんだひし形の「あまり」ができますが、そういう「あまり」がたくさんある。
●●●
●●●
●●●
↑こういう感じ。
一つ一つの円は多分1キロくらいあるので、「あまり」のところだけでも、日本の零細農家が丸ごと一つ入っちゃうくらいなのではないか、と思われます。しかし、その「あまり」は「あまり」として放置されているのでした。土地が余ってるから。この●●●というのが見渡す限り広がるのを飛行機から見るたびに
「こういう国と戦争してはいかんよ」
と思います、はい。
- 最大のインサイダー取引:Gilead Scienceのdirector, George Shultz
Gileadはバイオ製薬会社。社員1600人、売上13億ドル。8つの薬が認可済み。エイズやB型肝炎といったシビアな病気がターゲット。最近好調。で、インサイダー取引をした人は、そう、あのシュルツ元国務長官。現在Gileadの役員なのです。同社のサイトによれば
Dr. Shultz joined Gilead's Board of Directors in January 1996. He serves as Chairman of the Nominating and Corporate Governance Committee and serves on the Audit Committee.
とのこと。
ストックオプションを行使して株を購入・売却し、ネットで730万ドル利益を上げたそうです。ちなみに「インサイダー取引」といっても、きちんとSECに届け出ていれば合法ですのでくれぐれも誤解なきよう。
では。
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5 月 15, 2005
猫・ネズミ・鳥
先日、生きてるpocket gopher(野ねずみ??)のベビーが家の中に。もちろん、猫が取って来たのであります。小さいながらも、追い詰められるとキーっと猫に向かって牙をむく。これがほんとの「窮鼠猫をかむ」・・・
戦う!
もっと戦う!
に、二匹が相手でも戦う!
(最後は玄関から外に猫ごと追いやりましたので、どうなったか不明)
朝起きたらネズミの死骸が床の上にあったことも。(体長5センチ)
「きゅー」と言っているように見えるのは、ホワッツマイケルの読み過ぎ?
***
加えて最近、ガレージの中に鳥が巣を作って卵を産んでしまいました。手が届くようなところに親鳥がちんまりと座っているので目が合っちゃう。おどかしては悪いので、そーっと出入りしてるんですが、なんで自分の家なのにこそこそしないといけないんだろうか。しかもうちには猫が二匹もいるというのに。。。
親鳥がいないすきにあせって撮ったのでちょっとピンボケ。
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5 月 12, 2005
ふきだし笑いを防ぐ方法
Larry Ellisonの家が売りに出ましたというエントリーに
通勤電車で「死ぬかと思った」を読んでいたら笑いがこらえきれなくて激しいくしゃみの振りして口と鼻に手を当ててブッ!とやったら耳がボコっと抜けました。
というコメントを頂いたので、お返しに「口をあけていれば、ふきだし笑いは絶対に防げる」という生活豆知識を伝授します
***
私は笑い上戸。もう少し若かりしころは、シリアスな仕事の場でも絶望的笑いがこみ上げてきて困った。
「絶対に笑ってはいけない」
と思えば思うほど、ふきだし危険度はグングンと上がっていく。たとえば:
1)上司が、大会議の副議長であるにもかかわらず出席者の前で爆睡する
その昔、70人くらい参加したとある集まりがあった(日本です)。議長は、某元国有通信会社の非常にまじめなエライ人。そして当時の私の上司が副議長。出席者全員に向かって、二人が相対して座る、という形式。
議長氏は延々と話していたのだが、突然、
「こちらにいらっしゃるAさんも・・・」
といって、片手を差し向けながら自分の隣に座っている私の上司の方を向いた。
しかし、当の上司殿は背もたれのカドに背中をもたれかからせて、頭を後ろに仰け反らせて寝ていたのである。上体が横に30度ほど傾き、頭は潔く45度ほど後ろに傾いている。
上司氏は、ランチで必ずダブル・マティーニ・オンザロックを2杯(またはワイン1-2本)飲むという方で、
「ぼくは全然酔わないんだ」
と豪語していたのだが、実は午後2時前後は爆睡タイムなのだった。その日は運悪く、そのお休みタイムに、70人のまじめな電機・IT系会社の方々が見守る壇上にいたのである。
一瞬シーンと。まじめな議長氏は、睡眠中の私の上司のほうに片手を差し出したまま凍り付いている。2秒ほど沈黙が続いた後、議長氏は何もなかったかのように正面に向き直り、話を続けた。
私は会場の片隅に座っていたのだが、たまたま隣に座っていた、まじめな議長氏のまじめな部下の方が、いきなり私をゆすって、
「渡辺さん、Aさんが寝ていらっしゃいます!何とかしてください」
と切羽詰った押し殺した声で訴えてきた。「寝ていらっしゃいます」と敬語でいわれても、困るであります。
2)同僚♂が、会議の休憩中に、Tバックをはいているという理由で神宮プールから追い出されたことを告白
長い会議の休憩時間に、隣に座っていた同僚(40代・男性)が突然
「渡辺、僕、この間、神宮プールに行ったら、係員に『出て行け』っていわれちゃったよ」
(20代半ばの私)「え、どうしてですか」
「うん、それがね、Tバックはだめだって言うんだよ」
「え、Bさんっ、Tバック穿いてたんですかっ?」
「そう。そうしたら、係員が『そういう方はお断りします』って言うんだよ。失礼しちゃうよね。」
「・・・・・・」
ちなみに、Bさんは、色黒でかなり肉付きの豊富な壮年の男性。そのBさんがTバック(・・というか、Bさんじゃなくても、だが)・・・・私が言葉もなく呆然としていると、Bさんをはさんで私の反対側に座っていた、年のころは20代後半のCさん♂が会話に加わってきた。
Cさん「ほー、Bさん、Tバックですか。どちらで買われたんですか?」
Bさん「新宿の伊勢丹」
Cさん「へー、伊勢丹でTバック売っているんですか。それは知りませんでした。何色ですか?」
Bさん「黒」
いきなり普通の世間話に持ち込むか。Cさんは、誰に対してもソツなく対応する物腰の柔らかさが売りだったのだが、でも、世渡り上手ぶりを発揮している場合か。Tバックで公共の場を闊歩するという事態を告白されているのに・・・と私が呆然としているところで、会議が再開した。会議中、私はBさんのTバック姿を頭の中で構築してしまい・・・。
(なお、この話の数週間後、新聞を読んでいたら「神宮プールTバック禁止令」という記事が載っていた。ゲイの方々が、Tバックを合図にナンパしあって風紀が乱れるから、とのこと。うーむ・・・そういう深い理由があったのか。)
***
さて、豆知識に戻ると、こういうとき、口をがばっと大きく開けておくと、絶対に吹きだしません。はーはー、と荒い息が漏れるだけで。のどの方まで一気に広く開けるのがポイント。口をあける瞬間は「思い切り吹きだしてしまうのでは!」という恐怖に駆られますが、がんばって!笑い欲求が頂点に達する前にすばやく対処するのがコツです。
ただし、「大きな口をあけたまま、はぁはぁと荒い息をして体は小刻みに震える」という状態になります。変な人だと思われると困るので、難しいことを考えているふりをして、口元を手で押さえておくのをお忘れなく。
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5 月 11, 2005
ゲームは役に立つという話し再び
来週はゲーム業界の人がみなLos Angelesに集まるElectronic Entertainment Expo、通称E3が開催される。(E3に関するWiredの記事)それに先駆けて、San Jose Mercuryの今日の朝刊は「ゲームは実生活に役立つ」という話。このblogでも過去に触れましたが、もうちょっと詳しくゲームの効用を研究している人のインタビューなど載っていたのでご紹介。
Rosser, also the director of minimally invasive surgery, is a gamer who oversaw research indicating that surgeons adept at video games were less likely to make mistakes during certain forms of operations and suturing. The study, which used games that included sniper shooting (``Silent Scope'') and futuristic racing (``Star Wars Racer Revenge''), generated major publicity for games as possible teaching tools.
以前にTechnology Reviewの記事を引用したblogを書きましたが、その中に書いてあった、「ゲームをする医者の方が、手術のミスが少なくてしかも速いという調査」をイスラエルで行ったRosserのコメント。Rosse氏はMinimally Invasive Surgery(MIS)のディレクターだそうです。MISは、体を切り開かずに穴だけ開けてそこから器具を差し込んでする手術。腹孔鏡と呼ばれる管の先にカメラが付いたものなどを利用します。それ自体、ちょっとゲームの風情があるわけです。ちなみに、手術スキル向上に役立つゲームは、別に手術系である必要はなくて、狙撃ものでも、スターウォーズでもなんでもよいのでした。
Got Game: How the Gamer Generation is Reshaping Business Foreverという本の話の著者の話もあります。社会人2,500人の調査の結果、仕事での管理能力とゲーム経験には関連がある、ということ。いわく:
Among the findings: Gamers are better risk-takers, show particular confidence in their abilities, place a high value on relationships and employee input and think in terms of "winning'' when pursuing objectives.
(中略)
"They learn that they have to develop the teams, structure the tasks and build rewards in very different ways than they might have naturally,''
ゲームをする人の方が、リスクをとることができ、自分の能力に自信があり、人との関係や部下からの情報を大事にし、目的を遂行するにあたって「どうやって勝つか」という風に考える。さらに、チーム組成やタスク分担の方法、普通とはちょっと違ったモーチベーション向上の仕組みもゲームを通じて学んでいる、と。
「目的遂行=どうやって勝つか」というのは、ちょっと受験勉強風。解はどこかにあることが前提で、その解にいかにすばやく、効率よく、もっとも面倒くさくない方法でたどり着くかが受験勉強のコツだった、と思うのですが。
中学・高校・大学、と3回の受験を経て、社会人になったころには、すっかりこうした「スーパーマリオ型処世術」が身についていた私は、
「実社会には、解がないこともたくさんある」
と遅ればせながら発見。しかし、さらにそこからずいぶん時間がたって思うのは、
「とはいっても、実は解があることの方が、ないことより多い。また、解がなくても、とりあえず解をひねり出して、それに向かって行動をとることで問題解決されることも多い」
ということ。つまり、考え続けていてもどうにもならないこともたくさんあって、そういう時は、とにかく少々強引であっても、「こうだ」と決めて進むことで、見えてくることもたくさんある、と。そうして見えてきた情報に基づいて、より正しい解に近づいていくことができるのではないか、と。
受験勉強もゲームもそれなりに効用があるということでしょうか。(単なる我田引水かもしれないですが)とはいっても、もちろん、どちらもそれだけやっていては廃人。何事も、過ぎたるはなお及ばざるが如し、であります。
ちなみに記事にはこんな一文も:
There's a growing interest in the workout value of dance games that require strenuous activity to perform the fast-paced steps indicated on the screen. The hallmark games are from Konami's ``Dance Dance Revolution'' series, and a PlayStation 2 and Xbox version of the arcade hit ``Pump It Up'' is scheduled for release in August.
One of a number of intriguing projects involves the West Virginia Public Insurance Agency, which is trying out DDR as a health and fitness tool in conjunction with schools, juvenile detention facilities and work-site wellness programs.
ダンスダンスレボリューションを運動器具として、学校や、少年院、企業などに導入しようとしている保険会社があるそう。アメリカの学校は、予算カットで「体育」がなくなるところも多く、ぜんぜん運動しない子供が増えており、肥満が激増中。ダンスダンスレボリューションを学校に設置して運動させよう、ということ。。。ゲームが保険で買える時代はもうそこに・・・(はまだないと思いますが)。
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5 月 10, 2005
英語ヒアリング練習サイト作りました
インターネットで無料で聞けるコンテンツを利用した英語ヒアリング練習サイトを作ってみました。・・・といいますか、作ったのは私ではなく映画生活というECサイトを運営する山田進太郎さん。コンテンツ制作は私ですが。とりあえずベータ版稼動します。
穴埋め問題形式になっています。穴埋めをして「アンサーチェック」というボタンを押すと点数が出る、という仕組み。
コンテンツはタイムリーなIT関係オンリー。初回の問題は、「一般視聴者からPodcastingのコンテンツを送ってもらって、それだけを放送し続けるラジオ局」という話題です。
プラス、過去このサイトにあった英語関係のエントリーもそちらにコピーしてまとめました。
ご意見・ご感想など、こちらでも、あちらでもご記入くださいませ。
ヒアリング練習サイトはこちら → www.listen-it.com
(名前は、Listen(to)ITから取っています。ニットを着てるリスでリスニット、というイメージキャラはまだありません)
ははは
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5 月 09, 2005
アウトソーシング・オフショアリング
二週間ほど前にラジオでインタビューを聞いてから、欲しい欲しいと思っていたHelene GrimaudのRachmaninov-Chopin Sonataやっと買いました。最初に入っているショパンのB flat minorはかなり震えがきます。濃いピアノが好きな方にはお勧めです。上記リンク先で、インタビューの合間に一部聞けます。
さて、以下日経産業に掲載いただいたコラムです。Helene Grimaudとはぜんぜん関係ないオフショアリングの話ですのであしからず。。。。。
*****
海外にIT(情報技術)業務を委託するオフショアリング、他社に業務をまるごと移管するアウトソーシング、そのいずれもが成長を続けている。
オフショアリングでは一部企業が不用意に海外に仕事を移すことによる様々な失敗談も聞かれる。だが、やはりコストメリットには勝てず、欧米企業の業務は賃金の低いアジアや東欧諸国へと続々と流れている。
オフショアリングの受け入れ先であるインドのバンガロールでは、人口が1951年の80万人から現在は700万人に拡大したと推定される。自動車も一日900台ずつ増えているとされ、その爆発的な成長がうかがわれる。
一方のアウトソーシング。米調査会社IDCの調査では、会計や人事などの受託産業は年率8―11%で成長する見通しだ。IT業界大手のIBMも、ITの 枠組みを超えてアウトソーシングの受託を積極化する方針を打ち出している。欧米企業が本社の一部門をアジアなどの海外拠点に移管する「オフショアリングだ が、アウトソーシングではない」といった事例も増えている。
今後、企業が世界的な競争に勝ち残るには、オフショアリングやアウトソーシングを活用した経営の効率化は必須といえる。あなたの会社は果たしてこの波に 乗る準備ができているだろうか。遠隔地の拠点や異なる企業との間での協業に欠かせないIT関連ツールの活用度合いで、チェックポイントを挙げてみたい。
――電話・ビデオ会議設備をうまく活用しているか。
相手の顔を見ないと話ができないようでは、交通費もかさむほか、移動時間も無駄になる。会社内に電話会議・ビデオ会議の設備はどれくらいあるだろうか。それはどれくらい活用されているだろうか。
――ウェブ会議を活用しているか。
ウェブを使って、会議やセミナー、プレゼンテーションを行うシステムが普及している。プレゼンテーション資料を画面上に表示する仕組みだ。セミナー形式 では、参加者に画面上の「席」が割り当てられ、質問があったり、会議の進行が速すぎると判断した場合は、その意思表示をすると当該者の席の色が変わった り、と細やかな作りだ。
ウェブ会議システムを手掛ける米ウェブエックスでは売上高が二百億円近くに達し、いまだ成長中だ。
――コラボレーション(協業)ソフトウエアを活用しているか。
遠隔地にいるスタッフとチームを組んで作業を進める上で、資料の共有やワークフロー管理、コミュニケーション管理を手掛けるコラボレーションソフトウェアが大きな威力を発揮する。
P2P(ピア・ツー・ピア)を活用したコラボレーションソフトを手掛ける米グルーブ・ネットワークスが最近マイクロソフトに買収されたように、多くの新興・大手IT企業が注目する領域だ。
――半駐在員的に国境を行き来するスタッフがいるか。
ITツールではないが、IT導入で遠隔地との仕事が増えれば増えるほど、最後はひざを突き合わせたコミュニケーションが大事だ。異なる企業文化や言語の 壁をまたがって仕事をするには、常にあちこちを駆け回るマネジメントの存在が不可欠。駐在員を送ってそれっきり、というわけにはいかない。
こうした条件をほとんどクリアしている企業はオフショアリングやアウトソーシング時代への準備は万端だ。逆に「永遠の道のりで気も遠くなりそう」という 場合も、まずは魁より始めよ、である。とりあえず会議室からでも国際電話がかけられるようにし、電話会議用の音質の良いスピーカーフォンを購入してはいか がだろうか。
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5 月 07, 2005
ベンチャーキャピタル求人情報
シリコンバレーのベンチャーキャピタル、Doll Capitalで知り合いがアナリストを募集しています。英語に加え、日本語かマンダリンができ、エクセルをブンブン回すのが好きな方求む、とのこと。数週間中に採用したいとのことですので、ご興味がありましたらぜひ。採用の結果、こき使われて死にそうになっても、当方は関知いたしませんのであしからず。
詳細はこちら
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5 月 04, 2005
混乱的マネジメント
先週JTPAで行動主義ーレム・コールハースの著者の瀧口 範子さんをお招きし、建築家コールハースについて語って頂いた。コールハースは建築の大御所、であります。しかし(というか、だからこそ、なのか)、その行動様式は滅茶苦茶。世界を常に飛び歩いているが、どこに出張するにも秘書が3パターンのチケットを手配、どんな風に気が変わっても対応できるようにしているとか。(そんなコールハースの気まぐれに付き合って著書をモノした瀧口さんは本当に偉い)
そんな風でありながら、数十人、数百人の事務所を経営。コールハースというスターの下で働きたい、という意欲溢れる人ばかりなので成り立っているようだが、それで思い出したのが、The Power of Indirect Influenceという本。
通常のアメリカンで直接的なスタイルを会得した人に、さらにその上を行く間接的影響力によるマネジメント方法を説く。
「模範になる行動をとりましょう」みたいな当たり前のことものっているが、かなり笑えるものもある。例えば
Paradox
本当は相手にやって欲しくないことを敢えて言い、相手の奮起を促す。例えば、「この仕事は私には荷が重い」などと泣き言を言う人に「そんなことない、がんばって!」と鼓舞しても、何度も同じ泣き言を繰り返される時。「そう、確かにこの仕事はあなたには荷が重い。仕事やめる?」と聞く、とか。
Confusing
訳のわからないことをダラダラといい続けることで、相手に聞く意志を失わせ、自分の頭で考え、イニシアティブをとって行動するようにする。例えばこんな風に語りかけたり:
「多分、私の言うことは、覚えててくれるかもしれないし、忘れてしまうかもしれないけど、でも、それでもいいですよ。誰だって時には何か忘れることもあるし、時には覚えていることもあるんだから。それに、もちろん、誰だって本当に何かを忘れるなんてことはなくて、ちょっと後ろ向きに戻っちゃったり、前に進みすぎたりして、覚えていることを忘れたか、忘れることを覚えているだけなんだから・・・」
聞いている側はボーっとなって、自分の考えに浸り、自分でなんとかしなくちゃ、と考えるようになる、と。
Confusingの注意事項としては
A leader who uses Confusing has to be smart, capable, knowledgeable, credible, and purposeful. Otherwise, he will fall flat on his face, and hte target group will think he is an idiot.
本当は優秀なリーダーでないと、単なるバカだと思われます、と。
コールハースは多分このConfusingの派生系。「何がなんだかわからないトップを抱え、下のものがシャカリキになって物事をきちんと進めようとする」ということで事務所経営は成り立っているのではないでしょうか。世界に冠たるスター建築家ということで、どんな混乱する行動をとっても部下からの尊敬は(ある程度)保たれるし。
さて、Confusingに似たものとして本で紹介されているのがColumbo Approach。「刑事コロンボ型」。
「あれれ、よくわかんないですけどね」
と、おばかさんで要領が悪い振りをすることで、相手の警戒心を解き、真実の情報を相手から引き出す。例えば、ミスを犯した部下がその失敗を隠して他に責任を押し付けようとしているようなとき、詰問しても仕方なさそうだったら、嘘だとわかっている部下の報告でも
「え、そんなことがあったんだ」
と心から驚いた振りをして言う。で、
「いやーよくわからないから、もうちょっと説明して」
みたいに聞き続けることで、相手の説明がどんどん明快になっていく、と。
刑事コロンボ型は、特に普段は隙がなく優秀なリーダーがすると非常に効果的だそうです。
「服装をちょっとだらしなくしたり、書類を落としたり、机を汚くしたり、話すときに言いよどんだり、意味もなく宙を見据えたり」
といった行動を足すことでさらに効果的になるそう。ただし、全部一度にやってはいけません、と。それはそうです。
****
ちなみに、マネジメントということでは、某大手シリコンバレー企業でVP of Engineeringを勤める日本人の方と最近ランチをご一緒した。いわく、「joint VP of engineering」になった、とのこと。それまで4人のVPが分担してマネージしていたエンジニアリング部門を一つにまとめ、二人のVPが共同責任で管理するそう。(残りの2人のVPのうち、一人は会社をやめ、もう一人は別部門へ、とのこと)なんと、Eメールアドレスも2人で共同のものを持つそう。(2人別々のものもそれ以外にあるそうですが)エンジニアリング部門の総数は400人ということで、非常に大変そう。この「ジョイント・ヘッド方式」はIntelやCompaqを参考にしたそうですが。
ちなみに、joint VPの片割れとは、それまで犬猿の仲だったそうで、すごいチャレンジ。それぞれ「プロセスをきっちりまとめる型」と「ひらめき型」という異なるタイプということで、その違いが生きて1+1が2以上になるのか、大混乱に陥るのか・・・。またお話を聞けるのを楽しみにしているのでした。
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5 月 03, 2005
死ぬかと思った(鳥)

ちょっと前、家のガラスに大き目の鳥がどーんと音を立てて激突、たくさんの羽がバッと宙に舞った。そのガラスを見たら、鳥の形に跡がついていた。写真に撮ったが、あまり良く見えない。これではまるで「読者の投稿による心霊写真」みたい。
なので、赤い線で大体の輪郭をなぞってみました。大きい丸が体、小さい丸が頭、くちばしも激突。羽の跡までくっきり。さぞや痛かったことでしょう。首なんか折れてないといいんですけど。ムチウチは必至かな。ということで、鳥版「死ぬかと思った」です。


