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2004/04/24

Off | イラク人質とワタシ

今日、アメリカ人の友達と会ったら、
「今朝の新聞のあの記事って、本当?」
と聞かれた。New York TimesのFreed From Captivity in Iraq, Japanese Return to More Painである。

「日本に帰った人質3人は、日本の『オカミ』に反してイラクに渡ったわがまま人間として国全体からバッシングを受けている」という記事。記者はNorimitsu Onishiさんという人。日本の文化をよく知りながらも、アメリカの視点に軸足を置いて書いている。

政治・外交的真相は何か、といったことは私にはわからない。わからないながらも、この記事を読んで、
「私にとって、この事件はどういう意味合いがあるか」
ということを考えた。

結論は「なるべく早くアメリカの市民権を取ろう」ということだ。

まず記事がどんな風にかかれているかについて。

"You got what you deserve!" read one hand-written sign at the airport where they landed. "You are Japan's shame," another wrote on the Web site of one of the former hostages. They had "caused trouble" for everybody. The government, not to be outdone, announced it would bill the former hostages $6,000 for air fare.

人質3人は、一般の人たちから叩かれるのみならず、政府から飛行機代6000ドルを請求される。非難は激しく、3人は家から出られない状態。

Dr. Satoru Saito, a psychiatrist who examined the three former hostages twice since their return, said the stress they were enduring now was "much heavier" than what they experienced during their captivity in Iraq.

人質になって命の危険にさらされたときよりも、今の方が3人のストレスは高い、と。

Pursuing individual goals by defying the government and causing trouble for Japan was simply unforgivable. But the freed hostages did get official praise from one government: the United States.

"Well, everybody should understand the risk they are taking by going into dangerous areas," said Secretary of State Colin L. Powell. "But if nobody was willing to take a risk, then we would never move forward. We would never move our world forward.

"And so I'm pleased that these Japanese citizens were willing to put themselves at risk for a greater good, for a better purpose. And the Japanese people should be very proud that they have citizens like this willing to do that."

日本では総すかんの3人だが、別の国からは褒め称えられている。言わずもがなだが、それはアメリカ。
Colin Powellは、「誰もリスクを取らなかったら、前進することはできない。よりよい世界を実現する目標のためにリスクを取ったこの日本市民の行いは賞賛に値する」と語る。

Here, the (Japanese) government is now trumpeting "personal responsibility" for those going to dangerous areas — essentially saying that travelers shouldn't expect any help from the government to secure their safety or get out of trouble.

しかし、日本政府は、将来危険地域に渡航した国民を助けない、とすらいい始めている、と。

*******

どこかで違う道を歩んでいたら、私は今イラクに今いたかもしれない。

イラクの子供を自らの手で救うなどという崇高な目標は私には無いが、もしそういう信念があったら、どんなに危険だろうと、政府から絶対行くなというおふれが出ようと、必ず行く。というか、「行くな」といわれたら、むしろがむしゃらに行きたくなるだろう。

大学の頃、テレビのレポーターになって、銃撃戦の戦地の只中から報道する、というのに憧れていた。実際TBSのアナウンサーの試験を受けにいった。
「戦地レポートがしたい」
といったら、
「うーん、アナウンサーって、人前で水着で踊るような仕事なんだよね」
と言われて、そこで面接は終わりになってしまったが。(戦地レポートを目標にアナウンサー試験受けること自体、全く間違っていたのだが)そこでめげずにマスコミの道に入っていたら、これまたやっぱりイラクに単独乗り込むくらいのことは十分ありえる。

そもそも、本当に「渡航危険地域」に行ったこともある。イスラム原理主義ゲリラの潜む、フィリピンのミンダナオ島にバケーションでダイビングをしに行ったのだ。その頃ミンダナオがどれくらい危なかったというと、行く直前勤務先の商社で
「ミンダナオにだけは行ってはいけない。ビジネス・私用、いずれも厳に慎むこと」
という回覧板が回ってきたくらいだ。世界広しといえども、ここまで包括的な渡航自粛令が出る場所は限られていた。世界的に見ても最も危険なイスラム原理主義ゲリラが内陸にたくさん潜んでいる、というのが理由だった。

ミンダナオでは、クラブメッドのような3食アクティビティ付きのリゾートに泊まったのだが、部屋においてある冊子を何気なく見ていたら
「ご安心下さい。当施設の敷地境界線はマシンガンを装備した50名の私兵により守られています」
と書いてあった。本当に本当に危険なようだ。でも著しくコストパフォーマンスはよかったし(当たり前か)、ダイビングは最高だった。朝、ボートで岸を出てから夜戻ってくるまで、見渡す限り自分たちのグループ以外誰にも出会わない。

しかし、あそこでゲリラに捕まって人質になったりせずによかった。今回の人質事件のように慈善活動のため、報道の自由のために出向いている人ですら、ここまで総すかんなのだ。
「ダイビングしに行ってました」
などという渡航理由では、私はおろか、実家に放火され、親戚の子供たちは石を投げられたかもしれない。ゲリラに捕まるより、その後のバッシングの方が恐ろしいとは、常に最悪の事態を考えることが趣味の私も思いつかなかった。

***

日本というシステムは、かなりよくできた仕組みだと思う。国民の殆どに中流階級の幸せを与え、「最大多数の最大幸福」の実現では、稀に見る大成功を収めたといえるだろう。

私は、国・会社・家族といった、どんな「団体組織」も、基本的には内部にいる人がハッピーだったら、それでよい、と思っている。世の中にはいろいろなシステムがあるが、多くの場合、どちらが正しくてどちらが間違っている、とか、どちらかが良くてどちらかが悪い、ということはない。だから、「日本が間違っていてアメリカが正しい」とか、「日本が悪くてアメリカが良い」とは思わない。

しかし、「そのシステムが自分にあっているかどうか」という問題は大いにある。

私は、日本人はとても優秀だと思うし(世界を瞠目させる発展を何度も遂げた国だ)、日本の文化芸能は比類なく優れたものだと確信を持っている。だから、世界中のどんな人に対しても、自信を持って対応できる。が、残念ながら、日本というシステムは私にはあっていないようだ。

私は、自分の行動を誰かに命令されるのが大嫌い。子供の頃、朝親に起こされるのが耐えられないという理由で早起きするようになったくらい、人から指示を受けるのが嫌いだ。そして、私にとって一番大切なのは「自由」。自由の中には、「権力に屈しない」ということも含まれる。政府が「危ないから行ってはいけない」と言ったからといって、自分の信念を曲げるのは自由ではない。

今回の人質に関しては、「結果的に国全体に迷惑をかけた」ということで非難を浴びているようだが、これに関しても私は
「人間、時として他人に迷惑をかけなければ達成できないことがある」
と思っている。(過去に書いた、人の助けを請うことを参照下さい)

というわけで、今回の報道を読んで私が思ったのは
「資格ができたらすぐにアメリカの市民権を取ろう」
とうことだ。

その理由は三つ。

1.将来何かあったとき日本政府に助けてもらえないかもしれない

「危険な地域に行くのは自己責任だから、何かあっても助けない」という方向に日本政府は傾いているようだ。それはそれで、確かに論旨は整っているので、私がとやかく言う筋合いはない。が、アメリカ市民だったらアメリカが助けてくれるだろう。資本主義 続きにトラックバック頂いた、Think negative, act positive BLOGの海外逃亡を考えるでは

私的には、あんまり言いたくないけど、自国民を拉致されて話し合いで「冷静に解決に努めている」って、どーよ、ってことでもあったりします。アメリカだったら、どーするんだろ?? 空母出撃して、(ちょっと古いけど)ランボー200人、一気に投入して怒りの脱出っていうシナリオ以外、浮かんでこないです。

と書かれていますが、こういう感じでしょうか。

(なお、日本政府の皆さん、本当に「何かあっても助けない」というポリシーを実行する場合、せめてそれを世界のテロリストやゲリラ等々に広く知らしめる広報活動はしてください。「日本人を拉致しても何も得るものはない」と知れ渡れば、誰も興味をもたないと思いますので。)

2.しかし、もし何かあって、結果的に日本政府に助けられるようなことになったら、家族・親戚の隅々までボロボロに叩かれる危険がある

しかし、日本人というのは究極的には親切で丁寧だから、いざ本当に誘拐されたりすると、一生懸命助けてくれてしまう可能性がある。そうなったとき、私は日本にいる必要はないからいいとしても、日本の家族に被害が及んだら大変だ。こちらの方が上記1より怖い。

3.「迷惑だからしないでくれ」と明言されていることをあえてするような嫌がらせはしたくない

今回の事件の教訓は、私のような「納得できないルールは破る」ということを生きがいにしているような人間は日本国にとって大迷惑、ということだ。既に書いたように、私は日本というのはよくできたシステムだと思うし、「大勢で根気よく地道によい仕事をする」という日本の美徳は、上から与えられたルールをきちんと守る人たちがたくさんいるからこそ成立している。そういう自己完結したシステムにとって、私のようなのは破壊分子。迷惑をかけてはいけない。

****

今回人質になった人たちは、アメリカだったらヒーローだ。真実を伝えるジャーナリズムや人道活動という、崇高な目的のためにあえて自らの命を危険にさらしたのだから。国中から励ましのカードが送られてくる、それまで会ったこともない近所の人までクッキーを焼いて持ってきてくれる、いろいろな会合でスピーチをしてくれという申し込みが引きもきらない、そんな光景が目に浮かぶようだ。

New York Timesの記事でも、こんなくだりがある。

Defying the okami are young Japanese people like the freed hostages, freelancers and members of nonprofit organizations, who are traditionally held in low esteem in a country where the bigger one's company, the bigger one's social rank. They also belong to a generation in which many have rejected traditional Japanese life. Many have gravitated instead to places like the East Village in Manhattan, looking for something undefined.

Others have gone to Iraq looking to report the true story, since Japan's big media outlets have generally avoided dangerous places. (Almost all of them left Iraq over the last week on a government-chartered plane, leaving Japan's most important military mission since the end of World War II essentially ignored by the news media.)

今回人質になった人たちのように、「おかみ」に組しない日本人の中には、マンハッタンのイーストビレッジとかに行ってしまった人も多い、と。納得。

私はと言えば、Colin Powellは非常にセクシーと思っているので、そのPowellに賞賛されたと聞いただけでポーっとなっちゃう。

多分、人質になった人の誰も、ナノテクも、ドラッグディスカバリーも、プログラマブルロジックも、セキュリティソフトウェアも、そういうシリコンバレー的なものにはなんの興味もないだろう。でも、それでももしこの辺に引っ越したい、ということがあったら、私はできる範囲で精一杯サポートします。

ハイテクオタクの土地ですが、とりあえず天気はいいですから。

<<追記:ちょっと言い過ぎました。コメントの16-7番目当たりに追加で考えたことを書いてありますので、そちらも読んでください>>

08:30 午前 Offアーカイブ | 固定リンク | コメント (48)

コメント

「9・11」後、米国内で起こったアラブ系アメリカ人迫害についての日本の報道の裏返しを見ているようです。面白いですね。

Posted by: saeki at 2004/04/26 19:29:37

いつも楽しく読んでます。

議論はほぼ収束しているのでしょうが、オーストラリアにおける報道について。これはこれで興味深いです。

http://blog.odn.ne.jp/sydney/archives/000203.html

Posted by: soi at 2004/04/26 20:45:58

sadkato さん、

> で、どちらも口に出して「彼らを」責めたら「バッシング」と
> いっていいでしょうね。

「彼らを」責めたら「バッシング」とおっしゃいますが、ここに書くのはバッシングじゃないんですか?

直接彼らを責める状況にある人なんて、そんなたくさんはいないと思うんですけど。

> バッシングする一部の人がとっっっっっっても間違っている
> と思っている点もあなたとかわりありません。

僕は、「なぜ彼らがバッシングされているのか」を説明された方々(sadkatoさんを含む)のコメント群から、気持ち悪い/品が悪い/うさんくさい/大勢と異なる政治的な主張をした、等の理由で彼らが非難されているという理解をし、(自分はそんな理由で非難されたら嫌だなあと思い、)そんなことでバッシングとは、と書いたのであって、すべてのバッシングが悪いと思っているわけではありません。同じとはいえないと思います。

saeki さん、

中東系アメリカ人の友人は、半年ほど前にファーストネームを西洋風に改名しました。自分のアイデンティティの要とも言える名前を変えざるを得なかったのは、非常につらかったろうなと思います。

Posted by: Hiro at 2004/04/26 23:55:45

Hiroさん

>ここに書くのはバッシングじゃないんですか?
違うと思いますよ。誰かを「バカと思う」と言っただけで糾弾されるような社会はまともじゃないと思いますよね? もっとも、管理者のChikaさんが、ローカルルールでここではバッシングにあたるからといわれればそうなります。だとしたらごめんなさい。

>直接彼らを責める状況にある人なんて、そんなたくさんはいないと思うんですけど。
その通りです。だからぼくはみんながやってるような書き方をするあなたに反論したのです。どうやらここが食い違っていたようですね。

食い違っていた2点がはっきりしたようですし、ひとまず終わりにしませんか。
これ以上ここで迷惑を掛けるのは心苦しいですし、これ以降(あるいはあなたがもういちど書いたあと)なにかがあったらメールで、ということでいかがでしょう。


Chikaさん

ひとばん寝て考えてみました。しつこくてごめんなさい。これで終わりにします。

厳密には「沈黙」=「加担」であることはおっしゃるとおりと思います。でもなにか少し違和感があります。ひとことで言うと「そこまで言うか?」ということです。

たとえば、自分自身を除くと、まずうちの親とかが思いつくわけですが、彼は晩酌しながら「け。バカが」とテレビに毒づくかもしれません。でも直接的なバッシングはしないでしょう。
また、どこかのやさしい人が「この人達こんなにえらいのに、みんなにたたかれてかわいそうに」と思うかもしれません。でも多くの人は彼らのために直接的な行動はしないでしょう。

これらは両方とも「バッシングに加担」しているということなんですよね。まあそうかもしれませんが、ちょっと言いすぎなのでは?と思います。なんというか「お前らが息するから地球が温暖化するじゃねえか」というのに近いものを感じます。もちろんこれには、「お前もしてるだろうが」というツッコミが成り立つわけです。

上でも書きましたが、その理屈でいくとぼくらは世界中のろくでもないできごとや状況に加担しています。だからぼくは、それくらいで直接かかわっているわけではない他人を「加担」とまで断罪できません。

まあ、そういうことを考えて「わがままな」と書かれたのかもしれませんね。そして、そういう情熱なり正義感こそが世界をかえる力をもつのだとは思います。つまりなにを言いたいかというと、今後もどうぞがんばってウェブ更新してください楽しみにしていますということです。
と、オチがついたところで(?)今回は失礼したいと思います。お騒がせしました。

Posted by: sadkato at 2004/04/27 6:56:34

> 誰かを「バカと思う」と言っただけで糾弾されるような社会

すいません、話の流れからすると、sadkato さんが社会から糾弾されている、とおっしゃりたいのですか?

blog のコメントを元に反論を受けることが、社会から糾弾されることだと言われるのであれば、お三方が blog のコメントでバカ呼ばわりされることも、じゅうぶん、社会から糾弾されてるといえるのではないでしょうか。

自分は他人を自由に論評していいが、他人が自分に反論することはまかりならぬ、というふうにしか聞こえません。

それとも、blog やそのコメントで意見を述べることは、社会に対する意見表明ではない、ということでしょうか。メディアが書いてるとバッシングで、個人がウェブで書くと違うのですか? そちらだとすれば、ずいぶん都合よく発言者の責任から逃げているものだと思います。あるいは、個人を「いわゆるメディア」の下に置いているな、とも。

> だからぼくはみんながやってるような書き方をするあなたに反論したのです

「みんながやってるような書き方」の意味がわかりません。具体的に何を指していますか? 前述した通り、僕は「日本ではこうなっていますよ」という説明を上のコメントで読み、その内容に関して意見を述べたのに、「日本での事情を知らずに一方的な見方だけで意見を書いた」と sadkato さんから糾弾を受けたのですが。

blog のコメントで始めたことはその場で解決するのが筋だと思います。他の書き込み者や読んでいる人、も含めて議論に参加しているのだと思いますから。突然メール移行する理由もないと思います。さんざん議論してきて、なぜいまさら迷惑を掛ける、などと言い出されるのかもわかりません。

Posted by: Hiro at 2004/04/27 8:36:11

いつも楽しく読んでいます。

さて、先ほど人質だった人の一人が、記者会見で「反日で何が悪い」
といなおってしまいました。はぁ、そうですか、という感じですが、アメリカで反米をとなえちゃう人は、少なくとも 

---
今回人質になった人たちは、アメリカだったらヒーローだ。真実を伝えるジャーナリズムや人道活動という、崇高な目的のためにあえて自らの命を危険にさらしたのだから。
---

ヒーローとしてはむかえられないですよね。逆に日本よりも激しい
バッシングを受けそうな気が。特に9.11以降。
最近はそうでもないですか?

Posted by: kiroro at 2004/04/27 8:56:41

Hiro-san、Sadkato-san,
いいですよ。別にたいしたデータ量でもなし、バンバン討論して下さい。乗りかかった船、毒食らわば皿まで、っていうか。

ただし、どうもお二人ともちょっと感情的になってきたようで、論旨がわかりづらくなっているように感じられます。じっくり考えて、論理的に議論を展開してくださいませ。(レフリー)

私も物思うところありますが、時間がないので今はやめておきます。

ただ、問題のポイントだけ言うと、「原理原則はいかなるべきか」という議論が必要なのでは?という気がします。

つまり、
--日本国と国民との間には、どのような義務・権利関係があるべきなのか?そしてそれはなぜか?

--日本のような大国家(経済力はオーストラリアの何倍?)が国際社会でやっていく上で果たさなければならない責任は何なのか(ノブレスオブリージュという意味もあれば、円滑に貿易を行うため、という経済的意味もあり)

というようなことです。まぁ、原理原則で動いたりしないよね日本、という現実論に立つなら、やっぱり「沈黙」「暗黙の承認」「世間とは個人の総和なのか、構成する個人の力をはるかに超えたモノなのか」みたいなことがテーマ、でしょうか。

Kiroroーさん、
アメリカも、人気歌手グループがBushに反対して、全米の数多くのラジオ局で彼女達の歌がかからなくなった、ということがありましたが、一方で、彼女たちの意見に大賛成、という人たちも出てきました。日本では「アメリカはこう思っている」というシンプルな報道が多いですが、ひとつの意見に固まることのない国で、いつでも全く異なる視点の意見の表明がせめぎあっています。アルカイーダに加担していたことが立証されたら、国中からバッシングですが、「派兵反対」とういう意味で「Bush政権に反対」というのであれば、バッシングする人も出れば、強力にサポートする人も出ると思います。

というわけで、「アメリカの何に反対するのか」ということが問題となると想定されますが、日本では「政府=民意=国家=民族」という一体度が高いので難しいでしょうね。

ただ、帰国後現在までの経緯があって、そのあげくの発言ということでは、「反日」というのは、もう売り言葉にかけことばという気もしますが。上のほうのコメントで書いた、私がいじめにあったクラスのことは、私だって大嫌いでした。

Posted by: chika at 2004/04/27 9:27:54

Hiroさん

>blog のコメントで始めたことはその場で解決するのが筋だと思います。
たしかに筋は大事ですが、なんだかイヤがられてる気がしたのでもうやめたいと思いました。そこまでして続けることじゃないでしょう。が、いまリロードしたらお墨付きをいただいてますね。では、続けましょうか。

「糾弾」ですが、長々と説明するのが面倒だったので、極端な例を出したらわかっていただけるかなと思ったので書きました。が、むちゃくちゃ誤解されてますね。きっと僕の書き方がわるかったのでしょう。

まず、前の発言で僕が「バカ」と書いたのはバッシングが目的ではないのはわかりますよね。でも、私の感想としてバカという表現があるだけで、バッシングとお考えということですか。私はそれは違うと思います。それを「バッシング(=悪)」とするのなら、多くの言論(たとえばジャーナリズムやもちろんBLOGも)は成立しなくなりますよ。
わかりやすいように逆の例を出しましょうか。あなたが僕をバカというのはもちろん自由です。でも「あなたが僕をバカという行為」を「バッシング」だといって誰かが封じ込めるのはよくないと思います。

これで私の立場はわかっていただけましたか?

ひょっとして「被害者が見る可能性だってあるし、不快になる人がいるかもしれないからダメだ」ということなのでしょうか。もしそうだとしたら、ちょっとあなたとこれ以上お話をする根性は私にはありません。

というわけで前提からおかしくなっているので
>それとも、blog やそのコメントで意見を述べることは、
>社会に対する意見表明ではない、ということでしょうか。
ずいぶんむちゃいってますね。私、そんなことはどこにも書いてませんよね。

>「みんながやってるような書き方」の意味がわかりません。
あなたの、Posted by: Hiro at April 25, 2004 11:16 AM の発言です。
日本人が「そこまでバッシング」して「戦前の非国民扱いを見てるよう」と書いてますね。限られた情報しかないわりに、極端な書き方だったといえると思いますけど。そうは思いませんか?
あと、名前は違いますが、メールアドレスから判断するに、
Posted by: akky at April 24, 2004 06:11 PM これもあなたでしょうか?

Posted by: sadkato at 2004/04/27 10:49:53

あーレフリーですが、あー、(マイクのテスト中)

「相手の発言の内容を分割して、そのおのおのに関し一対一対応で反論する」
というのは、議論の鉄則ではあるのですが、今の局面では水掛け論でどんどんセマンティクスの彼方にいってしまう気がします。(言った言わない、みたいな)

「一体全体、自分が本当に言いたいことは何なんだろう。」というところを深掘りして書いていただけると嬉しいです。

それと、私の前述のコメントの最後のほうは「売り言葉に買い言葉」が正しかったですね。書きながらなんか変だなぁと思ったんですよね。

Posted by: chika at 2004/04/27 11:52:13

> まず、前の発言で僕が「バカ」と書いたのはバッシングが目的ではないのはわかりますよね。

すいませんわかりません。目的は何だったんでしょう?

公開された場で他人をバカ呼ばわりすれば、それはバッシングだと思います。そういう個々の意見が集積されて、メディアとか世論といったものになっているのだと思いますから、現在起こっていることと切り離して別扱いすることもできないと思います。

ただ、重ねて言いますが、僕はバッシングすなわち悪だなどとは思っておりません。また、バカと書く事が悪だとも言っていません。バッシングは悪であるとされたのはsadkatoさんご自身です。

彼らがバカであることを納得できるように説明された上で、そのバカを直すことが社会として正しいことだ、というのであれば、それは一つの見識だと思います。何も封じ込めてはいませんので、なぜ彼らがバカなのか、彼らがどうすべきなのか、我々がどうすべきなのか、等を説明していただければと思います。

> 口に出して「彼らを」責めたら「バッシング」といっていいでしょうね。
> バッシングする一部の人がとっっっっっっても間違っている

なぜ、本人が読むかどうかを基準にされているのが、わからないんですよ。そりゃ本人が読まなければ、本人からは反論は来ないですよ。でもおかしいと思った人が反論してもいいんですよね?

>>それとも、blog やそのコメントで意見を述べることは、
>>社会に対する意見表明ではない、ということでしょうか。
>ずいぶんむちゃいってますね。私、そんなことはどこにも書いてませんよね。

では、blog のコメントで意見を述べるのことも、社会に対する意見表明だ、という点は同意できている、ということでよろしいんでしょうか?

> 日本人が「そこまでバッシング」して「戦前の非国民扱いを見てるよう」
> と書いてますね。限られた情報しかないわりに、極端な書き方だったと
> いえると思いますけど。そうは思いませんか?

いえ、極端だとは思いません。自分が判断するための情報は、みなさんのコメントも含め十分だったと思います。

chikaさん> 「一体全体、自分が本当に言いたいことは何なんだろう。」
chikaさん> というところを深掘りして書いていただけると嬉しいです。

お手数をおかけしております、ありがとうございます。

僕は、「なぜ彼らがバッシングされているのか」を説明された方々(sadkatoさんを含む)のコメント群から、気持ち悪い/品が悪い/うさんくさい/大勢と異なる政治的な主張をした、等の理由で彼らが非難されているという理解をし、(自分はそんな理由で非難されたら嫌だなあと思い、)そんなことでバッシングとは気持ち悪いことだ、と述べました。これ以上でも以下でもありません。

この意見のどの部分に、sadkato さんが反対されているのかも、今となってはよくわからなくなってきました。僕は違いますが、sadkatoさんはバッシング(=悪)だと言われているわけですし。

> あと、名前は違いますが、メールアドレスから判断するに、
> Posted by: akky at April 24, 2004 06:11 PM これもあなたでしょうか?

はい、間違って古いハンドルネームを打っていたようです。同じ人物のコメントとして読んでください。別に矛盾したことは言ってないと思います。

Posted by: hiro at 2004/04/27 14:14:36

Chikaさん
横からですが
>アメリカも、人気歌手グループがBushに反対して、全米の数多く
>のラジオ局で彼女達の歌がかからなくなった、ということがあり
>ましたが、一方で、彼女たちの意見に大賛成、という人たちも出
>てきました。日本では「アメリカはこう思っている」というシン
>プルな報道が多いですが、ひとつの意見に固まることのない国
>で、いつでも全く異なる視点の意見の表明がせめぎあっていま
>す。アルカイーダに加担していたことが立証されたら、国中から
>バッシングですが、「派兵反対」とういう意味で「Bush政権に反
>対」というのであれば、バッシングする人も出れば、強力にサポ
>ートする人も出ると思います。


日本も同様です。拉致被害者家族の意見に大賛成の人もいますよ(全国で署名やデモやってましたね)。現在はいくつかのNGOが彼らをサポートしている様です。

被害者を直接叩いたのは新潮とかで他の多くのマスコミは議論はしてもバッシングはしていないのでは?むしろ彼ら個人をバッシングするのはおかしいと言っていますよ。新聞等を検索してみてください。

>というわけで、「アメリカの何に反対するのか」ということが問
>題となると想定されますが、日本では「政府=民意=国家=民族」
>という一体度が高いので難しいでしょうね。

この根拠はなんでしょう?

Posted by: saeki at 2004/04/27 15:11:04

Saeki-sama

今回の事件に関しては確かに、反論してる人もいますね。すみません極論でした。『日本では「政府=民意=国家=民族」という一体度が高い』に関しては、今回の事件に関してではなく、一般論としてそう思いますが、でも、それも移民の国アメリカ、という変わった国と比較してであって、世界一般的にはそれほど高くないかもしれませんね。

しかし、国際理解って難しいですね。同じ日本で育った人たち同士ですら、違う国にいると溝が生じます。その溝を埋めるために外交官という人もいるわけですが、その外交官に関して、Hニコルソンが言った言葉を、(自戒の意味をこめて)下記に記し、私の本エントリーへの関与は終わりにしたいと思います。

H ニコルソン
「素人外交官の危うさ」
とにかく功を焦りやすい。
自信のなさから過度に疑い深くなる。
熱心になりすぎたり、気のきいた考えを持ちすぎたりする。
信念、同情、衝動に襲われやすい。
善意を示したいと思って、結局人を怒らせてしまうことがある。

「理想的外交官の条件」
誠実・正確・平静・忍耐・よい機嫌・謙虚・忠誠


Posted by: chika at 2004/04/27 19:03:56

アメリカとしか比較してなくてすいませんが、

アメリカの場合、政府の方針に反対だと、今ならAnti-Bushという言い方が多くて、アメリカ国内で反イラク戦争活動をAnti-USAと呼ぶというのはあまり聞かないです。

日本では今回、元人質を非難するのに「反日」とかいうキーワードを使っているそうなので、なんで「反小泉」「反自民」とか言わないのかなあ、とは思いますね。

そのあたり、今の政府の方針に反対したり、意に沿わない活動をしたりすることで、国家の庇護外まで追い出されてしまうのだとしたら、アメリカよりは「政府=国家」の意識が近いのかなあ、と思ったりもします。

Posted by: Hiro at 2004/04/27 21:40:54

Chikaさん

おさわがせしております。私のもともとの発言の意図は、
「それだけの情報でそこまで言うのは言いすぎでは?」
ということです。

Hiroさん

>すいませんわかりません。目的は何だったんでしょう?
上に書いた「言いすぎでは?」に状況説明をつけただけですよ。説明上やむなく再度書きますが、「彼らをバカと思う」というのは日本の状況の説明に必要な事項と思ったから書きました。それがあなたの気にさわってしまったことはお詫びしますよ。ほんとうにごめんなさい。

>いえ、極端だとは思いません。自分が判断するための情報は、
>みなさんのコメントも含め十分だったと思います。
そうですか。あなたってすごいかただったんですね。
その1を見て100を知る特殊能力は、どうか次からもっと有効なことに役立てていただければと思います。海岸に打ち上げられているクジラを救助とかデバッグとか。

>ただ、重ねて言いますが、僕はバッシングすなわち悪だなどとは思って
>おりません。また、バカと書く事が悪だとも言っていません。バッシン
>グは悪であるとされたのはsadkatoさんご自身です。
ぐはー。突然すごいことおっしゃいますね。
バッシングは「悪」ではないし、バカと書くことが「悪」でもないと。じゃあなんで「暗澹たる気持ち」になったり、「戦前の非国民扱いを見ているよう」と書いたのでしょう。なんで僕に「お前の発言はバッシングだ」と言ってるのでしょう。そもそも、悪じゃないのなら議論する必要すらないでしょうに。

仮に「悪」という表現が気に入らなかったら変更してもいいですが、「バッシング」に対してなんらかのネガティブなイメージを持ったからそういうことを書いたんでしょう。ちょっと、おっしゃってることに一貫性がなさすぎですよ。

あ。僕はもちろん、バッシングはよくないと思いますよ。やっぱり、世界は平和で国内は仲良し、家庭は円満、blogも平穏が一番です。バッシングが悪じゃないなんて理解に苦しみますね。

>見識だと思います。何も封じ込めてはいませんので、なぜ彼らがバカな
>のか、彼らがどうすべきなのか、我々がどうすべきなのか、等を説明し
>ていただければと思います。
なんでこんなことをあなたに説明しなくてはならないんですか。

>なぜ、本人が読むかどうかを基準にされているのが、わからないんですよ。
いくつか前のコメントにも書きましたが、あなたと僕の「バッシング」の定義がずいぶん異なってるからでしょう。

>では、blog のコメントで意見を述べるのことも、社会に対する意見表明だ、
>という点は同意できている、ということでよろしいんでしょうか?
なんでこんな話をしなくちゃいけないのかぜんぜんわからないのですが、ま、そうなんじゃないすか。僕はここに書くことで、イヤミなやつとか性格悪いとか思われたり、ことによると、変な人にしつこくいろいろ言われたりするかもしれないわけです。メールアドレスだってちゃんとしたものをいれてますから、検索したら本名だってわかりますよ。

そろそろ勘弁していただけませんか。明日からゴールデンウィークです。いろいろ用事もあるので、私のほうはもう終わりにさせていただきます。

Posted by: sadkato at 2004/04/28 8:33:47

sadkato さん

> 説明上やむなく再度書きますが、「彼らをバカと思う」と
> いうのは日本の状況の説明に必要な事項と思ったから書き
> ました。

「彼らをバカと思う」のは、sadkato さんの個人的な感想である、と、sadkato さん御自身が(26日 10:12AM)のコメントで書かれています。「日本の状況の説明」ではなく sadkato さんの意見です。

> ちょっと、おっしゃってることに一貫性がなさすぎですよ。

おっしゃってることに一貫性がない、というのは、そういうのを指すのではないんですか?

>「僕個人の感想」と「みんなが思ってるであろう事」を混同してますね。

と前に書かれましたが、ご本人が混同されているのですから。

sadkato さんは、僕が「暗澹たる気持ち」になり「戦前の非国民扱いを見ているよう」と書いたことが「言いすぎ」である、として指摘されるのに、人を「ものすごくバカ」で、「議論にも値しない」というのは言い過ぎではない、というのでしょうか。

>>いえ、極端だとは思いません。自分が判断するための情報は、
>>みなさんのコメントも含め十分だったと思います。
>そうですか。あなたってすごいかただったんですね。
>その1を見て100を知る特殊能力は、どうか次からもっと
>有効なことに役立てていただければと思います。海岸に打ち
>上げられているクジラを救助とかデバッグとか。

出てきたコメントの情報を元に自分の意見をつけているわけですから、僕が100を知ってることには全然ならないと思います。

それにしても、僕が1しか見てないかどうかは、どうやって判断されたのでしょうか? 自分は100知っていて、相手は1しか見てない、という前提で議論されているのであれば、噛み合わないのもむべなるかな、と思います。

「バッシング」と「悪」に関しては、
- A であれば B である
を否定することは
- B である A も存在する
を否定することではありません。ちゃんと読んでください。このことは(26日 11:55PM)のコメントで一パラグラフを使って明記してますので、今「ぐはー。突然すごいことおっしゃいますね。」とおっしゃるということは、それもちゃんと読まれていないということだと思います。

> そろそろ勘弁していただけませんか。

なぜこういう表現を使われるのかわかりません。sadkato さんが勘弁してほしいと思われてるのはわかりましたが、僕だって勘弁してほしいと思ってますよ。

sadkato さんが、僕のことを「何度も何度も反論してきて面倒だ」と思われてるのであれば、相手も同じ回数そう思っている可能性もありますよね? そういう想像をすることはできませんか?

そもそも、sadkato さんに言ったわけでもないコメントに、「誰に対していってるのですか?」「反感を買い得ますよ」と反応されたのは sadkato さんです。議論を交わしていれば、自分の書いたことに相手の反応が続くのは当たり前ではないですか?

何度も「これで最後にします」と書かれていますが、その最後のコメントで、

> その1を見て100を知る特殊能力は、どうか次からもっと有効な
> ことに役立てていただければと思います。海岸に打ち上げられてい
> るクジラを救助とかデバッグとか。

> ちょっと、おっしゃってることに一貫性がなさすぎですよ。

> バッシングが悪じゃないなんて理解に苦しみますね。

などといった書き込みをして、それで相手が反論しない、と考えられるほうが変ではないですか? sadkato さんも、相手のコメントに納得いかないから、最後といいつつまたコメントされるのでしょう?

Posted by: hiro at 2004/04/28 15:01:35

Hiro-san, Sadkato-san,

アメリカにテレビ裁判の番組ってありますよね。

視聴者が自分の身の回りの揉め事を持ち込み、ふんふん、と双方の言い分を裁判官が聞いて、少々不明なままでも、時間が来たら(たった10分くらい)いきなり木槌(っていうのか?)を鳴らしてその場で判決を下す、という超いい加減なもの。

ということで、いい加減なJudge Chikaです。(ダンダン←木槌)

「議論は出尽くした。後は、相互の議論マナーの問題となった。よって、これにて、閉廷。」

みんな、自分が好きな場所に住みましょうね。

Posted by: chika at 2004/04/28 15:26:29

>Norimitsu Onishiさんという人。
>日本の文化をよく知りながらも、
>アメリカの視点に軸足を置いて書いている。

この人は日本在住で、東京に居て記事を配信しているだけですが。
さらに、各誌をにぎわせているという記事は、全てこの人一人が書いたものです。
あと、NYタイムズ東京支局は朝日新聞と提携、
さらに支局を社屋内に間借りしています。
なお、ルモンド紙も朝日新聞の提携先の一つ

朝日新聞の政治スタンス程度は、すでにご存知ですよね。

Posted by: ご存知ないのかな? at 2004/04/29 18:25:44

申し訳ありませんが本件閉廷しました。

私のスタンスは本文、および私が書いたコメントを読んでいただければお分かり頂けると思います。また、私もNYTの記事一本で判断しているわけではなく、この記者の方がどちらよりの思想だろうと、私の意見は変わりません。人間は殆どの場合、不十分な情報に基づいて判断を下さざるを得ないと私は信じていますが、本件に関しては、現時点において私なりの判断に至るために必要な情報は入手したと思っています。

本文から何度も繰り返しますが、「私が正しい」と申しあげているわけではありません。また、何が正しいかを議論するつもりもありません。

ということで、コメント受付・トラックバックも全てクローズします。

時間切れということであしからず。では。

Posted by: chika at 2004/04/29 23:09:14

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