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2005/01/11

Off | 新たな国際通貨マイレッジ(でも切下げ寸前)

Economist1月6日号のFrequent-flyer miles in terminal decline?

飛行機に乗ると、乗った分だけマイレッジが加算され、貯まったマイレッジで飛行機に乗ったり、アップグレードしたりできる。このマイレッジが米ドルより強力な「世界通貨」となっている、という話。(Economist特有の冗談ですが)

By the end of 2004 almost 14 trillion frequent-flyer miles had, by our estimate (updating figures from webflyer.com), been accumulated worldwide.

なんと去年の年末までで世界総計14兆マイル分が貯まっているそう。

いまやクレジットカードを使ったり、ホテルに泊まったり、レンタカーを借りたり、いろいろなことで貯まるマイレッジ。しかも、その使い道も、飛行機以外に広がっている。(確か日本では、現金化できるマイレッジもあるんでしたっけ?)ということは、通貨そのもの。では、マイレッジの通貨としての価値をドルに換算するとどうなるか。

Airlines sell them to credit-card firms at an average of just under 2 cents a mile; their value when used to buy a ticket or to upgrade to business class can be anywhere between 1 cent and over 10 cents per mile. Using the mid-point of this range means that the global stock of frequent-flyer miles is now worth over $700 billion, more than all the dollar notes and coins at large.

7千億ドル相当で、これは世界に流通する米ドルより多い。ということで、今後米ドルが国際通貨としての価値を失う中「マイレッジ通貨」が台頭する!と。

The number of miles outstanding has risen by almost 20% a year over the past decade. At current rates of redemption, even if no more miles were issued, it would take 25 years to use up the stock.

しかし、マイレッジは過去10年間、毎年20%ずつ増え続けており、今のペースで利用されている限り、使い切るのに25年かかるほど貯まっているとのコト。

通貨がやたらと出回ったときに起こるのはインフレ。国際的に見たら通貨切り下げ、devaluationであります。

同じ論理で、マイレッジも、どんどん価値が下がっていくことでありましょう。チケットに変更するのによりたくさんのマイルが必要になる、とか。私はユナイテッドのマイレッジプログラムを主に使っているが、マイレッジを使って米国出発のチケットを取るのは非常に難しくなってきている。マイレッジで取れる席が全然あいてないのですよ。

去年の夏休み前(5月ごろ)に
「夏にマイレッジで行けるのはどこぞ」
とUAのサイトで検索してみたけれど何も無い。ヨーロッパも、カリブも、アジアも全くだめ。
「本当にマイルで取れる席は存在するのか」
と疑いを持ち、日付を9月、10月、と遅らせて調べたけれど全然ない。ムキになって、いろいろ条件を変えてみていたら、思いがけずクリスマスのハワイ行きはあいていた・・・ので、その場で発券しました。なので、行きがかり上、クリスマスはハワイの実家に帰っていた次第。

マイレッジはどんどん使うに限りますな。ちなみにEconomistはマイレッジの価値は保たれる、と。なぜなら・・・

Central banks and finance ministries have a far greater interest in defending the value of frequent-flyer miles than in propping up the dollar. After all, their officials are continually criss-crossing the globe to attend meetings, racking up miles in their personal accounts. If their free first-class flight to the Caribbean is at risk, they are likely to fight to the death to stop a devaluation.

各国の中央銀行や財務当局関係者は、ドルの価値を守るより、自分が貯めたマイルの価値を守るほうにより真剣になるからだ、と。もちろんEconomistならではの冗談ですが。

07:52 午後 Offアーカイブ | 固定リンク | コメント (4) | トラックバック(1)

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Tracked on 2005/05/28 4:53:00

コメント

私はJALマイレージ派(日本在住)ですが、クレジットカードで買い物してもマイレージが付くこともあり、「集める」意識は常態化しています。一方、言われてみれば、出口の使う方は狭くなっていますね。JAL、ANAについて言えば、現金化はできませんが、発券や、エアライン系のホテルや旅行会社での支払いに有効な金券に交換できます。ところで、米国エアラインにはマイレージの有効期限って無いんですか? JAL、ANAは、取得の翌々年末が期限です。これも出口制約ですね。
実は、今週末、1月中に有効期限の切れる金券(発行から13ヶ月が有効)で、JAL系ホテルで食事をしてきます。家から使う高速道路の支払いに使うETCでもマイレージを貯め、使うガソリンの支払いでもマイレージを貯め、ああ、全てはマイレージのために!!

Posted by: taizzan at 2005/01/12 15:31:03

Taizzan-san,

そうそう、使うためにマイレージ貯めているのか、マイレージのために使っているのか・・・、よくわかります:-p

Posted by: chika at 2005/01/15 21:26:48

しかもこのマイレージ、、、航空会社間で交換できないというLiquidity問題が!!そういう意味では不便な通貨ですよね。

だれか、Milageの売買、貸し借り(当然利息はマイレッジ)とかやる業者はあらわれないでしょうかなんて考えたりして。

Posted by: kshimizu at 2005/02/01 22:47:56

liquidityといえば他の人との交換もできないですよね。うーむ。

航空会社が
「不況につき、現物支給としてマイレッジでボーナス」
なんてことになったら、さびしいなぁ。

関係ありませんが、マイレッジを会計上航空会社がどう処理するかって、結構面倒くさい問題なんですよね。ビジネススクールでそれだけのために1時間費やされていたような記憶が。

Posted by: chika at 2005/02/11 3:02:22






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